美野里本線(みのりほんせん)は、内池自治府内池市柏木区の池上駅から美野里県貝塚郡松越町のはるみ台駅を結ぶ内池急行の路線である。「美野里本線」自体ははるみ台から先、品岡まで続くが内池急行の路線としてははるみ台までである。
2010年開業時には三峠線松越支線という路線名であったが2012年11月のダイヤ改正で美野電松越線の分割で池上海峡線が誕生したのに伴い内急側も池上海峡線と名称を揃えることになったのだが、2014年9月のダイヤ改正で池上海峡線が美野里本線に統合されたため内急側も路線名を変更した。
なお美野里「本線」という名称であるが内池本線と違い美野電側に線名を合わせたものである。
美野里電鉄側は美野里本線参照。

路線データ

  • 路線距離:池上~はるみ台(33.3km)
  • 軌間:1067mm
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線
  • 閉塞方式:自動閉塞
  • 最高速度:160km/h

歴史

内池島と本土の間に横たわる国前海峡(路線名の影響か池上海峡と呼ばれることもあるが池上は全く別の場所である)の最峡部はわずか10kmと近く海底トンネルや架橋の計画はいくつか存在した。
資金面や技術面から長い間計画は実現しなかったが安全保障の面からも船しかない内池に安定した交通機関を求める声や夜島に進出する自治府下の企業や自治府下に進出する美野里県の企業の声も強く1996年内池急行と美野里電鉄の協定のもと着工した。
この時走行距離の関係や急峻な地形や長大トンネルを多数擁し土木技術や保守に定評の高かったことから内池急行が路線を保有することに決定した。
それは島内モンロー主義を貫いた内池急行の路線が本土に進出することを意味していた。
路線の9割を海底トンネルの国前トンネルが占める為路線建設もトンネル工事が主となった。
トンネルは陸上部は新オーストリアトンネル工法(NATM)海底部の大半はトンネルボーリングマシン(TBM)で建設されたが海底の泥土帯の地質が悪く関係者を悩ませた。
泥土帯の突破に使われたのはとてつもない難工事として知られた北越急行鍋立山トンネルの建設にも使われた注入工法であった。
残りをシールドで建設し2008年10月13日ようやくトンネルが貫通した。この日は内池と本土が陸路でつながった歴史的な日でもある。
2010年3月13日三峠線松越支線として開通。内池と本土がつながった。
2012年11月 池上海峡線に路線名変更。
2014年9月13日 美野里本線に路線名変更。

運行形態

詳細は美野電側のページを参照。

特急「あおなみ」

内池~夜島市間で毎時1本運転。全列車座席指定。内急9000系特急仕様8両編成と9000系の美野里電鉄に名義上リースされた編成が使用される。

直通急行

内池~稲釧山間で毎時3本運転。路線の性質上普通が存在しないので実質的な各駅停車である。2016年ダイヤ改正で美野電直通であることを強調し誤乗を減らすために種別名が急行より変更となった。

その他

池上~はるみ台間は内池急行の路線であるがいくつか特殊な例がみられる。

乗務員

内急・美野電通しの場合 はるみ台駅で乗務員交代(内池急行の乗務員が担当)
美野電~池上行の場合 池上まで美野里電鉄の乗務員が担当

トレインマーシャル

従来自治府と本土を結ぶ交通機関は船しか存在せず自治府は自治府外への全航路において保安上の理由より乗船名簿の記入が義務付けられていた。しかし当路線の開通に伴い乗船名簿無しで自治府外との出入りが可能となったため保安上の理由により自治警察の警察官が当路線の全列車の柏木~はるみ台間に乗車している。内池側の詰所が池上駅ではなく柏木駅に存在しているのは自治警察鉄道警察隊柏木分駐所が存在し、通称「トレインマーシャル部隊」は柏木分駐所の所属であるためである。またはるみ台駅においても内池急行の乗務員詰所に隣接する形で自治警察鉄道警察隊の詰所が存在している。

一部きっぷの取り扱い

内池急行1日乗車券では乗車不可(ワイド乗車券では可能)
また池上~はるみ台間では内池急行の路線だが時差回数券では内急のおでかけ回数券ではなくひる割エイトが適用される。
その他ダイヤ面でも美野電の影響が強い。これは路線運用が美野電側と一体になっていることも関係している。
なおこの区間では建設費回収と保守費用捻出の為大人360円子供180円の加算運賃が適用されている。

駅一覧

駅名 読み 駅間 所要時分 乗り換え
美野電美野里本線経由夜島市・桶ヶ原・薙田狭山・稲釧山まで運転
はるみ台 はるみだい 0.0 0 美野里電鉄池上海峡線
池上 いけがみ 33.3 24 三峠線(三峠方面)
三峠線柏木横江方面内池駅まで直通運転。
最終更新:2016年04月18日 23:17