【解答】すべる棒が壁を離れるとき
床と壁の交点を原点とし,水平右方向に
軸,鉛直上方に
軸をとる。棒の長さを
とおくと,壁との角度
のとき重心の座標・速度・加速度は,
図のようにおくと,運動方程式は
エネルギー保存により,
ただし,上で棒の重心周りの慣性モーメントは,
である。エネルギー保存から,
ここで,
とおくと,運動方程式の水平成分より
。すなわち,
また,回転の運動方程式より,
さらに,運動方程式の鉛直成分より,
上の結果を代入して整理すると,
を得る。壁に接した端点または重心が,初めの高さから2/3の高さになるまですべり落ちた時点で,棒は壁を離れ始める。離れる瞬間は,重心速度の水平成分が一定に移行することから判定できる。
最終更新:2010年06月11日 15:22