なんか全年齢対象の ADV ゲーム作りたいんだけど

オンリバティー(仮)

最終更新:

stupid_episode

- view
メンバー限定 登録/ログイン
参加中のシナリオ miki ◆y5UvD8MGzo大きな杉の木の下で。 厨房 ◆K4AmyubbLo死解(仮)
F5 ◆xx.R7rYPp2パラレルワールド F5 ◆xx.R7rYPp2お蕎麦屋さん逆繁盛記 F5 ◆xx.R7rYPp2摩天楼
ジュリエット ◆uS0wTV.wKI秋の世界 カフェオーレ ◆igAbCY3D3wオンリバティー(仮) 木十豆寸 ◆itsukiyD4I




オンリバティー(仮)




名前:カフェオーレ ◆igAbCY3D3w 投稿日:2008/02/10(日) 23:21:33.94 ID:ps6RX0jdP

同じ学校の女子と同じ学校の男子A
立ち絵が必要な分はこの2人

あらすじ
喫茶店でそれとなしに会話を聞く内に近くの席の女が美人局的なことをしていることを知る
友人に話して聞かせるとそれはどうやら自分のことらしく落ち込んでしまう
義憤に燃えた主人公は友人を連れ彼女と会い苦言を呈し結果別れてしまうことになる
何の因縁か外出時に再び合間見える主人公と友人の元彼女
ここで非難したなら態度を貫けたのだが主人公はその美貌の虜になってしまう
求愛行為をしてようやく告白し晴れて彼氏彼女の間柄になる
翌日友人から、彼女が今度は俺をターゲットにした、酷いことになる前に別れろと言われる
つまり主人公は第二の被害者になってしまったのである
怒りに燃えた主人公は彼女が本心から自分(=主人公)を好きになるよう策を弄す
万事上手くいき、締めとして彼女に計画をバラし罵倒を浴びせようとする
しかし情けない主人公は何も言えずに彼女の恋心を受け止める
そして友人は殺意を抱く




下から本編、ネタバレ注意






















;約束事-------------------------------------------
;台詞は【】で括り文末に\を置いて、一行二十三ないし二十四字の三行以内で書く。
;(例)@prepare_speak actor="表示する名前"の場合「【」→「@prepare_speak actor="」,「表示する名前】」→「表示する名前"」
;00000000010000000002000000000300000000040000000005000000000600000000|7000|0

;漢字/平仮名使用
;○こと×事
;○もの×物
;○とき×時
;○あと×後
;○ほとんど×殆ど
;○なに×何
;○気付く×気づく
;○出来る×できる
;○見上げる×見あげる
;○始め/初め×はじめ

;シナリオ-----------------------------------------
;小題『オンリバティー』
;第一章「盗み聞き」

;bg-road1

【健太郎】「なんでこうも梅雨ってのは人を嫌な気持ちにさせるんだろうな!」\
恨めしさのあまり空を見上げると、朝はほとんどなかったはずの雲が辺り一面を覆って頭上に低く垂れ込めていた。\

;bg-cloudy

;BG(背景)-----------------------------------------
;学校(正面/教室1/教室2/廊下)
;http://www.aquamary.com/:school/class1/class2/hall
;道路
;http://www.ne.jp/asahi/mercury/waka/:road1
;空(快晴/晴れ/夕方)
;http://www.aquamary.com/:sunshine/sunny/even
;空(曇り/雨/夜)
;(写真):cloudy/rain/night
;喫茶店(正面/内部)
;(写真):cafe1/cafe2
;-------------------------------------------------

雲は今にも降り出しそうな、使い古された雑巾のような色をしている。\
【健太郎】「寒いな……」
汗と湿気でべとべとになったシャツを着た俺はいつの間にか寒気すら覚えるようになっていた。\
数時間前まで暑さに参っていたと思ったらこういうような具合だからまったくもうたまらない。\
これで雨に打たれたら風邪を引いてしまう。
小説を入れた鞄の中に手を突っ込んで折りたたみの傘があることを確認すると再び歩き始めた。\

