Rivulus属の基本的な飼育パターン
概論>
飼育は比較的に容易で、基本的に非年魚・アピュオやフンデュロパンカックス等と同じです。ただし、絶対にピッタシフタをすること!
セッティング>
Largeタイプは10cmに成長することを想定してLサイズ(45cm)以上の水槽を準備しますが、通常出回るほとんどの中~小型タイプはSサイズ水槽(30cm)で十分です。底面には砂利を敷かず、ウィローモスやナヤスなどの水質緩衝や産卵床になる水草をびっしり・たっぷり茂らせます。また、サルビニアやアマゾンフロッグピット等の浮き草は有効な産卵床になりますから、これらが枯れない程度の照明も必要です。底床に産卵する種類は少ないので底面にピートモスを敷く必要はありません。
フィルターはなくても大丈夫ですが、水質の急変を避けるためにごく小さなスポンジフィルターをセットする方が無難でしょう。止水で飼われている方もたくさんおいでます。
水質>
水質はさほど気にする必要はありませんが、中性から弱酸性側の方が調子が良いようです。1~2週間に4分の1程度のペースで水換えをします。水を換えた後に、と・び・ま・す!からくれぐれもご注意を。
水温>
水温は特殊な種を除いて20~25℃が一般的ですが、確実な繁殖には23℃以上の方が良いようです。ただし、高地系はもちろん20℃前後が望ましいでしょう。
繁殖>
孵化してから稚魚は7~8ヶ月ほどで成熟しますが、5ヶ月を過ぎると十分に産卵を始め、繁殖に至ります。1.5~2弱mmと結構大きな卵を産みます。リウルスは基本的に水面の浮き草の根元などに卵を産みつけますので、産卵床としては、サルビニアやウォータースプライトの子苗を浮かべておくか、モップを吊しておくのがよいでしょう。照明を点灯しておける環境なら、浮き草も繁茂できて自然孵化も可能です。そうでなければ、短め(5cm程度)のモップを水面から垂らしておくとよいでしょう。この場合は定期的に採卵してウィローモスなどを入れたカップに卵を移します。ただ、R.igneusなどの大型は水底の産卵床に産みますので、仕切り板などを用いてピートを敷くか、モップをグシャッとたくさん“沈めて”おきます。お皿などにピートを入れておいたのではあっという間に空っぽにされてしまいます。ただし、未経験の種を導入された場合は、モップを底まで垂らしてなおかつ少し曲げてセットし、卵が産みつけられた位置で判断しましょう。
稚魚は、自然孵化の場合でもできれば見つけた時点で親を別の水槽に移すか、リセットして水草やピートを回収して別のプラケに移せば効率よく次世代を得ることができます。時折、ブラインを少しずつやっていれば1月ほどで1cmほどになり、遅くても3ヶ月ほどで雌雄が判別できます。ただし、R.cylindraceusなどのように地味な魚はなかなか見分けがつかないので焦らないようにすることが肝心です。孵化した稚魚は大きいのでインフゾリアは必要ないでしょう、最初からブラインを食べます。
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最終更新:2009年01月09日 10:15