内急フェリー株式会社は内池自治府内池市港北区本港に本社を置く海運業者である。内池急行の子会社。
内池と夜島や荻沢、愛浜、さらには日本本土(※航路は架空)とも連絡している。
また夜島・南畳に営業所を設けている。荻沢・愛浜については荻沢電鉄に業務委託。
現在のところそよかぜ加盟社局で唯一高速船の一種であるジェットフォイルを所有、運行している。


会社データ

内急フェリー株式会社
会社データ
会社名称 内急フェリー株式会社
よみ うちきゅうふぇりーかぶしきがいしゃ
設立年月日 1933年4月1日(新内池海送として)
事業内容 海運業
本社所在地 内池市港北区本港3-1本港駅構内
主要子会社

歴史

1933年新内池海送として設立。当時は本港駅埠頭が完成しておらず上波止と早苗浦に発着していた。
1947年には内池電気鉄道の傘下に入る。
1960年6月1日内池電気鉄道を含めた9社の合併で内池急行が成立することに伴い社名を変更し内急フェリーに変更。
1963年6月15日本港新埠頭整備完了に伴い内急フェリーは上波止から本港に発着地を移転する。
1990年にはジェットフォイルを導入。

航路

全ての航路は本港駅で基本的に特急「はまもり」に接続している。なお船舶は基本的な運用でありドック時や非常時には代走は多く見られる。

内池~夜島航路

内急フェリーの前身である新内池海送時代からある伝統ある航路。
内池本港~夜島港間 約4時間 1500円 昼行5往復夜行1往復
フェリーみのり・フェリーさなえ・フェリーかくらの3隻が就航。
区間的には池上海峡線と競合しており減便でフェリーななみが荻沢航路に移籍するが貨物輸送などの関係から島の重要なライフラインであることに変わりはない。近年では2往復は加倉港、1往復は早苗浦港、2往復が本港と用途ごとに変わった発着地となっている。なお夜島と内池を結ぶフェリーと鉄道の連絡切符では加倉港発着の場合加倉町駅から、早苗浦港発着の場合早苗浦駅からも有効である。
かつてはジェットフォイルが就航していたが池上海峡線開通に伴い廃止。ジェットフォイルは予備船となった後南畳航路に再就航。

内池~荻沢航路

人気の内池~愛浜航路の補完として開設。
内池本港~荻沢航路(内荻航路) 約8時間 2500円 夜行1往復
フェリーはるかと荻鉄いちぜき丸が就航。2014年より荻沢電鉄との共同運航となることから新造船を導入してフェリーななみを置き換えた。

内池~愛浜航路

内池と愛浜をショートカットで結ぶ。ビジネス、観光に人気の航路。
内池本港~愛浜港 約5時間 2000円 昼行4往復夜行1往復なお昼の1往復は本港から延長し横江港発着。
フェリーあじさい・フェリーまりんらぶ・フェリーうく・フェリーはまもりが就航。
繁忙期にはジェットフォイルが運用されている。通年運航については現在検討中。
また2014年12月より増便し早苗浦港発着が新設された。

