「ここが君の部屋?」
「あ……う、うん」
今のボクはものすごい格好だ。俗に言うお姫様抱っこ状態。
驚くのはまだ早い、なんとこの皇子はボクを抱っこしたまま大広間を風が縫うように抜けてきた。
だけど、その間、誰もこちらを見向きもしなかった。陛下も親父も大臣やミーナも。
認識すらされていないと言った方がいいのかもしれない。始めからそこにいない存在。
存在自体が希薄になる魔法は伊達じゃないらしい。
皇子はボクをベッドにすっと下ろすと、カーテンを開けた。
月明かりに照らされ、部屋が少し明るくなった。
「下着だけ先に脱いじゃったし……順番が逆になったね」
確かに……今、スカートの下には何も付けていない。
ボクは手に持った下着を今さらながらに恥ずかしく思った。
「ううう……ぬ、脱ぐ…の?」
人前でドレスを脱ぐのはさすがに抵抗がある。だけど皇子はニコニコしながら
「僕に脱がして欲しい?着たままでもいいよ、すごく興奮するし」
「い、いやだ!いやだ!いやだぁ!自分でする!自分で脱ぐから!向こう向いてよ」
ボクはがぁッと喚き散らして、窓の方向を指した。しかし皇子は言った。
「見たいんだ」
「清々しい顔をして言うな!このスケベ!向こう向けったら向け!向きやがれ!」
「鏡あるかな?それも全身鏡」
「眼を潰してから貸してやるよ」
皇子は渋々、後ろを向いた。ボクも後ろを向いてドレスに手を掛ける。

スカートとストッキングを脱いで、胸元の紐を解く。
このドレスはおっぱいを寄せあげて根本から搾り出すように締めつけるコルセットがある
ボクはその止め金を外した。解放されたおっぱいがふるんと弾みを付けてこぼれ落ちてくる。
そこそこ育っているおっぱいだが不安げなボクの意思とは裏腹にその先端が
本能的に察しているのかピンと存在を主張している。
スカートを脱いだお尻もなんだかむずむずして、恥ずかしい話だけ……濡れている。
「も、もう…こっち向いてもいいよ…」
ボクはおっぱいとアソコを腕で隠して皇子に言った。が、皇子は後ろを向いたまま言った。
「スティアって着やせするタイプなんだ。スレンダーな身体だなって思っていたけど
お尻の曲線と肉付きがすごく綺麗だし、大きすぎず、かといって小さすぎもせず
後ろから見る君のお尻、とっても魅力的だよ。胸も形が良いし、将来はリンゴくらいに育って欲しいな」
「なっ……ど、どうやって!?」
ボクは手で胸と股間を隠したまま怒鳴った。
「光を屈折させてね……ボクの眼に映るようにした。
真っ暗だとできないけど月明かりくらいの光があればできるんだ」
「そ、そんな…それも魔法!?」
どんだけ御都合主義な魔法なんだ。魔法使いの元祖って生粋のエロジジイなんじゃないのか!?
「これは光学魔法の応用だよ。魔法学校で親友に教えてもらったんだ、
スティア…とっても魅力的な身体だよ。でも、できればストッキングは脱いでほしくなかっ――――――」
ボクは問答無用で殴った。それもグーで。
「裸の君はとてもステキだよ。ストッキングは邪道だね」
皇子は赤くなった頬をしきりに撫でながら言った。どうせ治療魔法でも掛けているんだろう。
ボクの緊張はすっかり解けて、皇子と一緒にベッドに寝そべった。
「…………ティスってさ…すっごく手慣れているような気がするんだけど
ホントに初めてなの?」
「さっき言ったとおり、実戦するのは初めてだよ」
「めちゃくちゃ含みのある言い方だね」
『実戦』は初めてだけど、侍女のお尻で毎日かかさず予習、復習、練習していましたなんてオチじゃないだろうな?
「まぁ…女の子の裸は小さい時、妹と一緒にお風呂はいった時くらいかな?」
「へぇ…妹さんがいるの?」
「ああ……今は臣下の屋敷からお嬢様学校に通っているから城にはいないけど…君に似てお転婆だからね」
「あら、気が合いそうだこと」
ボクはわざとらしく上品な口調で言った。
「じゃあ、もし妹さんがボクみたいに誰かとエッチしていたら、ティス兄様としてはどうする?」
何気ない質問だった。
「それはもちろん」
「もちろん?」
「リュティを汚した身の程知らずの大馬鹿ボケナス野郎の目玉をスプーンでくりぬいて、去勢させたあと、死なない程度に切り刻む。
ああ、切る順番は足の指――(中略)―――その後市中引き回しの刑、磔にしてありとあらゆる苦痛を――(中略)――
それで骨になったら鞭で打って永久に生まれないよう黒魔術で処置するんだ」
リュティスは中略部分も含めて10分くらい語った。それも終始、笑顔だった。
………大馬鹿ボケナス野郎は皇子様、あんただよ。このシスコン野郎
「まぁ…それは置いて…僕は長男だし、王位の継承者としてそれなりに勉強しなくちゃならない。将来迎える王妃様を幸せにする為にも。
好きな女性1人幸せにできない王が国民を幸せにできるワケないからね。
となると当然、夜のお勤めも頑張らないと。初夜で王妃に幻滅されるなんてイヤじゃないか。
だから性の勉強も頑張った。どうやったら喜ばせられるか、感じさせられるか、四十八通りの技術はマスターしたつもり。
断っておくけど、勉強はあくまで書物で学んだよ。年頃の女性の肌を見るのも触るのも君が初めて」
「あ…あ、そう…そーなんだ…はは」
優秀な頭脳の持ち主は夜の仕事も熱心ってことらしい。皇子が努力家なのも何となくわかる。
でも、すごく大事な事を言っているような気がするんだけど、なんかそんな気がしない。
「……勉強熱心なのはわかったんだけど…出会ったばかりのボクといきなりって、その勉強の中にもあったの?」
「ないよ」
皇子の答えは実に素っ気なかった。

