装備:ネフィリム

ネフィリム

コルト・パイソン

  • 『シティ・ハンター』の主人公、冴羽獠の愛銃。
    • 劇中では冴羽のパイソンが高精度を誇るのは、大量生産された中から1000丁に1丁の割合で生まれる名銃「ワン・オブ・サウザント」であるからとされ、ルールブックの解説とは丁度逆になっている。
      • アレはS&WのM58でいつも愛用しているパイソンではない(少なくとも作中に獠のパイソンが「ワン・オブ・サウザント」である記述はない)
  • バレルの精度に対して内部構造の設計に欠点があるため同じ357マグナム銃であるS&WのM19にパイソンのバレルを組み合わせた「スマイソン」なる改造銃もあるとか。

M1A2エイブラムス

  • 実車は1980年にクライスラー(現ゼネラル・ダイナミクス)社によって開発された米陸軍の現用主力戦車。そのルーツは1960年代の米独共同次世代戦車開発計画に基いて試作されたMBT-70(kpz70)にまで遡る。
  • 開発当初は現代主力戦車のスタンダードである第3世代に位置付けられていたが、M1A2型は主砲を105mmから120mmに換装、電子機器を最新の仕様に改装した事で第3.5世代に分類されている。主燃機関としてジェット機にも用いられるガスタービンエンジンを採用、小型高出力な半面燃費は悪いが、それを大量の燃料供給と補助動力装置で補って運用している。
  • 装甲に用いられている『新素材』は、実車通りであれば劣化ウランを指す。銃弾や砲弾の弾頭にも用いられる程の硬度を誇るが、放射性物質である事から帰還兵に見られる「湾岸戦争症候群」と呼ばれる複合疾患の原因とも言われている。
  • 中東方面の紛争で圧倒的な実力を世界に知らしめた事で、名実共に現代戦車の代表と言える存在。近代地上戦が描かれた映画/ゲームにバイプレイヤーとして数多く登場し、実写版『トランスフォーマー』ではデバステーター(玩具名:ブロウル)の《フォーム;車輌形態》として登場する他、『メタルギアソリッド』ではソリッド・スネークが単身で相手する事になる。
  • 「湾岸戦争時、泥に嵌った状態で3両のT-72を相手に勝利」「その後回収不能と判断され友軍のエイブラムスが破壊処分を試みたが、主砲を二発撃ち込んでも弾き返される」「三発目で砲塔を貫いて弾薬庫に引火するも、乗員保護装置と自動消火装置が作動して即座に鎮火」「結局回収してみたら砲と発射装置は無傷で、砲塔『だけ』新品に交換して再び前線復帰」と云うエピソードから、その最強戦車ぶりが伺える。……本当、何でこんなの相手に生身で勝てるんだろう、戦場の毒蛇(旧版)の元ネタの人……
    • まったくの余談だが第二次世界大戦当時、ソ連戦車部隊の襲撃を受けたドイツの歩兵大隊長が、何を思ったか拳銃片手に敵戦車によじ登ってハッチをこじ開けて中に飛び込み、乗員を全員射殺して悠々と帰ってきた……という話がある。何やってるんすか大隊長。
      • その後、片足を失うも戦線に復帰して戦い抜き、無事に終戦を迎えたらしい。

チャレンジャーⅡ

  • 実車は1993年にビッカーズ・ディフェンス・システムズ社が開発した英国陸軍の現用主力戦車。その原型は1960年代の第二世代戦車チーフテンにまで遡り、既存の技術体系を重んじる保守的な英国の戦車開発姿勢が伺える。
  • 60tを超える戦闘重量とチョバムアーマーの組み合わせは西側第三世代戦車で最強の防御力を誇り、NATO軍の戦車兵達が口を揃えて「ウチの戦車は凄いけど、実戦ならチャレンジャーに乗りたい」と称した程。反面エンジン出力や射撃性能では他の第三世代戦車に劣り、その点に関しては前述の保守性が一因とも。
  • チョバムアーマーは、ロンドン郊外のチョバム・コモンに在るMVEE(英国軍用車輌技術研究所)が10年の歳月と600万ポンドの開発費をを費やして開発した複合装甲。セラミック・金属等の異種素材を重ねる事で砲弾の貫通力を弱めると言われている。実際の戦闘での使用例に乏しく評価は定まっていないが、戦車技術史上最も画期的な発明として複合装甲の代名詞として知られている。OVA『機動戦士ガンダム0080』でガンダムNT-1の装甲として用いられた事から、『スーパーロボット大戦』シリーズでは超合金Z等と並ぶ装甲強化パーツとして扱われている。

レオパルドⅡA4

  • 実車は1970年代に西独クラウス・マッファイ社を中心に開発された第三世代戦車。西独陸軍の主力戦車である他、欧州各国に輸出・配備されており、事実上の欧州標準戦車の地位を獲得している。kpz70(エイブラムスの項参照)の計画頓挫後に作られた点、その開発過程から関連が深い点で、エイブラムスの異母兄弟とも言える戦車である。
  • A4型は現在の主力仕様で、過去に生産された車輌も全てこの仕様に引き上げられている。最新型となるA6型は主砲を44口径から55口径に換装した他、A5型からの改装点である楔形空間装甲を砲塔に追加。戦闘能力の向上が図られた反面車体重量は増加しており、現場からは機動性低下や戦場での取り回しの難を危惧する声も少なくない。
  • 現在まで実戦投入の機会こそ無いものの、その性能はエイブラムスと並んで第三世代戦車の最高水準であるとの評価が高い。砲塔形状が似ている事から、日本の90式戦車も開発に際して少なからず影響を受けているのでは?と噂されている。
    • 前任のレオパルドⅠは『ウルトラマン80』同『パワード』に防衛軍として出演したり『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』に面堂家所有戦車として登場したりアニメ『トランスフォーマー』でブロウルの《フォーム:車輌形態》だったりとフィクションへの登場機会も多かったが、Ⅱの方は然程多くない。『蒼き流星SPTレイズナー』に何故か米軍車輌として登場しているが、これはエイブラムスと混同された一例だろう。
    • ゲーム『ガングリフォン』にはA5型と架空の改良型・レオパルドⅢが登場。パイロットの「90式はブリキ缶だせ」の台詞と、直後に主役機HIGH-MACSに上空から撃ち抜かれ大破するOPムービーが印象に残っているゲーマー諸氏も多い筈だ。さあ、みんなも一緒に言って撃破されよう!

