アニメコンプレックス特撮系バラエティヒーロー】カテゴリです。
ここでは特撮+アニメによる実写作品『コメットさん(1作目)』(1967.7~68.12・TBS/国際放映)に登場する、コメディキャラ等を取り上げます。

※東宝の子会社・国際放映による特撮魔法使いコメディの1作目。特撮・アニメ・人形アニメを駆使した作品。
ちなみに、3作目『Cosmic Baton Girl コメットさん☆』(2001〜02・TVO/TX系)は完全なアニメ作品になっていて、新旧コメットさん役の女優が声優に参加しています。



コメットさん(九重佑三子)
  • 出身地=β星/アイテム=マジックバトン
本来の姿はアニメの少女だが、人間界の姿では18歳(#38・#50)。
イタズラをしすぎた*1ため、星の先生のお仕置きで地球へロケットで追放され、
河越家 (のちに石原家) のお手伝いさんとして、地球のことを学ぶことに。
魔法は厳禁ということになっているが、マジックバトンによる魔法で大騒動を起こしたり、事件を解決したり、夢を叶えたりする。33話によると“白い魔法使い”に属する。
大騒動を起こして、病院や留置場に入れられたことも。
魔法をむやみに使ったりイタズラをすると星の先生によって、顔に墨を塗られる罰を喰らう。
手柄を立てたときには、頬に赤い墨で三重丸を書かれる。
51話以降は、星の先生が顔に墨で5段階の採点を行うパターンに変更された。
なお、53話から“今月の歌”というコーナーが追加された。
ベータン(声:朝井ゆかり, 千々松幸子) {#14〜}
  • 出身地=β星/必殺技=炎,忍法ベータン投げ
β星の小型怪獣で、人形による特撮で表現される。
“チンチロパッパ”の呪文で呼び出される。魔法も使える。
ミルクが大好物で、ミルクが無くなると力が出ない。
主にコメットに頼まれ、スパイ活動を行う。
武・浩二兄弟はミルクでベータンを利用することもしばしば。
星の先生(アニメ/声:八木光生)
β星の魔法学校の校長先生。アニメキャラで前期と後期では姿が大幅に異なる。
イタズラばかりするコメットに業を煮やし、落第させたうえに地球へ追放した。
地球でのコメットの活動を監視している。墨を顔に塗って評価したり、罰を与える。
コメットの祖母(原ひさ子) {#35〜44}
コメットに会いたいがために、星の先生に無理矢理お願いして地球へ。
あわてんぼうで、よく騒動を起こす。
武・浩二兄弟とこっそり魔法で出かけることがある。

河越武→石原武(蔵忠芳)
河越家の長男で太っちょ。勉強嫌いでずるがしこい。
たまにイタズラをしては、コメットにお仕置きされることも。
中盤から石原家の一員に設定が変更。
予告編でリニューアル告知されたが、本編中で家族設定変更について一切説明されていない。
おそらく河越家の両親の仕事の多忙が原因で石原家に預けられたと思われる。
河越浩二→石原浩二(河島明人)
河越家の次男。気弱だが、イタズラ好き。
第2部(#49〜)からは、兄の武と一緒に石原家の兄弟に設定が変更された。

河越順一郎(芦野宏) {#1〜48}
河越家の父親で、東都大学の物理学教授。優しく、歌が好き。
河越竜子(馬渕晴子) {#1〜48}
河越家の母親で、通訳の仕事をしている。
石原三郎(伊丹十三) {#49〜}
第2部に登場する石原家の父親で、カーデザイナー。
石原スミ子(坂本スミ子) {#49〜}
第2部に登場する石原家の母親で、本業は歌手。関西弁が特徴。

みどり(西崎緑) {#49〜}
第2部レギュラーで、武・浩二兄弟が好きな女の子。
ピッピ(西村なるみ)
武の親友。
サスケ(小山政憲)
武のクラスメート。
ゼロ戦(井上寛, 根津雅彦)
武のクラスメート。途中でキャストが変更された。
弘子(林寛子) {#30他}
武・浩二兄弟が好きな女の子。
メガネ(久保ひろみ) {#47~}
メガネが特徴の気の強い少女。
セリタ(芹沢匠) {#41~}
中盤から登場。