「じゃあ、なんで…その…ボクと…」
「君と話してわかった。きっとこのお姫様は『運命の女性』だってね。僕は絶対、君をお嫁さんにして幸せにしてみせる」
「ま、真顔で…そんな……バカ」
ボクは恥ずかしくなって言った、自分でもわかる……たぶん、ボクもリュティスのことが好き……なのかも。
だんだんとその気になっていったボクにリュティスは言った。
「それに君は体力に自信がありそうだから椋鳥(むくどり)や潰し駒掛け、慣れてきたら梃子掛(てこがかり)
とかも出来そうだよね?夜は退屈させないであげる」
「は、はぁ?むくどり…つぶしこまがけ?て、てこ…何だよ、ソレ」
「ん、ああ。セックスの体位の名称だよ。けっこう激しい体位だからもっと慣れてからの方が――――――」
ボクはもっかいグーで殴りました。
「すみませんでした」
……これから人生で一度きりしかないイベントだってのに、なんて緊張感のない情事なんだろう。
夢にみた初体験とはほど遠い気がする。ボクは仰向けになって天井を見た。
(………でも緊張してガチガチになるよりかはいいかも……)
そう、緊張してワケのわからないウチに終わるのも癪だ。皇子の口はアレだけど、努力家のようだし
気持ちよくしてくれる分には悪い気はしない。ボクも年頃の女の子だし、口には出して言えないけど
自慰は週3~4回の頻度でしている。ボクは……その…結構…エッチなのかもしれない。
そんな事を思っていると皇子が上着を脱いでボクの上になった。
体つきは細いけど、うっすらとみえる筋肉は男のソレ、腹筋も分かれているし、結構鍛えているのかもしれない。
「じ、準備……で、できた?」
「うん…綺麗だよ…スティア」
皇子の唇が耳の敏感なところに落とされる。
「あ………」
「スティア……ゆっくり、優しくしてあげるよ」
皇子はボクのおっぱいの根本をそっと掴んでボクの顔を覗き込んだ。
「あ…ん…そ、そんなこと……」
「ふふ…耳に息を吹きかけるだけでまたピクンピクンってアソコが反応してる…気持ちいい?」
皇子は両手をボクのお尻にまわして後ろからアソコを手でなぞった。
「あ…い、いきなり…そんなトコ」
つつーっと軽くなぞるように愛撫を始める。あ…や、やば…これ…ん
「はっ…あっ…テ、ティス…ちょ…ン」
「どうしたの………切ない声だして」
意地悪く笑いながら皇子は軽くさする動きから、核にあたる突起をクニュと摘んだ。
「あっ!だ、だめ…も、も、やめ」
「もうイッちゃいそう?とっても感度がいいんだね、スティアは自分でするの好きなんだ、」
ボクは皇子の言葉など上の空。
眉を潜めて腰をキュッと引いた瞬間、アソコがピクンと引きつり達してしまった。
「あっ……ぅわ…あ…はっ…んくっ…う、ううっ…」
皇子はピクン…ピクンと引きつる背中にキスして、ボクの潤んだ眼を覗き込んだ。
「泣く程気持ちよかった?」
「…自分以外の指で…達っしちゃうのは屈辱だよ」