AH-1Sコブラ

  • 実機は1960年代にベル社がUH-1イロコイをベースに開発した米陸軍の攻撃ヘリ。当初は後述のAH-56シャイアンが完成するまでの暫定採用だったが、シャイアンの開発中止に伴い正式採用機種に昇格した。米海軍でもシーコブラとして採用された他、日本やイスラエル等にも輸出が行なわれ現在でも一線で活躍し続けており、攻撃ヘリの名機との声も高い。
  • S型は最初の陸軍仕様G型のエンジン出力を向上させた改修仕様。この他に有名なバリエーションとして、米海兵隊採用のW型(通称スーパーコブラ)、四枚ローターと統合コクピットを導入した次世代仕様Z型が存在する。
  • 細長い機体形状は被弾/被発見率を抑える為だが、その一環として採用された操縦席のタンデム配置は後の攻撃ヘリの定番スタイルとして取り入れられている。
  • 自衛隊が採用している事から、怪獣映画を中心に日本映画に多数出演。『ガメラ2 レギオン襲来』ではNTTの送信アンテナに誘き寄せられた群体レギオンを対戦車ミサイルで駆逐する活躍を見せている。

AH-56シャイアン

  • 実機はベトナム戦争の最中、1960年代に米陸軍のAAFSS(新型航空火力支援システム)構想に基いてロッキード社が開発した世界初の地上攻撃専用ヘリ。1967年に初飛行に成功し米陸軍から生産発注も受けたが、量産化に向けての問題が解決せず開発期間が延長、コストが高騰した結果発注がキャンセルされ、前述のAH-1コブラの好調も有って1972年に開発も終了。AAFSS構想諸共頓挫してしまった。
  • 細長い胴体、縦列複座配置の操縦席、兵装可能な小型固定翼等、コブラ同様に後の攻撃ヘリの標準と成る機体設計の一方で、エンジンはターボプロップ単発、尾部には推進式プロペラ等、生存/整備性の両面において課題の多い機体であった。ロッキード社としては初の(結果的に最後の)回転翼機であり、模索する部分も大きかった事が伺える。
  • 押井守はこのヘリをこよなく愛しており、パトレイバー劇場版に登場する攻撃ヘリ・AH-88ヘルハウンドはシャイアンの発展改良型と設定している。曰く「(パト世界では)AAFSS構想はシャイアンで実現し、アパッチなんてヘリは開発すらされていない」との事。
    • そして惑星エルダではシャイアンはベトナム戦争で切り札として活躍し、アパッチのデータは存在しない。これはどう云う事かは……言わずもがなだろう。

A-4スカイホーク

  • 実機は1950年代に米海軍に配備された艦上攻撃機。徹底した小型軽量化とローコスト化に成功した機体で、米海軍/海兵隊に留まらず世界各国に輸出された。米軍では退役が進み複座練習機が僅かに残るのみだが、輸出先の多くの国では今でも現役である。
    • 当時の艦載機の通例であった主翼の折り畳み構造を廃し、左右一体構造のデルタ翼を採用した事で、小型機であるにも関わらず高い兵装搭載量を誇る。
    • 2008年のアメリカ大統領選挙で共和党の候補となったジョン・マケイン氏が、ベトナム戦争当時に搭乗していた機種でもある。

F-14トムキャット

  • 実機はF-4の後継機として1970年代に開発・配備開始された米海軍の艦上要撃戦闘機。遠距離対空ミサイル・フェニックスの運用を前提に設計され、可変翼の採用により空中格闘戦能力にも優れる。
  • 海外セールスでF-15やF-16に敗北(航空自衛隊の第三次F-X候補としてもF-15に敗れている)した事に加え、発展改良型“スーパートムキャット21”等の改修案も不採用とされた結果、2008年9月にF/A-18への機種転換が完了した事で米海軍からは完全に退役となった。唯一の輸出先となったイラン空軍では、革命による政変でアメリカと国交が途絶えた現在でも数十機が(ロシアの技術支援の元!)運用されている。
    • 当時のイランを治めていたパフラヴィー王朝はオイルマネーの潤沢さに物を言わせて最新鋭兵器を買い漁っており、地上運用にも関わらず艦上戦闘機を購入した辺りにもその勢いが伺える。同空軍のF-14は砂漠迷彩を施された姿から、中東と云う土地柄も相俟ってトムキャットならぬ『ペルシャ猫』なる異名も。
  • 特徴的な可変翼や映画『トップガン』漫画『エリア88』での活躍もあって、日本にもファンの多い戦闘機の一つ。『超時空要塞マクロス』の主役機・可変戦闘機VF-1のモデルであり、OVA『マクロスゼロ』では地球統合軍の機体として登場もしている。

