山本寛☓神前暁 対談講演 全文 その4


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kousaki
(聞こえにくい)僕も音楽聴かなくなっちゃったからー、同業者はかろうじてわかるけど、いまJ-POPで何が流行ってるの?って言われてもわからない。

yamakan
あー

kousaki
それ、すごいマズイなって思うんですけどねー。うん。

yamakan
それがね、この世代のたぶん共通……するかな? しないかな? たぶん、俺と神前が共通するんだけど、やっぱり今が働きどきだから、もうアウトプットに専念するんですよ。で、インプットがホントに出来なくなって、本1冊読めなくない、映画1本観れないっていう日々なんです。まあ、やっぱり先輩の監督さん、同僚の監督さんに聞いても、たいがいそう言いますね。もうみんな仕事に忙しいから。

kousaki
だからもう、ホント若いうちにインプットしといたほうがいいですよー。

yamakan
うん。だからさっきの話に戻るんだけど、ホント若いうちは何やってもオッケー。あの寝る以外に何やってもオッケー。寝る暇を惜しめ。

shikaisha
あー

kousaki
入れるのも出すのもね、両方ね。うん。

yamakan
入れる出す?

kousaki
そこ(聞こえにくい)

yamakan
あ、しまった! 俺が引っかかった!

kankyaku
(笑)

yamakan
しまったー……

shikaisha
質問が来てますよ、いろいろと

kousaki Twitter
――嫁は誰ですか。ただし2次元に限る

kousaki
っていうのが、さっきからずっと書いてるんだよ

yamakan Twitter
――(聞こえにくい)ヤマカンが神前さんの嫁

kankyaku
2次元ね。これねぇ、正直言うと「いない」と思う。嫁という観点で、そのほうがアニメ作りやすいんですよ。思い入れいくから。なかなか、いない。

kousaki
俺もいないんだよねー。脳内嫁。

yamakan
うん。

kousaki
うん。

yamakan
いや、いたほうがよっぽどいいと思うんだけど。

kousaki
そうか。

yamakan
なかなか……だから、若い頃はナウシカだと思ってたんだけど、ナウシカはどちらかというと英雄を仰ぎ見るような感覚で見てたので、これ嫁じゃないなと思って――あ、そのね……まあ、いいや。やめとこー。またパクリだと言われるのでやめとこ。

kousaki
なんだよ

yamakan
いいです


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yamakan Twitter
――アイドル好きのヤマカンはAKBどう思う?

yamakan
今年に入ってから神がかってます。

kousaki
ほおー

shikaisha
(笑)

kousaki Twitter
――かみまえさんがライバルと思う人はいますか?

kousaki
うーん、なんだろうねー。うん、いる。

yamakan
あ、誰でしょう。名前言えるかな?

kousaki
いやあ、言えるよ。上松(範康)くんとか、あと田代(智一)さんとか、まあね。

yamakan
おおー

kousaki
だいたい同世代ですね。

yamakan
無難な名前があがったな。ryoさんとかどうなの、ryoさんとか。

kousaki
スパセル(supercell)の? ryoさんはアーティストだからなー。

yamakan
ちょっと違うのか。

kousaki
うーん。作家ってわけじゃないし。

yamakan
あー、うまく逃げたな。

kousaki
う、うん? いや、でもね。彼の音は好きですよ。キラキラしてて。

yamakan
あー。ありがとうございます。

shikaisha
菅野(よう子)さんはどうですか?

kousaki
菅野さん? 菅野さんはもう神だからねー。

shikaisha
神ですねー。

kousaki
うん。菅野さん、田中(公平)さん――

yamakan
で、神前暁でしょ!

kousaki
いや、違う!

yamakan
で、アニソン3天王……じゃねえや、三羽ガラス?

kousaki
そのスレが2ちゃんに立ってるの見て、俺、怖くてのぞけなかったんだから。

shikaisha
(笑)

yamakan
いーねー。大作家先生、巨匠じゃないですか。このおふたりに並んだ――

kousaki
ホントね、田中さん、川井(憲次)さん、鷺巣(詩郎)さん、は僕にとって中学時代の神、3天王ですよ。

yamakan
ほうほう。

kousaki
ま、そうじゃない?