★第1部ゲストキャラ

親分(大辻伺郎)と子分(谷村昌彦) {#4}
泥棒になって漫画のネタを探している漫画家志望の二人組。
夢は盗んだお金で、漫画学校を経営することである。
漫画を描くときは眼鏡をするのは欠かせない。子分は犬が苦手。
実体化した聖徳太子を利用して、神官になりすまして賽銭泥棒を働く。
銀行の金庫を狙おうとしたが、コメットの魔法でトランクに手を挟まれ、自首した。
聖徳太子(柳沢真一) {#4}
魔法で千円札から実体化した偉人。泥棒2人組の盗みに利用される。
2人組からは“しょうちゃん”と呼ばれている。
星の先生はコメットに対して悪事の手伝いをした理由で、顔に墨を塗ってお仕置きした。

和風人形(小峰真子) {#5}
コメットが和風人形に魔法を掛けて、お手伝いをさせた。

アルファー星人トッポロ(三田松五郎) {#6}
武・浩二兄弟がローラースケート欲しさに募集することになった少年誌の“α星の生物の絵募集”の参考として
コメットが語った、コメットが地球に来る前に出会った宇宙人。地球人と変わらない姿。
コメットにトルクペスのスキアパレリ通りを紹介していた。
しかし、山口県の遠藤君の絵が当選してしまったため、コメットはα星の記事を書いている作家・星野のもとへ強引に信用させようとした。

お化け(高野ひろ美) {#8}
武・浩二兄弟の新しい家庭教師・高山正夫と共に、お化け屋敷で幽霊のバイトをしている女性。
お化け屋敷のお化けたち {#8}
遊園地の怪奇スリラーショーに登場した幽霊たち。作り物。
  • 閻魔大王
  • 骸骨
  • ろくろ首
  • ちょうちんお化け
  • 一本脚の傘のお化け
など。

キン婆さん(武智豊子) {#9}
漫画に登場するおばあさん。コメットの魔法で漫画から実体化して、お手伝いをさせる。
ドジなので、大騒動になってしまう。
漫画本が見つからず帰れなくなったが、見つかった後、漫画の世界へ帰った。

戸沢白雲斉(左卜全) {#18}
武がライバル・守川敏男に勝ちたいがために、『猿飛佐助』の漫画の中に入った。
その際に修行したのが、甲賀忍者・猿飛佐助の師匠である白雲斉である。
武は彼に忍術の極意を教えてもらうことに。墓石の下のモニターで武と敏男の試合を見ていた。
コメットをくノ一と勘違いしていた。

おもちゃの軍隊 {#20}
おもちゃを粗末にする武・浩二兄弟を懲らしめるため、コメットにお願いした。
コメットは魔法でおもちゃに生命を吹き込み、ベータンと一緒に武・浩二兄弟を懲らしめた。

快傑赤マント(西島一) {#21}
漫画に登場する覆面ヒーロー。武らはこの漫画のキャラクターに変装して遊んでいた。
コメットが実体化して、悪徳漫画家を懲らしめた。

ヤボさん(山本磯六) {#23}
トオルという少年の知り合い。不器用で頭が鈍い大男。
歯医者さんを嫌がる武のために、インチキ歯科医になりすました。
しかし、コメットにバレて小さくなる魔法でお仕置きされた。

森の石松(三角八郎) {#25}
チンドン屋で時代劇の主人公の格好をしている登少年の父親。
小学校の選挙運動で武が登との友情が崩れたとき、登が森の石松の姿になり、追いかけられた。

セント・ニコラス(杉狂児) {#26}
サンタクロース伝説のルーツとなった小アジアの聖人。324年に没後、キリスト教国家で伝えられた。
コメットがサンタクロースを信じない武・浩二兄弟のためにサンタを呼ぶつもりが、偶然にもサンタ伝説のルーツとなった聖人が来てしまった。
コメットはニコラスにクリスマスのサンタ衣装を着せてサンタクロースに仕立て上げた。
魔法の袋で武・浩二兄弟が欲しがっていた救世軍のミリタリー・ルックを出した。
武らとともに救世軍の募金活動に協力するが、ひょんなことから宣伝マンのサンタとケンカしてしまう。
その後、ある少女が募金してくれたことがきっかけで、再び助け合い運動を再開。
クリスマスの夜、γ星で休養していた星の先生が乗ってきたソリに乗って帰って行った。