YF-23A1グレイゴースト

  • 実機は1980年代に開始された米空軍のATF(Advanced Tactical Fighter=先進戦術戦闘機)計画に基いて、1990年に後述のYF-22との競作で開発された試作戦闘機。ステルス性や超音速巡航性能に優れていたものの、最終選定でYF-22に破れ量産には至らなかった。
    • 両者の性能自体は極めて似通っており、決め手となったのはその設計思想だったとか。
  • メーカーの異なるエンジンを搭載した2機が製作され、“グレイゴースト”と呼ばれていたのはゼネラル・エレクトリック社製YF120エンジンを搭載した2号機(1号機はプラウド&ホイットニー社製YF119エンジンを搭載した“スパイダー”)。YF-23としての愛称は“ブラックウィドウⅡ”。
  • 競合機であるYF-22と遜色無い性能を示しつつも制式採用の座を逃した悲劇性、そしてステルス性の具現化の如き有機的なスタイルから、現用機をモチーフとした国産フィクションではYF-22と互角、あるいはそれ以上の人気を誇る。『エースコンバット』シリーズではF-22と共にシリーズ通しての常連機体。
  • アニメ『マクロスプラス』に登場する試作可変戦闘機YF-21のモデルでもある。そもこの話の元ネタの一つが前述のATF計画であり、YF-23の引用は或る意味必然と言えるだろう。
    • モデル機と同様にYF-21は選定に敗れているが、こちらは特殊作戦機VF-22シュトゥルムフォーゲルⅡとして少数ながら量産された。小太刀氏が執筆した小説版『マクロスF』にはS.M.S所属機、ゲーム『マクロスVF-X2』から出演のマンフレート機、そしてマクロス7船団エメラルドフォース機がゲスト出演している。

A-10CサンダーボルトII

  • 実機は1970年代にベトナム戦争の戦訓を経て立案された新CAS(近接航空支援機)構想、通称A-Xプロジェクトに基いて開発された、米空軍初の(そして恐らく唯一無二となる)近接航空支援専用攻撃機。C型は90年代に2008年までの運用延長を目的に改修された近代仕様である(最終的に2028年までの運用延長を予定)。
  • 本来は冷戦真っ最中のヨーロッパでワルシャワ条約機構軍相手に使う事を前提としていたものの、冷戦終結に伴い御役御免。全天候複座仕様のB型の開発もキャンセルされ退役を待つばかりであったが、湾岸戦争でAH-64対戦車ヘリや(後継機と目されていた)F-16を上回る戦果と帰還率を叩き出した事で評価が急上昇。幾度か引退させるという案も出てきたそうだが現場からの声に支えられ、21世紀を迎えた現在も現役に留まり続けている。
  • シンプルかつ堅牢な機体構造、被弾し難い高位置に配されたエンジン、脚を収納した状態でも使用可能な着陸輪、平均厚20mmのチタン装甲で覆われたバスタブとも称されるコックピット、広い対地視界を確保したキャノピー……等、その設計は徹底して機体とパイロットの生存性、そして対地攻撃を重視している。ほぼA-10専用の30mm機関砲“アヴェンジャー”共々、戦車相手に猛威を振るった。
  • 本機の開発に際しては『あの』史上最多戦車撃破王ハンス・ウルリッヒ・ルーデルが顧問として迎えられており、彼の助言が反映された結果とも言えよう。開発に当たったリパブリック社が旧ソ連の流れを組む飛行機メーカーである事を考えれば、この奇抜な設計もソビエトの血筋なのかと頷ける話だ。これもまた国際共同制作の走りだったのだろう。
    • 「大口径の機銃積んどけ。戦車も一発で吹っ飛ぶようなの」「2、3発撃たれた程度で落ちる攻撃機なんざいらん」「不時着する時に脚を手動で下ろせるようにするか、固定脚にしとけ」「不時着した後の為に飲み水や食料品を積んどけ」という彼自身の体験談による対地攻撃特化機体となっている。実際、乗員の生存性をここまで考え抜いた機体は他に無く、幾度となく撃墜されて必死になって帰還したルーデルならでは、と言えるだろう。
  • 映画『トランスフォーマー』では中東の砂漠に出現したディセプティコン相手にアヴェンジャーを叩き込み、『ターミネーター4』では人類抵抗軍の航空戦力としてスカイネットの巨大ターミネーター相手に奮戦している。両作品共に、グレズ:マシンライフ相当の相手役である点は興味深い。

AV-8DハリアーⅡ

  • 実機は英ホーカー・シドレー(現BAe)社と米マクダネル・ダグラス(現ボーイング)社との共同開発で作られたV/STOL(垂直/短距離離着陸)攻撃機。軍用としては唯一の現役V/STOL機。
    • 過去にはソ連がYak-38とYak-141の二種のV/STOL機を開発している。この内Yak-38は冷戦下で詳細が不明だった事もあり、他の東側の機体同様「驚異的な性能を誇る恐るべき最新鋭機」という扱いで『エリア88』等で猛威を振るった。ところがソビエト崩壊前後の情報公開で、実際には然程凄くない……というか西側への示威目的に急拵えされた欠陥機だった事が判明。ガックリした人も多い(因みにNATOコード“フォージャー”は『まがい物』の意。何とも意味深な命名である)。一方Yak-38の開発と問題点を踏まえたYak-141はハリアーでは不可能な超音速巡航能力を備え、試作段階で21の世界記録を打ち立てたものの、ソ連崩壊に伴い計画自体が中止。そのノウハウはF-35の開発に活かされている。
  • 大型のペガサス・エンジンに圧迫されて兵器搭載量に乏しい、垂直ノズルからのジェット排気が赤外線誘導ミサイルに狙われ易い……等の問題点も多いが、機体設計も限界であるから大規模な改良は断念されている。それでも運用に際して長大な滑走路を必要とせず、緊急時には量販店の駐車場でも離発着が可能な利点は数々の問題点を補って余りある物であり、後継機となるF-35ライトニングⅡの配備まで現役に留まると目されている。
  • 静止状態で滞空可能=飛行状態でカメラのフレームに収め易い事から、映画やCMに登場する機会も多い。前者で有名なのは『トゥルーライズ』『007/リビング・デイライツ』『リターナー』辺りか。小説『ARIEL』では下駄代わりに都内を飛び回り、また漫画『邪眼は月輪に飛ぶ』では、クライマックスフェイズで大暴れした。
  • 運用コンセプトが日本の土地柄に合っている事から、架空戦記小説では自衛隊機として登場する事も多い。実際、海上自衛隊が80年代に空母配備を計画した際に、それと合わせて要撃機として導入を検討していたとも言われている。
  • 因みに実機にA~C型は存在するものの、D型は存在しない。

