ワンダークライシス 常夜の月 のレビュー

プレイレビュー

258 ::2011/09/03(土) 16:57:42.89 ID:dKAPSyC80
ワンダークライシスのよい点
主人公の体力の5倍近くのダメージを叩きだせる特技により爽快感が強い
さらにMP回復が充実しているためザコ戦でもその爽快感が堪能できるのが素晴らしいです
にもかかわらずボス戦はボリュームたっぷりなのでヌルゲーにならず
敵の攻撃も激しいので緊張感があります
さらに、イベントのミステリアスな雰囲気がよく先が気になます
OPや開始の演出は深刻さが良く現れていてどんどん引き込まれる感じでした
しかしコメディータッチなイベントにより話が重いことはなく
気軽に楽しめます
このようなストーリー展開は自分でもまねしたいほどのレベルです
最初の町から強力な装備が買えるので
アイテム購入の自由度が高いのが良かったです
しかし次に進む場所に迷うこともなく目的がわかりやすいのも
最近のRPGが見失いがちな良さもありました
ツクール作品には珍しい大ボリュームと高火力な魔法は
市販作品を超える可能性を感じました


327 :こくないのだれか:2011/09/05(月) 23:47:21.33 ID:Hb9n0K5i0
130をクリア致しましたのでレビューを行います。
大変な辛口レビューとなってしまうことをお許しください。

ワンダークライシス ~常世の月~
プレイ時間約12時間30分、パーティメンバーのレベルは全員24。

ストーリーは退廃的でありながら王道を思わせる面もあり、
キャラクター、特に敵の面々が個性的で、
時折意表を突く展開を見せてくれたりします。
演出はテンポが若干悪いものの丁寧で、イコンパーツが主人公にスーッと入っていくところや
横たわりながら応答する表現はかなり秀逸です。

ところが、ゲームバランスが悪いどころの話ではない。はっきり言って苦痛。
敵の強さや行動パターン、ダンジョンの広さと構成、
また本来プレイヤーを楽しませようとしたであろうアクセサリの設定や
抑え目のエンカウント率でさえ負のシナジーの一部分として組み込まれており、
トドメに経験値設定のマズさが何も知らないプレイヤーの心を的確に追い詰め、
叩き折る作品と化してしまっています。

特にザコ敵の設定があまりに酷いです、
ぶっちゃけ蜂と狼と豚以外は労力と対価が全く割に合っていません。スルー推奨です。
特に蜘蛛3体の逃げ場の無い凶悪さはそれだけでプレイを断念する理由になるし、
雪の世界以降に登場するザコなんかみんなラスボスより強いです。
これにアクセサリの値段設定や火力が変動しにくい特技至上主義のバランスも重なり、
「弱い敵を延々と狩り続けることを強要された上、そのゴールが見えない」
という凄まじい苦行をプレイヤーに科せられます。

あと最初のボス。回復とか催眠対策の即死級魔法とか、知らなければ気が狂いかねないし、知ってても苦痛です。

328 :こくないのだれか:2011/09/05(月) 23:48:38.79 ID:Hb9n0K5i0
どうもこの作品、最初にデータベースを覗くことが大前提になっているように思います。
それらを踏まえた上で対策を考えるのが結構楽しかったりするので。
ま、うまくいったところで経験値が低すぎてどうしようもないのですが。

「作者は内容を頭に入れているが、プレイヤーはそうでない」
この認識の差異を全く考慮されていないように思います。

ストーリーや演出、キャラクター設定が丁寧なのに、
それを1割でもバランス調整に向けてくれれば……と思わずにいられません。
というかプレイ時間300分が詐欺です。どうやったらこんな短時間でクリアできるのか。
少しでもプレイヤーの視点に立ってほしい、そう思った作品でした。