yamakan
うん。そうだね。

kousaki
で、菅野さんがいて、佐橋(俊彦)さんがいて、岩崎(琢)さんがいて、(カメラ目線で)まあ抜けてる人がいたらゴメンなさい。

shikaisha
(笑)

yamakan
たまには天野(正道)先生のことも思い出してあげてください。

kousaki
あ、ゲッター、……最近やってないもん

yamakan
Gロボ(ジャイアントロボ)

kousaki
Gロボ良かったよね。――トムハック(Tom-H@ck)さんはね、打ち込みがすごい。

yamakan
お、よけていくねー。華麗によけていくね。こういうよけかたをすればいいんだ。俺もがんばろー。

shikaisha
(聞こえにくい)ですか?


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yamakan Twitter
――麻枝准はどう思ってますか?

yamakan
ある意味、天才だと思います。

kousaki
ある、ある意味って?

yamakan
あのね、なんていうのかな。麻枝准のマネをしたのが「私の優しくない先輩」だと言っても過言ではない。

kousaki
お! これはちょっと爆弾発言をしたね。

yamakan
あのー、マネしたからやっぱりあの程度――と言われればそれまでなんだけど、本当にね、我々の予想の斜め上をいくような、とんでもない仕掛けを「しれっ」とやっちゃうのが麻枝さんです。で、それにハマる人は「ズボズボ」ハマって滂沱(ぼうだ)の涙を流すんだけど、ハマらない人は「なんじゃこりゃ」って、中学生の作文にもならないんじゃないかっていう、両極端な意見が分かれる人。なんですよね。

kousaki
ふうん

yamakan
で、その両方の言い分がよくわかる。なるほどって。「これは才能だ」さっきの才能とリンクさせてもいいんだけど、一種の天才だなって思います。それをマネして「先輩」作って、同じように「これは映画ではない」って言われたり「これは10年に1度の映画だ」って言われたりしてるんですよ「先輩」が。――「おっ、けっこういいとこまで行ったな」と思って。でも、ワザとやったらダメですね。やはり、あれを、うーん、天然と行ったら失礼だけど、やっぱり、何もたくまず(企まず?)に出来るっていうのが素晴らしいなあと思います。

kousaki
はい……。あれ? 俺、麻枝さんの作品、知らないの。

yamakan
そうか。

kousaki
鳥の詩は、いい曲だね。

yamakan
あー、それくらいかー知ってるのは。なんもからんでないもんで、そういえば。

kousaki
え?

yamakan
なんもからんでないよね?

kousaki
そうなんです。申し訳ない

yamakan Twitter
――新房(昭之)監督についてどう思われますか?

yamakan
朝から酒飲む人です。

kankyaku
(笑)

yamakan
(新房さんいわく、という感じで)「最近さ、俺さ、健康に気を使って発泡酒に変えたんだよね」――意味ないと思います。


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kousaki
新房さん、大変な人だよ。

yamakan
え? いや、まあ1回お会いして対談をしたんで、あの、まあ、いいなーと思って。あのスタイル確立できて。素晴らしいですよ。

kousaki Twitter
――あ「鳥の詩」は折戸さんなんだ

yamakan
あ、そうなんだ。

kousaki
作詞、麻枝さんか

yamakan
作詞、麻枝さんのはず……でしょ? 教えて? 教えて(聞こえにくい)まあいいか。

kousaki Twitter
――シャフトの魔法少女アニメには勝てますか?

yamakan
(笑)出ましたねー。アニプレックスさーん。くそー、隠し玉出しててー。

kousaki
え? なにそれ?

yamakan
あのー、新房さんさんとシャフトが

kousaki
はいはい、オリジナルのやつか

yamakan
えーとね、ごめんなさいライターの人、忘れちゃった。あと、うめてんてー(蒼樹うめ)
kousaki
うん。うん。

yamakan
うめてんてーキャラ原案でやるんですよね。ただ、もうフラクタルとは、さっき言ったようにまったく違う方向性なので、あちらは狙っていないので、うーん、ちょっと比べにくいと思います。うん、だから僕も意識はしてるけど、あんまり張り合おうという意識にはならないな。

yamakan Twitter
――山本監督の好きな、かみまえさんの劇伴曲はありますか?