;bg-road1

クーラーの調子が悪くなってきていたのは俺だけじゃなくお袋も気付いていたらしい。\
というのもつい数時間前、壊れたことを報告する俺に『やっぱり』と口走ったのだ。\
俺が今、寒さを耐え忍んでいるのはずぼらな性格を持つお袋が元凶ってことになるのだろう。\
そういえばこうして歩いているのも奴が自転車も壊してしまったからだ。\
朝っぱらから叩き起こされ貸すようせがまれやむなく鍵を渡した六時間後。\
友達の家から帰宅した俺に待ち構えていたのはところどころ擦れ車輪の形さえも変わってしまった愛車だった。\
原因を説明してくれたのならまだ良い。長年のブランクと鈍った体が原因だとしてもだ。\
だが一向に話そうとしないのである。あれでいて自尊心が高いから自分の失敗を恥としているのかもしれない。\
お袋さえしっかりしていれば俺の心労は半分くらい減るのになあ。
……。\
【健太郎】「ああ、やめだやめだ」\
どうにもこう天気の悪い日はつい嫌な考えに向かってしまう。悪い癖だな!\
さっさと目的地に向かってしまおう。どうせすることは引き返すか進むかしかないんだから。\
数分も歩けば着くところだ。ぐずぐずしていると本当に雨が降り出しかねないぞ。少し足を速めよう。\

;bg-cafe1

今まで歩いてきた道の終わり、市と市を結ぶバイパス道路とT字に合流する点の手前にその店はあった。\
Tの横の棒がバイパス道路で縦の棒が今まで歩いてきた道だと考えてもらえば分かりやすいと思う。\
合流点の手前にあるので従ってバイパス道路からその店に入るにはわざわざこちらの道に曲がらねばならなく実に面倒である。\
駅から遠く、近接道路は車の通りが少なくまた入りにくく、住宅街というには田園がありすぎる。\
そのような悪い立地条件の上に存在するこの店は喫茶店であった。\
なるほど理解できたと思われるかもしれない。常として喫茶店とは立地条件の悪い所にあるものだからだ。\
しかしこの店が名の知れたチェーン店で更に直営店という情報を付け加えたらどうだろう。\
チェーンで直営だと企業側にリスクが高いのになぜこんな場所に店を構えるのか。\
つまりそんな訳の分からなさがあるのだ。そしてそれがこの店を気に入っている一つの理由でもある。\

;bg-cafe2
;se-cafe1

;-----SE(効果音)----------------------------------
;一度きり
;喫茶店
;cafe1:ドアが開くと共に鳴った鈴の音

;繰り返す
;自然
;rain1:室外で聞く雨音
;rain2:室内で聞く雨音
;-------------------------------------------------

【店員】「いらっしゃいませー」\
ドアが開くと共に鳴った鈴の音によってこちらに気付いた店員が反応した。\
カウンターまで行きクッキーと紅茶を頼み茶葉の種類などに関して尋ねられたことに適当に答えてトレイを受け取った。\
エアコンの風が直接当たらない所で、さっきからお喋りに夢中になっているご婦人方から離れたところを選び腰を落ち着ける。\
欲を言えば斜め前の四人掛けの席が一番過ごしやすいのだが、一人で来たんだし気が引けるので遠慮しておこう。\
客はご婦人方の他に数人おり、毎度ながらの空きようだ。\
角砂糖を投入した熱い紅茶を口に含んで頭に糖分を行き渡らせてから鞄の中の小説を取り出し読書に没頭した。\