船舶

フェリー

全ての船が自動車航送可能。2016年冬ドックをもって速力向上工事が終了し冬ドック明けから所要時間が短縮されている。
また通常の最高速度は20ノット程度である。
フェリーさなえ
2008年進水 速力22.0ノット横江造船建造。船名は内池港の景勝地である早苗浦に由来。某キャラではない。2015年夏ドックより速力向上。
フェリーみのり
2002年進水 速力22.0ノット丹野造船建造。船名は美野里県に由来。2015年夏ドックより速力向上。
フェリーあじさい
2008年進水 速力22.5ノット丹野造船建造。船名は折戸のあじさいに由来。2016年冬ドックより速力向上。
フェリーまりんらぶ
2010年進水 速力22.5ノット横江造船建造。船名は愛浜の「愛」と海の「マリン」から。2016年冬ドックより速力向上。
フェリーうく
2011年進水 速力22.5ノット横江造船建造。船名は内池の発展に尽力した宇久氏から。2015年夏ドックより速力向上。
フェリーはるか
2014年進水。12月1日就航。速力22.0ノット西彩造船建造。フェリーななみの代替として荻沢航路に就航。船名は西彩造船の社内公募で決定。
フェリーよこえ
2014年進水。12月1日就航。速力22.0ノット横江造船建造。愛浜航路に就航。船名は就航地のひとつである横江港から。
新造船
2015年3隻、2016年1隻進水予定。2014年11月28日の横江新報の記事によると1990年代就航のフェリーを全て置き換える計画である。
フェリーかくら(2代)
2015年進水。6月1日就航。速力22.5ノット丹野造船建造。
フェリーはまもり(2代)
2015年進水。7月1日就航。速力22.5ノット横江造船建造。
フェリーみさき
2015年進水。8月1日就航。速力22.5ノット丹野造船建造。船名は平家原岬から。
過去の船舶
フェリーななみ
1992年進水 速力16.5ノット西彩造船建造。船名は七つの海を駆けるイメージから。2014年11月30日をもって引退し売却。
フェリーかくら
1993年進水 速力16.5ノット横江造船建造。船名は当時乗り入れていた加倉港に由来。現在も一部の航路は加倉港に乗り入れている。2015年5月31日をもって引退し貨物専業の前州海運に売却され貨物船に改造中。
フェリーはまもり
1996年進水 速力17.0ノット西彩造船建造。船名は内池港のシンボルでもある浜守山から。2015年7月1日をもって引退し現在早苗浦港に係留中。

ジェットフォイル

ジェットフォイルに関してはボーイング社よりライセンスを受けた丹野造船が一括して担当している。
船名は造船時期ごとにシリーズ化されている。
ペガサスシリーズ
色+ペガサスの名称となっている。
レッドペガサス
1995年進水 速力45ノット185総トン丹野造船建造。
ブルーペガサス
1995年進水 速力45ノット185総トン丹野造船建造。
ジェットシリーズ
ジェット+惑星名となっている。
ジェットプルート
2004年進水 速力45ノット185総トン丹野造船建造。
ジェットカロン
2004年進水 速力45ノット185総トン丹野造船建造。
ジェットプルートについては名称公募。ジェットカロンについては冥王星に対応する衛星としてカロンの名が選ばれた。

運賃

原則的に運賃は追加方式である。すなわち通常の2等運賃が上の運賃に当たる。ジェットフォイルは追加運賃が必要。

就航港

内池港(内池本港)

本港駅併設。本港駅1番乗り場と柵を隔てて隣接しており直接アクセスできる。埠頭は2ヶ所で通常は本港駅と隣接している第一岸壁を使用しているが繁忙期など続行や臨時増発がある場合は本港駅の南改札前の第二岸壁から出港する。それでも入りきらない場合は後述の早苗浦港や加倉港から出港。

内池港(早苗浦港)

早苗浦駅から直通連絡バスで5分。内池駅から内池高速バスによる連絡バスも運行。内池川河口の東岸にある。普段は本港に枠の少ないジェットフォイルや内池島の二次離島など近距離航路の出港に使用されるがチャーター便などは早苗浦港を発着する場合が多い。また荒天時は本港より奥まった位置にあることからフェリーなどはここを発着としたり避難することがある。丹野造船の新造船は基本的にここで引き渡される。

内池港(加倉港)

加倉町駅から直通連絡バスで10分。内池駅・松ヶ崎バスターミナルから内池高速バス・内急バス・倉交バスによる連絡バスも運行。島原口駅や加倉町駅からの路線バスもあるが昼間は本数が少ないので注意。内池湾の中でも比較的東側にある。内急フェリーは加倉港西端にある有洲埠頭から発着する。

横江港

横江浜海水浴場の西側にある。横江駅からバスで5分。美貴町駅から徒歩10分。連絡バスは無いが近くの美貴町3丁目バス停から横江駅方面へのバスが頻発(美貴町新通経由/横江区役所前経由)しているのと美貴町駅が近いため特に不便はない。フェリー乗船客には横江バスの乗車券が渡され繁忙期には近くにある横江バス本社から応援の車両が回送される。なお横江造船の造船所も近いことから横江造船で建造された新造船は営業運転前の試乗会として横江~内池間を往復するのが慣例となっている。