yamakan
劇伴曲か。劇伴曲で言えば――うーん。

kousaki
俺、半分は劇伴作家なんで。

yamakan
(笑)

kousaki
歌モノばっかり取り上げられることが多いんですけど、えっと、歌モノの10倍ぐらいBGM作ってますんで

yamakan
えっとね……やっぱり彼の持ち味なのかな。軽妙な曲? が、やっぱりいちばん耳に残る。

kousaki
日常系の


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yamakan
日常系たとえば「かんなぎ」で言うならば、あのーPV作ってもらった時に1曲起こして、PV用に起こしてっていう

kousaki
はいはい。タラ、タリ、タン~♪ タラ、タリ、タン~♪

yamakan
そうそう。あれが耳に残って、かんなぎの本編のメインテーマみたいになっちゃったもんね。

kousaki
ほう。

yamakan
なんかあったら「あれ使って、あれ使って」って。

うん。ハルヒにしてもそう。らき☆すたにしてもそうですねー。

kousaki
あざーす

yamakan
あー、らき☆すたのこなマスター良かったよねー。ドンデン、ドンデン~♪

kousaki
田中先生、ホント申し訳ない。

yamakan
あやまりゃいんだよ、そういう時は。

kousaki
え?

yamakan
謝っときゃいいんだよ、とりあえず。

kousaki
ごめんなさい! 田中先生。いろいろパクリました!

shikaisha
(笑)

kousaki
パクらせていただきました。

kousaki
「神前、パクリ発言!」「(聞こえにくい)もパクってたんだ、ヤマカン1人じゃないんだ!」――とかないの?

kousaki
模倣は大事ですよ、模倣は。上達の第一歩。

shikaisha
そうですね。

kousaki
そう。

yamakan Twitter
――え? 今後のジャパニメーションについて

shikaisha
さっきからそういう感じで、結構きてますね

yamakan
おおきいなー。

shikaisha
アニメについて(聞こえにくい)みたいな

kousaki
きてるね

yamakan
どう思います? ジャパニメーションについて

kousaki
ジャパニメーション……

yamakan
ちょっと距離がある立場にとして

kousaki
うーん。観てる作品が、ホント僕とかは、えっと、なんだろ「サマーウォーズ」

yamakan
うん

kousaki
ぐらいしか、大作?て呼ばれるものは最近観てないし――。なんかインパクトが弱くなってきてるのかなー?っていうのが視聴者側の立場としての感想なんだけど。なんか、「あっ、これ観たい! すげー!」って思うアニメが減ってる?

yamakan
業界批判ですか? 業界批判ですか?

kousaki
いや、そんなつもりはないけど(笑)

yamakan
アニプレックス批判ですか?

kankyaku 
(笑)

kousaki
そんなつもはないんだけど(苦笑)

yamakan
いま業界ひっぱっているアニプレックスを(聞こえにくい)


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kousaki
あれ、「序」「破」は観たなー。

yamakan
あ、そっち。はい、エヴァね、はい。劇場エヴァですね。

kousaki
(聞こえにくい)

yamakan
ジャパにメーションどう思いますか、って言われてもね、こんな悩んでいる最中なんで、いままさに作品で示そうとしている最中なので、ここで語ってもあんま意味ないかなーっていう、まさにそのタイミングなんですけど。まあ、言われたら答えるしかないなって思ってるんですけど。

shikaisha
あー

yamakan
まあ、うーん、業界内、さらっと見てみて転換期にあるとは思っています。さっき言った「サマーウォーズ」とか、あと原恵一さんですね。「カラフル」まだ観てないんですよねー。

kousaki
あー、観てないなー。

yamakan
見逃しちゃった。観てないんですよね。あと、舛成(孝二)さんの宇宙ショー(へようこそ)。エヴァもそうです。これは色んなところで語ってるから言っちゃうんですけど、なんかね、どっかに奥歯にものはさまったような表現になっちゃってるんですよね。決して悪いわけじゃないんです。優れています。面白いんです。面白いんだけど、なんか、あのー、さっきたぶん神前さんが言ったような、なんていうかな、突き刺さるようなものが無い。魂揺さぶられるような瞬間に立ち会うまでにはいかない。「あー、面白かった」では終わるんだけど、そのへんは、僕ら、あのー、先輩方が悪いんじゃなくて、僕ら全体の、業界全体の課題としてあるんですよ。

kousaki
うん

yamakan
で、萌え全盛だとかなんとか言ってますけど、そういうのも「ひっくるめて」ね、今後、アニメには、どう求められているのか?っていうのを、いまちょっとみんな考えあぐねている。探している。暗中模索している最中かな?って思っています。で、もちろん、その中に答えを出している人はいる、いるのかもしれないですけど、僕としては、少なくとも僕は模索しているし、その中でひとつの転換点にしたい、僕なりの答え、僕なりの答えが『フラクタル』になるであろう、と思っています。