;se-rain2

雨音が聞こえてきたので窓に視線を向けると今しがた降りだしたばかりのようだった。\
灰色に近かったコンクリートが暗色を強めていく。勢いも見る見るうちに増していき、ついには風も伴って猛烈な雨となった。
外は暗かったが携帯の時計表示によるとまだこの店に到着してから二時間と経っていないらしい。\
まだ夕方といっても良い時間帯である。しかしこの調子だと家に帰るのは一苦労だろうな。\
風の音と横殴りの雨を見ると折りたたみでは頼りない。\
普通に歩いて一時間弱の道のりは果てしなく遠く、今帰るのは危険があるように思われた。\
昨日の夕方見たニュースでは眉毛の濃い気象予報士が夕方から夜にかけて雨の勢いが段々増し夜半過ぎまで続くと言っていた。\
今朝の晴れようを見て予報の不正確さを滑稽だと笑ったが、まさか当たるなんて夢にも思わなかった。\
つまり閉店時間を過ぎてもなお降り続ける可能性があるということだな……。\
しかしこう順調に予報が当たってよいものか。\
【健太郎】「(いいや、外れるべきである。外れてこそのなんとやらだ)」\
時間経過と予報が外れることに望みを託そう。\

;se-cafe1
;se-rain2

俺がそうして窓を見つめていたとき、入口のドアについている鈴が新しい客の到来を知らせた。\

;se-rain1

こんな天気の中で来るのはどんな人かと顔を見たくなり振り向きかけた。
しかし入口を背にして座っているのでわざわざ180度向き変えるのはどうにも不恰好だ。そして怪しい。\
諦めて本に集中しようとすると後ろから若い女性の声が聞こえてきた。二人組の女性客のようで、注文したあと近くの席にやってきたのだろう。\
続きから読もうとするが話し声が気になって先に進めず、店内で音らしい音といえばBGMくらいのものでこれをかき消すには到底足りない。\
静かすぎる店員がなんだか恨めしく思えてきた。\
会話がちょっと耳に入ったくらいでこんなに集中を削がれるなんて俺の精神はひ弱だな。\
【健太郎】「(だがこんな人間のそばで会話をおっ始めるとはなんたる奴らだ。怒ったぞ、こうなったら徹底的に聞いてやる)」\
ふと気が付くといつの間にかページを捲る手が止まっていた。聞き耳を立てているのがバレちゃ不味いなと思い次のページを開いた。\
【???】「私って、なんでこんなに運がないのかしら」\
神経を研ぎ澄ましていると、やがて嘆いているような内容にしてはやけに溌溂とした声が聞こえてきた。\
【健太郎】「(しっかり聞こえるものだな! 控えめなBGMと帰宅なされたご婦人たちに感謝を捧げておこう)」\
【嘆き女】「ねぇ、本当にそう思わない? だっていつもこうなのよ」\
【嘆き女】「出かける度にどこかで転んだり、なにかを忘れたり、落としたりしてばっかり」\
【嘆き女】「バスを降りるときに傘をしっかり持ってきていればそのまま帰られたのになぁ」\
【嘆き女】「って、さっきから飲みながら頷くばっかりじゃない! ちゃんと相手してよ」\
一人きりで愚痴を吐くのが嫌になったらしく一緒に座っている相手へ言葉を投げかけた。\
少し間があって、カップを置く音がした。\
【???】「もう、おっちょこちょいなんだから」\
その声には保護者的な優しさが幾分含まれているだけだったが、なぜだか俺の心は激しく揺さぶられてしまった。\
【健太郎】「(こんな可愛らしい声を一体今まで何度聞いたことがあるだろうか!)」\
立ち上がりそうになるのをどうにか押さえ込んで今しがた聞こえた声を反芻(はんすう)した。\
ただ声を聞いただけなのにこんなに動揺するなんて俺はどうしてしまったんだろう。\