「そうなの?…こんなことされても?」
皇子は背後からボクのおっぱいをふにっと両手で掴んだ。
「あ…ん」
背後からの愛撫。お尻に硬いアレが当たっている、ものすごく熱くビクビク脈動している。
「柔らかい……川でみた時はごめんね…この突起は何かな?」
皇子はおっぱいを下から上へと掬い上げるようにして、先端の乳首をコリコリと摘んだ。
「あっ…あああ、ち、乳首…やめ」
「…どうしたの?おっぱい気持ちいい?」
「う…うう…い、言わせないでよ」
ねっとりと唇を合わせて、舌を絡ませてくる。もうはなすがままだ。
身体の芯が熱くなり、くちゅ…と淫猥な蜜がアソコを濡らしている。
アソコから愛液がとろっと太腿をつたって垂れ落ちてくる。それを感じ取ったのか、皇子が言った。
「スティアの身体…見せてくれる?」
何だって?皇子はボクのお臍の辺りから下をじっと見ていた。
初めて見る女性の身体に驚いているのか、とにかくその眼だけは男のそれ。
何を見たいか…その意を理解したボクはおずおずと言った。
「そ、そんなに見たいの?」
「見たい」
……ボクは見られて感じるタイプじゃないのになぁ…どうかしている。
その……ア、アソコを見せるなんて。
「……綺麗なモノじゃないけど…それでも見たい?」
「君の身体で…綺麗じゃないところなんてないよ」
ボクはリンゴみたいに顔が赤く、紅潮してきた。
自分でもわかる…皇子の言葉に興奮し、発情しているのだ。やばい…でも…身体が火照って……
「ベ…ベッドから降りて……その…ひ、膝立ちで…うん、その体勢の方が…」
「………ゴク」
皇子が生唾をのむ込む音。ボクはベッドに腰掛けての前で少し足を開いて見せた。
「……こ、これが…ボクの………お、女の…ところ」
顔から火が出るくらい恥ずかしいけど…ボクは言った。
あ…今、とろっってすごく濡れてるのに…うう。
「これで満足?」
「スティアの……書物で見たときより…ずっと綺麗だね」
「そ、そんな恥ずかしいこと言うな!」
ボクはかぁと赤くなって思わず声を上げた。
「ご、ごめん……でも、初めて見るのから…つい…ね?」
次の瞬間、皇子はボクのアソコに吸い付いてきた。キスするように啄むような感じから
舌でねっとりと秘裂沿いに舌から上へ、上から下へ。太腿をがっちりとホールドして激しく責めてきた。
「はっ――――――んん!くっ……ふっ!」
最後に一気に核を吸い上げられ、ボクは思わず達してしまった。
ガクガクと腰が揺れて、身体が大きく仰け反り、ベッドに倒れた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
い、いきなりだけど…ま、また…ううエッチだ…何でこんなに簡単に……
でも気持ちよかった……ボクは心地よい疲労感にゴロリと横にうつ伏せになった。
このまま枕に顔を押しつけて寝たい……そんな事を思っていると、がおそるおそる声を掛けてきた。
「今度はボクの番かな」
皇子がズボンを脱いだ。初めてみる男のア、アレ……あ、あんな大きいサイズなの?
見るのは初めてだけど…あんな大きいのがボクのアソコに?
ドクンドクンと脈打ち、180度の角度で反り返り先端からは少し透明な粘液がこぼれだしていた。
ボクのお尻に欲情でもしたのかしきりにソレを扱いている。
「テ、ティスって………お尻が好きなの?」
「スティアの健康的な太腿とお尻はすごく魅力的だと思う、もちろんおっぱいも」
「……変態……」
「否定はしないよ……いい…スティアの中に入りたい。後ろからいい?」
「う、後ろからは…い、イヤ……ちゃんと前から…して」
い、犬みたいにバックからされるのは何か屈辱的だし、初めては正常位がいい。
「仰せのままに。お姫様♪」
皇子は向き直ったボクの股に身体を割り込ませ、アソコの窪みにあてがう。
先端の半分ほど埋まると恥ずかしい液がいよいよ溢れだした。

