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ここではザ・ドリフターズ主演の人形劇『飛べ!孫悟空』(1977.10~79.3:TBS系)を取り上げます。

『飛べ!孫悟空』とは…

ドリフターズやゲストのタレントに似せたキャラのパペット“コピーパピット”が繰り広げる人形劇。

※フジテレビ系『ドリフ大爆笑』でも”ご存じ飛べ孫決定版”(1978年5/16放送)として放映されたことがある*1

sasabさんによると、メンバー5人がぬいぐるみの中に入る舞台放送版(ぬいぐるみショー)も放映されたことがあり、メンバーの動きが悪いので長さんが説教を始め(もちろん芝居の一部)、「役になり切れ!お前は悟空だ!お前は八戒だ!…」と一人一人に言っていくと、加トちゃんが「みんなはいいよな。俺なんかかぶっても脱いでも加トーだぜ」と言って笑わせていたという。
“本人が中に入ってがんばってる”ということを観客にアピールするため、芝居の初めにわざわざマスクを取って顔を出す台本にしたらしい。かぶりっ放しではファンに顔が見えない為、ファン・サービスの意味も取られる。
※あぬりとさんの HP内BBSの番組データ集 を参考にしています。

★メインキャラ

孫悟空(声:志村けん〈ザ・ドリフターズ〉)
主人公。パペットが本物に似ている。「アーミーマー!」(英語で“私”の用法〈I, my, me〉をもじった当時の志村さんのギャグで、元々『全員集合』の学校コントで「アーミーマー、ユーヤーユー、ヒムヒズヒー、シーホーヒー」とでたらめの用法を連発して使用されていたもの)という呪文を唱えて色々な妖術を使う。
又、キント雲を呼ぶときは石焼きイモのメロディに合わせて呼に寄せる。
三蔵法師(声:いかりや長介〈ザ・ドリフターズ〉)
一行のリーダー格。唇が大きい。ハリセンで悟空たちをどつく。
猪八戒(声:高木ブー〈ザ・ドリフターズ〉)
オリジナルとマッチしている。鼻が大きく、時おり、鼻息で風を起こして活躍する時もある。
沙悟浄(声:仲本工事〈ザ・ドリフターズ〉)
四角い眼鏡が特徴。影が薄い。眼鏡のフレームに電飾が付いていて、「ビ~カビカビカビカビカ~!!」と点滅させて攻撃をする。
加ト(声:加藤茶〈ザ・ドリフターズ〉)
該当するキャラがいないため、オリジナルキャラとして登場。三蔵一行に付いてくる酔っぱらい親父。
あのオヤジは定員外かというと、実は原作の中にも、六丁六甲, 五方掲諦, 四値功曹, 護駕伽藍という
神々が、こっそり三蔵一行を守るよう観音様の命令で派遣されていて、姿は見えないが近くにいて、
ときどき助けてくれる。特に護駕伽藍は、悟空が失明したとき老人に化けて現れ、目薬と宿を与えて完治させた活躍があり、これが加トのモデルと思われる。護法伽藍, 護教伽藍ともいい、本来は寺を守る神。
そのほか、土地の神が老人姿で現れて馬具一式をくれたり、少しヘンな老僧が魔よけのお経を教えてくれたり、「ちょっとだけ」登場して「ちょっとだけ」協力する老人が原作には多いので、それほど場違いとは思えない。
(声:すわしんじ)
三蔵の乗る白馬。出っ歯で、笑い声が特徴的である
おしゃべり(ピンク・レディー, トライアングル)
役名は『テレビマガジンヒーロー大全集』(講談社)より。番組の合間のトークや本編の場面転換時の歌を担当。
ピンクレディーは主題歌『スーパーモンキー孫悟空』も歌唱。
トライアングル(キャンディーズの妹分的存在の3人組)の方は、本編の場面転換時の歌のみの担当。
ナレーション(小島一慶)
当時のTBSアナウンサーで、本編のナレーションを担当。

情報提供 : sasabさん, hamagucheさん, バンジョーさん, 熊田猫吉左衛門さん

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人形劇
最終更新:2010年10月20日 13:12