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yamakan
次の、次世代ですね。まあ、ゼロ年代に対して10年代と言っていいのかわからないけれど、10年代のアニメはおそらく「こっち」じゃないかな?っていうのが、僕にとってはフラクタルです。もちろん、違う答えが出てきてもおかしくないし、バリエーションがあったほうがそりゃ面白いっすよね。みんながフラクタルみたいなもの作り始めてもしょうがないわけだから。だから、そう言った答えを、もうみんなで出すしかないのかなーというところですね。

あのう、ホントに、こないだね、NHKのプロフェッショナルという番組で、宮崎駿――先生と言いますね。心の師匠だから。宮崎駿先生が出てたんですけど「俺もう70なんだよね」て言ったし「ドキッ」とくるんですよ。「うーん…70か」と。70歳ってもう、ごく一部の職種を除いては引退ですよね。引退というか体動かないですよね。その人が、まだ最先端でいてくれる、いてくれると同時に、もう世代交代の時期は間違いなく来るんだ。そういった時に、僕たちはどうすればいいんだと。彼らが作ってくれた道に乗っかるだけじゃなくてね、新しいフロンティアを見つけることが出来るのかと思うと不安になります。うーん、でもそれをやらなきゃ、しょうがないんだろうなあと思ってます。

kousaki
まあ、それをやる世代になっちゃったからね。

yamakan
やらなきゃいけないんですよ。

kousaki
やらなっきゃいけないですよね。

yamakan
ほんとこの30代。いちばん体が動く30代が、もっと気張らなきゃいけないんですけどね。それはホントにもう自分自身も含めて情けない話なんだけど、そこまでいけてないっていうね。なんとかしないと、と思っています。


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yamakan
とりあえず、僕のもがいた結果は「フラクタル」です。フラクタルを観てください! 山本幸治になりかわって、皆さんにお願い申し上げます。

shikaisha
(コクリ、コクリとうなずく)

kousaki
はい。

yamakan
なんだこれ(笑)

shikaisha
あ、皆さん。すごい

shikaisha Twitter
――フラクタルに期待

yamakan
あんまり期待しないでね。そこまでスゴイもんじゃないからね。

kousaki
いやいや

shikaisha
(聞こえにくい)

yamakan
ぜんぶ劇場クオリティとか、そんなんじゃないから。

kousaki
すっごいハードル上げた(笑)

shikaisha
ねー

yamakan Twitter
――観る、観る

yamakan
やったー。あの、視聴率がけっこう大事なんだよ。あの枠って。ノイタミナ枠って。

shikaisha
あー

yamakan
だから録画せずに、じかで観て欲しいなー。時間帯も浅いしさー。欲張りすぎかなー。まあいいや。

shikaisha
そうですかね。

yamakan Twitter
――期待なんてしないよ

yamakan
いいよ、それで!(笑)

shikaisha kankyaku
(笑)

yamakan
ごめんね!

yamakan Twitter
――いつも視聴率の話してるしね

yamakan
してません!

shikaisha Twitter
――ツンデレ

shikaisha
って言われてますよ?

yamakan
誰に対してだ? 俺か?

kousaki
やっぱりヤマカンだろ

shikaisha
(笑)

yamakan
(腕時計を見つつ)まだですか?

shikaisha
(笑)

kousaki
なんでそんなに早く終わらせたがるの?

yamakan
いやあ……ボロが出ないうちに(笑)

shikaisha
(笑)。すごいですね、でも。

yamakan Twitter
――非実在青少年規制法についてどう思いますか?

