プロットver.2
- 共通導入部分
怠惰俺様至上主義系無気力人間・高 幹安は、安穏と日々をすごしていた。
そこに振って沸いた魔法学部・超能力学部との合同実習。
面倒なことはできるだけ避けたいと思いつつも、単位ほしさにサボることをしなかった。
どうせ軽い作業をやって終わりだろう、適当に終わらそうと思っていた幹安だった。
その帰り道、幹安は奇妙な二人に会う。
幹安と同調が可能だったため、運命の人だと言い張る全身体能力強化超能力者、佐々 凛。
帰宅途中に会い、いらんことを言って激怒させてしまった魔法触媒研究志望・君津 未兎。
どうせこれから会うこともないだろうと、高をくくっていると、
翌日、偶然にも実習の班が幹安と一緒になり浮かれる凛と、苦々しく思う未兎。
実習の内容は、幹安の想像では職場体験のようなものであった。
それはある意味正しかったが、魔法・超能力、両学部のエリートが同じ班だったため、
学校側が用意したのは、よりによって犯罪者の捜査という物だった。
そこに振って沸いた魔法学部・超能力学部との合同実習。
面倒なことはできるだけ避けたいと思いつつも、単位ほしさにサボることをしなかった。
どうせ軽い作業をやって終わりだろう、適当に終わらそうと思っていた幹安だった。
その帰り道、幹安は奇妙な二人に会う。
幹安と同調が可能だったため、運命の人だと言い張る全身体能力強化超能力者、佐々 凛。
帰宅途中に会い、いらんことを言って激怒させてしまった魔法触媒研究志望・君津 未兎。
どうせこれから会うこともないだろうと、高をくくっていると、
翌日、偶然にも実習の班が幹安と一緒になり浮かれる凛と、苦々しく思う未兎。
実習の内容は、幹安の想像では職場体験のようなものであった。
それはある意味正しかったが、魔法・超能力、両学部のエリートが同じ班だったため、
学校側が用意したのは、よりによって犯罪者の捜査という物だった。
- 凛ルート
(工事中)
- 未兎ルート
同じ班だというのにいがみ合っていては埒があかない。
幹安は未兎と仲直りしようとするのだが、常にいらないことを言っては未兎を怒らせる。
が、めげずにいらんことを言い続ける幹安に、未兎がとうとう根負けし、無視する事に。
形だけでも一緒に訓練することになり、その時、聞こえよがしの独り言で魔法の基礎を得意げに語る未兎。
しかし、何か言いかける度に、からかい半分に先読みして答える幹安。
と、無視を決め込んでいたはずの未兎は、それをいぶかしむ。
幹安は未兎と仲直りしようとするのだが、常にいらないことを言っては未兎を怒らせる。
が、めげずにいらんことを言い続ける幹安に、未兎がとうとう根負けし、無視する事に。
形だけでも一緒に訓練することになり、その時、聞こえよがしの独り言で魔法の基礎を得意げに語る未兎。
しかし、何か言いかける度に、からかい半分に先読みして答える幹安。
と、無視を決め込んでいたはずの未兎は、それをいぶかしむ。
未兎
「……なぜ、魔法学部でもないのに?」
「……なぜ、魔法学部でもないのに?」
惚ける幹安。無視することを忘れ、食い下がる未兎に、幹安は一言。
幹安
「このぐらいの事、覚えるだけなら餓鬼でもできるだろう」
「このぐらいの事、覚えるだけなら餓鬼でもできるだろう」
未兎
「……それを得意げに語った私が、馬鹿だとでも?」
「……それを得意げに語った私が、馬鹿だとでも?」
関係悪化。超悪化。目が合うたびに魔法攻撃を受けるところまでになってしまう。
どうしたものやら、と、幹安はガード下の赤提灯でいっぱい引っ掛けていると、線の細い男、梔子鬨徒に出会う。
店主から心理学の先生と紹介され、愚痴まじりに未兎との事を話し始める幹安
どうしたものやら、と、幹安はガード下の赤提灯でいっぱい引っ掛けていると、線の細い男、梔子鬨徒に出会う。
店主から心理学の先生と紹介され、愚痴まじりに未兎との事を話し始める幹安
鬨徒
「もしかしたら、貴方の悩みを解決できるかもしれない。力にならせてもらえないか?」