BACライトニング

  • 実機は1950年代にイングリッシュ・エレクトリック社(1960年にBAC社に統合)によって開発された英空軍の超音速迎撃戦闘機。その開発は第二次世界大戦直後に英国軍需省から提示された超音速研究機の仕様案にまで遡る。縦置き双発、テーパーの付かない鋭後退角矩形薄翼等、当時としても珍しい設計が盛り込まれた機体であった。
  • 切り詰めた機体設計故に航続距離と兵器搭載量に難が有ったものの運動性とエンジン推力は優秀で、特に後者に関してはイーグルやフランカーにも匹敵した。英国本土等の局地防衛に関しては十分なスペックを備えていたと言えよう。
  • 本機が作られた時代は所謂『ミサイル万能論』が唱えられた頃で、戦闘機の主流も超音速性能と巡航距離を重視したミサイルキャリアー然とした機体群であった。本機もその例に漏れず、米国のF-104と共に「最後の(究極の)有人戦闘機」と称された。しかしベトナム戦争で機関砲が主武装の東側戦闘機に苦戦した事、また肝心のミサイルが実戦では万能とは云い難かった事等から、戦闘機はミサイル運用能力を持ちつつ、機関砲によるドッグファイトも可能な大型機へと主流を移していく事となる。
  • 英空軍では1988年の全機退役まで20年近く現役に有ったが、海外セールスはサウジアラビアとクウェートが購入したのみで不振に終わっている。本機以降英国は独自の戦闘機開発を行わず、ブリティッシュ・ファントムやトーネードADVと云った共同開発のみに留まっており、少なくとも英国航空界においては現時点で「最後の有人戦闘機」と言えるかも知れない。
  • 名作SF人形劇『サンダーバード』に登場するサンダーバード1号のモデルでもある。

EF-111レイブン

  • 実機はゼネラル・ダイナミクス社製の戦闘爆撃機F-111Aアードバーグをベースに開発され、1981年より運用開始された米空軍唯一の電子戦機。
  • ベースとなったF-111は1960年代に米空軍のマルチロール機として開発計画が開始されたものの、国防長官が海軍のFADF(艦隊防空用戦闘機)計画との統合を強行した事から計画が迷走。その後も国防総省の横槍を受けつつ空/海両軍の要求を満たそうとした事から機体設計に無理が生じ、結果として海軍仕様のB型は重量増大で空母運用が困難となり計画自体がキャンセル。空軍仕様のA型も配備当初は機体トラブルが相次ぎ、『未亡人製造機』なる不名誉な称号が付けられた。
  • それでも改修後は高い運用実績を残し、ベトナム戦争~リビア空爆~湾岸戦争~ボスニア・ヘルツェゴビナ空爆と活躍。一時期は2010年頃までの運用も予定されていたが、維持費の高騰を理由に1996年の最終生産仕様F型退役を追う形で1998年にEF-111は米空軍より退役した。現在はオーストラリア空軍のC型が唯一の現役配備機となっている。

F-4EファントムⅡ

  • 実機はマクダネル・ダグラス(現ボーイング)社が1950年代に開発。最初は米海軍の全天候型艦上戦闘機として作られたが、ベトナム戦争中に米空軍で採用され優秀な性能を発揮した事から西側諸国でも相次いで採用。最終的に全世界で5,000機以上が製造され、西側最高のベストセラー戦闘機となった。E型は機首にバルカン砲を追加した多用途戦闘機型で、航空自衛隊仕様のEJ型はここから対地攻撃能力と空中給油能力を省きスクランブル発進に適した改装を施している。
  • 開発当時はF-104等のセンチュリー・シリーズが主流であり、それと比較してあまりにも大柄な事から「みにくいアヒルの子」とも揶揄されたが、結果的に本機が成功した事で以後の戦闘機の主流は「大型双発」で確立する事となる。
  • 輸出先はイスラエル・イギリス・ドイツ・日本等11カ国にも渡る。その中も日本は世界で唯一ライセンス生産を認められており、最後の機体製造を手掛けたのは日本の三菱重工であった。
  • 航空自衛隊では近代化改修を施しつつ現在も現役に就いているが、F-2支援戦闘機やF-X選定に伴うF-15Jの余剰改修機を後継として順次退役予定である。
  • 漫画『ファントム無頼』で(舞台である)百里基地共々一躍有名になった他、鳴海章の小説作品には様々な架空バリエーション機が登場。特撮映画でもやられ役・脇役として多数出演。

