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2000年代前半のバラエティヒーロー史です。

5.1 ローカルヒーロー大ブーム

2000年代前半では、地域限定のヒーロー“ローカルヒーロー”がバラエティヒーローの代表となり、オリジナルのローカル番組が制作されたり、キャラクターショーが次々と開催され、TVや雑誌,ネットで紹介され、新世紀バラエティヒーローの主流となりました。
その引き金となったのは、『ドラバラ鈴井の巣』(2002~、HTB)のメイン企画である北海道・札幌市白石区限定のバラエティヒーロー《雅楽戦隊ホワイトストーンズ》です。『ドラバラ』登場以前にもHTB北海道テレビで『モザイクな夜V3』(1995~96)や『水曜どうでしょう』(1996~2007、HTB)などでホワイトストーンズシリーズが作られていましたが、
『ドラバラ』に登場したことで大ブレイクし、ローカルヒーローブームの代表格となりました。

ローカルヒーローの大半は、長寿特撮シリーズ『スーパー戦隊シリーズ』(1975〜、テレビ朝日)のゴレンジャーからの伝統である3〜5色の戦隊ヒーロー(ローカル戦隊あるいはご当地戦隊)で、マスクや衣装も『スーパー戦隊』のものを参考に、地域色溢れるアレンジが施されています。
戦隊風ローカルヒーローはテレビ新広島が産んだ《テレビ新ヒーロー ティエスエス》(2000~、広島)やキャラクターショーを中心に活躍する《離島戦隊タネガシマン》(1999~、鹿児島),《平戸防衛戦士ひらどしマン》(2000~04、長崎)などがいて、中には戦隊ヒーロー要素を取り入れながらも、別々のヒーローからなる《黄金戦隊かぼっちゃマン》(1999、沖縄県南風原町)も登場しました。
戦隊系以外のローカルヒーローでは、 《オレパンダー》(2002~、愛知)や『温泉天使』(2002/KBS京都)の《温泉天使1〜3号》が代表です。

これらのローカルヒーローブームの主流は地域活性化目的を中心とした“ご当地ヒーロー"で、商工会青年部やボランティア団体が企画したグループです。
これらのみをローカルヒーローの対象として雑誌やネットに取り上げられるようになり、2004年3月28日には日本各地の代表的なご当地ヒーローが集結するイベント『ローカルヒーロー大集合!』が長野県下條村で開催され、同村のヒーロー《地域戦隊カッセイカマン》(2003~)が主体となったこのイベントは毎年、タイトルや登場ヒーローを変えながら開催されるビッグイベントに成長しました。

5.2 地上波の新世紀バラエティヒーロー

2000年代前半のTVバラエティヒーローの状況は、初頭は『めちゃイケ』『スマスマ』『ぐるナイ』と、『笑う犬シリーズ(生活冒険発見情熱太陽)』(1998~03、フジテレビ)が4強でした。

『めちゃイケ』ではコント+ゲームという内容の《オカッチ&ミヤッチ》というコーナーが主流ですが、次第に企画もの中心となり、03年には“爆走数取團”に登場した《スモウライダー》に人気が出ました。
『スマスマ』では《ハリー・ポッチャリ》など映画パロディヒーローの他、特撮ヒーローブームに便乗したパロディヒーロー《仮面レンアイダー》に人気が集中しました。
『ぐるナイ』は《マッハマン》のデザインをリニューアルしたり、人気コーナー“ゴチになります!”に登場するおじゃまヒーロー《オカチャンマン》が登場しました。ゴチシリーズは次第に番組の柱となりました。

2000年代前半のコントバラエティの代表格は『笑う犬』シリーズで、『冒険』では不条理ヒーロー《ザ・センターマン》と時代劇ヒーローコント《ハンサム侍》、『発見』ではゲーム企画キャラ《ハムえもん》とパロディヒーロー《黄金ナット》、『情熱』ではゲーム企画キャラ《森っ子カブタン》と
ごっつえぇ感じ風ヒーローコント《純情戦士ピュアボーイ》を生み出しました。

2000年代前半はコント復権をめざして、フジテレビは『ワンナイR&R』(2000~)や『はねるのトびら』 (2001~)など様々なコント番組を作りました。『ワンナイ』では《お色気戦隊ゴリエンジャー》という“ノリダー”の後継者的ヒーローコントを生み出しましたが、SP版(2002)オンリーなのが惜しまれます。
『ひょうきん族』の血を濃厚に受け継いでいるバラエティ『明石家マンション物語』(1999~2001、フジテレビ)では、ブラックデビル等明石家さんま氏の怪人の後継者《ダメダメボーイズ》のコーナーで、「ダメ、ダメ」という名ギャグを使い、ゲストにダメ出しをする内容が大受けでした。