○1

【健太郎】
「ふふっ」

【健太郎】
「ふははっ!」

【健太郎】
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

【健太郎】
「では、さらばだクソ田舎!」

見慣れた景色に手を振って俺は車に飛び乗った。

【父親】
「友だちとの別れは済ませたのか?」

【健太郎】
「愚問ですなお父上。別れなんぞ必要でない。向こうもそれを望まないでしょう」

【父親】
「ほうかほうか」

【健太郎】
「そうとも。さぁ、行こうじゃありませんか。新天地へと!」

【父親】
「……」

【健太郎】
「……」

【父親】
「……」

【健太郎】
「親父」

【父親】
「待て。動かんのは長年のブランクのせいじゃない。そもそも考えてみなさい」

【健太郎】
「何をだよ」

【父親】
「ここまで車を運んできたのは誰だ? そう、私だ。運転するだけの能力はまだある」

【健太郎】
「じゃあ何で動かないんだ?」

【父親】
「このポンコツの調子が悪いだけだろ。ほら、適当に叩いてみなさい」

命令の通り、適当に叩いてやった。

ブルン、ブルルンとエンジンがかかる。そりゃそうだ、今親父は俺に気付かれないようこっそりキーを回したからである。

どうやらキーを差し込んだまま回すのを忘れていたらしい。

運転技術云々の前に病院へ行くことをいつか勧めてやろう。

ともかくやっとのことで出発した。

十数年間過ごした町を積載量オーバー気味の白い軽トラが走り抜ける。

やがて赤信号に引っかかった。懐かしい町並みが広がっている。

ふと通りを歩く人の中に目をやると見知った人物がいた。

「おーい!」

「こっち向かんかー!」

やっとのことで振り返り、間の抜けた顔がこっちを向いた。

「バーカバーカバーカ」

べろべろばぁ、と舌を出す。

そいつは顔を真っ赤にして何か喚いた。

しかしすでに時遅し。車は動き出し、声はここまで届かない。

「残念無念またいつの日か!」

高らかにそう叫び、窓を閉めた。

ここを去ればもういじめは起こりえないのだ。引っ越してしまえば縁は切れてしまう。

多少寂しい気もしたが、それはマゾの素となる感情だ。

可愛らしい幼なじみでもいれば別れも面白くなったはずだが都合よくはいかんものだな。

あちらでは良き出会いがあるだろうか。パシリなどをやる下積み時代は終わったんだし楽しいことがなくっちゃ困る。

適当に舗装された道路を車は東へひた走る。

揺れる揺れる。ぐぁ、眠い。

川の向こうで母さんが呼んでいる。

よし、川を埋め立てて通行できるようにしよう。ショベルカーを持ってきて工事をし、死者がこちらへ渡ってくる。

町に死者が溢れかえり、人々はショッピングセンターを目指す。

○2

【父親】
「起きろ、運び出すぞ」

【健太郎】
「眠いんじゃぼけ」

【父親】
「寝ぼけてないで目を覚ませ。今日の寝床も作れんぞ」

【健太郎】
「ボクちゃん眠いんでちゅー」

べし、と頭部を叩かれ現世に連れ戻された。ああ、なんてことだ。ゾンビハーレムが。

【健太郎】
「……で、何を運べばいい?」

目を擦りながら荷台の物を眺めやった。ダンボールと家具類がこんもり載っている。全部運ぶのに何時間かかるんだ?

