宮路島線は荻沢電鉄の鉄道路線である。


路線データ

路線名 宮路島線
よみ みやじしません
所属会社 荻沢電鉄株式会社(第一種鉄道事業)
区間 宮路島港~宮路島町役場前
駅数 5
営業キロ 7.6km
電化区間 なし
閉塞方式 通票閉塞方式
保安装置 なし
開業日 1950年4月1日
荻鉄編入 1972年4月1日
営業係数(2014年度上半期) 342.0

概略


宮路島線は荻沢電鉄の鉄道路線。電鉄とは名ばかりの非電化・単線路線である。荻鉄グループで数少ない非電化路線、唯一の単線路線である。また、この路線は独立した路線であったものを荻鉄が買収したものである。

歴史


  • 1945年:戦後復興の一環として「宮路島町鉄道計画」が発案される。
  • 1950年4月1日:宮路島町営鉄道宮路島線として開業。
  • 1952年:すでに就航していた宮路島航路との鉄道航送計画が持ち上がるが、一旦廃案となる。
  • 1972年4月1日:東浜市内線・宮路島航路に遅れること2年、民営化とともに荻鉄に買収される。
  • 1974年:宮路島航路を利用した鉄道航送を開始。
  • 1975年:宮路島航路で貨車を航送中だったこちがおか丸が強風のあおりを受け転覆、座礁し沈没する事故が発生する(こちがおか丸沈没事故)。これを契機に車両航送を中止する。
  • 2009年:車両の近代化が行われる。

沿線みどころ


  • 宮路島航路車両航送設備跡
◆宮路島航路で車両航送を行っていた時代のものが残されており、往年の栄華を現在に伝えている。
  • タブレットによる閉塞
◆荻鉄唯一の手動閉塞で、常時タブレットの扱いがある。

運用車両


運用中の車両については車両紹介(荻沢電鉄)を参照のこと。
  • キハ150系

運行体制


全線普通のみの運行。朝晩は1時間に1本、ラッシュ時は15分に1本、日中は30分に1本の運行。なお、8キロ弱の路線長であるため、日中は終始1個列車が行き来している。のどかなローカル線を体現している、そよかぜでは珍しい路線である。朝晩のラッシュ時は2個列車が行き交い、途中の漁協前駅で列車交換を行う。
タブレット形状は、宮路島港~漁協前が第一種、漁協前~宮路島町役場前間が第二種であるが、日中および早朝深夜は併合閉塞となり、全線を1つの閉塞とし、票券閉塞を用いたものとなる。
しかしこのような小さな路線ではあるものの、車両の問題でワンマン運転を行っておらず、例え単行であってもツーマン運転が実施されている。

廃止論議

わずか数年で廃線となってしまった西崎ニュータウン線無き後、新規路線を除く最赤字路線に転落してしまっており、また、乗客数も年々緩やかな減少傾向であったことから、荻鉄社内では廃止が検討されていた。上掲の通り、車両がワンマン運転に対応していないことも、赤字幅を増大させることにつながっている。しかしながら並行道路の幅員が所々狭く、バス代替も厳しいことから、荻鉄は現在並行道路の完成する2014年を目処に路線の休廃止を再度検討したいとしていた。だが、並行道路の拡幅工事が着工されず、また2014年上半期では乗客数が微増傾向にあったため、荻鉄では当面の運行を続けると決定した。

駅一覧


  • なお、駅はすべて交換可能駅である。しかしながら本数が少ないため、多くは駅舎側ホームを使用。直営駅は宮路島港、宮路島町役場前駅のみ。

駅名 読み 駅間営業キロ 合計営業キロ 接続路線 駅ナンバー 備考 所在地 通票(タブレット)形状
宮路島港 みやじしまこう 0.0 0.0 宮路島航路 MY01 起点・桟橋直結 愛浜県 荻沢市 宮路島町 第一種(○)
友居小中学校前 ともいしょうちゅうがっこうまえ 2.1 2.1 MY02 宮路島町委託駅
漁協前 ぎょきょうまえ 1.1 3.6 MY03 宮路島漁協委託駅
第二種(□)
朋慈高校 ともじこうこう 1.8 5.4 MY04 朋慈高校委託駅
宮路島町役場前 みやじしまちょうやくばまえ 2.2 7.6 MY05 終点・荻沢検車区宮路島派出所隣接

関連項目



更新履歴


  • ページ作成。 -- 亀山茂則 (2010-10-07 17:30:20)
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最終更新:2014年12月09日 19:52