神殺し

神殺し

神殺しとは離脱小説のひとつ。恐らくデモンベインに影響されたであろうと思われる。ロボット物であり、離脱小説世界の歴史の中ではかなり旧い時代。クトゥルフ神話関係の名称もいくつか出ている作品。

ストーリー

現在から約100億年前、最初の宇宙に存在した地球の文明がピークに達している時代。一代目の全能なる父の影、這い回る混沌-ニャルラトテップ-が全能なる父から分離し、宇宙空間に逃れ、地球へと舞い降りる。地球にて本作の主人公アインを創造する。アインは超人的な人間で、呪術や武術に長けていた。そしてアインの成長が25年で止まり、自身が不老不死だと知る。それから100年余りが過ぎたころニャルラトテップがアインに会い、神にならないかと誘う。アインに機械生命体-混沌の王アザトース-を与え、全能なる父を滅ぼすため、全能なる父が創造した守護神たちを打ち破っていき、全能なる父へと近づいていく。

守護神の中にはクトゥルフ神話関連の神や邪神などもいて、フォーマルハウト星のクトゥグァと戦ったとき、ニャルラトテップがアザトースの禁断の破壊砲、神聖四文字-テトラグラマトン-の封印を解き放ち、クトゥグァを一瞬で滅ぼす。

守護神を全て殲滅した後、アインとニャルラトテップはアザトースを駆り、宇宙の中心地へと向かう。だが、そこで待ち構えていたのは全能なる父が駆る音楽の天使-エンジェル・オブ・ミュージック-だった。死等の末、最大出力でのテトラグラマトンを放ち、全能なる父を宇宙から消し去る。しかし、最大出力の衝撃は恐ろしく、宇宙全ての星を衝撃波で破壊し、アザトースを中心とした巨大なブラックホールが形成され、宇宙の塵を全て飲み込み、宇宙が崩壊する。

宇宙崩壊後、虚無の空間にて狂喜するアイン、しかし突然アザトースのコクピットから虚無へと放りだされる。そのとき、ニャルラトテップが真意を語る。守護神を全て滅ぼし全能なる父までも滅ぼしてくれた&&アインは利用されていたことを知る。そしてニャルラトテップがアザトースを操縦し、テトラグラマトンを放った。虚無の空間は膨大なエネルギーに包まれる。アインは消し去り、そのエネルギーによって新たな宇宙が創造された。

ニャルラトテップは新たな全能なる父になり、宇宙を裏で操る存在となった。

登場人物

アイン

  • ニャルラトテップによって創られた、驚異的な神性。神のような存在で人間には出来ないことを全てやってのけた。ニャルラトテップと共にアザトースを駆り、全能なる父の守護神を殲滅して行き、自分が神になろうとした。宇宙を滅ぼし全能なる父を斃すことに成功したが、ニャルラトテップに利用されていたことを知り、そしてニャルラトテップにより滅ぼされる。が、彼方なる未来にて復活を果たし輪廻を繰り返す宇宙に離脱界という世界を創造し滅んでも滅びきれない魂や世界から外れ、離脱した存在をあつめ、宇宙を滅ぼそうと計画する。離脱界では離脱神と名乗り、王座には離脱霊と呼ばれる霊がふわふわと浮かんでいる。

ニャルラトテップ

  • クトゥルフ神話に登場する旧支配者。クトゥルフ神話での位置づけはトリックスターのようなものとなっている。神殺しのニャルラトテップはクトゥルフ神話のニャルラトテップとはまた、別の存在となっている。全能なる父が自身の中に封印していた影の部分がニャルラトテップ。ニャルラトテップは全能なる父から力ずくで分離し、宇宙空間へと逃亡し地球へと降り立ちアインを創造した。宇宙空間へと逃亡するときに奪取した機械生命体-混沌の王アザトース-をアインに与え、自分だけでは守護神は全て殲滅できないので、アインを利用して全ての守護神を殲滅させ、全能なる父も滅ぼすことに成功した。用済みとなったアインも滅ぼし、新たな宇宙を創造し全能なる父(神)となる。

全能なる父(一代目)

  • 最初の全能なる父。ほとんどが謎に包まれており何によって誕生したのか、その目的などほとんどは語られることが無い。離脱小説での大きな謎の存在。ニャルラトテップを生み出した者で、旧き神とも呼ばれる。


機械生命体・守護神

混沌なる王アザトース

  • 名前はクトゥルフ神話よりアザトースから。灰色と黒が混ざった巨大な人型機械生命体。全能なる父が元は宇宙間を移動するために創ったもの。
  • 背中の部分には生命の樹(セフィロト)を逆さまにした邪悪の樹(クリフォト)の形をした羽のようなものがついている。10個の輝くクリフォと呼ばれる鏡がつけられており、テトラグラマトンを使用する時になどこの鏡の羽は使われる。神聖と邪悪が入り混じった混沌で、ニャルラトテップに皮肉られたこともある。

武装

神聖四文字-テトラグラマトン-

  • 最強にして最悪の禁断の破壊砲。最大出力で撃つと宇宙が崩壊するほどの破壊力を持っている。放つと、光を超えた速さの衝撃波が襲い掛かり、相手を砕いた後、ブラックホールが出現し、ばらばらになった相手を飲み込む。
  • テトラグラマトンとは元は神をあらわすヘブライ語、ヨッド、ヘー、ヴァヴ、ヘーを表す。アルファベットで表すとYHWH(ヤハウェ)。神と邪悪の樹のバチカル(無神論)が混ざっている矛盾の存在アザトースは混沌の象徴であり、ニャルラトテップからよく皮肉られる。
  • テトラグラマトンを使用する際には呪文をいくつか詠唱する。最初にヘブライ語を唱える。「ヨッド、ヘー、ヴァヴ、ヘー」すると、ヘブライ語四文字が宙に浮かび上がる。次に、邪悪の樹についての悪徳の呪文を唱える。「バチカル(無神論)、エーイーリー(愚鈍)、シェリダー(拒絶)、アディシェス(無感動)、アクゼリュス(残酷)、カイツール(醜悪)、ツァーカム(色欲)、ケムダー(貪欲)、アィーアツブス(不安定)、キムラヌート(物質主義)」すると、背中の邪悪の樹のクリフォが順番に輝いていく。クリフォは羽から外れると、アザトースの周りを廻る。そして最後に「テトラグラマトン」と、唱えることにより10のクリフォから光が発せられ、衝撃波が敵を襲う。最大出力の場合はアザトース自体が光を発し、宇宙全体が光に包まれる。あまりにも危険なために禁断の破壊砲とされている。
最終更新:2006年08月28日 03:01
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