備考

  • 内池本港は内池急行本港駅と併設されており1番乗り場から直接アクセスできる。乗船券もUTICAで購入が可能。詳しくはUTICA参照。
  • 内急フェリーとの乗継の場合UTICA・スピードカードでの直通乗船は不可能である。そのため内急電車から内急フェリーに当駅で乗り換える際には事前に乗船券との引き換えが必要である。なおこれは早苗浦港、横江港、加倉港でも同様である。内急線直通の連絡乗車券については通常切符・企画乗車券では発売しているがUTICAなどのIC乗車券では適用されないため発駅~当駅/本港~着港と運賃が本港でリセットされるので注意が必要。スピードカードでも同様。
  • 内池本港の位置から内急の鉄道連絡船とよく言われるが鉄道車両の輸送ができないことや内急フェリー側の歴史的経緯から厳密には鉄道連絡船ではないとされている。しかし実態は各就航地では両岸とも鉄道との接続は良く(夜島港は新芝岬ターミナルからバス)内池側に至っては駅放送で「フェリー連絡」などの放送があり内池港でフェリーに接続する特急には「はまもり」の愛称が与えられていることから鉄道連絡船そのものとなっている。
  • 内急フェリーの名物はカレー。船内の食堂で購入してデッキのテーブルで食べるのが通のやり方。潮風とともに過ごすひとときはいかが?
  • 毎年4月と10月に「内急フェリーまつり」が行われ運用をやりくりして多くの船が内池港に集まり船内公開や体験航海などのイベントが行われる。4月は「内池みなとまつり」と共同で開催するため早苗浦港、10月は加倉港と横江港の隔年開催である。体験航海ルートは早苗浦港・加倉港開催の場合は内池港クルーズ(加倉港開催時は本港沖、早苗浦港開催時は宮前浜沖まで運航)、横江港開催時は清津島沖一周が定番である。港では名物のカレーが振る舞われ毎年満船飾が施されていて一見の価値あり。
  • 内急フェリーのドックは基本的に1月と6月に分かれて行われており前者を冬ドック、後者を夏ドックと呼ぶ。規模は冬ドックの方が大きい。ドック期間中は代走なども多く行われる。

Q&A

Q.船は揺れますか?
A.外洋航路ですので全く揺れないとは断言できません。しかし横揺れ防止装置(フィンスタビライザー)を全船に装備しているため揺れを大幅に軽減しています。
Q.欠航することはありますか?
A.時化の場合などは運休の場合があります。ホームページや内池急行の各駅でご確認ください。なお断言はできませんが夜島航路は最重要ライフラインであるのと概ね波は穏やかなエリアを航行するため比較的欠航は少なくなっております。
Q.UTICA・スピードカードは利用できますか?
A.利用できますがUTICA・スピードカードでの直接の乗船は不可能です。一旦乗船券にお引き換えください。
Q.忘れ物はどこにありますか?
A.本港駅・内急フェリーお忘れ物センターにご連絡ください。
Q.航海中携帯電話の電波は届きますか?
A.各航路内池港内・横江湾内では問題なくご利用いただけます。内池港外・横江湾外での携帯電波は不安定ですのでご了承ください。夜島航路では比較的電波がつながりやすいようです。
Q.内急電車への接続保証は?
A.内急電車→内急フェリーへの接続は保証致します。しかしながら内池本線は本数も多いので内急フェリー→内急電車に関しては接続の保証は致しかねます。ですが乗り換えには余裕時間を持たせてありますのでご安心ください。
Q.なぜ乗船名簿が必要なのですか?
A.内池自治府からの要請により自治府と自治府外を結ぶ全てのフェリー会社では自治府の保安上の理由から乗船名簿の記入を義務付けられております。ご了承ください。
Q.内急フェリーから内急電車に乗り換える際の本港以外の港からの接続駅を教えてください。
A.早苗浦港は早苗浦駅、加倉港は加倉町駅島原口駅、横江港は横江駅美貴町駅が接続駅となっております。フェリーと電車の連絡乗車&乗船券の場合も以上の接続駅での接続でも有効です。
最終更新:2016年05月07日 22:32