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1990年代前半のバラエティヒーロー史です。

3.1 フジテレビ系バラエティヒーローの天下~第2次バラエティヒーローブーム~

とんねるずのみなさんのおかげです』(1988~90、フジテレビ)が起こしたバラエティヒーロー革命はパロディヒーローのムーブメントを巻き起こし、フジテレビ系列の様々なバラエティ番組で多くのヒーローコント作品が作られました。
フジテレビだけで第2次バラエティヒーローブームを巻き起こしたほどでした。

半年の充電期間を終えて再開した『みなさんのおかげです』(1990~94)では、仮面ノリダーの続編《仮面ノリダーV2》や《キャプテンウルタカ》、《デビルタカマン》といったパロディヒーローコントを作り、単発ものも傑作を多く生み出しました。

邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(1989~92、フジテレビ)では、アニメ実写版劇場の流れをくむヒーローコント《タイムパトロール牛若丸子》が制作され、悪玉トリオやお仕置きシーンといった『タイムボカンシリーズ』のパロディ要素や2部構成を導入するなど、ヒーローコントの異色作となりました。KAN氏が歌唱する挿入歌『愛は勝つ』がヒーローコントの挿入歌から流行歌になるという快挙を果たしました。

東映製作の特撮コメディ『美少女仮面ポワトリン』(1990、フジテレビ)も日曜朝の放映ながらも高視聴率を獲得し、ポワトリン役の花島優子さんはポワトリンのコスプレ姿でフジテレビのバラエティ番組に登場し、引っ張りだこになりました。
ポワトリンのパロディコントや影響を受けたオリジナルビデオ作品も作られたりしました。

同時期の『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(1990~93、フジテレビ)では『悪魔くん』のパロディ《ナン魔くん》や『スーパースリー』のパロディ《スーパー2》、『ウルトラセブン』のパロディ《ウチムラセブン》などの傑作パロディを制作し、『ドラゴンクエスト』などのRPGのパロディコーナー“やるやらクエスト”も企画。
“ナン魔くん”の悪役《マモー&ミモー》が主役以上の人気を博し、シングルCD『マモーミモー野望のテーマ』 も大人気になり、さらには『やるやら』キャラ総出演の漫画『天界の勇者ナン魔クエスト』(水谷謙之介氏・作) も登場するほどの人気でした。

夢がMORIMORI』(1992~95、フジテレビ)では、SMAPがコントで演じた『おそ松くん』の六つ子のパロディキャラ《音松くん》が歌唱する『スマイル戦士音レンジャー』がヒットになり、音松くんのコントにヒーロー性をプラスしました。

3.2 バラエティヒーローの革命児・ダウンタウン

フジテレビが起こした第2次バラエティヒーローブームの極めつけは『ダウンタウンのごっつええ感じ』(1991~97、フジテレビ)から生まれたヒーローコントの数々で、500体ものバラエティキャラを生み出しました。
メインのダウンタウンは様々なキャラクターを多彩に演じるほどの演技派芸人で、数多くの伝説的キャラを演じました。ヒーローコントのバリエーションもミニドラマからショートコントまで多種多様です。

結婚前提戦士ラブラブファイヤー》では、《オジンガーZ》のキャラクターが本来の主役を食うほどの人気となり、オジンガーZオンリーの総集編も作られたほどです。
後継作品の《改造人間カスタムひかる》では、毎回変身するスーパーヒーローのデザインを視聴者公募したり、主人公が悪役《極キラー》に毎回完膚無きまでに敗北するというヒーローもののアンチテーゼを導入しました。

ショートコントで最も人気が高かったのは《世紀末戦隊ゴレンジャイ》で、ヒーローの色が重複したり、ハチャメチャな着ぐるみ姿で登場するなどパロディ戦隊ものの傑作となり、放送終了後も根強い人気を誇っています。
他に《ミラクルエース》や《アホアホマン》などといったシュールなコントも注目を集めました。

3.3 国民的に認知されたCMヒーロー

1991年、『サントリー/熱血飲料』のTVCMに登場した《熱血キッド》が人気となり、CM発のオリジナルヒーローが受け入れられ、CMヒーロージャンルがCM業界に認知されるようになりました。

