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設定補足
ページの趣旨
故人・行方不明者
エーリッヒ・ヴァイクセル
氷龍将ハイゼンガー
現時点での動向が不明なNPC
“ガンドッグ・プリンセス”イリア・ルゥ・レグニツァ
“磁界の女王”マグダレーナ・ハラウェイ
エストリッド・スヴェンデッティル
SC以前から消息不明のNPC
雷龍将
SC環境で消えたクイックスタート
機獣の乗り手
しろがねの女神
戦場の毒蛇
宇宙の荒武者
龍戦士
恩讐の黒騎士
放浪の魔王
平和の導き手
真理の探究者
影の跳梁者
忘れられし者
星空の荒鷲
激震の大英傑
新米魔法教師
希望を告げる者
ページの趣旨
主に初版ルールブックからバシレイアへの帰還キャンペーンに至るまでに記述された設定など、SC環境でフォローされていない古い話題を補足する為のページです。
故人・行方不明者
エーリッヒ・ヴァイクセル
享年は推定39~41。ネフィリムのパフラゴニア支社長で、オリジン入植当初からパフラゴニアに関わり、同国を連邦共和国としてイスタムから独立させた黒幕でもある(ただし、この独立宣言に彼自身の意志がどこまで反映されていたかは不明)。オリジン最大の獣鬼兵製造施設「エラハベル」の建設者でもあり、自身も単体で機甲師団に匹敵する獣鬼兵。
ある意味、パフラゴニアは惜しい人物を亡くしたものである。何しろ、パフラゴニア連邦共和国に強く関与するパーソナリティなど彼以外にはいなかったのだから。
どうも、彼の設定はテオス来襲の伏線だったらしい。「エラハベル」とテオスのエラーハ技術との符合は単なる偶然の一致ではないだろう。
南海通商同盟の発足に異を唱え、私兵とサイード教徒を率いてニューマンハッタンを襲撃した『パフラゴニア動乱』の発端。首尾良くグリゴリら側近を退けて会長室に突入したまでは良かったものの、会長室から生きて出てきたのはジェイコブ・ペテルセンただ一人だった。
なお、彼がダスクフレアであった旨の記述はない。
古代遺跡フリークで、『公式には3つしか発見されていない事になっている』生体強化装甲を必死になって探していた人として有名。もし普通のファンタジーRPGだったら依頼系のNPCとして重宝されたかもしれない。
氷龍将ハイゼンガー
冥龍皇イルルヤンカシュに仕える「五龍将」の一人だが、なぜか人間の姿をしいつも仮面をつけている謎の剣士。ミームもアムルタート/フォーリナー。
旧版ラストのシナリオ「エヌマ・エリシュ陥落」でPC達の道を開くため自らのマーキュリーを振るい、崩壊の中に消えていった。
ちなみにシナリオには「彼の正体一覧表」が掲載されており、ユーザーがその中から誰かを選べるようになっていた。
SCでは故人だが、「相似世界」を描いた『オリジン・オルタナティブ』と北方大陸関連サプリ『エメラルドドメイン』にて亡国として「ハイゼンガー帝国」が登場している。
ハイゼンガー帝国自体は「相似世界」でグレズを元にした機動兵器「ジュピター」を制作し、『エメラルドドメイン』では末裔が「機械の民」となっている機械文明国だったが。
現時点での動向が不明なNPC
“ガンドッグ・プリンセス”イリア・ルゥ・レグニツァ
富嶽(から輩出されたダスクフレア)の侵攻により一旦滅びたレグニツァ王国最後の王族。SC現在では推定12歳の星詠み。生活の為にVIPERに入隊していたが、富嶽を裏切ったダスクフレアを討った功績などから旧領の安堵を果たし、レグニツァの女王に即位。神炎同盟の戦力として傭兵を供出しているが、本人の動向は語られていない。
『お姫様ドレスの上にボディアーマーとグリーンベレー、背には大量の重火器、言動はサタスペ、行動は超人病』という正にカオスフレアの王道を行く人物、というか元リプレイPC。プレイヤーは矢野俊策氏。
全くの余談ではあるが、小太刀氏が執筆した『迷宮キングダム』の小説にカメオ出演している。異世界を救う為に戦った辺り、誰かさんそっくりだ。