F-5EタイガーⅡ

  • 実機は1970年代にノースロップ社が開発した小型双発戦闘機。その原型は1950年代に軽空母艦載機として設計が開始され、結果的にアメリカ同盟国・特需国への供与戦闘機となったF-5Aフリーダムファイターまで遡る。F-5Aの供与先での実績の高さから米軍でも運用が開始され、ベトナム戦争への投入を経て更なる性能向上が図られたのがE型(並びにその複座仕様となるF型)である。その開発に際しては、当時ソ連が共産圏へ輸出を進めていたMiG-21が仮想敵として位置付けられていた。
  • 基本に忠実な機体設計と生産コストの安さが優れた運動性能と利便性に繋がり、その結果として米国内外で「最新鋭戦闘機と張り合える廉価戦闘機」として高評価を受ける事となった。
  • このセールスに手応えを感じたノースロップ社は、エンジンを軽量高推力のF404単発に換装し空力設計・アビオニクスを近代化したF-20タイガーシャークを開発するも、同時期に輸出解禁されたF-16にセールス面で完全敗北。当時の政治情勢にも翻弄され、3機が試作されるに留まった。
    • セールスは失敗に終わったF-20だが、日本では『エリア88』で主人公・風間真が愛機とした事から戦闘機ファンの認知度は高い。『世界の傑作機』の特集号では原作者である新谷かおる氏のインテビューが掲載され、架空所属機であるにも関わらず風間真仕様のF-20が表紙を飾った辺りに、その影響力が伺える。
  • 映画『トップガン』では架空の東側機体MiG-28として登場。現実のトップガン(米空軍戦闘機兵器学校)でもMig-21と飛行特性が近い事からアグレッサー(仮想敵)役を受け持っている。図らずも嘗ての仮想敵だった相手を演じている辺り、因果と言うべきか。

F-15Cイーグル

  • 実機は米マクダネル・ダグラス(現ボーイング)社の開発した全天候型制空戦闘機。1967年のモスクワ航空ショーで公開されたMig-25等のソ連第三世代ジェット戦闘機に危機感を抱いた米空軍の提案要求に基いて設計開発され、1972年の初飛行を経て1976年に米空軍での運用が開始された。C型は最も多く生産された仕様で、航空自衛隊で運用されているJ型も基本的にはこれと同仕様である。
  • 米軍での制式採用の他、イスラエル・日本・サウジアラビアで採用。ジェット戦闘機としては所謂第四世代の初期作だが、採用国で「戦闘による被撃墜記録ゼロ」が公言される程に長らく世界最強の座に君臨してきた。初飛行から30年近くが経過した現在でも戦闘能力に関しては一線級であり、後継機となるF-22も当初の予定より生産数が絞られた事から、耐用年数延長処置を経て2020~30年代までの現役配備が目されている。
  • 「主翼の上でテニスが出来る」とも言われる程の大型機だが、構造重量の25%にチタン合金を採用した事で構造強化を図りつつ軽量化を実現。ブラウド&ホイットニー社のF100エンジン×2の大推力は推力重量比1(垂直状態からエンジンパワーだけで離陸が可能!)を誇り、高い機動性に一役買っている。また生存性も高く、「Mig-21に撃たれたミサイルが突き刺さったまま帰還した」「演習中にA-4と空中衝突して片翼を失うも、パイロットが気付かないまま基地に帰ってきた」等の逸話が存在する。
  • 因みに、F-15のパイロットは「イーグルドライバー」と呼ばれる。これはF-15Jを採用する自衛隊でも同様であり、一種の称号とも言えるだろう。
  • フィクションにおいては、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の名敵役スタースクリームを筆頭とするジェットロン達のモデルとして知られる。
    • 「お許し下さいメガトロン様!」

F-15Eストライクイーグル

  • 実機は米空軍のF-111後継機を求めるDRF(複合任務戦闘機)計画に基き、マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社が複座仕様F-15Bをベースに開発した戦闘爆撃機。外見はF-15にコンフォーマルタンク(機体一体型増槽)を追加した程度の変化だが、中身は機体構造の60%が再設計・強化されており事実上の別機体と化している。
  • 全天候下での攻撃任務に適した合成開口レーダー、赤外線暗視装置等を備えたLANTIRNポッドの搭載により優れた対地攻撃能力を誇り、1991年の湾岸戦争ではスカッド弾道ミサイルの攻撃任務に参加、多数の撃墜を記録。F-15と同等の対空兵装に加えて空対地ミサイル・誘導爆弾・クラスター爆弾・デイジーカッター・バンカーバスター等、米空軍で運用されていてる全ての対地兵装を運用する事が可能で、その搭載量はあのB-29すら凌駕し、現役の戦闘爆撃機としては最大を誇る。
  • ストライク・~は米空軍の公式愛称だが、現場のイーグルドライバーの間では「爆弾が搭載可能なイーグル」である事から「ボム・イーグル(Bomb Eagle)」転じて「ビーグル(Beagle)」とも呼ばれている。
  • 米国以外ではイスラエル・サウジアラビア・韓国・シンガポールで(LANTIRNポッドの撤去等の仕様変更を加えた上で)採用。また日本でも航空自衛隊のF-4EJ改の後継機=F-X候補に挙げられ、ボーイング社もこれを受けて日本向けに高機動・空対空性能向上仕様のF-15FXを、日本と採用済四カ国に向けてステルス改修案を加えたF-15SE“サイレント・イーグル”を提案したが。F-X選定に関してはF-35に破れている。
    • 余談だが、韓国はあっさりと三機吹っ飛ばした事を付け加えておく。練習中にパイロットがGに耐え切れず失神して墜落した他、移動中にマンホールに落っこちたという情けない話も……

