123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/17(土) 18:04:34.97 ID:FH/pvBvc0
女「お賽銭はまあいい」
男「ん?」
女「でも初詣で混雑してると、遠くから投げるじゃん? お金を投げちゃいけません!」
男「俺、はなっから近所の人のいない名前も知らない小さな神社に夕方頃行くから」
女「いい心がけだ。
だが、世の大多数はお金を愛さないもののもとに福が来るわけなどないことを忘れてしまっている」
男「銭形平次は?」
女「ああ、あいつはいま地獄にいる。心配いらない」
男(見てきたようにさらっと言ってのけやがった!)
女「体中に銭の形の型をあけられ、どろどろの銅だか青銅だかを流し込まれて
銭を作らされるという地獄にいたよ。お金を粗末にしたり、強盗したりした人が堕ちる地獄らしい」
男「(*1))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガク」
女「お賽銭はまあいい」
男「ん?」
女「でも初詣で混雑してると、遠くから投げるじゃん? お金を投げちゃいけません!」
男「俺、はなっから近所の人のいない名前も知らない小さな神社に夕方頃行くから」
女「いい心がけだ。
だが、世の大多数はお金を愛さないもののもとに福が来るわけなどないことを忘れてしまっている」
男「銭形平次は?」
女「ああ、あいつはいま地獄にいる。心配いらない」
男(見てきたようにさらっと言ってのけやがった!)
女「体中に銭の形の型をあけられ、どろどろの銅だか青銅だかを流し込まれて
銭を作らされるという地獄にいたよ。お金を粗末にしたり、強盗したりした人が堕ちる地獄らしい」
男「(*1))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガク」
(;^ω^)「お……恐ろしいところだお」
ξ゚⊿゚)ξ「…………銭形平次って、小説のキャラなんだけど?」
ξ゚⊿゚)ξ「…………銭形平次って、小説のキャラなんだけど?」
248 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 20:04:16.34 ID:1+RmHZs90
女「…………」
男「どした? 思いつめた顔して?」
女「…………極限ジャンル『地獄平次』」
男「…………は?」
女「まずは123をもう一度良く見てくれ」
女「…………」
男「どした? 思いつめた顔して?」
女「…………極限ジャンル『地獄平次』」
男「…………は?」
女「まずは123をもう一度良く見てくれ」
女「見てくれたか?」
男「…………おーい、佐藤! 渡辺の弁当いまから盗むから、追い掛け回してくれ~!」
女「待て、なんだ、その根源破滅将来的な逃避は?」
男「賭けてもいい! おまえ、絶対いまからろくなこといわねえッ!」
女「…………」
男「…………ッ!」(女に捕まり、ひざの上に座らされる)
女「に~がさないぞぉ~」(ゆらゆら)
男「……………………はい」
男「…………おーい、佐藤! 渡辺の弁当いまから盗むから、追い掛け回してくれ~!」
女「待て、なんだ、その根源破滅将来的な逃避は?」
男「賭けてもいい! おまえ、絶対いまからろくなこといわねえッ!」
女「…………」
男「…………ッ!」(女に捕まり、ひざの上に座らされる)
女「に~がさないぞぉ~」(ゆらゆら)
男「……………………はい」
249 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 20:12:51.58 ID:1+RmHZs90
女『時代劇をはじめとする勧善懲悪物語の蓄積は、必然的に地獄のパンクをもたらした』
男「いきなりすごい始まりだな」
女『ついには、地獄の兵力では抑えきれなくなり、困り果てた閻魔は三人の男たちに目をつけた』
男「お、なんか物語っぽくなってきたぞ」
女『まずは主人公、銭形平次。いわずと知れたお金を粗末にした罪で地獄に堕ちた岡っ引だ』
男「ああ、だから地獄平次」
女『続いて、「身体髪膚これを父母より受ける。あえて毀損せざるは孝の始めなり」にそむき、
親不孝の罪で地獄に堕ちた遊び人の金さん!』
男「え? お奉行も地獄にいたのッ!?」
女『最後は、自分が任命しておいてそいつが不祥事を起こすと片っ端から闇討ちしていた
ダークジェネラル・徳川吉宗ッ!!!!』
男「言われてみりゃ奴こそ真の巨悪だ!」
女『毒を持って毒を制す。いま、地獄界の運命はこの三人にゆだねられた!』
男「一番身分下っ端なのが主人公ですか」
男「いきなりすごい始まりだな」
女『ついには、地獄の兵力では抑えきれなくなり、困り果てた閻魔は三人の男たちに目をつけた』
男「お、なんか物語っぽくなってきたぞ」
女『まずは主人公、銭形平次。いわずと知れたお金を粗末にした罪で地獄に堕ちた岡っ引だ』
男「ああ、だから地獄平次」
女『続いて、「身体髪膚これを父母より受ける。あえて毀損せざるは孝の始めなり」にそむき、
親不孝の罪で地獄に堕ちた遊び人の金さん!』
男「え? お奉行も地獄にいたのッ!?」
女『最後は、自分が任命しておいてそいつが不祥事を起こすと片っ端から闇討ちしていた
ダークジェネラル・徳川吉宗ッ!!!!』
男「言われてみりゃ奴こそ真の巨悪だ!」
女『毒を持って毒を制す。いま、地獄界の運命はこの三人にゆだねられた!』
男「一番身分下っ端なのが主人公ですか」
251 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 20:30:35.11 ID:1+RmHZs90
女「平次の決め技はもちろん銭投げ」
男「普通だね……よかった」
女「もちろん、全身に刻まれた銭型に灼熱の銅を注ぎ込み、銭を造って投げつけるんだ」
男「もうやめて!」
女「上様は熱さと痛さにのた打ち回ろうとする平次を押さえつける役、
お奉行様は銅を注ぎ込む役ね」
男「いや、もっと生かせよ! 二人のスペックを! 仮にも主人公クラスの大物だぞッ!