クイックスタート『約束の王』と同一人物という説がある(ただ単に、そうであっても既存の設定と殆ど矛盾しないというだけだが)。
GF別冊『混沌の炎』掲載リプレイ「夢の果実」でPCとして再登場。王国復興に伴いブランチもVIPER/ロードモナークに変わったが、その言動は相変わらずであった。矢野氏の「15歳になったら筋肉マッチョのアメリカ人男性と結婚する」発言で、旧版からの多くのファンの間に衝撃が走った。気がする。
“磁界の女王”マグダレーナ・ハラウェイ
唯一公式に名前が登場した、ニューマンハッタンで活躍するヴィラン。見た目は全身タイツをきたツインテールの幼女である。
会長やらヴェルギリウスやらと知り合いであり、敵対したり共闘したりを繰り返す、実にヴィラン的な人物とされていたが、今のところ動向は不明。
おそらくテオス侵攻に際して、再び共闘しているのではないかと思われるが……
アメコミにクローンは付き物なので、エラーハ化されている可能性もなくはない(笑)。
GF別冊『混沌の炎』でパーソナリティとして再登場。二つ名は“帝王”に変わり、嘗ては最終戦争後のユーラメリカを守るヒーローの一人であった事、テオス出現以後、最終戦争の元凶を追う為に姿を消した事などが判明している。
エストリッド・スヴェンデッティル
旧版小説『封龍の魔剣』に登場したヒロイン。ゴルム氏族のヴィーキングで、ヴィーキングの有力連絡会『民会(アルシング)』の実力者。
恋人をダスクフレアに殺され、その復讐のためグレズコアを埋め込んでまで力を得カオスフレアを探していたが(その過程で信長やイルルヤンカシュに出会った)、偶然フォーリナーの少年「手代木悠」と出会う。そして宿敵との決戦時、実は恋人の転生体だった悠の説得で閉ざされた心にパス(絆)が生まれ執行者のコロナに覚醒した。
『神の卵』で語られるノートゥングやバハムートの話はこの小説が由来になっている。
第二版では『ダークネスディアマント』P37において行方不明になったことが判明。そのため民会派がかろうじて押さえ込んでいたハラルド・トールスセン率いるヴィーキング主流派(武田信玄と手を組んでいる)がより勢いを増す事態になったという。また「クヌート・スヴェンデッティル(ダイアモンドキャッスル収録パーソナリティ)」という姉がいることが判明した(小説巻末のパーソナリティー紹介でいることは設定されていた)。
容姿は「防寒着を着て左目を包帯で隠したクヌート」を想起してもらうと分かりやすい。
SC以前から消息不明のNPC
雷龍将
龍帝国アムルタートにおいて冥龍皇イルルヤンカシュ直属の五大龍将軍の一人。そういう地位と軍があるという事実以外には初版から現在に至るまで全く設定が開示されておらず、それどころか在任者がいるのか空席なのかさえ不明。いわゆる「卓ごとに好き勝手して良い設定」を担っていた。通称「カオスフレアで最も正体不明な人物」。
クイックスタート(当時)の龍戦士がこの位置に付くのが当初の想定だったのかもしれない。龍戦士と同じ能力値をしたリムシュが、まるで雷龍将であるかの如き位置にあるイラストがその名残かも。
一時期、震龍将ラハヴが雷龍将と表記されていた資料あり。誤植だったのか、雷龍将から震龍将に移封されたのかは不明。
SC環境で消えたクイックスタート
機獣の乗り手
聖戦士/フォーリナー・グレズ/装着者・マシンライフ。
あまり知られていないが、実はかの龍戦士と並ぶ再弱候補だった。旧版クイックスタートで唯一、差分値2倍特技を持たない聖戦士である。
フォーリナー本人の容姿はラピスフィロソフォルムの『鋼の勇者王』と酷似。携帯を持つ所まで一緒。ただしオリジンに来た原因はあかがね色の本で、砂漠に迷い込んだ所で朽ち果てたライオン型メタビーストにフレアを注ぎ込んで復活させ無敵装甲に変えた、という設定だった。バシレイア動乱前なので《ヤルダバオト》はなく、地球に戻る為に旅をしていた。台詞も少し弱気だった。
『ターコイズウィスパー』
の表紙には、彼女と思しきキャラクターが描かれている。サンプル復帰なるか?
