線とは点の集合、連続、または運動することによって成り立つ。
デモクリトスは「万物はアトムである」と提唱しているが、
それは私達の視覚イメージにおいても同様のことが言えるのではないか。
「造形としての線」に着目し展示を行う。
シンプルな構造から生み出される「線」を造形する。
左側は物質としての線のイメージ、右側はイメージとしての線を展示する。
【image of line】
鏡、ミクストメディア
砂で表面を線状に削ったものは、砂(点)によって成る「線」を造形している。
鏡部分を線状に残し削ったものは、物質とイメージの中間である「線」を造形する。
鏡には砂で線状に穴をあけ、穴に物質(素材)を入れ、物質から成る「線」を造形し、線としてのイメージを生み出す。
【line of image】
インクジェットプリント
鏡に砂で削った線を撮影した作品。
写真に落とし込むことで物質であった「線」は、単なるイメージとしての線となる。
また、一つは削ることで生まれた線であるが、もう一つは鏡に映り込んだイメージとしての線。この二つの線は写真にするとどちらもイメージとしての線となり、この2つの物質とイメージとの関係性は崩壊する。
最終更新:2009年12月12日 22:18