yamakan
うーんとね、俺はブログに書いた通りです。えーと、何をもって「非実在青年」って定義が曖昧なので、曖昧なまま法律化されても、法制化されても困るっていう話です。厳密な、主観のともなわない、ごく客観的なガイドラインをパッシーて決めてくれたら有りだと思います。それが出来ない限り、中途半端な法律を作るものじゃありません。それだけです。



kousaki
その点は、同意見。うん。

yamakan
まあ、ブログに書いたとおりです。


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yamakan Twitter
――フラクタル、放浪息子でどれくらい視聴率欲しいんでしょうか?

yamakan
うーん、10%。10%くれ!

kousaki
10!

yamakan
オラに力を分けてくれ!

shikaisha
いま、平均(視聴率)ってどれくらいなんですか?

yamakan
うん……うん。かなり、まあ深夜枠だねっていう……。

(2010年は、平均視聴率2%未満?)
ノイタミナ視聴率 - Google 検索

shikaisha
そんな感じで

yamakan
うん。やっぱり深夜枠とはひと味違う――深夜のアニメ枠とはひと味違う方向性を目指してるんで、もうちょっと欲しいなーと、思ってます。

kousaki
そりゃあ、面白いものを作らないとね。

yamakan
(笑)

shikaisha
ねー。

yamakan
面白いもの? わかんない。俺は面白い。なにもしらない。

yamakan Twitter
――フラクタル(視聴率)10%は、大風呂敷。

yamakan
そうだね。そりゃそう思うよ。それを目指してるってだけです。頑張ります。

yamakan Twitter
――フラクタルは、(絵)コンテ何本やってますか?

yamakan
作業中なので、わかりません。

shikaisha
作業中

shikaisha Twitter
――視聴率と売上って、どっちが?

yamakan
はい? そんなキナ臭い話、聞きたいですか?

shikaisha
あー、でも、たぶんこれって、観てほしいのか、それとも次の作品も作りたいとかそういうことなのかと思って(聞こえにくい)

yamakan
えっと、まあ厳密にいうと両方です。(笑)

shikaisha kankyaku
(笑)


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yamakan
両方です。テレビ局の話をしてもしょうがないんだけど、それはさすがに門外漢なんで、あんまり言えないんだけど。うーん、いろいろそこでも葛藤があって、例えば、視聴率はとれてないんだけども、DVDの売上がすさまじいから2期3期、第2シーズン第3シーズンと言って盛り上がる作品もあれば。視聴率はとれたんだけど、なんか盛り上がらなかったね、っていう作品もあるから。なかなか、一概には言えない。

kousaki
うーん。

yamakan
いちばん、まあ、最もいいのが両方優れているていうのがいいですよね。それは。

shikaisha
そうですねー。うーん。

yamakan Twitter
――フラクタルは覇権を握れますか

yamakan
ハケンの品格。……あ、ウケなかった。

shikaisha
(笑)

kousaki
微妙な古さがダメなんだよ

kankyaku
(笑)

yamakan
覇権からはもっとも遠いところにいると思います。それを目指しています。

shikaisha
うーん

yamakan
いまの覇権って言ったら「そっち」の方向行っちゃうじゃないですか。いまの流れ、いまの流行に。

shikaisha
うん。

yamakan
そこを目指して1番取るつもりは全く無いんで。もうそこからはまったく背を向けて真逆に走ってます。

yamakan Twitter
――フラクタルは売れたら2期とかにはならないんですか?

yamakan
うーん……言っておこうか委員会に向けて。やりません!

shikaisha kankyaku
(笑)

yamakan
……たぶん。

shikaisha
(笑)

yamakan Twitter
――今まで関わってきた作品のなかで1番好きな作品はなんですか?

yamakan
(神前暁に右手を差し出して)なんですか! なんですか?

kousaki
それはずっと考えてるんだけど、難しい…なあー、と思って。なんだろう。思い入れで言うと(涼宮)ハルヒ(の憂鬱)の(テレビアニメ)一期かなー。うん。

shikaisha
うーん

yamakan
……。

kousaki
……なんだよ、その笑いは?

yamakan
ん? うん。

kousaki
山本監督は?

yamakan
週刊ストーリーランドかな。

kousaki
あー。

shikaisha
観てたんですよねー。


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yamakan
下手な逃げ方だな、また(苦笑)。あのー、全ての作品が可愛いですよ。

最終更新:2010年11月11日 07:02