クレオ君(チンパンジー/声:三輪勝恵) {#27}
ヘンな外国人が連れてきたアフリカ生まれの自称ヘビーなチンパンジー。
いたずらが大好きなチンパンジーで、人間の言葉(しかも関西弁)を話せる。
自転車乗りやシェーのポーズを披露した。
武・浩二兄弟はクレオ君を利用して、金儲けを企んだ。

インディアン(声:蔵忠芳) {#30}
武がコメットの魔法で変身した姿。おもちゃの国で遊んだ。
コウモリ君(声:河島明人) {#30}
浩二がコメットの魔法で変身した姿。最初は不満だったが、空を飛べることでノリノリ。
サンダーバード4号の玩具に乗って遊んでいた。
カラス(声:九重佑三子) {#30}
コメットがおもちゃの国に入るため、カラスの人形に変身した姿。ガラガラ声。
マジックバトンで声を元の声を戻して『バイ=ヤン・パム・パム』を歌い踊った。
インディアン娘(声:林寛子) {#30}
浩二の親友・弘子に似ているインディアンの少女の人形。
赤頭巾のおばあさん(声:中村紀予子) {#30}
コメットの魔法で生み出したおもちゃの国で開催される年に一度のパーティーを主催。
人形の姿になった人間は、10分以内に人間界に戻らないと一生元に戻れない掟がある。
武たちにおもちゃが飽きられて捨てられる話をして、捨てられる前にパーティーで盛り上がっていることを話した。
しょじょ寺の狸 {#30}
紙人形。踊りを披露した。

ゼロゼロボス(蔵忠芳)&ちびっこ007[ゼロゼロセブン](河島明人) {#31}
武・浩二兄弟の変装。映画『007[ダブルオーセブン]』のパロディ。
ガードマンがヘッポコであると思いこむ。
産業スパイ団のアジトへのはしごを登ろうとしたらベータンに邪魔されてしまう。
黒メガネ男(丘寵児) {#31}
産業スパイ団のボス。
竜子が日本一製薬とアメリカの会社との技術提携のための翻訳を担当することになり、その情報の強奪を企む。
金公(奥村公延)&三公(星紀市) {#31}
産業スパイ団一味のドジな子分。
金公は小山先生になりすまし、ゼロゼロボスと007=武・浩二兄弟をダマす。
コメットの活躍で退治され、別の産業スパイが変装した学生たちと共に逮捕された。
ガードマン木下(舟橋元) {#31}
機密資料の翻訳を担当する竜子の護衛を担当。

タイキン教授(中村哲) {#33}
小説の登場人物で、イタズラを好む悪人で約束破りの名人。黒い魔法使いでもある。
実体化して、意地悪をする。魔法で河越家を喜ばせるが、コメットを捕まえるための罠だった。
コメットの鼻を醜く伸ばして、花嫁にしようと企んだ。白色が嫌い。
タイキンの乳母(小峰千代子) {#33}
コメットが魔法で小説から実体化した乳母。タイキンを改心させようとする。
悪さができないよう、赤ちゃんに変えるようコメットに頼む。
コメットに夢の精をプレゼントし、自分自身の鼻や武たちを元に戻した。
宇宙人 {#33}
タイキン教授が出した魔法の望遠鏡で映した銀色のクラゲのような宇宙人。操演で表現。

雪おんな(九重佑三子) {#36}
雪の精霊で、新潟県の伝説に伝わる。アニメで想像シーンが流れた。
夜に現れ、普通の人間には姿が見えない。
コメットの祖母が魔法で召喚しようとするが、“ゆき”と名が付く別人が多数出てきて失敗。
夜の苗場スキー場でコメットが雪おんなに変身して、ダンスを披露した。
雪おとこ(声:芦野宏) {#36}
順一郎がコメットの魔法で変身した『ウルトラマン』のウーに似た姿の雪男。
ヒマラヤの伝説に伝わる説明のシーンでは、アニメで表現していた。
夜の苗場スキー場で武・浩二兄弟が遭遇した。『ハレルヤ』の唄を歌唱した。
スーツアクターが代わりに演じていた。
多数の“ゆき”たち(朝井ゆかり他) {#36}
コメットの祖母の魔法の失敗により、多数出現した“ゆき”たち。