331 :こくないのだれか:2011/09/06(火) 01:02:35.16 ID:wv9fMB0C0
330 プレイの軌跡を記した詳細レビューをアップロードしました。

ttp://d.hatena.ne.jp/yodarekake13/20110905

厳しいことを言ってしまいましたが、
こちらとしてもプレイヤーに与える情報や誘導について考えるきっかけになったので、
プレイしてよかったと思っています。
迅速なレス、ありがとうございました。


340 :こくないのだれか:2011/09/06(火) 11:23:43.68 ID:wDk9Sqbe0
「ワンダークライシス」クリアしました。
クリア時間16時間23分、レベル27。「逃走、敵に状態異常・能力低下は極力使用しない」
あくまで自分の感覚で書きます。

やっぱり仲間が一人増えてから出てくる蜘蛛がプレイヤー泣かせ。
ただし1時間ほどダンジョン入り口で金貯めて防御アクセを二人分購入でグッと楽になる。

更に敵が強くなる頃には3人パーティで全体攻撃魔法があるので「強いがやれないこともない」感じ。
このころにはダンジョンにこもりっぱなしになれる。
ダンジョンの構造もあってやり応えありと感じた。

ラスダンの女帝がちょっと強すぎかな、と。
このころにはややマンネリ。

ラスボス直前のボスが結構強く、戦闘後にはボロボロのままラスボス戦だったので回復してほしかったかな。
まあ、誰一人死なずに態勢を整えれたけど。

ストーリーは微妙な粗もあるけど良かったと思う。
ただダンジョンの探索時間が長くなるのでどうしても印象が薄くなってしまう。
あと疑問が一つ。「主人公が妖精に会うまでどこでどんな生活をしていたのか」
あと主人公が異世界にいた理由もネタバレありなら教えてほしいかな、と。
本編で語っていたならすみません。

改善点をいえばストーリー重視にするなら敵を弱くする、味方を強くする、装備の価格を低くする。
バランス重視なら宝箱にアクセを入れておく。少なくとも仲間増える前のダンジョンで防御アクセを入手させる。

マイナスイメージになったかもしれませんが、少なくとも中盤あたりは戦闘バランスが絶妙だと感じました。
プレイさせていただきありがとうございました。


371 :256:2011/09/07(水) 20:57:27.08 ID:aT0CFam70
130さん

「ワンダークライシス」をクリアしました!
以下、感想です。

プレイ時間は約9時間半。
クリア時のレベルは全員21。
縛りプレイは特になし。

なんといってもハードな戦闘が印象的でした!

特に最初の骸骨ボス!
こいつの「超回復」にはほとほと参りましたw
火力が足りそうで足りない・・・絶妙の生殺しバランス。
理不尽とまではいかないものの、厳しかったですね(^^;

ラスボスの1戦目は熱くて面白かったんですが、
2戦目は蛇足だったのでは?硬過ぎ&攻撃ぬるめでダレちゃいました。

ザコ戦は平均5ターンかかるバランスで、
被ダメも大きく、序盤~中盤は緊張感(というか疲労感?)がありました。
大地の国?あたりから現れる兵士ユニットの被ダメが痛すぎて、
たまらず防御アクセを購入して、乗り切りました。

後半~終盤は素早さUPのアクセを買って、とんずらこいてました。

ダンジョンはもう少しコンパクトでも良かったかもですね。
それと宝箱の中身がコモンアテイムばっかりだったので、
もうちょいご褒美があればとも思いました。

ストーリーは面白い内容でしたが、ちょっと難しくもありました。
ミステリアスが故に前述のハードな戦闘&長ダンジョン攻略をしているうちに、
細かいとこの内容を忘れてしまってw
実は最初のダンジョンをクリアした時点で「イコン」の役割を忘れてしまって・・・
もう一度オープニングを見直しました!

以上、難易度高めの良ゲーでした。
面白かったです!