「もしかしたら、貴方の悩みを解決できるかもしれない。力にならせてもらえないか?」
内容もよくわからず、頷いてしまう幹安。
翌日、昨日会った鬨徒が奇妙な格好で現れた。
幹安に親しげに声をかけ、そして未兎を見る。
テレパス能力で未兎に攻撃をしかけるが、とっさの未兎の反撃にその場は引く。
去り際に鬨徒は薄く笑い、こう告げる。
翌日、昨日会った鬨徒が奇妙な格好で現れた。
幹安に親しげに声をかけ、そして未兎を見る。
テレパス能力で未兎に攻撃をしかけるが、とっさの未兎の反撃にその場は引く。
去り際に鬨徒は薄く笑い、こう告げる。
鬨徒
「申し遅れました。私、クロック・ハーメルンと言います。貴女の悩みを引き取りに参りました」
「申し遅れました。私、クロック・ハーメルンと言います。貴女の悩みを引き取りに参りました」
幹安はその時、昨日の会話を思い出す。
単独でいることは危険だと判断、実習班は同じところで寝泊りすることに。
未兎を一通りからかった後、幹安は表に出る。そこにいたのは鬨徒だった。
単独でいることは危険だと判断、実習班は同じところで寝泊りすることに。
未兎を一通りからかった後、幹安は表に出る。そこにいたのは鬨徒だった。
鬨徒
「貴方の悩みの種は、まだ大きいようだ」
「貴方の悩みの種は、まだ大きいようだ」
幹安は答えず攻撃するが、かわされる。笑いながら去っていく鬨徒に、歯噛みする。
戻り、二人に事情を話す。
激昂する未兎、困惑する凛。幹安は未兎を守ると約束する。
そんなことを言ってしまったばっかりに、未兎が死ぬと爆発する首輪をつけられてしまう幹安。
当然のごとく、未兎が寝ている間、幹安は寝ずの番。昼間も当然護衛。軽くデスる。(デス=死)
ぶつくさと文句を言いながらも、始終一緒にいる未兎は幹安と話をする。
自分の夢を、魔法を安全に誰もが使える道具として、世間に広める事を。
未兎は語る。魔法に対する世間の認識は間違っている。怪しげなものではなく、正しく扱えば正しく役立つ物なのだと。
幹安は答える。そんなもの、あってもなくても変わらない、と。
きっぱりと言い切った幹安に未兎は食い下がり、様々な角度からその意見を否定しようとする。
しかし、幹安はどれも真っ向から論破する。ネタの切れた未兎をよそに、独白。
戻り、二人に事情を話す。
激昂する未兎、困惑する凛。幹安は未兎を守ると約束する。
そんなことを言ってしまったばっかりに、未兎が死ぬと爆発する首輪をつけられてしまう幹安。
当然のごとく、未兎が寝ている間、幹安は寝ずの番。昼間も当然護衛。軽くデスる。(デス=死)
ぶつくさと文句を言いながらも、始終一緒にいる未兎は幹安と話をする。
自分の夢を、魔法を安全に誰もが使える道具として、世間に広める事を。
未兎は語る。魔法に対する世間の認識は間違っている。怪しげなものではなく、正しく扱えば正しく役立つ物なのだと。
幹安は答える。そんなもの、あってもなくても変わらない、と。
きっぱりと言い切った幹安に未兎は食い下がり、様々な角度からその意見を否定しようとする。
しかし、幹安はどれも真っ向から論破する。ネタの切れた未兎をよそに、独白。
幹安
「あってもなくても、変わんないんだよな……」
「あってもなくても、変わんないんだよな……」
未兎が聞き返すが、幹安は答えない。
翌日、未兎の幹安に対する態度が変わった。
魔法を幹安にけしかけ、どれだけ利便性が高いかを説明する未兎。
結局、魔法で攻撃をされているのであまり変わってはいない気もするが、未兎は楽しげだった。
幹安もまた、どこか楽しげだった。
翌日、未兎の幹安に対する態度が変わった。
魔法を幹安にけしかけ、どれだけ利便性が高いかを説明する未兎。
結局、魔法で攻撃をされているのであまり変わってはいない気もするが、未兎は楽しげだった。
幹安もまた、どこか楽しげだった。
そして実習当日。
実習どころのさわぎではない事態に、学園側も急遽内容を変更、未兎の護衛を命ずる。
