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説得

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silver25

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信じるための要素


■説得とは相手に自分の発言を信じさせること、と定義してみる
■では、どのような時に人は、信じるという選択ができるのか

  • 情報発信源の信頼度(送り手の問題)
    • 「信じるに足る人物か?」
  • 情報の真実味(内容の問題)
    • 「考慮に値する内容か?」
  • 情報を受容する際に感じること(受け手の問題)
    • 「信じたいと思えるか?」「後悔しないか?」

この三つのハードルをクリアしたとき、人は誰かを信じることができるのではないだろうか。
この三つを充たすための方法を、日々模索。他項目とも関わりが深そう。



心構え


  • 自分を信じてもらうことが陣営勝利の秘訣
  • 考察が当たることよりも、最白の砦となって勝利をもたらすという気構え
  • 間違えることを恐れずに、信じて欲しいという一心でクリアな内容を訴える
nambaさん】

言葉を信じさせるのではなく、人と、心を信じさせろということかなと、僕は解釈しています。 



両面整理


メリットとデメリットを整理する手法。

例 [F615村0dモデル]
自由投票のデメリットは、(1)状況の複雑化 (2)組織票の危険 (3)近年のセオリーが通じない ってこと。
逆にメリットは、(1)まとめ役の負担軽減 (2)セオリー打破 (3)平等な責任と全員を説得する努力 (3)昔の雰囲気が味わえて楽しそう このあたりにあると思うわ。
何より、【みんなで村を盛り上げよう】ってことよ! これは、まとめ役制でも同じように思うけれどね。

この説得方法は、メリットとデメリットの両者を見比べることが出来るのが魅力。
情報が整理されているので、聞き手としても受け取りやすく、検討しやすい。
抜けがあれば指摘もされるでしょう。
でも、あまり大きな抜けがあると信頼が落ちるかもしれません。

特にデメリットの方は良く考えて、抜けの少ない形で投下したいもの。
だって、提案するときは、どうしてもメリットの方を強くみてしまっているわけですから。



結論から


目的をもって、手順をふんで、そして結論に行き着く。
それでも説得という局面では、結論を先に言う方が良いこともあると思います。
「ここぞ」という局面で。

例 [F599村墓下モデル]
目的はLW探し。方法は、思考トレース。結論から言うぜ、▼レジーナ。俺の答えだ。
彼女に感じる違和感は次の通り。(1)吊りと占いを前後する仲間切り(占→吊ならわかるぜ) (2)迷いで揺れているというより、状況にあわせて結論を取捨している (3)狼の思考想像への自信
特に問題なのは、(3)だ。彼女の二日目の考察は、確かに鋭い。しかし、何故「たかだか想像」に、あそこまでの自信を持てる? それは、彼女が狼として没にした作戦を、考察の中で再利用したからだと推察できる。彼女は1日目から2日目の前半にかけて占騙を視野に入れていて、あの考察の時点では潜伏を選んでいた。次の日になって頻出した「狼から占騙りに出ないなんて」っつー考察の方が、よほど自然だと俺は思うが、彼女はそれ以上に深いコトを前日の段階で言ってるんだ。そして、この考察への自信の浮き沈みは、とても大きい。不可解だ。

「まず結論ありきで、考察を後付けした」なんて、思われたら駄目です。
必ず、厚い考察をつけよう。どんな方法で、どんな根拠でその結論を出したか、明確にしよう。
(例では怠けてるけど当該発言の時間等の証拠の提示と、もう一人の候補に対する考察の厚みをもたせることは、大事だと思う)

この手法のメリットは、
  • 読む側がだれない
  • 言いたいことが明確に伝わる
  • 全文を組み立ててから書くため、結果的に内容がまとまる

デメリットは、
  • 強く言い過ぎているようにみえる
  • 結論を先に持っているという邪推をされる

というわけで、白確定時とか、霊生存時の吊られ間際とか、はたまた泥試合最終局面で説得するべき人が「明確さ」を好むときとか、場が混迷しているときとか…
そういう時に、ずばっと利用すると良いと思います。



絞り


幾つかある可能性の中で、どれをとっていくのか。何が根拠なのか。
そこを明確にすることで、状況が絞れてくると思います。

例は、【ezonekoさん】によるものを改変しました。感謝。

例 [占1CO時初回黒出しCOモデル]
者=[1狼/2狂/3真]の三つのパターンについて…
1)狼の場合、黒出し→仕事終了で吊りになってしまうと思うので、この可能性は低いと思う。
2)狂の場合、自分が吊られる+白を道連れに出来る。
3)真の場合、COタイミングと発言[2d22:35等]でちょっと可能性は低いかなと考えてる。
だからディーターは、狂の可能性が高いと思う。者=[狂>真>狼]