まあ、こちらの場合は容姿が良く似た『鋼の勇者王』という可能性もあるが…
杞憂に終わり再録された。今回は差分値2倍特技を持っており、Dパスも合わせてそのままでも十分に実戦に耐えうる構成である。
しろがねの女神
星詠み/グレズ/マシンライフ。
《女神の祝福》と《戦乙女の声》と《盾の乙女》だけでPCの立場を確立させ、そこにデイブレイクで駄目押しし、ミームとブランチは基本的に演出用。ある意味、典型的な星詠みのスタイルを確立させた、今から見ても完成度の高いクイックスタートと言える。
今で言う《フォーム:人間形態》、というかメカ少女。FEARは何故人造人間を少女型に設定したがるのだろう。ともあれ、このクイックスタートの前例がある為ヒューマンフォームにするのを躊躇ったプレイヤーは少なくない。パットフットが野生化したメタビーストを飼い慣らすなどの設定で《フォーム:人間形態》を持たせたら今でも大惨事だ。
ルールブック発売当時、グレズはカオスフレアと強い絆で結ばれるか、自らカオスフレアにでもならない限り自我を保てない存在だった。『インペリアルジェイド』辺りから少しおかしくなってきて、R&R誌のグレズ特集で完全にトンチキミーム扱いになる。この為なのかどうなのか、初期の恐ろしいグレズの面影を残すこのPCはしばしば「グレズの良心」として扱われていた節がある。
SCルールブックの神王エニア三世の項目に書かれた「親友の如きグレズの従者」との同一人物説がある。公式シナリオで彼女がエニア3世の付き人に設定されて推奨クイックスタートになるのは定番だった。バシレイアへの帰還でもそうだったので、必然的にバシレイア動乱の主人公の一人と目される、という事らしい。
SCサプリ『フローライトプリズン』にて、満を持してのサンプルキャラクター復帰。武装も二丁ガトリングガンとブレード、という、より元ネタに近い形となった。
戦場の毒蛇
執行者/ネフィリム/VIPER。
SCルールブックの『戦場の女豹』が男性だった場合を想像してみると良い。それでだいたい合ってる。
発売当時は高水準の火力と突き返しを備え、相対的にSC環境現在より強かったようだ。ただ、無駄遣いの為にわざわざ《軍事物資》を取得するという暴挙に出ていた。その分の常備化ポイントの使い道は手榴弾×10。
宇宙の荒武者
光翼騎士/富嶽/艦長。
旧版の光翼騎士はとにかく不遇だった。実は艦長も不遇だった。そういう意味ではかの龍戦士と並んで不遇なクイックスタートだろう。典型的な光翼騎士として十分な構成で作られていたが、耐久力の不十分さが災いし、後発サプリメントで火力インフレが始まると共に立場が落ちていった。
ビジュアルイメージは『不敵な表情で歯を剥き出して笑う柴田勝家(珍しく男性のまま)』といった所だろう。今から考えてみると、織田家の忠臣という意味合いがあったのかもしれない。あと、富嶽では例の前頭部を剃って髷を結う髪型は流行っていないらしい、という事も見て取れる。
ラピスフィロソフォルムのニューマンハッタンの項を見ると良い。ハンバーガーを箸でつまんでいる男がいるだろう。彼が宇宙の荒武者だ。
『しろがねの女神』と同様に公式シナリオでは毎回のように推奨クイックスタートに指定されていた富嶽の代表だったのだが、SCには特に名跡を残す事もなかった。前将軍の織田信秀が何を思って艦を失った(と言う設定の)彼に新型船艦を与えたのかも、ついに謎のまま手がかり一つ明かされる事はなかった。
SCサプリ『ターコイズウィスパー』で再登場したが、民と軍事費のためにギフトを背負うことになってしまった。
龍戦士
光翼騎士/アムルタート/プレデター。