現れたクロックは、背後に今までにさらった女性を連れ、意のままに操る。
被害者である女性を傷つけるわけにいかず、数に押され、身動きの取れなくなる凛と幹安。
未兎の元へとたどり着いたクロックは、ここでは邪魔が入る、と未兎を連れ去ろうとする。
その際、幹安の首輪に気づくのだが。
実習どころのさわぎではない事態に、学園側も急遽内容を変更、未兎の護衛を命ずる。
現れたクロックは、背後に今までにさらった女性を連れ、意のままに操る。
被害者である女性を傷つけるわけにいかず、数に押され、身動きの取れなくなる凛と幹安。
未兎の元へとたどり着いたクロックは、ここでは邪魔が入る、と未兎を連れ去ろうとする。
その際、幹安の首輪に気づくのだが。
未兎
「解呪……―――」
「解呪……―――」
詠唱と共に、幹安の首から首輪が外れる。戸惑う幹安。
クロックは未兎を担ぎ上げると、学園から逃走。
後に残された幹安と凛。凛と同調し、人間離れした脚力で追う。
携帯に学園からスダレーの連絡が入る
クロックは未兎を担ぎ上げると、学園から逃走。
後に残された幹安と凛。凛と同調し、人間離れした脚力で追う。
携帯に学園からスダレーの連絡が入る
スダレー
「もう実習の範囲ではない。ここは私たちに代わって……」
「もう実習の範囲ではない。ここは私たちに代わって……」
幹安
「スダレるのは毛髪だけにしとけ。言動までスダレさせてどうする?」
「スダレるのは毛髪だけにしとけ。言動までスダレさせてどうする?」
文句が来る前に電源を切る。
幹安
「これだけは……代われない」
「これだけは……代われない」
クロック・ハーメルンのアジトに着く。
驚く真美。笑う荒神。凛は女達の足止めに徹する。
未兎の杖を使い、幹安が詠唱する。難なくそれを捌くクロック。
と、そのうち一発が直撃。しかし、クロックは揺るぎもしない。
そして高笑い。
驚く真美。笑う荒神。凛は女達の足止めに徹する。
未兎の杖を使い、幹安が詠唱する。難なくそれを捌くクロック。
と、そのうち一発が直撃。しかし、クロックは揺るぎもしない。
そして高笑い。
クロック・ハーメルン
「どうやら、貴方の悩みはここに無いようですね」
「どうやら、貴方の悩みはここに無いようですね」
そう言って未兎を解放する。
クロック・ハーメルン
「いずれ、貴方達も私の世界にご招待しましょう。その日までまた……」
「いずれ、貴方達も私の世界にご招待しましょう。その日までまた……」
実習終了後。
クロック・ハーメルンを呼び寄せたとして幹安は謹慎を食らう。
だが、同時に退けたことも評価され、特待生扱いでの魔法学部転入が打診される。
それを受け、魔法学部の教室に登校すると、未兎がいた。
クロック・ハーメルンを呼び寄せたとして幹安は謹慎を食らう。
だが、同時に退けたことも評価され、特待生扱いでの魔法学部転入が打診される。
それを受け、魔法学部の教室に登校すると、未兎がいた。
未兎
「……首輪、忘れてますわよ?」
「……首輪、忘れてますわよ?」
苦笑いを浮かべながら、受け取る幹安。
―fin―
―fin―
プロットver.1
魔法学や超能力学を教える学科もある「魁学園」で、
普通科に通う 高 幹安(たか みきやす)はだらだらと過ごしていた。
将来は適当な大学を出て適当に就職、もしくはニート。そのぐらいしか考えていなかった。
当然、魔法学や超能力学に興味はまるでない。魁学園に通っていながらも、生涯関わらない物だと思っていた。
普通科に通う 高 幹安(たか みきやす)はだらだらと過ごしていた。
将来は適当な大学を出て適当に就職、もしくはニート。そのぐらいしか考えていなかった。
当然、魔法学や超能力学に興味はまるでない。魁学園に通っていながらも、生涯関わらない物だと思っていた。
しかし、今年から実験的に導入された『実習授業』は、そんな得体のしれない学部の連中と、共同で行われると告げられる。
面倒臭いとは思いつつも、失単位にしたくもない。仕方なく実習を受けることにする幹安。
