斜方投射の問題
放物運動の初歩的な問題です。
地上高 h の地点から初速 v で物体を投射するとき,投射地点直下からの水平到達距離 L を最大とする投射角 \theta (仰角)を求めよ。ただし,空気抵抗は無視できるものとする。

この問題で,微積分および物理いずれの演習書を見ても, L を単純に  \theta で微分する下記のシナリオによる解法でした。解答の単純さを見ると何か他のブレイクスルーがありそうな気がするのですが,どうなのでしょう?

軌道は,

y=h+x\tan\theta-\frac{gx^2}{2v^2\cos^2\theta}

y=0 のとき, x=L により L の2次方程式を解くと,

L=\frac{v^2}{g}\cos\theta\left(\sin\theta+\sqrt{\sin^2\theta+\frac{2gh}{v^2}}\right)

dL/d\theta=0 によりちょっとした計算の後に,

\left(\cos^2\theta-\sin\theta\sqrt{\sin^2\theta+\frac{2gh}{v^2}}\right)\left(\sin\theta+\sqrt{\sin^2\theta+\frac{2gh}{v^2}}\right)=0

となり,

\theta=\sin^{-1}\frac{v}{\sqrt{2(v^2+gh)}}

を得る。

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最終更新:2009年02月09日 21:15