F-15S/MTD F-15ACTIVE

  • 実機は1980年代に短距離離着陸機の開発実験を目的とした米空軍の「アジャイル・イーグル」計画に基き、F-15Bをベースに1機のみ作られた実験機。S/MTDはShort take-off and landing/Maneuvering Technology Demonstrator=「短距離離着陸/機動技術デモンストレーター」の略称。
  • 1988から91年に掛けて延べ100回以上の実験飛行を行った後、1993年に米空軍からNASAに移管。名称をF-15ACTIVE(Advanced Control Technology for Integrated Vehicles=先進制御技術統合航空機)に改めて実験運用を継続。この際にエンジンを新型のF100-PW-229に、ノズルをSu-37と同様の三次元ノズルに換装している。1999年には「知的飛行制御システム」の実験を目的とした「ニューラルネットワーク計画」に移行し、名称を更にF-15IFCSに改めている。
  • あくまで新技術検証用の機体であり実戦配備はされていないが、そのF-15が進化したが如き形状からフィクションでは「イーグルの上位/近代版」として同仕様の機体が屡々登場する。(例:映画『機動警察パトレイバー2the Movie』の航空自衛隊のF-15J改“イーグル・プラス”)

F-16Cナイトファルコン

  • 実機は1970年代にジェネラル・ダイナミクス(現ロッキード・マーティン)社が、同時期に開発中だった米空軍の次期主力戦闘機(後のF-15)を質/量の両面で補佐する機体として提案・開発した軽量戦闘機。胴体と主翼を一体成型としたブレンデッドウイングボディ、機体制御をコンピュータで補佐するフライ・バイ・ワイヤ等の革新的技術を採用した事で、小型軽量の機体と相俟って軽快な機動性を誇る。高コストなF-15を補う形で並行配備が行われ、現在では対空戦闘から地上攻撃まで勤めるマルチロール機として重用されている。4,000機近い生産数故に細かい改修・仕様変更が存在し、C型は生産ブロック25から50に該当する改良型。
  • イスラエル・トルコ・台湾を始めとする二十数カ国に輸出され、その総数は1,000機以上に及ぶ。その存在が西側世界の航空産業界に与えた影響は大きく、航空自衛隊のF-2支援戦闘機(F-16を元に三菱重工と共同開発)、台湾空軍の経国戦闘機(ジェネラル・ダイナミクス社が技術協力)、韓国空軍のT-50ゴールデンイーグル練習/軽攻撃機(ロッキード・マーティン社が技術提携)等の「F-16フォロワー」が複数存在するのはその一例と言えよう。一方米軍では近接航空支援使用のA-16、攻撃機仕様のF-16XL、艦載仕様のVTLモデル等が派生型として検討されたが、それぞれA-10、F-15E、F/A-18の前に不採用に終わっている。
  • F-2の原型機と云う事もあってか、『ゴジラ』『パトレイバー』等の国産フィクションでは自衛隊(Gフォース)所属のF-16改修仕様として登場している。一方で『メタルギアソリッド』ではリキッド兄さん操るハインドに落とされたり『エースコンバットZERO』では僚機が呆気なく撃墜されたりと、所謂『友軍のヤラレ役』としての印象も強い。小型軽量な事からの扱い易さ故か。

F/A-18Cホーネット

  • 実機は米海軍並びに海兵隊が運用する空母用マルチロール機。原型はノースロップYF-17だが、YF-16との競争試作を経てマクドネル・ダグラス社がリリース。後に吸収合併によってボーイング社が引き継いだ。
    • 空軍は単発のF-16を採用したのに対し、海軍は片肺=エンジンの片方が停止した状態でも帰還可能な生存性を重視し、双発の本機を採用した。
  • フィクションにおいては『インデペンデンス・デイ』で巨大円盤攻撃の為に出撃、『GODZILLA』でもゴジラに止めを刺した。
    • 奇しくも、両作とも監督はローランド・エメリッヒ。
  • 小説『星のパイロット』の主人公、羽山美紀が自家用機として運用している他、映画『カウボーイビバップ 天国の扉』では旧式モノシップや元祖ソードフィッシュと共にレトロプレーンの一機として登場している。
    • アメリカでは退役戦闘機の一般向市場が存在し、大戦中のレシプロ機や旧世代のジェット機、果ては外貨獲得目的で放出された東側の機体まで民間企業・団体や個人での購入が可能である(近年ではバンダイナムコゲームズ社が『エースコンバット』新作の宣伝用にMiG-21を購入したケースも)。現時点では一線機のF/A-18も、近い将来に民生機として市場に流れる可能性は高い。……尤も、運用維持に莫大な手間と金が掛かるのは言うまでも無いが。