【父親】
「そうだな、これをまず運ぶか」

どどん(効果音)、冷蔵庫。

【健太郎】
「拒否します」

【父親】
「いいからとっとと運べ。終わったら寿司屋連れてってやるから」

【健太郎】
「回るな、回るな」

【父親】
「回る、回る」

【健太郎】
「ふへぇい」

冷蔵庫を持ち上げちゃっちゃと移動する。

【健太郎】
「そういえば何階の何号室だよ。というか鍵開いてんのか」

数階建てのアパートというのかマンションというのか定義は知らんがとにかく集合住宅がでんとそびえている。

【父親】
「……あ、そうだな。じゃあついてこい。鍵開けるから」

【健太郎】
「ねえねえ、持ってないんじゃね、何もさ」

【健太郎】
「手ぶら? いやいや、手ブラは好きですよ? でもこっちが冷蔵庫持ってんのにそっち鍵て」

【父親】
「どんだけ~」

【健太郎】
「流行だから許されると思ってたら大間違いですよ?」

【父親】
「ついてこい」

有無を言わせぬ口調で言った。

【健太郎】
「うむ」

ぶひゃひゃひゃ。

それから数時間、二人で運び続け、やっと全ての荷物をトラックから降ろした。

八割方を運んだ俺には何のねぎらいの言葉もなく、

親父は「車を返却してくる。夜中になるだろうから自分で飯を食え。それと帰ってくるまでに荷物をダンボールから出せ」と言いつけ出て行った。

【健太郎】
「多いっつうに」

男二人で物は少ないがおふくろの遺物が半分を占めていた。

でも仕方ない、やるか。

埃が出そうだったから窓を開ける。ベランダに出て町を眺めた。緑色が多い。

【健太郎】
「しかも山がありやがる」

都庁から左のほうにあるここは、試験日にちょろっと見ただけだが思っていたより田舎みたいだ。

首都なのによ。電脳的なロボット街は、性器丸出しで歩く美女は、どこだよ。

【健太郎】
「ふん、でもいい町だな」

少し遠くに山がある。川も見える。畑もあり、近くに目を移すと中層、高層の似たような住宅がある。繁華街のようなものもある。

ごちゃごちゃしていて、面白そうな町だ。

夕日が町を染める。

○3

きたぜきたぜー! 入学式!

うっしゃー今日も空気が美味い。それに体調もすこぶる良い。

ほうら、エレクトリーーーック!

カーテンを開けると強烈な光が入ってきた。

稀に見る快晴だ。いい日になる予感がびんびんするぜ。

こう天気がいいのは神が門出を祝ってくれているのかもしれない。ありがとう、諸君らの声援に感謝する。

家を出ると春らしい暖かな空気に包まれる。

不意に、くしゃみが出た。花粉だけは困りもんだ。

しかし自然と歩きが軽快になってくる。

些細なことなど無視できるくらいには気分上々なのだ。

数分後、同じ制服の後ろ姿がちらほら見えてきた。

「おはよう!」

そのうちの一人にそう声をかける。

うががッ、何をしとるのだ俺は。

逡巡してると前の彼女は振り向きもせずに歩いていく。

恥ずかしいが……それよりも。俺が挨拶をしてやったというのになんたる態度だ。

【父親】
「おはよう! あるいはグッドモーニン! どうだ、これでもまだ理解できんか」

【健太郎】
「……」

英語で問いかけたのが功を奏したのかやっとこちらを向いた。

露骨に嫌そうな表情をしている。ぞわわわっ、女こえぇー。

しかしここで引くわけにもいかん。新たな第一歩をここに刻むため、俺は前へ進むぞ。

【健太郎】
「なぁきみ、きみがどのような人生を送ってきたかは知らんがおはようと言われたらなんと返すべきか分かるだろう」

【ヘロイン】
「うるさいなっ」

ふふっ。殴りてえ。

【健太郎】
「あー、コホン。きみはこれから入学式に参加する。ゆえに多少の緊張もあろう。しかし緊張しているからといって」

タタタタッ

駆けていこうとする女の襟を掴んで少々強引に引き留める。

【ヘロイン】
「ななっ、なにすんのよ! このっ、ストーカー!」

【健太郎】
「ストーカーとは何たる物言いだよ。俺はストーカーじゃないしそもそもお前をストーキングする理由がない」

【ヘロイン】
「だって目がやらしーもん」

【健太郎】
「勝手な思い込みをするな。俺の目がやらしく見えるのはお前の汚れきった心というフィルターがあるからだろう」

【ヘロイン】
「そんなこと言いつつさっきから胸ばっか見てるじゃんか」

【健太郎】
「無論見てるずぉぉォ」

しかしやらしさい目つきはしとらんのだ。

そしてたとえ妄想中でも俺は生理現象を起こさない程度にはリビドーの制御を可能としている。

【ヘロイン】
「あぁぁぁー! やっぱり見てたんだー!」

いつも思うのだが、この手のタイプは返答が決まりきったようなもんでつまらん。

女は顔を真っ赤にして涙を浮かべてこちらを睨む。

【ヘロイン】
「あんたみたいな変態男、死んじゃえばいいんだー!」

死んじゃえバインダー(てけてけってけー)

捨て台詞を吐き、遁走する女。

朝っぱらからテンション高い奴にはついていけませんな。ほんと。
目安箱バナー