吊り手の問題と、発言から可能性を絞っています。
特に狂狼の部分の考察は、狼側の戦略としてどうなのか? という、一つの軸で考察しているのが分かります。
(真の場合は狼側の戦略もなにもないので、発言からというのも納得ですね)

結論は明確に、高いと思われる可能性の順を示唆しています。
こうすることで、後にこの占師が真しての真実味を持つためには、どの問題をクリアするべきなのかも明確になっています。

この方法のメリットは、
  • 視野を広く持てる
  • 何故ある方向を低く見積もり、別の方向を高く見積もるか明確
    • のちに可能性が反転する場合、クリアすべき問題もわかる
  • 結論に至った理由を、理解されやすい

デメリットは特にありませんが、留意点は、
  • パターンが抜け落ちていないか
  • 公正な比較をしているか
    • パターンAのメリットと、パターンBのデメリットを比較
    • 別軸で比較
      • 上記二者は敢えてやっても気付かれないかもしれない
    • 議事の見落とし

といったところでしょうか。また思いついたら足します。



背理法


nambaさん】とのやり取りの中で…

  • 背理法は有効ですよ
  • 前提を間違えてなければ、かなりの説得力があるかと
    • 「人間であるならば必ずAである。しかし、彼はAをしなかった。故に彼は人間ではない」
    • なんて、なかなか使う機会ないですよー!

そんな僕のために、素敵な例を出していただきました。改変して引用します。

例 [C988村モデル:狂突然死]

【状況】
占候補A→C白 占候補B→C黒 ∴▼C
襲撃:確白襲撃→翌日GJ→確霊襲撃
【a)斑吊りの局面で霊襲撃】【b)既に狼が1匹吊られている】

【論材:非占襲撃の理由】
前日のGJから狩人は生存している。通常は霊鉄板の場面、霊襲撃はGJ率が高い。偶数進行でGJリスクが高い状況下、守護が薄い真占襲撃の方が有益。何故なら、今後は占守護鉄板が予想され、灰にいるであろうLWにとっては絶望的な状況になるから。
 ↓
有益であるのに、それをしなかった。つまり、その有益に勝る不利益が占師襲撃によってもたらされる。
 ↓
灰の保護よりも偽占の保護を優先した。つまり、【c)この局面で偽占が吊られては困る】

【結論】
abcより、C狼であり、占師AがLWである可能性が高い。

リスクに見合うメリットを得ているのは誰なのか?
それを論理的に説明する場合、こうした論法が有効だということでした。
僕は、狼の良手と現実の差異を説明しようとするのですが、下手にそうした説明をすることは、えてして自分の黒印象を増しますね。
そこで、背理法をマスターして説得力のあるお話をできるように、頑張ろうと思います。

メリットとかデメリットの整理は、僕もしっかり出来るようになってから。



ストーリー


例えば、「対抗が襲撃された」「パンダ判定をもらった」
そうした「状況的不利」な時に、力を発揮するのがこの方法。
狼の戦略などを、物語のように順を追って説明する。

例 [F647モデル:対抗占師襲撃の占騙狼時/襲撃した対抗は共有だったが、この時点では狂人として扱っている状態/真実の配役は娘真占で長狂霊/真占娘は潜伏の上3日目CO]
娘長:狼前提で、なぜ狼がふたりも騙りに出たか考えてみたよ。
(1)娘占CO農黒出しの時点で、狼の描いていたシナリオは ▼農◆宿 と予想できる。この場合、霊生存は鉄板。
(2)この場合、翌日の農白宿白が確実になり、今後も霊を襲撃することは不可能に。
(3)襲撃された青の疑い先が「長旅羊」であることから、旅・長への疑いは濃くなっている。
(4)霊鉄板の状態で、娘-長が吊られるという最悪のケースを想定し、それを回避する。
(5)且つ、霊判定を信頼しにくいものとさせ、霊ローラーに持ち込み手数を消費で、灰狼の保護にあたる。
というのが、狙いでないかと思うんだがどうかね。


メリットは、イメージのしやすさ。
対抗襲撃の信用度の低い状態。さらに真占の潜伏解除(狼が騙る意味の薄い場面)の状況であったにもかかわらず、言葉が届いてい手ごたえがあった。
これに関しては村の質の良さも関連していると思うが、説得としてもそれなりの効果をもっていたと実感させてくれた。

デメリットは、視野の狭さ。
ある特定の状況を非常に詳しく言う反面、そうではない状況のリアリティを完全に無視しているため、村全体の考察の中で力を発揮するためには、数人の同意が必要だと思われる。
単体でこの方法に固執すると、ノイズにされかねない。