F-117ナイトホーク

  • 実機はロッキード社がDARPA(国防先進開発研究局)の指示の元に開発したステルス攻撃機。1982年の配備開始後その情報は徹底して秘匿され(最初の配備部隊も表向きはA-7コルセアII運用と喧伝された)、1988年にようやく存在が公表された。1989年のパナマ侵攻での初陣を経て。1991年の湾岸戦争でステルス特性とレーザー誘導爆弾による戦果と被撃墜損失ゼロを記録。世間に「ステルス」の単語とその存在感を知らしめた。
    • 1999年のユーゴ・コソボ紛争で、地上からのミサイル攻撃を受け一機が撃墜。これがステルス機としては初の、そしてF-117唯一の撃墜記録となった。
  • 運用にコストが掛かる事、後任としてよりステルス性の高いF-22や35、B-2スピリット爆撃機が控えている事などから2008年4月に全機が退役したが、有事の際の復帰を前提に保管されているとも言われている。技術流出を避ける為、輸出等は一切行なわれていない。
  • ステルス性を追求した複雑な直線で構成された多面体の機体形状は、公表当時「SF映画から抜け出してきた様だ」と評された。空力的な不安定さをF-16同様のフライ・バイ・ワイア制御導入で補っており、巡航速度こそF-4と同程度ながら安定した飛行性能を確保している。
  • 機体コードが戦闘機を示すFナンバーである事から一般のニュース等で「ステルス『戦闘機』」と報じられる事が多いが、実際は前述の通り『攻撃機』である。攻撃機を示すAナンバーが冠されなかったのは、秘匿中に情報が漏洩した際の欺瞞効果を狙った為と言われている。
    • 尚、「ステルス=全くレーダーに映らない」と誤解されがちだが、実際は極稀にではあるがレーダーに映るケースが発生する。しかしその反応は戦闘機とは思えぬ程度の物であり、米空軍がその形状を最高軍事機密としている為に認識が極めて困難である事に変わりは無い。また、非戦闘飛行時の安全の為にレーダー確認可能な処置を取る事も可能である。
    • 同様に「見えない戦闘機」と言われる事も多いが、光学迷彩や遮蔽装置を積んでいる訳では無いので視界に入れば肉眼での目視は可能である。この誤解をネタにして、米軍基地の航空祭では飛行機用の車止を三つ並べて『F-117展示中』と紹介したり、スピーカーからエンジン音を流してF-117が飛来したとアナウンスしたりと云ったジョークが披露されている。
  • 「世界初のステルス機」と云う事で知名度も高く、数多くのフィクション作品に(実際とは異なる運用方法で)出演している。木曜洋画劇場のトンチキ予告で(一部で)一躍有名となった『地獄のヒーロー ザ・プレジデントマン』ではプレジデントマンの専用機として登場。アニメ『マクロス7』にはF-117をモチーフとした“ステルス・バルキリー”こと特殊作戦機VF-17ナイトメアが、『マクロスF』には再生産型のVF-171ナイトメアプラスが登場している。

YF-22ライトニングⅢ

  • 実機は1980年代に開始された米空軍のATF(Advanced Tactical Fighter=先進戦術戦闘機)計画に基き、ロッキード・マーティン社とボーイング社が共同開発した多用途戦術戦闘機。ジェット戦闘機としては最新の第5世代にカテゴライズされる。ライトニングはATF計画時の愛称で、制式配備後の機体番号と愛称はF-22ラプター(Rapter=猛禽類の意)。
    • 因みに、実機の愛称は正確にはライトニング“Ⅱ”となる(後に正式採用が決定したF-35が継承)。CF世界ではYF-22の前に前述のBACライトニングがⅡとして位置付けられている事からの番号スライドか?
  • 世界初のステルス戦闘機であり、その高い戦闘能力は『ドミナンス・ファイター=領域支配戦闘機』と称される程。反面その性能は機体単価/運用コストの高騰も招き、米空軍への配備数は当初の予定から大幅に削減された(750機→187機)。オバマ政権下でその傾向はより一層加速し、2010年の予算編成で調達終了(事実上の生産中止)が決定している。戦闘爆撃機仕様のFB-22や海軍向けの艦上戦闘機仕様のF-22Nと云った派生機も計画されていたが、いずれも幻に終わりそうである。
  • 航空自衛隊の第四次主力戦闘機(F-X)候補として、『高性能格闘戦闘機』を欲する空自上層部から筆頭候補に挙げられていた。だが、最新鋭機であるが故の禁輸条項やライセンス生産・国産装備との共用等解決すべき課題が山積みのまま、アメリカでの生産終了により候補から完全に脱落。代わってF-35が採用される事となった。
  • 一時期F-X向けにF-22輸出仕様の開発が示唆されたが、これが実現したとしても性能が落とされた上に価格は米国仕様の倍と言われている。ゲーム的に準えれば『能力値修正削るなら使っていいよ、でも常備化コスト70ね(笑)」と言われている状況であり、如何にアレな提案であるかは理解頂けるだろう。
  • 映画『トランスフォーマー』で米空軍機、並びにスタースクリームの変形機として登場。これは米空軍の全面協力でF-22がスクリーンに登場した初の事例となった。
  • アニメ『ガサラキ』には在日米軍所属の機体が登場。米軍基地に突入した主人公(コラプサー:サクセシュアの歩行戦車乗り)達を迎え撃つ為に4機が発進するも、一機を除いて離陸前に行動不能に追い込まれ、残る一機も主人公機を追い詰める奮闘を見せたがBS攻撃の前に撃墜されている。
  • ゲーム『エースコンバット』シリーズ通しての常連機体。特に『04』主人公・メビウス1の乗機としての知名度が高く、後のシリーズ作にもゲスト出演している。

グラマンX-29

  • 実機は1984年に米グラマンエアロスペース(現ノースロップ・グラマン)社が製作した技術実証機で、米国の実験・試験用航空機、通称“Xプレーンズ”の一つ。2機が製作され、前進翼やフライ・バイ・ワイヤ等の技術実証の為に十年近くに渡り運用が続けられた。
  • カナード+前進翼と云うフォルムは初飛行から30年以上経過した今でも未来的だが、実機は開発コストを抑える為にF-5やF-16と云った現用機からの流用で製作されている。
  • 上記の通りの実験機であり勿論非武装だが、その先進的フォルムと漫画『エリア88』で主人公・風間真が(武装を追加して)乗機とした事から日本での人気は高い。ゲーム『エースコンバット』シリーズでも常連の機体である。
  • 現用の戦闘機では前進翼機が採用されたケースは無いが、『マクロスプラス』のYF-19(X-29がモデルだが、後に公開されたロシアの試作機Su-47ベルクトが図らずも類似)や『エースコンバット』シリーズのADF-01ファルケンやADFX-01モルガン等、架空機で登場する機会は多い。