ってか、普通に強いじゃん、この二人! たぶん、白兵戦は平次より強いよッ!?」
女「それがこの二人の咎人に課せられた『tugunai』なのです……
三人の『toga-bito』の浄化と再生こそがこの物語のテーマなのです」
男「なぜにローマ字?」
男「普通だね……よかった」
女「もちろん、全身に刻まれた銭型に灼熱の銅を注ぎ込み、銭を造って投げつけるんだ」
男「もうやめて!」
女「上様は熱さと痛さにのた打ち回ろうとする平次を押さえつける役、
お奉行様は銅を注ぎ込む役ね」
男「いや、もっと生かせよ! 二人のスペックを! 仮にも主人公クラスの大物だぞッ!
ってか、普通に強いじゃん、この二人! たぶん、白兵戦は平次より強いよッ!?」
女「それがこの二人の咎人に課せられた『tugunai』なのです……
三人の『toga-bito』の浄化と再生こそがこの物語のテーマなのです」
男「なぜにローマ字?」
252 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 20:46:27.40 ID:1+RmHZs90
男「だいたい、そんなことやってる間に敵さん逃げるって。いや、最強戦力二人が動けないんだから、
逆にやばすぎじゃん!」
女「ああ、大丈夫。そういうとき敵はちゃんと待ってるのがエチケットだから」
男「確かに、聖闘士星矢で氷河が技撃つ前にキグナス音頭踊っててもみんな待っててくれたしね。
でも、コイン鋳造って何時間かかるんだよ……流石はおまえ、無理ありすぎの大統領だよ……」
女「OK彼者、心配無用だ」
男「『かれじゃ』ってなんだよ」
女「わたしのことは彼女者と書いて『かのじゃ』と呼んでくれ」
男「女のひざの上に男が乗っかってこんなシュールな語らいしてるなんて、流石だよな俺ら……」
逆にやばすぎじゃん!」
女「ああ、大丈夫。そういうとき敵はちゃんと待ってるのがエチケットだから」
男「確かに、聖闘士星矢で氷河が技撃つ前にキグナス音頭踊っててもみんな待っててくれたしね。
でも、コイン鋳造って何時間かかるんだよ……流石はおまえ、無理ありすぎの大統領だよ……」
女「OK彼者、心配無用だ」
男「『かれじゃ』ってなんだよ」
女「わたしのことは彼女者と書いて『かのじゃ』と呼んでくれ」
男「女のひざの上に男が乗っかってこんなシュールな語らいしてるなんて、流石だよな俺ら……」
254 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 21:01:34.50 ID:1+RmHZs90
女「それに実際は
『平次が服を脱いで型を露出(腐女子へのサービスカット)』
『お奉行様がどろどろの銅を注ぎ込み平次が苦悶の声をあげる(腐女子へのサービスカット)』
『出来上がった銅銭を平次の体から剥ぎ取る。そのたびに「あぁっ」「うぅっ」と声をあげる平次
(腐女子へのサービスカット)』
『お奉行様がどろどろの銅を注ぎ込み平次が苦悶の声をあげる(腐女子へのサービスカット)』
『出来上がった銅銭を平次の体から剥ぎ取る。そのたびに「あぁっ」「うぅっ」と声をあげる平次
(腐女子へのサービスカット)』
の3カットをさっと10秒ぐらいで流すだけだから」
男「なあ、俺はどうすればいい? どこから突っ込めばいい? 教えて、おじいさん……」
女「…………ヒント つ『アニメ化』」
男「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
やっぱりそうかあああああああああああああああああああああああああああああ!」
女「こら、暴れると耳の奥にピンポイントで息吹きかけるぞ?」
男「…………」(ぴた)
女「もちろん、主人公・平次の声は若本規夫。あのセクスィーヴォイスで
『ぶるわああああぁぁぁぁぁぁ』と悲鳴をあげれば、もう腐女子たちは足腰立たなくなるって」
男「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
せめて平次つながりでほりかわりょうにしてくれええええええええええええええ!」
女「こら、暴れると下から覗き込んで君の顎の匂い嗅いじゃうぞ?」
男「…………ねえ、もっと暴れたほうがいいの? それともおとなしくなったほうがいいの、それ?」
258 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 21:24:39.01 ID:1+RmHZs90
