実機は1980年代に短距離離着陸機の開発実験を目的とした米空軍の「アジャイル・イーグル」計画に基き、F-15Bをベースに1機のみ作られた実験機。S/MTDはShort take-off and landing/Maneuvering Technology Demonstrator=「短距離離着陸/機動技術デモンストレーター」の略称。
1988から91年に掛けて延べ100回以上の実験飛行を行った後、1993年に米空軍からNASAに移管。名称をF-15ACTIVE(Advanced Control Technology for Integrated Vehicles=先進制御技術統合航空機)に改めて実験運用を継続。この際にエンジンを新型のF100-PW-229に、ノズルをSu-37と同様の三次元ノズルに換装している。1999年には「知的飛行制御システム」の実験を目的とした「ニューラルネットワーク計画」に移行し、名称を更にF-15IFCSに改めている。