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ギャグ怪獣怪人考察の6番目では、元々シリアス風だった怪獣・怪人がギャグキャラに転落する例を取り上げます。

ギャグキャラへの転落例


特撮作品では、本来ギャグ系ではないキャラクターが唐突にギャグキャラとなることがあるようです。
この系統の有名どころは『キカイダー01』の《ギルハカイダー》、『時空戦士スピルバン』の《デスゼロウ将軍》、『地球戦隊ファイブマン』の《ガロア艦長》がビッグ3だと思います。
  • ギルハカイダーの場合、中盤の世界犯罪組織シャドウに雇われた頃からしばらくして情けない性格に変貌し、落ちぶれキャラとしてギャグ担当になってしまいます。対決するたびに敗北したりするパターンが多いようです。
  • デスゼロウ将軍の場合、これは終盤のダイアナと結婚して闘志を燃やそうとするエピソード(#40)で、ダイアナに結婚するよう懇願するシーンで一気にギャグキャラへと転落させたものと思われます。
  • ガロア艦長の場合、逆さまデー(#26)での扱いから情けなさが発揮され、その後の自ら生み出したゴリワシギンでファイブマンを倒す作戦(#34)に失敗した後、トイレ掃除係に急激に降格されるなど、初期の面影が全く無くなるという事態が終盤まで続きました。

『ウルトラシリーズ』ではシリーズ作品が増えるにつれ、ギャグキャラ扱いになってしまった怪獣が結構見られます。
ウルトラ怪獣はTVCMやバラエティ番組でギャグキャラとして活躍する多芸ぶりですが、本編ドラマ中でギャグキャラ扱いになるものがいることも円谷プロの多芸ぶりの面白さが見られます。
  • ウルトラシリーズで最も有名な怪獣怪人である《バルタン星人》は、『ウルトラマン80』に登場した豚鼻タイプの5代目と6代目の行動がギャグになっていったようです。
  • レッドキング》は暴れん坊的なキャラなところが後々にギャグキャラとなったところもあり、『ウルトラマンマックス』での2度目の登場からギャグキャラとしての味付けがなされていました。『ウルトラマンメビウス』でもドジなキャラクターぶりが受け継がれています。

悪役へ転落したギャグキャラ


本来敵キャラではなかったが、ストーリーの都合上ギャグ悪役になったキャラも一例があります。
『燃えろ!!ロボコン』のロボット学校生徒《ロボボス》と《ロボゲタ》のコンビです。
ロボボスは1回だけロボコンらと組んで不良トリオを組んだこともありますが、新入生・ロボイドがロボット学校で優秀な成績を出すようになると、ロボボスとロボゲタはさらに悪に走った例であります。
この手の2人組はギャグ漫画で見られるパターンで、ドジなお邪魔キャラぶりを表現しています。

ギャグキャラから脱却した例


例外パターンとして当初はギャグキャラとして登場したが、後にシリアスキャラとなった悪役もいます。
『特捜ロボ ジャンパーソン』の《帯刀龍三郎》が該当します。
ペロペロキャンディを好み、ゲームなどをしながら部下に命令したり、精神的に子供のような性格だったものが、本気を出して自らの体をビルゴルディに改造した後はシリアス一辺倒になったのは、予測が付かないものであります。

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最終更新:2008年11月14日 08:36