5.3 ハロー!プロジェクトの台頭

21世紀初頭、『ASAYAN』(1995~2002、TX)が産んだ国民的アイドルグループ“モーニング娘。”を中心とするアイドルユニットプロジェクト“ハロー!プロジェクト”がアイドルコント復権の為に様々なヒロインに扮しました。
バラエティ番組『ハロー!モーニング。』(2000~07、TX)で、《ミニモニ。ぴょ〜ん星人》を登場させ、初期は地球征服用のアイテムで作戦を考えるシチュエーションコント、中盤からはアニメ・特撮・ゲームの豪華キャラクターと対決するコラボコントという内容で人気を集めました。
又、子供番組『ティンティンTOWN!』 (2002~05、NTV)で、《かごじぞう&ののぽん》などのバラエティヒロインを生み出しました。

5.4 タレント系CMヒーローおよび顔出し着ぐるみCMブーム

2000年代前半のCMヒーローは、SMAP・木村拓哉氏のの《エステファイターTBC》(2001『TBC』)や優香さんによる《どキレイダー》(2002『エプソン/カラリオ』)、遠藤久美子さんの《キョーテーだハニー》(2002『競艇』)など人気タレントが扮するCMヒーロー・ヒロインがメインとなりました。
1999年から活動している『第一生命/堂々人生』の《第一でナイト》も2004年にキャストを一新した《新・第一でナイト》にリニューアルしました。

2001年ごろから『森永製菓/ハイチュウ』の《ハイチュウタベタインジャー》や『NTTドコモ/iモード』の《カラバリン》などといったパロディ戦隊を使ったCMヒーローが誕生しました。
2003年には大ヒットキャラである《麒麟戦隊アミノンジャー》(2003~06『キリンビバレッジ/アミノサプリ』)が登場しました。
同時期のローカル戦隊ヒーローブームの影響で誕生したらしく、戦隊ヒーローの総本家である東映と『ゴレンジャー』の原作者、故・石ノ森章太郎氏の石森プロの太鼓判付きでデビューしました。
ささきいさお氏にテーマ曲の歌唱(同時期にどキレイダーのテーマ曲も歌唱)を担当させたり、元祖戦隊ヒーロー・ゴレンジャーのコスチュームをパロディにしたりしているが、キャラクターの性格や特徴は、このCM独自のものになっているのが斬新で、CMヒーローの代表格となりました。

2003年ごろから上戸彩さん扮する《損保ジャパンダ》(2003~07『損保ジャパン』)を初めとする女性アイドルが顔出し着ぐるみを着て演じるCMキャラクターが人気を集めました。
代表的なものは『キリンビバレッジ/午後の紅茶』で松浦亜弥さんが扮する《ポッポあやや》(2004)、『アラクス/ノーシンピュア』で平山あやさんが扮する《平山ピュあや》(2004~06)、『東洋水産/紺のきつね』で小野真弓さんが扮する《紺のきつね》などがあります。

5.5 CS放送メディアのバラエティヒーロー

スカイパーフェクTV!などの衛星放送メディアでは、オタク系バラエティ番組『侵略放送パンドレッタ(のちに衛星中立放送パンドレッタプラス)』(2001~04、MONDO21)で、数々の傑作コントを生み出しました。
例えば、特撮ヒーローもののアンチテーゼ的コント《行け!レインボー仮面》&《行け!レインボー仮面レディ》、コメディVシネマ『クインビー・ハニー』(2001、ティーエムシー)の続編コント《クインビーハニー リターンズ》などです。
単発のコントヒーロー《オタク戦士キマン》や《キマタセブン》などもあります。
その他CS系では、韓国製オンラインゲームのタイアップ番組『美少女戦隊ポトリスしちゃうぞ!』(2002/チャンネルBB)の《ポトガール》が代表です。

2004年、フジテレビ721『アイドル道』(2003~5)で、当時の新人アイドルによるヒロインものとドッキリ企画をミックスしたコント《胸キュン戦隊アイドレンジャー》が人気を集め、北乃きいさんがメンバーとして出演したことが特筆ものと思われます。

BSデジタルでは『STARぼうず』(2001~2、BS-i)や『侵略ちょ~美少女ミリ』(2003、BSフジ)といったヒロインもの特撮コメディが代表的です。

5.6 地上波バラエティのマイナーキャラ

地上波バラエティ番組では、ヒーローパロディや戦隊パロディの単発キャラが生まれました。
行列のできる法律相談所』(2002~、NTV)の《ミラクル戦士ゴカイダー》や『ザ・ジャッジ~得する法律ファイル~』(2001~04、フジテレビ)の《判決戦隊ジャッジマン》などといったパロディ戦隊はおそらく、ローカルヒーローものの影響などで戦隊ヒーローの知名度が向上したことで実現しました。
クイズ!バーチャQ』(2002、テレ朝)では、クイズ番組にバラエティヒーローものの要素を導入した斬新な内容で、子役たちによる《アンファンテリブル》がクイズでクイズ魔人と対決する内容でした。
深夜枠では『究極癒し戦隊ヴィーナスエンジェル』(2004、TX)がコアなキャスティングで話題になりました。