決定打となったのは1993年の『日清食品/焼きそばU.F.O.』の《UFO仮面ヤキソバン》で、ヒーローもののパロディに重点を置いた映像や、コミカルで派手な必殺技映像が受けて、CMヒーローの中で知名度がトップクラスになりました。
オリジナルグッズの懸賞企画も大人気となり、キャラクターグッズ販売やTVゲーム化、さらにはオリジナルビデオ作品が制作されるなど、メディアミックスも徹底しました。
続編の《UFOガール ヤキソバニー》も作られました。

3.4 ヒロインものパロディ多数登場

フジテレビに押されがちな他局のバラエティ番組では、地味ながらもバラエティヒーローが生み出されました。
アニメ『美少女戦士セーラームーン』がブームになると、パロディコントも多数誕生しました。
王道バラエティつかみはOK!』(1993~94、TBS)では《セーラームラムラムーン》が登場し、ダチョウ倶楽部が人気番組『たけし城』のアトラクションに挑戦するシーンが導入されました。
ダンジョンV』(1993~94、TX)では、代表的特撮ヒロイン『ポワトリン』のパロディヒロイン《下北沢6000》がコントで活躍し、『ギルガメッシュないと』(1991~98、TX)では深夜枠ならではのお色気要素重視のコント《セクシームーン》が登場しました。
バラエティヒーローの王者となったフジテレビも、『ゲッパチUNアワーありがとやんした!?』(1994、フジテレビ)でセーラームーンパロディコントの《チバムーン》を生み出しました。

3.5 バラエティヒーローもののマルチメディア化

テレビ番組やCM以外でもバラエティヒーローが注目されました。
雑誌からタレントまで多種多様になったのもこの時期からです。

月刊コロコロコミック』(小学館)や『コミックボンボン』(講談社)をはじめとする児童雑誌などで、玩具およびTVゲーム業界とのタイアップあるいはゲーム攻略記事で様々なコスプレヒーローが活躍しました。
有名なのは『エポック社/バーコードバトラー』の《ハッターマン》で、CDが発売されたり、『やまだかつてないテレビ』番組末期でレギュラー出演したほどの人気を得ました。

スターボー以来の本格的コスプレタレント《ピンクサターン》が1993年にデビューし、セクシータレントブームとの相乗効果とセクシーなコスプレ衣装で人気を呼びました。

首都圏の民放だけでなく、ローカル番組から様々なバラエティヒーローが生み出されました。
有名なのは『今甦る!昭和ヒーロー列伝』(1993~96、中京テレビ)のミニ特撮コーナー『セーラーファイト!』に登場した《セーラーファイター》で、特撮雑誌に取り上げられるほどの人気となりました。

又、パチンコ『CRフィーバーガールズ』(1993、三共)とタイアップで誕生した企画系バラエティヒロイン《オーロラ五人娘》(元々はファミコン用RPG『おたくの星座』のボスキャラクター)も、美少女戦士ブームに便乗して登場しました。
メンバーに当時、電脳アイドルとして有名だった千葉麗子さんや 数年後に声優となった千葉千恵巳さんがいたことが有名です。

3.6 バラエティ番組で定着した着ぐるみ・かぶりもの

90年代から人間が入るぬいぐるみのことを指す名称として“着ぐるみ”が使用されるようになりました。

この頃『世界まる見え!テレビ特捜部』(1991~、NTV)におけるビートたけし氏のかぶりものや『東京フレンドパーク』シリーズ(1992~、TBS)の“ハイパーホッケー”におけるホンジャマカの着ぐるみは番組恒例の名物となり、この2つの番組は10年以上も続く長寿番組となり、両番組とも現在も着ぐるみ・かぶりもののネタが尽きないほどです。
コメディドラマとして始まった『志村けんのバカ殿様』が完全にバラエティ番組化されたのもこの時期です。

バラエティ帯番組『ウゴウゴルーガ』(1992~94、フジテレビ)では、《ウゴウゴくん&ルーガちゃん》という子役扮するキャラクターが毎回日替わりの着ぐるみコスプレで登場し、CGキャラクターとやりとりをする演出で人気を集めました。
『ひらけ!ポンキッキ』のリニューアル版『ポンキッキーズ』(1993~2001、フジテレビ)ではマスコットのガチャピン&ムックの他、新マスコットの《Pちゃん》や着ぐるみユニットの《シスターラビッツ》を加えるなど今までの幼児対象だけではなく小学生以上を視野に向けた展開が行われました。

さんまのナンでもダービー』(1993~95、テレビ朝日)では企業キャラクターおよびアニメ・特撮キャラクターによる徒競走順位予想企画がヒットしたのも大きいと思われます。