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2010/7/31

SF小説 星の庭師D案。
今日の記述分。
一日1400字程度安定して何かを記述できないとプロ作家にはなれないよな。
と思いながら記述。
毎日これだけ書けたらと思う。




森の話 (作りかけ)
森の奥は命の音に満ちていた。
豊かに育った木の間には倒木がたまり、シロアリ達が住み着き。
木々から降り積もった木の葉の間には。


森では生態系を豊かにするために大量の動植物が導入されていたが、品種改良種も多い。
土地土地の気候風土に合わせて植物がラボで開発され、その植物の循環を支えるための昆虫類が特別セットで作られ、惑星中の生態系ニッチを埋めている。


これは大変な作業だった。
テラフォーミングする星は何の生態系も無いことが多い。
そこに既存種の入植を行うのだが、それだけでは生態系が自然発達した星のような豊かな生態系は望めない。

入植すべき生物種が何万種ではきかないからだし、膨大な量の生物をでたらめに自然に放ったとき、土地土地の生態系バランスが壊れやすいことも多いからだ。
最初に生物達が星に入植されある程度生態系が定着したところで、より生態系を豊かにするために新しくばら撒かれた生物が古い生物達のバランスを崩すことが多いからだ。



勢い、テラフォーミングにおいては慎重な生態系の配置が必要とされる。
生物のすみわけを容易にするため、慎重に計画された研究室生まれの生物種も追加的に必要になってくる。

その時、膨大な生物種をもった生態系をすばやく作り出すための仕掛けが多用される。
人工環境での既存種の微改造や、生物の特性の合成が行われ、役割や能力が付加されていく。


例えばこうだ。
植物ではユリ科の植物の遺伝子と合成した植物達が、熱帯雨林のすみわけさながらに惑星の生態系の大部分を埋めていた。
その植物達は少ない基本種から膨大な種類の植物種が生まれていき、生態系内での役割を占める。
どの植物種も基本となるDNAは短い。
これに延長された長い長いRNAが追加される。
このRNAは種のときから発現する。

RNAは植物の成長時に、スイッチの役割を果たし成長のおのおのの段階で



最も簡単な例では、ある土地での生態系を閉める要素や種同士の関係をそのままに、別の土地で全てを亜種におきかえる場合などが最も簡単な場合である。
暑い土地の生態系をそのままに、全ての種を寒さに強い種に品種改良して寒い土地に入植するなどの手法である。

ほかに2つの別々の生態系を持ってきて、それぞれの生態系の役割、一部の種だけをを入れ替え、2つの生態系が食物連鎖を保つように改良される方法。
生物層の役割を一部だけ入れ替えるのも多用される手法だった。


星の環境に合わない、環境の悪いところではすめない大型生物を汚染に強い種にするために内蔵や種を強化する研究も多い、トキなどがそうである。




昆虫類などは、基本となる種が用意され、シミュレートされた人工環境の中で進化が実験されている。
その後シミュレート結果に基づきDNAがラボで編まれ、シミュレートから現実へと放たれる。
研究室では膨大な昆虫の亜種が生み出されては自然に放たれていた。

この手の研究では生態系における分解者が重視された。

生態系の中で、生物が死んだとき、その死体を次の生命のための材料とするため、生態系の中で多様な生物が需要する膨大な量の合成物質。
これらの需要を提供するために膨大な昆虫が作成される。

昆虫が食し生態系の中での不要物を分解し、胃や腸に取り込まれた物質が分解される。
その時昆虫の腸は多様な化学物質を取り込み複雑な過程を経て膨大な化学物質に変換し、外部に排出する。
この排泄物は次の昆虫や分解者のえさと也豊かな生態系に必要な膨大な物質が提供されていく。

昆虫の腸の内部では細菌類が共生し、この変換作業を助けることも多い。

研究室で作られる、昆虫の亜種では外見や内部構造がほとんど変わらない種も多数つくられている。
腸や共生する細菌の部分のみが違う種も多く作られていた。
見た目や亜種も多数作られていたが、分解者としての能力が重視されて作られている。

魚、土壌改良のための細菌類、菌類、きのこ類、その他人類が宇宙で見つけた種も入植されている。



これら、生態系増加作業は、人類の研究者も多数従事していた。
地球では生態系を縮小させることしか知らなかった人類が、宇宙に進出した今では豊かな生態系を取り戻し、進化を加速させる役割を担っているのだ。
銀河では生態系を豊かにする作業は知的生命体の重要な仕事と認識されている。













2010/8/2

作ったものを読み返すたびに思う。
どうして俺はこんな低レベルなんだろう?
ネットの4流から抜け出すにはどうすればいいんだ?
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最終更新:2010年08月03日 18:35