411 :364:2011/09/09(金) 15:49:35.56 ID:z0j+NsvG0
130
「ワンダークライシス」クリアしました。プレイ時間おおよそ16~17時間、レベルは24。
プレイしての感想は>>327の方と大体一緒です。
俺は審査員じゃないですが、自分の言葉で評価点・欠点を書きレビューしていきます。
自分の評価基準としてストーリーは割とどうでもよく、システムやバランスなどを重点に置いています。

欠点
主人公が空気すぎる。
 喋らないタイプのRPGみたいですが
主人公の素性がわからないので感情移入がしづらい(なりきれない)。
ラストで素性が明らかになった時「あ、いたんだ・・・」というような印象を受けました。
また、単体の回復魔法や復活魔法を覚えますが
回復は素早い仲間にアイテムを使わせるか、他キャラの全体回復のほうが確実ですし
復活に関しても全体を一度に復活できるアイテムのほうが有用で、わざわざMPを割く必要がありません。
そういった意味では戦闘面でも空気になりがちでした。

通常攻撃の不必要さ
 キャラごとに二回攻撃や全体攻撃が設定されていますが、攻撃力が低すぎて死に設定です。
攻撃力を上げるアクセサリーもありますが、上昇値は200、つまりダメージ増加は100。
序盤はたかが100の増加でも、主人公の反撃が有用なものになったり
二回攻撃のキャラに装備させればダメージ増加は200になり、実用的といえます。
しかし、終盤ではもはや気休め程度で、むしろ通常攻撃は
「眠らせた敵を起こしてしまう」という負の部分が大きくなってしまっています。
魔法がメインのRPGですが、武器くらいはあってもよかったのではないでしょうか。

敵が固すぎる
 難易度の高いゲームというのは変態に愛されることがありまが、この作品にはそういう傾向があります。
しかし、その上でも敵が固すぎてエンカウント戦で一戦5分もかけることとなり相当なストレスになります。
蜘蛛や兵士や女帝なんかはかなり攻撃力が高いですが、頑張れるレベルです。ただ、固すぎです。
味方サイドはMP・HP回復が充実しているので、敵の数を減らしたり攻撃力をさげたりして
安定局面を迎えた場合、同じような作業の繰り返しになりがちなので
無駄に戦闘を引き延ばされている感じが否めません。ボスも同様です。

ダンジョンが複雑すぎる
 具体的に問題なのは行き止まりに続く道が長すぎる点、同じ部屋を多く使用している点、
ぐるっと回って同じ場所に戻ってくる道がある点です。
同じ部屋をいくつも使うと本当は進んでいても「あれ?もどってきちゃった?」
と勘違いしてしまう場合があります。
ぐるっと回って戻ってくる道の存在は、同じ部屋をいくつも使っていることと相まって
進んでいるのか戻っているのかがわかりにくく混乱してしまいますので
この辺は少し配慮が必要だったんじゃないかなと思います。
長さは特に問題ないと思います。

一度行った世界の店にもう一度行くのが面倒くさい
一度行ったことの世界の店に売っているアイテムは
拠点付近で購入できるようになる、などという配慮があると良かったと思います。

目立ったのはこんなところです。

評価点
戦略性が多少ある
 キャラごとに役割が違っていたことが主な評価点です(ただ、後ろ二人はかぶりがち)。
戦闘開始数ターンは適正行動(?)を考えることがかなり重要になっています。
それから欠点の項でも書きましたが
攻撃力を上げるアクセサリーはそれ単体では大した力はありませんが
反撃や二回攻撃に大きく役割を持たせることができる点に気付かされました。
自分の作品の参考にしたいと思ったくらいです。

演出が丁寧
 他のレビュアーさんが書かれているとおりです。
イベントは全体的にゆったりと流れていき、テンポが非常に世界観にあっていると感じます。
ただ、最後のほうが少しかけ足になっていたかな?(容量不足?)

以上を踏まえ、公式のコンテストのように5段階評価でこの作品を評価するとしたら
「ちゃんと最後までできている」ということを評価し、大甘で☆☆☆といったところです。
最終更新:2011年09月10日 17:18