「腎不全について」(2009/09/24 (木) 17:07:06) の最新版変更点
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腎不全には腎臓に負担の少ない食事(低タンパク・低ナトリウム・低リン)とお水が大切。
症状によっては降圧剤やネフガードを出してくれる先生も。
定期的な検査や点滴を続けて少しでも長く一緒に暮らせるようにがんばろう
腎不全は治る病気ではありません。しかし多くはあきらめる必要はありません。
正しい診断と治療でその後はかなり生存しています。
この病気はいかに進行を遅くするか?と言う問題であることです。
家庭でできる食事療法や輸液療法が効果的です。
治療をできるだけストレスのない家庭で行うことも大切です。
&bold(){血液検査数値(猫の腎臓の数値の正常値)}※
&bold(){BUN:16~36}
&bold(){CREA:0.8~1.8}
血液検査をして、BUNやCREAの数値が正常値の範囲にない場合
尿検査をして腎不全の兆候がないか確認することが多いようです。
BUNやCREAの数値が大きい&尿が薄い場合、腎不全と診断されます
点滴を受けると一時的に数値が下がります(主にBUN値)
BUNとCre値の比を知ることも重要です。
BUN値÷Cre値=10〜20であれば正常とされる範囲で、BUNの価は評価されます。
BUN値÷Cre値=20以上の場合は、病態に注目する必要があります。
&font(green){※病院の検査機械によって、正常値の範囲は異なります。}
&font(green){正常値はそれぞれの病院で確認してください}
&bold(){フォルテコール添付文書/血漿クレアチニンに基づく病期分類}
|病期|腎機能の程度|>|血漿クレアチニン|>|残存腎機能|
|第1期|腎疾患初期〜腎機能不全|〜1.6|非窒素血症|33%|不十分な尿濃縮能、腎の触診所見の異常|
|第2期|腎機能不全〜腎不全初期|1.6〜2.8|非窒素血症から軽度の窒素血症|25%|多飲多尿、その他臨床症状は一般に軽度あるいはみられない|
|第3期|尿毒症腎不全初期|2.9〜5.0|軽度から中程度の窒素血症|10%|様々な腎外性臨床症状がみられる|
|第4期|尿毒症~末期腎不全|5.0〜| |5%|侵襲的な生命維持療法以外では治療困難|
&bold(){腎臓の機能と予後の判定}
|腎臓の機能が50% |予後良好(腎臓が1個のみと同じ)但し定期健診必要 |
|腎臓の機能が25〜50% |予後は生涯の治療にて、維持すれば長期生存は可能 |
|腎臓の機能が10〜15% |予後はかなり警戒から不良、削痩し、集中治療が必要 |
&bold(){尿比重}
|1.007以下 |希釈があり、腎不全以外の病気が疑われます。 |
|1.008〜1.012 |濃縮も希釈もない状態。腎不全。 |
|1.013〜1.034 |腎臓が弱っている初期の状態。濃縮能力が低下して尿が薄くなってます |
|1.035以上 |正常。十分な濃縮。 |
★猫の尿Phは弱酸性です(通常Ph6.8以下)。
//腎不全が進むとアルカリ尿になります(Ph7以上)。---2009/8/24削除
//アシドーシスがある為むしろ酸性に傾く場合もあり一概には言えません。
//腎不全で出来やすいといわれるシュウ酸カルシウム結石は酸性で現れアルカリで出来にくくなります。
★尿タンパクが0.4以上になったら降圧剤を始める目安です
&bold(){血液生化学検査}
|検査項目 &color(white){*********}|猫の正常値 &color(white){*****}|高い値で考えられる病気 &color(white){********}|特記事項&br()&color(white){***}|
|BUN &br()(血液尿素窒素)|10〜30|腎機能障害&br()尿路障害&br()出血&br()子宮蓄膿症|タンパク質(食物など)の老廃物で、腎臓の排泄機能が悪くなると尿素窒素が尿中にうまく排泄されなくなり血液中の濃度が上がります。|
|Cre&br()(血漿クレアチニン)|0.8〜1.8|尿毒症&br()慢性腎不全|筋肉が活動したときにできる物質で、尿素窒素(BUN)と同じく、腎臓の糸球体で濾過され尿中に排泄される一種の老廃物です。もし障害があるとうまく排泄されず血液中の濃度が上昇します。クレアチニンは尿素窒素とは異なり、腎機能の障害以外ではほとんど影響を受けないので、正確に腎機能障害の程度を知ることができます。|
|TP(血漿蛋白)&br()−RBC|6〜8|(値が低いとき)&br()肝・腎疾患&br()出血&br()腹水症|栄養状態を調べ、腎臓、肝臓の機能も調べます|
|GPT(ALT)|6〜83|心筋炎&br()肝障害&br()腫瘍&br()急性膵炎|肝臓の機能を調べます。|