使用すべき状況
  • 自分目線での説得が必要な終盤戦
  • 対抗襲撃時
  • 襲撃考察と重ねる灰考察時



推奨事項後出し


要するに、客観的良手と、自分目線の良手を併記するなら、(長期進行の場合は特に)
客観的→自分目線 の順番で話した方が、信頼を得やすいのでは? という雑感。

例 [モデル無し/簡素版]
a)「客観的に言えばローラーの場面だって分かってる。でも次のような根拠で、僕の目線の動きをした場合もリカバーがきき、なおかつ勝つことが出来るんだ」
b)「僕目線では、この人を吊った方がいいのは明白なんだけど、ローラーでも仕方ないって思うよ」


同じ内容でも、aの方がbよりも、説得としては良手なんじゃないかな…と思っているということです。
もしかしたらもうちょっと詳しくする。

メリットは、自分の意見が明確になる。客観的すぎる黒さが出ない。
デメリットは、主観的だと思われやすい。どれだけ客観的な視点への理解を示せるか。

使用すべき状況
  • 能力者の説得日
    • ローラー対象選定日
    • 決め打ちかローラーか決める日
    • 灰吊りか放置か決める日



疑問形


疑問形で説得した例とともに、そこで意識したことや、気付いたことも追記。

例 [C1028モデル:白灰灰灰最終日のLW/自分を信じていた白が疑いに転化した場面]
パメラさん。僕は、狩人COが白要素などと思わない。だが、黒要素になるとも思わない。客観的には灰のまま、議事を見返したとき、疑って判断する材料が増えるだけ。そのためにも、COした。そして、疑いつくしたのちに、信じてもらうために。信じてもらえるだけのことをしたと、僕は自分を信じてる。
僕は、信じたいものほど疑う。パメラさん…あなたもそうでしょう?


文意は、「疑ってもいいから信じてくれ」である。
だがあえてそう言わずに疑問文で話した。
彼女の中で「YES」という言葉が出るように。

そういえばビジネスにおける説得の手法として、同じ結論を出させるにしても、肯定的な言葉で返答をしやすいようにすると良いというものがあるそうだ。
「Bの商品は良くないから、Aに見込みがある」という結論に誘導するよりも、
「Aの商品はBよりも、ココが優れているので、Aにする」という言葉で結論付けさせる方が、円滑に進むということらしい。
詳細な説明は覚えていないが、得心のゆくものがある。

同じ「僕は狼ではない」を信じてもらうべき場面でも、心の中に「NO」の答えを抱かせるよりも「YES」の答えを思い浮かばせる疑問形の方が効果があるだろうか?
とふと思ったが、このあたりは定かではないので、研究課題。

ちなみに、このパメラさんとは、ずっと「考え方が似ているね」と言い合った関係性がある。
故に、自分だったらどう疑うか信じるかということを、一例として引いている。
主観・共感もひとつの説得の武器だと思う。

また、この人の心を動かしたい!とピンポイントで考えている時は、「娘」などと略号を使わずに、「パメラさん」と名前を呼びかけることは意識してる。
(この考え方は、どなたかのまとめサイトで見かけて感心したことから使っているのだが、出展を忘れてしまった)

この方法のメリットは、相手に自ら考えさせることが出来ること。
説得とは、結論を押し付けることではない。結論を相手の中に育てることだ。
故に、結論を出さない疑問系の説得も一定の効果があると考えられる。

デメリットは、誘導的であるとして黒要素にとられる場合がある。

使用すべきは、ここぞという場面。
最終日の説得戦などで、相手をよくみて行うこと。



要約術


人狼BBSにおいて、字数と発言数の問題は、僕にとって切実。
しかし、説得というのは、だらだら言えば良いというものではないですよね。
「発言数の制限はむしろ魅力」と、僕はとらえています。

長いお説教より、短い一言の方が、時には心を動かすのと同じ。
短く、本質を突くことが求められているし、目指していきたい。

僕はいつも、ちまちま字数を削ります。
おかげで、考察文のリーザは、あらかた「妙」に。

ところで、要約に関して、【cat_noさん】から、目から鱗の一言を頂きました。

一度言いたいことを全部書いて、もう一度同じことを書こうと思ったら、自然と短くなると思うんだけどなー

無理に一字ずつ削るより、よほど自然な手法であると感じました。
頭の中には大事なことが入ってますもんね。

逆に、どうしても言いたいことだけ書き出して、そこに肉をつける… という方法もあるかもしれません。

このあたりは、今しばらく考えてみたいところです。
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