当時からとにかく弱い弱いと言われ続けてきた伝説的なクイックスタート。何しろHP53で特にリアクション特技もない光翼騎士である。旧版のゲームバランスの傾き具合を示す何よりの証拠でもある。
その弱さは初版では【肉体】13などというコンストラクションの最大12超過を起こしていたにも拘らず、「龍戦士はこのままでいいです」と公式にエラッタを入れない、というスタンスを取られたことにも表れている。
SCルールブックでアムルタートの解説にある槍を持った門番の龍人兵をもうちょっと筋骨隆々にして、顔の輪郭もちょっとハンサムにして、重くて強そうな武器を持たせて、大きな盾も与えてみよう。それで龍戦士の外見になる。
ラピスフィロソフォルムのニューマンハッタンの項を見ると良い。両手に1つずつハンバーガーを抱えたアムルタートがいるだろう。彼が龍戦士だ。
他ではNPCのリムシュが外見的には最も近い。彼のイラストは『封龍の魔剣』で見ることができる。
アムルタートの侵略が造物主の陰謀だと気付き、戦いの終わりと本当に倒すべき敵を求めている、という設定テキストが書かれていた。とすると、アムルタート全体が陰謀に気付き、真に倒すべき敵もほぼ発覚している現在の境遇が少し気になる所ではある。
SCサプリ『ターコイズウィスパー』で旧版サンプルキャラクターが一斉にリビルド掲載されたが、彼は再録されなかった(「恩讐の黒騎士」男版・「戦場の毒蛇」も掲載されなかったが)。何とも不遇なキャラである。
おそらく上記の3キャラがリビルドされなかったのはミームとブランチがSCで実質的に代替となったサンプルキャラクターと丸被りしたためだと思われる。
恩讐の黒騎士
執行者/オリジン/リターナー。
旧版では執行者だった。《※因果の逆転》の主な使い道がリアクションではなく自分の命中判定になっていた訳だ。
このクイックスタートはブランチを光翼騎士に変えてSCに継承されているが、敢えてここに記す。イラストの性別が違っている時点で普通に別人だ。
同じ会戦で死んだ同僚の男女だとか、兄妹とか、姉弟とか、水に浸かると光翼騎士になって湯に浸かると執行者に戻るとか、宿命表の7番とか、いろいろ演出する余地はある。
コロナが光翼騎士に変わったのは、当時の不遇な光翼騎士を如何に活躍させるかという研究を行った有志の影響かも知れない。いわゆる「《生死去来》型」は旧版の光翼騎士にとって数少ない「きちんと活躍出来る光翼騎士」を作れる戦術だった。ダスクフレア(メディウスは除く)に攻撃されたら光翼騎士のHPが一撃で消し飛んでいた時代の話である。
放浪の魔王
星詠み/コラプサー/エンシェント。
旧版ルールブック掲載の星詠みは比較的に堅実な構成でハズレがなかった。このクイックスタートも類に漏れず、普通の星詠みである。強いて言えば、旧版の《※大魔王》は支援特技(代償の無い《いにしえの支配者》)だった事は特筆に値するだろうか。
美少女で、魔王。当然、ゴスロリだった。留め具がやたら巨大なマントと、頭に生えた鬼のような二本の角が特徴だった。密かにエルフ耳だった。
SCでは買い物かごやら赤子やらを抱えた人妻として再登場するかと思っていたがそんな事はなかったぜ。
消えたのは、おそらくデータ面での差別化が難しかったからだろう。個性を求めるなら星詠みはどうしても殴り星詠みやその他のハイブリッド戦術に走らざるを得ず、専業星詠みの『剣の聖女』『しろがねの女神』『放浪の魔王』は全て似たような戦術のPCだった。その3者でトライアルした結果、残った理想的サンプルがSC版『剣の聖女』だった、というわけだろう。
『ターコイズウィスパー』
の表紙には、彼女と思しきキャラクターが描かれている。『機獣の乗り手』同様にサンプル復帰なるか?