「スティア、大丈夫?…ゆっくりいれるけど、痛かったら言って」
「う、うん…あっ」
「いくよ……くッ」
「あッ………ほ、本当に入って…」
ずるっと皇子のがボクの中に入ってきた。圧倒的な圧迫感にチリチリとボクの脳を焼いていく。
い、痛い……けど、それと同時に痛みとは違う何かが押し寄せてくる。ボクは皇子のアレに圧倒された。
「ああうっ!か、硬い……」
「くっ…んぅ」
身体の中心に熱く溶けた鉄棒を突っ込まれたような感じがする。
十分に濡れていたけど痛い。膣壁を押しかえすようなアレが奥へ奥へと進んでくる。
ボクは目を閉じて、荒い息をつきながら歯を食いしばった。
「あ…あ…スティアのここ…気持ちいいよ」
「あ…痛っ…あ、あんまり…動いちゃ…くっ」
ボクの腰に手を回して腰を進める皇子。
「あ…熱い……スティア、ごめん…ちょっと我慢できそうにない、気持ちよすぎる」
「えっ…あぐっ!?ティス!ちょっと、い、痛い!あ、あんまり激しくっ!!」
ティスはボクの腰を掴み、貪るようにがつがつ突き上げた。
もうたまらないという具合にボクのお尻を鷲掴んで荒々しく腰を打ちつける。
激しい腰使いにボクは声を上げ、シーツを握りしめ大きく喘いだ。
「あっああっ!」
「お、お尻…お尻…柔らかい……スティア…スティア!」
皇子が最奥にズブッと突き刺すように腰をくり出した。
それと同時にぶりゅッと熱い体液が吐き出された。
「あッ、熱っ!…ダ、ダメ!な、中はッ――――――」
「と、止まらない!スティア!」
快楽に震える皇子の苦しそうな顔、あの余裕気なティスの顔からは想像できない顔だ。
しかもボクに密着して、「うっ…うう…」と声を押し殺している。
ああ…さ、最悪だ…膣内で出されちゃった………ボクは呆然と天井を見上げていた。
皇子はまだ密着して、腰を動かしている。
「ふッ…ふッ…」と小刻みに息を吐き、腰をボクの股に打ちつけるたびに
びゅる…びゅるる…と精液を射精し続けている。
うう…こんなに大量にぶちまけられたら…あッ…うう…
ようやく出し尽くしたのか、何度か押し込んだ後、名残惜しくずるずるっと
ボクの中から萎えかけたアレを引き抜き始めた。
つぷっと膣口から弾むようにして先端が抜かれた時、ヨーグルトみたいな精子が
ドロッとボクのアソコからこぼれた。
「はァ…はっ……あ」
ボクは荒い息をつきながら気だるく起き上がった。
激しい行為の最中は気付かなかったけど猛烈に暑い。
全身に汗と体液にまみれ、致した後の独特な臭気が鼻をつく。
「テ、ティス……暑いからちょっと離れて……ん…喉が渇いた…」
実際はそれどころじゃないのだけれども思考が霞む。とにかく水、水、水が欲しい。

「ん…スティア…ん…」
呆けた様な声を出してはまだアレを握ってボクから離れた。
ボクは全裸のまま脱いだ下着や衣服に目を向けベッドから下りた。
水差しはテーブルの上だ。とりあえず床に落ちているシャツを取ろうと屈んだ時
「――――っん」
下腹部からどぷッと精液の塊が太腿を伝って逆流してきた。
ボクは咄嗟に立ち上がって、股に手をやった。
「うわ……さ、最悪…」
次の瞬間、がばっと後ろから抱きつかれ、ボクは反射的に壁に両手をついた。
「テ、ティス!?」
「スティア…ごめん……も、もう一回。君のお尻をみてたらまた催してきて…」
皇子はボクのお尻にぐいっとアレを押しつけた。
「えっ…ちょっと、待っ…ボクはもう、もう限界――――あぐっ」
皇子のアレが再び硬くなり強引に押しこまれ、思いっきり下から突き上げられた。
「あっ…い、いやっ…、ダメ…こ、これ…キツすぎ」
そして始まるピストン運動。ボクの腰を両手で掴み込みパンパンパンと激しく
腰を振り出した。その動きに合わせておっぱいがぷるんぷるんと跳ね回った。
「スティア、スティア…ごめん、こ、こんなにき、気持ちいいなんて…あ、か、加減がきかなくて
あ、も、もう出る…出るよ!」
皇子はボクのおっぱいにぎゅっと指を食い込ませて、膣内で精子をぶちまけた。
「あっあっ…こ、こんなに出されたら――――出されたら」
皇子はまだ背中に密着して、腰を動かしている。射精しながら腰を動かしている。
冗談抜きでも、もう限界だ………あっ…ま、またのアレが射精して……ううっ…この猿めっ!