面倒臭いとは思いつつも、失単位にしたくもない。仕方なく実習を受けることにする幹安。
魔法学部、超能力学部、一般学部からそれぞれ一人、計三人で実習は行われる。
コミュニケーションと、実習でスムーズに行動するための訓練準備期間が、一週間。
準備期間最終日に、実習現場へ向かうというスケジュールだと説明された。
コミュニケーションと、実習でスムーズに行動するための訓練準備期間が、一週間。
準備期間最終日に、実習現場へ向かうというスケジュールだと説明された。
ランダムに決められたらしい仲間は、二人とも女子だった。
魔法学部から、真下 真美(ました まみ)
超能力学部から、中野 リン(なかの りん)
どちらもそれぞれの学部では有名なエリートだ。
魔法学部から、真下 真美(ました まみ)
超能力学部から、中野 リン(なかの りん)
どちらもそれぞれの学部では有名なエリートだ。
準備期間の一週間。この二人は言い合いばかりでちっとも訓練なんか出来ない。
幹安は毎回、どっちかに付き合って、それぞれの自主訓練をただ見るしかすることがなかった。
幹安は毎回、どっちかに付き合って、それぞれの自主訓練をただ見るしかすることがなかった。
最終日、コンビネーションも何もないまま実習現場に行く事になる。
魔法関係か超能力関係かわからないが、ここでは普通の科学では説明できないトラブルが起こるらしい。
その調査が実習の内容だったのだが、例の二人は対抗意識を燃やし、トラブルの根絶をしようと言い始める。
しかし、いくら学園で優秀だったとはいえ、プロではない学生だ。
突如起こったトラブルに二人は混乱し、対応できない。
魔法関係か超能力関係かわからないが、ここでは普通の科学では説明できないトラブルが起こるらしい。
その調査が実習の内容だったのだが、例の二人は対抗意識を燃やし、トラブルの根絶をしようと言い始める。
しかし、いくら学園で優秀だったとはいえ、プロではない学生だ。
突如起こったトラブルに二人は混乱し、対応できない。
命に関わる状況の中、幹安は一週間の間に聞きかじった程度の知識で、
魔法(あるいは超能力)を使い、トラブルを打破しようとする。が、適わない
何もできない筈なのに戦おうとする幹安の姿に、二人は我に帰る。
一度も訓練をしていないにも関わらず、協力した二人の力でなんとか事なきを得る。
魔法(あるいは超能力)を使い、トラブルを打破しようとする。が、適わない
何もできない筈なのに戦おうとする幹安の姿に、二人は我に帰る。
一度も訓練をしていないにも関わらず、協力した二人の力でなんとか事なきを得る。
実習を終え、報告と教師からの長い説教の後、幹安の心中にある感情が生まれた。
悔しい。あの時、自分は必死になってやれることをやったはずなのに、それはあの二人の足元にも及ばない。
今まで目的も無く生きてきた幹安は、二人を超えたいと、コース変更を考える。
悔しい。あの時、自分は必死になってやれることをやったはずなのに、それはあの二人の足元にも及ばない。
今まで目的も無く生きてきた幹安は、二人を超えたいと、コース変更を考える。
と、渋い顔をしていると、例の二人はそろって幹安に、
「「うちのコースに来ない?」」
図らずも異口同音に同じセリフを言ったことに気づき、火花を散らす。
その光景についていけず、困惑する幹安を前に、口喧嘩をはじめる二人。
「「うちのコースに来ない?」」
図らずも異口同音に同じセリフを言ったことに気づき、火花を散らす。
その光景についていけず、困惑する幹安を前に、口喧嘩をはじめる二人。
その後……魔法学部(超能力学部)で真美(リン)にアゴで使われ、理想と現実とのギャップにへこむ幹安。
だが、昔とは違い、今の彼はしっかりとした目標がある。
目標である真美(リン)を熱い目で見て、何を勘違いされたのか蹴りを入れられる。END
だが、昔とは違い、今の彼はしっかりとした目標がある。
目標である真美(リン)を熱い目で見て、何を勘違いされたのか蹴りを入れられる。END