見事サンプル復帰と相成った。旧版同様に堅実な構成である。
平和の導き手
聖戦士/富嶽・オリジン/ミリティア・シーフ
旧版サプリメント『インペリアルジェイド』掲載のクイックスタート。
ビジュアルイメージは、『∀ガンダム』のロラン・セアックが『機動戦士ガンダムSEED』のエールストライクガンダムに乗っているのを想像して欲しい。それで大体合ってる。
旧版に存在したモナド乗り用ブランチ、「ミリティア」をメインに据えた聖戦士。
実はカオスフレア史上初の「フォーリナーでない聖戦士」でもある。
設定面においては、富嶽からオリジンに入植した移民の一人で、富嶽とオリジンとの融和を実現するためミリティアに入隊した、というこれまたロアン・セアックを強く意識させるものだった。
まあ、そんな訳でSCで消えた理由はほぼ間違いなく「ミリティア」の消失(世界設定的には解散)であろう。世界設定面でも神炎同盟の成立によって富嶽・オリジン間の融和は(以前のわだかまりが完全には消えていないとは言え)ほぼ実現されたと言っても良く、そう言った意味でも存在意義が薄くなった、と言えるかも知れない。
『ターコイズウィスパー』での再録時には移民設定を残しつつオリジンシングルの星詠みORDERに変更。元仲間たるドミニオンとの戦いに悩むことになった。
ちなみに何故オリジン側のブランチが「シーフ」だったのかは、現在でも謎。まあ、データ的にはビームライフルを飾りにしたくなかったので射撃面を強化、といった感じだったと推測は出来るのだが…
前述のロランがムーンレイスの地球環境調査員であったため「調査員>スパイ>シーフ」となった、とも考えられる。
真理の探究者
光翼騎士/オリジン/パットフット
旧版サプリメント『インペリアルジェイド』掲載のクイックスタート。
『ラピスフィロソフォルム』p23のイラストを見て欲しい。そこに帽子を被ったパットフットの女性がいるだろう。それが「真理の探究者」さんだ。
宇宙の荒武者さん、龍戦士さん同様、不遇な光翼騎士クイックスタートの一人。《ガードビット》で遠隔距離へのカバーこそ出来たものの、正直他は…といった風情。HPに至っては先に挙げたお二人以下の42という有様だった。
影の跳梁者
執行者/富嶽/忍者
旧版サプリメント『インペリアルジェイド』掲載のクイックスタート。
ビジュアルイメージはまず『ソウルエッジ』のタキを思い出して欲しい。それに新撰組のだんだら羽織を着せて、両手に二丁拳銃を持たせれば大体あってる。
初のブランチ:忍者を使ったクイックスタート…なのだが、どうゆう訳か《二丁拳銃》メインで戦い、果ては《式神使い》(旧版時代の富嶽の共通特技。現在の分類:富嶽の武器「式神」に相当。)まで使う、(データ構成的に)謎の多い新撰組探題方のエージェント。
ちなみにブランチ:忍者の特技は一切取得しておらず、自動取得の《忍法・霧隠れ》(現在の《忍法・霧隠》)は実質飾りと化していた。
とはいえ、《俺ごとやれ!》のダメージ倍化、《※サバオート》での再行動、《※九字印》のダメージ増加で攻撃力も悪くない、と執行者としては申し分のない性能ではあった。…あったのだが、そうなると却って飾りのブランチ:忍者が気になった。
再録されてもやっぱり忍者の特技を持っていない。最早飾りであることがネタなのだろうか?
忘れられし者
星詠み/ネフェリム/吸血鬼
旧版サプリメント『クリスタルトゥーム』掲載のクイックスタート。
ビジュアルイメージは『ヘルシング』のアーカードに、『ガングレイブ』のビヨンド・ザ・グレイブの帽子を被せ、さらに『斬魔大聖デモンベイン』のクトゥグアとイタクァを持たせてみよう。それで大体合ってる。
言ってみれば《二丁拳銃》ネタの集大成である。いずれかのサプリに再録された暁にはブランチ:ガンダンサーとか持っているかも知れない。
《夜明けの星》でダメージを〈根源〉化して《二丁拳銃》を撃ちまくっていた、元祖殴り星詠み。
サポート面でも《再生の車輪》を持たず(当時《再生の車輪》は自動取得ではなかった)、《薔薇の抱擁》で仲間を復活させる、という中々独特なムーブを持っていた。
SC時代になってからも、『Role&Roll』誌の吸血鬼絡みの記事のイラストには度々顔を出している。