その後、4回くらい出してようやくボクから離れた。
ボクの股もお尻もドロドロだ。もう汗なのか体液なのか判別もつかない。
ぐったりしたボクはベッドに倒れていた。起き上がるのも気だるく、またその力もない。
「あ…スティア…」
致した後、皇子が下着だけ履いて声をかけてきた。
「何だよ……またお尻とかおっぱいとか言わないでよ……口とか言ったらぶっ殺す」
「そ、そうじゃなくて……そのみ、水を…持ってきたんだけど」
ボクは皇子からコップを受け取り、一気飲みすると皇子が持っていた水差しを奪って
浴びるように飲み、飲み干した。少し元気が出たボクは半身だけ起こして言った。
「……中で出していいなんて言ってないんだけど?」
「気がついたら――――――その、抜けなくなって…ご、ごめん」
「…………この猿」
「………か、返す言葉もないよ。本当にごめん」
「この変態、性欲猿、尻フェチ、腰振り人形、変態!変態!変態!妊娠したらどうするんだよ、このバカッバカッバカッ!」
ちょっと言いすぎたかもしれない。いや、まだ甘い!だってそうだろう?
「で、でも――――――」
「でも?何だよ、何か言いたいの?」
「僕と君の相性はばっちりみたいだし」
ボクはもう問答無用で思いっきり皇子の額に頭突きしてやった。



その頃、来客用にあてがわれた一室

「ティータ……晩餐会の時、魅了の魔法…使っていたよね?」
椅子に腰掛けた王が秘書官に問いかけた。
「はい……しかしせっかくワンサイズ下のドレスを着ても陛下は見向きもしませんし、
このドレス…キツいので下着を履かなかったんですよ。
大臣や王を引き寄せるのは実に恥辱でした。婦人や同性からは髪の毛を何本差し上げたか…」
「皇子がわがままを言ってすまなかったね」
「始めからこのおつもりだったのですね」
「ん?何がだい、ティータ」
「陛下は元々あの姫君を殿下の后になさるおつもりだったのでしょう?」
今頃、契りを結んでいるだろう二人を思い、秘書官は言った。
「ははは、それは考えすぎだよ。私はそこまで知恵が回らないな」
「………全く、こんなにいい女が側にいるのに…」
「ま、まぁ…君とは政務のパートナーとして…ね?」
「確かに……プリン姉様から『本番禁止』と厳命されていますし、側室を廃されたのは実に残念です」
「ちょ……テ、ティータ…?」
王の目の前でドレスの胸元を広げ、スカートを捲り上げ褐色の尻をむき出しにした女秘書官。
「本番厳禁……つまりは私の生殖器に挿入しなければ問題ないのです。陛下、まず口淫などいかがです?」
そう言ってダークエルフの秘書官は王の股に顔を埋めた。
(あ……ああ、す、すまない。王妃……願わくば愛娘だけは純情で可憐であらんこと――――――うっ)



「へっくしゅ!!」
「姫様?」
「ん~誰か噂でもしてたのかな…」
ここはリューティルが下宿しているマイスティン家の屋敷。
それも私室としてあてがわれている部屋だった。
「た、体調が優れないのであ、あれば――――――」
「ふふん……じゃあ、私の身も心も温めて欲しいなぁキルシェ?」
リューティルは女子校の制服姿でキルシェの上に跨っている。
「ふふ…パンティー脱いじゃったからこのままでもOKだよ」
「ひ、姫様…い、いけませ――――――」
「また言ってる……ふふ、今日はいつも通っているお嬢様学校の制服コスでしてあげるよ。
ほら…紅いタイに紺のブレザーに赤いスカート…ニーソックスに
伊達メガネなんかも…どう、燃える?燃えるでしょ?ねぇ、キルシェ?」
「うう…ひ、姫様、このような…いけませ――――――」
リューティルは強情な従者にとどめの一撃を食らわせることにした
「あはっ……今日の授業中にね、キルシェのが私のアソコからドロって出てきたんだよ?
ばれなかったけど、私さとーっても恥ずかしかったんだから……ねぇお兄様、リュティに種付けしてくださいませ♪」
「う、うう、うおおおあああっ!」
「きゃっ!?」
「姫様、姫様、姫様ぁ!」
「あん、あん、あん!キルシェ、すごい!あはっ激しいよォ!」

おしまい

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最終更新:2012年02月25日 19:15