Su-27フランカー

  • 実機は1969年にソビエト空軍(当時)が要求提示したPFI(先進前線戦闘機)計画に基いてスホーイ設計局が開発、1982年に生産が開始された迎撃戦闘機。F-15と同じく双発双尾翼の大型機だが、PFI計画自体がF-15を中心とする当時のアメリカ軍新型戦闘機を仮想敵機と見做していたと言われている。
  • 双発が生み出す大推力と機体の空力特性による高い機動性が特徴で、1998年のパリ航空ショーで披露された“コブラ”“フック”、そして後述のSu-37で行われた“クルビット”等のマニューバは、当時の西側の航空関係者の度肝を抜いた。
    • これらの映像は、現在でもYouTube等で動画検索して見る事が可能。また、初期の『エースコンバット』では敵機の回避マニューバとしてコブラが再現されており、当時のプレイヤーを驚愕させた。
  • 「フランカー(Flanker=ラグビーやアメフトのポジション名)」は冷戦時に西側が機体識別の為に名付けた所謂NATOコードだが、最近はロシアでも対外的にこの呼称を用いている。
  • 複座/マルチロール仕様のSu-30、艦上攻撃機型Su-33、並列複座の戦闘爆撃機型Su-34、カナード翼や推力偏向ノズルを追加した性能向上型Su-35/37等、発展・派生型も多い。外貨獲得の為に国外へのセールスも盛んであり、インド・中国・ベラルーシ等16カ国の空軍(防空軍)がSu-27系列機を採用。ロシア空軍の軍縮傾向で輸出先の方がロシアより高性能のフランカーを配備する逆転現象が起きている他、地域紛争でフランカー同士の空戦が発生したケースも存在する。
  • その流麗なフォルムは近年の戦闘機が失いつつある魅力に溢れており、故に旧来のソ連・ロシア機ファン以外の層からも人気の高い機体である。装備:ネフィリムが西側主体のデータ化でありながら、戦闘機としては唯一東側からデータ化されている辺り、「フランカーは外せない」と云うデザイナー/ユーザーの共通認識を伺う事が出来る……と考えるのは、穿ち過ぎであろうか。
  • 『エースコンバット』シリーズでは、その全作で何れかのバリエーション機(架空設定含む)が使用可能であり、『2』『3』では看板機体としてパッケージを飾っている。また『04』以降のシリーズ作では敵エース機として登場。

30㎜GAU-8 ガトリング砲

  • 通称アヴェンジャー。「A-10が空を飛ぶのは、コレを運ぶ為」とまで言われる高威力の機関砲である。
  • 『ガングリフォン』において、12式装甲歩行戦闘車に搭載されている機関砲「GAU-8B」は、GAU-8をHIGH-MACS用に改修した物である。
  • 『メタルギアソリッド』シリーズに登場するメタルギアREXに搭載されている機関砲「XGAU-8/R」も、形式番号からアヴェンジャーが元になっていると思われる。

エンタープライズ級空母

  • enterprise(冒険心、事業、企業等を意味する)は、独立戦争の時代からアメリカの軍艦に用いられ続けている由緒正しい名称。太平洋戦争で目覚しい働きを見せた7代目以降は「ビッグE」の愛称が用いられる。
    • SFドラマ『スタートレック』シリーズでも時代を越えて主役艦の名として冠されており、その点でも「アメリカの艦船の代名詞」であると言えるだろう。
  • 現実世界で最新となる8代目は、1961年に就役した航空母艦U.S.S.エンタープライズ(CVN-65)。世界初の原子力空母であり、米海軍2位のキャリアを誇る古参艦である。
    • 因みに1位は1797年に就役した帆走フリゲート船コンスティチューション。こちらは現在は観光・儀礼が「任務」の艦であり、有事の際に前線投入可能な艦としてはCVN-65が最長寿であった事は云うまでもない。
  • CVN-65は2012年12月に退役。記念艦として保存を望む声も多かったが、原子炉の撤去の為に船体の切断・解体が決定している。ビッグEの名は2015年に就役予定のジェラルド・R・フォード級二番艦CVN-79が引き継ぐとも言われている。
  • TVドラマ『犯罪捜査官ネイビーファイル』に登場する空母・シーホークはCVN-65がモデルであり、撮影にも使用されている。
  • 映画『スタートレック4 故郷への長い道』は20世紀末が舞台と云う事で、「先代」エンタープライズとしてCVN-65が登場する。…が、撮影直前に急遽作戦行動に入った為に代役として別の空母(フォレスタル級レンジャー(CV-61))が使用された。
    • 因みにCVN-65の退役式典に「宇宙船」USSエンタープライズのカーク艦長役、ウィリアム・シャトナー氏を招いて送辞を述べて貰う計画も有ったとの事。氏が高齢な事も有り実現しなかったのが惜しまれる。

スタージョン級潜水艦


銀月の剣

  • 『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』に登場するガルゥの霊宝、クライブおよびグランド・クライブ。

クレセントボウ

  • 血族の名称にもなった女神アルテミスが、優れた狩人であり、弓術に長けていた事が由来か。

星棍

  • 『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』の12部族の一つ、チルドレン・オブ・ガイア族が操る棍を使う武術「イスカック」から。

ゾイオングラディウス

  • 『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』に登場するガルゥの霊宝、牙の短剣から。

餓獣の呪文書

  • TRPG『ナイトウィザード』の人狼の特技「獣魂の牙」から。:

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最終更新:2013年08月18日 01:53
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