星空の荒鷲
光翼騎士/ネフェリム・フォーリナー/ウォーバード・協力者
旧版サプリメント『クリスタルトゥーム』掲載のクイックスタート。
ビジュアルイメージに関しては、まず松本零士作品によく出てくるような、足元まで伸びた金髪の美人(代表的な例だと『銀河鉄道999』のメーテルとか。)を想像して欲しい。それをもう少しグラマラスにし、一昔前のスペースオペラに出てきそうな身体の線が出まくりのピッチピチの宇宙服を着せ、さらにF-15イーグル戦闘機に乗せてみよう。それで大体あってる。
F-15イーグルを「コスモイーグル」と言い張って(厳密には相当品にして)SFしていた、宿命管理局局員の光翼騎士。
なぜそんな事をしていたのか?と言えば、旧版においてはSF的な要素は富嶽とグレズくらいにしか存在せず、そしてそのどちらのミームも「純粋なスペースオペラ的なキャラクター」を表現するには余分な要素が多すぎた(富嶽的には戦国分、グレズ的にはロボ分)から、と言うのが実際のトコロであろう。現在の環境ならば、ブランチ:エーシルで簡単に表現出来たのであろうが…
ちなみに「コスモイーグル」自体の元ネタと思われるのが、『宇宙戦艦ヤマト』(以下『ヤマト』)のコスモタイガーIIやコスモゼロなどの、「コスモ○○」とついた宇宙戦闘機。
さらにちなみに「松本零士的美女+戦闘機パイロット」の組み合わせというと、『ヤマト』の実写映画版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』における森雪(アニメとは設定が変更され、ブラックタイガー隊隊員となっている。)も思い出されるが、こちらは2010年公開で『クリスタルトゥーム』どころかSCよりも後発なので、おそらく偶然。
さらにリメイク版である『宇宙戦艦ヤマト2199』では、山本玲(あきら)という女性パイロットが登場。ついでに言うと、こちらのモデル(の一つ)は旧アニメ版『ヤマト』の山本明という男性パイロットとの事なので、カオフレ定番の女体化の一例としても参考になるだろう。
さらに彼女のもう一つのモチーフ、と思われるのが、一昔どころか下手すると半世紀ぐらい前のB級スペースオペラのヒロイン達。その多くは金髪碧眼の美女であった。
彼女達の特徴として挙げられるのは、非常に運が良い…と言うか、「困難に直面しても御都合主義的展開で切り抜ける」という点である。(「偶々」ヒーローが駆け付けるだの、「偶々」抜け道を発見しただの…)何となれば、彼女達のほとんどは「か弱い女性」で自力で難局を切り抜けるのが困難だったため、脚本的に問題があってもそうせざるを負えなかったのである。
この点を反映しているのか、TRPG『スペオペヒーローズ』のアーキタイプ「ヒロイン」も、その多くは高い「運」を持っている。
無論、現代的観点から見れば女性蔑視も良い処だったのは確かで、そういった風潮に対する反発から『スターウォーズ』のレイア・オーガナや『ダーティペア』などに代表される近年の(…と言っても先に挙げた作品とて、もう四半世紀以上前のものだが。)SFヒロイン像が醸造された、とも言える。
先に挙げた『スペオペヒーローズ』においてもこういった点もまた反映されており、上記のアーキタイプ「ヒロイン」のバリエーションの中にも、主人公ばりに活躍出来る「スーパーヒロイン」「アマゾネス」や、「女性ドクター」「女性メカニック」といった各種職能に習熟しているものが存在する。(逆に「ラッキーヒロイン」や「プリンセス」の様にヒロイン的に先鋭化したものも存在するが。)
中でも映画『バーバレラ』のヒロイン、バーバレラはそれらの集大成兼パロディとして名高く、現在でもマニアの間でカルト的な人気を誇っている。
彼女の「運の良さ」も大概で、劇中乗ってる宇宙船が二度も墜落するのだが、バーバレラ自身はほぼ無傷で済んでおり、しかも「偶々」修理出来る人間が近くにいたりしている。
「宇宙船乗りなのに、自分で修理出来ないかよ!?」とかツッコんではいけない。60年代の映画に登場するパツキン美女が機械に強いワケないだろう!(あくまで「映画の中のイメージ」の話ですよ?)