クレヨンさん {#39}
武・浩二兄弟の使い古しのクレヨンに一時生命が宿ったもの。クレイアニメ。
あかいろさんやくろいろさん、ももいろさんらが工夫して色を作り出す。
ダンスで色を合成して表現する。
完成前にコメットがストップを掛けたので、絵は完成させていない。

怪獣コメドン {#40}
武・浩二兄弟が観たがっていた怪獣映画。
ポスターイラストのみ。

亡者(八合昇, 友野多介, 高林渡) {#41}
ニワトリの卵泥棒騒動に巻き込まれた浩二が見た悪夢に出現。
浩二に対し縄張りを荒らしたことで、はりつけの刑にした。
小さなインディアン {#41}
浩二の悪夢に登場。巨大な卵からのちの『タイムボカンシリーズ』のように小さなインディアンが多数出現。
孫悟空の筋斗雲のような雲に乗って、浩二に矢でお仕置きした。
浩二はシスター姿のコメットに許しを乞うた。

ガア子(アヒル) {#42}
飼い主とはぐれてしまったアヒル。言葉を喋る。
武とケン坊はガア子のエサ代のためにバザーを行った。

鯉のぼり {#45}
武らががんばって大きな鯉のぼりを作ったご褒美として、コメットが魔法で命を吹き込んだ。
武らを乗せて空を飛ぶ。一部シーンで実写からアニメ(コメットと子供たち含む)になっていた。
アニメの赤鬼が驚いたり、他の鯉のぼりを吸い込んでしまう。

サブ(うえずみのる)&ジュン(辻しげる〈現・辻三太郎〉) {#46}
武ら子供たちを懲らしめるためにコメットが魔法で無人島へ送った後、コメットが海賊として仕立て上げ無人島へワープさせた魚屋の店員とスーパーの店員。
無人島で海賊になった河崎夫妻と共に暴れていた。
武たちの食糧を盗んで食べる前に、武らに捕まえられる。

チェック・マン {#47}
武らがヘアースタイルの研究用に使っていた白い髪の毛の人形だったが、飽きられて投げ捨てられる。
粗末に扱った武・浩二兄弟に復讐するため、魔力でバイクなどの玩具を操る。傘に乗って空を飛ぶことができる。
コメットはチェック・マンの暴走に対し、魔法書第5章11条に従い捕らえようとする。
捕らえた後、事情を聞いた武・浩二兄弟が謝り、解決した。
おもちゃパトカー {#47}
魔法書第5条第11章の魔法で小さくなったコメットたちが乗り込んだ。
チェックマンのバイクにやられてしまった。
おもちゃヘリコプター {#47}
小さくなったコメットたちが乗り込んだピンクのヘリコプター。
ヘアネットを使ってチェック・マンを捕獲した。
チェックマンを乗せて、おもちゃの国へ還した。

オバケ {#48}
星の先生がコメットとベータンを懲らしめるために入れた幽霊屋敷に出現。
アニメキャラで、蛇の絵から出てきた蛇の夫婦と1番・2番・3番、そして0番がいる。
他にも実写のアゴの長いガイコツや目が光る猫の絵がいる。
実は番号付きのオバケは、星の先生がコメットたちを懲らしめるために送り込んだ。
武・浩二兄弟が投げたネズミ花火で消えた。
  • 1番 : 角が生えているオレンジ色の幽霊。
  • 2番 : 薄緑の幽霊で、キザ。小さなヒゲを生やしている。
  • 3番 : 妻子がいる水色の幽霊。ピアノを演奏する。
  • 0番 : チビの幽霊で、3番が子守りしている。ベータンに惚れる。


  • 情報提供:籾山幸士さん

参考HP

【β星より愛をこめて】
http://www.geocities.jp/comet19671968/
最終更新:2010年11月04日 23:55

*1 前期・後期OP映像で理由が異なる。