女「やっぱりゴールデンじゃ放映は無理かな?」
男「無理」
女「一応時代劇ってことで、月曜夜8時に」
男「ゴールデンはゴールデンだろ、それ。まあ、本池上署みたいな現代劇もやってるけど」
女「テレ東系統で深夜か……」
男「畑違い」
女「朝の連続テレビ小説」
男「受信料、マジで誰も払わなくなるぞ」
女「キッズステーション?」
男「アメリカなら児童虐待もんだな」
女「じゃあ、地獄少女やってた時間枠で?」
男「それか、OVAだよな………………はッ!? 何で俺までまじめに考えてるんだ?」
男「なあ、俺はどうすればいい? どこから突っ込めばいい? 教えて、おじいさん……」
女「…………ヒント つ『アニメ化』」
男「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
やっぱりそうかあああああああああああああああああああああああああああああ!」
女「こら、暴れると耳の奥にピンポイントで息吹きかけるぞ?」
男「…………」(ぴた)
女「もちろん、主人公・平次の声は若本規夫。あのセクスィーヴォイスで
『ぶるわああああぁぁぁぁぁぁ』と悲鳴をあげれば、もう腐女子たちは足腰立たなくなるって」
男「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!
せめて平次つながりでほりかわりょうにしてくれええええええええええええええ!」
女「こら、暴れると下から覗き込んで君の顎の匂い嗅いじゃうぞ?」
男「…………ねえ、もっと暴れたほうがいいの? それともおとなしくなったほうがいいの、それ?」
258 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 21:24:39.01 ID:1+RmHZs90
女「やっぱりゴールデンじゃ放映は無理かな?」
男「無理」
女「一応時代劇ってことで、月曜夜8時に」
男「ゴールデンはゴールデンだろ、それ。まあ、本池上署みたいな現代劇もやってるけど」
女「テレ東系統で深夜か……」
男「畑違い」
女「朝の連続テレビ小説」
男「受信料、マジで誰も払わなくなるぞ」
女「キッズステーション?」
男「アメリカなら児童虐待もんだな」
女「じゃあ、地獄少女やってた時間枠で?」
男「それか、OVAだよな………………はッ!? 何で俺までまじめに考えてるんだ?」
259 名前:地獄平次 :2006/06/18(日) 21:30:02.56 ID:1+RmHZs90
女「テレ朝系列日曜朝8時半も捨てがたい」
男「せっかくお前の世界に入門してやったんだから、スルーしないでくれ……」(涙)
女「ただ、あの時間帯はちょっと問題があるんだ」
男「……………………待て。あの時間帯でやってるアニメって、
クレヨン王国、どれみ、ナージャ、プリキュアとかだろ…………そこに割り込む気かッ!」
女「うーん……」
男「さすがに無茶だと理解できたか……」
女「同じ時間にやってる趣味の園芸で柳生慎吾さんに会えないのは、ビデオがあったとしてもつらいな。
地獄平次のほうを録るとしても、
そんな浮気したらもう二度と慎吾さんのまぶしい笑顔をキレイな気持ちで見ることはできない……」
男「おまえの萌えポイントってどこにあるのッ!?」
男「せっかくお前の世界に入門してやったんだから、スルーしないでくれ……」(涙)
女「ただ、あの時間帯はちょっと問題があるんだ」
男「……………………待て。あの時間帯でやってるアニメって、
クレヨン王国、どれみ、ナージャ、プリキュアとかだろ…………そこに割り込む気かッ!」
女「うーん……」
男「さすがに無茶だと理解できたか……」
女「同じ時間にやってる趣味の園芸で柳生慎吾さんに会えないのは、ビデオがあったとしてもつらいな。
地獄平次のほうを録るとしても、
そんな浮気したらもう二度と慎吾さんのまぶしい笑顔をキレイな気持ちで見ることはできない……」
男「おまえの萌えポイントってどこにあるのッ!?」
女『地獄平次は諸般の事情により、放映中止となりました。楽しみにしてくださったファンの皆様に
心よりお詫び申し上げます TVシュール』
男「ありがとう……ありがとう、慎吾さん……俺、来週から趣味の園芸、欠かさず見るよ……!」
心よりお詫び申し上げます TVシュール』
男「ありがとう……ありがとう、慎吾さん……俺、来週から趣味の園芸、欠かさず見るよ……!」