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バラエティヒーロー関連】カテゴリです。
ここでは、1960年代のお笑い時代劇系ヒーローの由来について取り上げます。

★てなもんや三度笠(1962.5~68.3・ABC/TBS系)

てなもんや三度笠について

沓掛の時次郎』という時代劇にあんかけの時次郎と同名の主人公が出てきます。沓掛[くつかけ]というのは中山道の宿場、現在の中軽井沢ですが、倒した敵の妻子の面倒を見ようとする話です。『てなもんや三度笠』でも藤田まことさんの歌がすばらしいけれど、『沓掛の時次郎』の主題歌も大ヒットしたらしいです。
一本刀土俵入』という時代劇では、相撲取りからヤクザになった駒形茂兵衛という主人公が、食いつめていた頃に助けてくれた女性に恩を返そうとがんばります。
どちらも古くから映画化されていて、当時は有名だったし、しかも義理人情に厚い主人公が、優しさゆえに悩み傷つく悲劇だから、似た名前の登場人物がお笑い番組で明るく活躍している姿は、視聴者はうれしかったんじゃないかと思います。
あんかけの時次郎を“浪人”と呼ぶのは正確ではないかもしれないです。浪人は、武士が仕官していない状態ですよね。あんかけの時次郎のような状態は、普通、“渡世人”“侠客”“博徒”といいます。
農民(国定忠治、木枯し紋次郎)とか、町人(清水次郎長)とかがグレてヤクザになるのが一般的です。
二本差の弥太郎』という時代劇で武士がヤクザになった例もあることはあるんですが、ヤクザになった後はもう武士でも浪人でもないです。
但し、ヤクザ一味に浪人が参加する場合、いわゆる“用心棒の先生”は、浪人のままだから、断言はできないです。
沓掛時次郎と駒形茂平は、大衆文学の巨匠、長谷川伸さんの作品の登場人物。長谷川さんの作品は、映画のみならず、歌舞伎、新国劇、大衆演劇で、繰り返し上演され、ある年代以上の人には、馴染みのある名前でしたから、当時、この番組を観ていた人達には、そのパロディだと、すぐに気づいたはずです。
(情報提供: 熊田猫吉左衛門さん, 珍宝院釈法伝さん)

★とんま天狗(1959.12~60.9・YTV/NTV系)

とんま天狗の由来について

武家で崇拝される歴史上の英雄豪傑の中でも特に天皇家への忠誠心ではおそらく一番評価が高い楠木正成が、楠公[なんこう]と呼ばれておりまして、鞍馬天狗も勤王倒幕派、徳川より朝廷の味方だから、そのへんが下敷きになってるわけです。
たしか番組のスポンサーだったんですよね。
学生服のカンコーは御存知のとおり菅公、学問の神様である菅原道真で、そのたぐい。
あと、とんま天狗は左手だけで抜刀するんですが、これが非常にかっこいいので当時みんながマネしたそうです。
やり方は、逆手(小指側が鍔)で握って前へ抜き出し、刃が円弧を描く途中で人差指だけを少し遅らせるように指を開き、空中で順手(親指側が鍔)に持ち替えます。逆手抜刀自体は居合に実在するもので(空中で持ち替えたりとかは普通しませんが)、後ろを突いたり敵に囲まれたときは便利です。
(情報提供: 熊田猫吉左衛門さん)