ちなみに荒鷲さん自身も『バーバレラ』を大いにリスペクトしている様で、彼女がクイックスタートに指定されていた『クリスタルトゥーム』収録の二本のシナリオにおける彼女のオープニングは、どちらも「乗っている宇宙船が墜落する(あるいはした)」と言うものであった。
何故か特に説明もなくフォーリナー/協力者とのマルチもしていたのだが、これに関しては前述の「やたらと運の良いスペオペヒロイン」の要素を再現するため、ではないかと推測される。
協力者が「運が良い?」と言うと一見違和感だが、「ヒロイン属性」と解釈するならば多少は納得出来なくはない。
ちゃんと「地球出身である」との説明でもあれば、安田均がゲームブックにもした『ディマレクト・サーガ』の要素とも解釈出来るのだが…
そしてカオスフレアでは初、と言って良い「データ的に不遇ではない光翼騎士サンプル」。《バレルロール》を存分に使ってダスクの攻撃を避けまくる避け光翼であった。
SCサプリ『ターコイズウィスパー』で再登場。ブランチの協力者がガジェットマスターに変わり、本当に「コスモイーグル」なるガジェット戦闘機を駆って戦う十三騎神の一人になった。
激震の大英傑
執行者/暁帝国・パンデモニウム/仙人・スペリオル
旧版サプリメント『クリスタルトゥーム』掲載のクイックスタート。
ビジュアル、能力、設定共に『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』の衝撃のアルベルトを思い出して欲しい。さらにその顔だけ『マトリックス』のエージェント・スミスにしてみよう。それで大体あってる。
カオスフレア史上最初の《VF団》所属のクイックスタート。
『ターコイズウィスパー』で再登場したものの、VF団執行者枠を暗黒卿に取られた為に余り相性の良くない光翼騎士となってしまった。不遇である。
新米魔法教師
光翼騎士/オリジン/メイジ
『リオフレード魔法学院』掲載のクイックスタート。容姿や設定からモデルは『魔法先生ネギま!』のネギ・スプリングフィールドか(原作後半のネギを再現しようとすると聖戦士化・武侠追加によるマルチミーム化などが必要になるので『原作序盤・テレビアニメ版の』という但し書きがつくが)。
突き返し型光翼騎士だが、メイジなのに魔術より肉体の方が高いのはご愛嬌(しかし現在の元ネタキャラの状態を見ると…)。
このキャラがSCで載らないのは元ネタの戦闘スタイル・コスチュームが大きく変化したことによる事かもしれない。
余談だが2013年に発売された『アルシャードセイヴァーRPG リプレイ ミッドガルド モーニングムーン』に『ネギま!』作者の赤松健氏が参加した時、自身のキャラに「ナギ・スプリングフィールド(ネギの父)」と命名した(イラストも原作のナギ似)。
キャラビルドはGM自作の白兵型サンプルキャラクターをそのまま使ったため魔法要素が0なのだが、本人曰く「ナギは魔法剣士でもあるから」だそうな。…でリプレイ本に掲載されたサンプル絵にナギのものがそのまま使われていたりする。
何だかSC環境では彼のクラスには戦闘力の高い連中やガジェットマスターがたくさんいたり(仮契約カード的に)、エレナ・イセンガルドの下でコラブサーの魔法を教わったりしてそうである。
SCサプリ『ターコイズウィスパー』で再登場。ネギが原作で闇堕ちしかけていた事からか、『ゲド戦記』のハイタカ要素が加わったギフト持ちになってしまった。
希望を告げる者
執行者/ネフェリム・フォーリナー/アスリート・切り札
『リオフレード魔法学院』掲載の、同誌に収録された新ブランチ(当時)「アスリート」を使用したクイックスタート。
ビジュアルは漫画『おおきく振りかぶって』の主人公、三橋廉(みはし・れん)を思い出して欲しい。ほぼ、そのまんまだ。
性能的には《チームワークコンボ》のダメージ増加、《ピンチの一瞬》の判定振り直しで仲間を支援しつつ、自身も《絶望を払う風》でダスクフレアを攻撃する、申し分のない支援型執行者。
何故か、フォーリナー/切り札とのマルチミームで必殺魔球(伝説のバット相当)を《絶対武器》にしていたのだが、これは「抑えの切り札」というダジャレだった、という説が有力。
ただ彼自身はアスリートメインで【根源】が5しかなかったので、本当にただネタなだけだった。(当時は《オーラインテンション》もなかった。)もちろん自動取得以外のブランチ:切り札の特技なんか取っちゃいなかった。
ターコイズウィスパーで再録されたが、フォーリナーと必殺魔球は削られている。やはり先の二つはダジャレ要素だったのかもしれない。
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暁帝国
パンデモニウム
テオス
美酒町
ロンデニオン
サンドブロゥ
アンゲロイ
アラドゥス
ヴァイスフレア
オリジン(オルタ)
時空破断
デイブレイカー
ルイムニー
オルファン
魔導帝国
アルシャーク
ヴォラーグ
ディラギア
クロスミームブランチ
エネミー
プロミネンス
アイテム
一般装備
ミーム専用装備
装備:オリジン
装備:アムルタート
装備:ネフィリム
装備:富嶽
装備:テオス
装備:歩行戦車
装備:軍団
装備:グレズ
装備:暁帝国
装備:パンデモニウム
装備:ロンデニオン
装備:サンドブロゥ
装備:アンゲロイ
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