そのほかの検査項目についてはここらへん http://www.nekochuchu.com/byouki/ketsueki.html
★参考サイト★
Dr.小宮山の伴侶動物へのやさしい獣医学
http://www.pet-hospital.org/cat-011.htm
犬猫の腎不全の診断・治療・経過(たばる動物病院)
http://tabaru.9syu.net/case/perm/31.htm
猫の慢性腎不全について(P-WELL通信)
http://www.p-well.com/health/clinic/cat/cat-jinfuzen.html
病気診断(ドクターWOのペットの病気診断)
http://www1.ocn.ne.jp/~uenovet/index.html
教えて!goo (愛猫が腎不全の末期です。今後如何すべきか迷ってます…)
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1090565.html
-&link_edit(text=▼このページを編集)
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腎不全には腎臓に負担の少ない食事(低タンパク・低ナトリウム・低リン)とお水が大切。
症状によっては降圧剤やネフガードを出してくれる先生も。
定期的な検査や点滴を続けて少しでも長く一緒に暮らせるようにがんばろう
腎不全は治る病気ではありません。しかし多くはあきらめる必要はありません。
正しい診断と治療でその後はかなり生存しています。
この病気はいかに進行を遅くするか?と言う問題であることです。
家庭でできる食事療法や輸液療法が効果的です。
治療をできるだけストレスのない家庭で行うことも大切です。
&bold(){血液検査数値(猫の腎臓の数値の正常値)}※
&bold(){BUN:16~36}
&bold(){CREA:0.8~1.8}
血液検査をして、BUNやCREAの数値が正常値の範囲にない場合
尿検査をして腎不全の兆候がないか確認することが多いようです。
BUNやCREAの数値が大きい&尿が薄い場合、腎不全と診断されます
点滴を受けると一時的に数値が下がります(主にBUN値)
BUNとCre値の比を知ることも重要です。
BUN値÷Cre値=10〜20であれば正常とされる範囲で、BUNの価は評価されます。
BUN値÷Cre値=20以上の場合は、病態に注目する必要があります。
&font(green){※病院の検査機械によって、正常値の範囲は異なります。}
&font(green){正常値はそれぞれの病院で確認してください}
&bold(){フォルテコール添付文書/血漿クレアチニンに基づく病期分類}
|病期|腎機能の程度|>|血漿クレアチニン|>|残存腎機能|
|第1期|腎疾患初期〜腎機能不全|〜1.6|非窒素血症|33%|不十分な尿濃縮能、腎の触診所見の異常|
|第2期|腎機能不全〜腎不全初期|1.6〜2.8|非窒素血症から軽度の窒素血症|25%|多飲多尿、その他臨床症状は一般に軽度あるいはみられない|
|第3期|尿毒症腎不全初期|2.9〜5.0|軽度から中程度の窒素血症|10%|様々な腎外性臨床症状がみられる|
|第4期|尿毒症~末期腎不全|5.0〜| |5%|侵襲的な生命維持療法以外では治療困難|
&bold(){腎臓の機能と予後の判定}
|腎臓の機能が50% |予後良好(腎臓が1個のみと同じ)但し定期健診必要 |
|腎臓の機能が25〜50% |予後は生涯の治療にて、維持すれば長期生存は可能 |
|腎臓の機能が10〜15% |予後はかなり警戒から不良、削痩し、集中治療が必要 |
&bold(){尿比重}
|1.007以下 |希釈があり、腎不全以外の病気が疑われます。 |
|1.008〜1.012 |濃縮も希釈もない状態。腎不全。 |
|1.013〜1.034 |腎臓が弱っている初期の状態。濃縮能力が低下して尿が薄くなってます |
|1.035以上 |正常。十分な濃縮。 |
★猫の尿Phは弱酸性です(通常Ph6.8以下)。
//腎不全が進むとアルカリ尿になります(Ph7以上)。---2009/8/24削除
//アシドーシスがある為むしろ酸性に傾く場合もあり一概には言えません。
//腎不全で出来やすいといわれるシュウ酸カルシウム結石は酸性で現れアルカリで出来にくくなります。
★尿タンパクが0.4以上になったら降圧剤を始める目安です
&bold(){血液生化学検査}
|検査項目 &color(white){*********}|猫の正常値 &color(white){*****}|高い値で考えられる病気 &color(white){**********}|特記事項&br()&color(white){***}|
|BUN &br()(血液尿素窒素)|10〜30|腎機能障害&br()尿路障害&br()出血&br()子宮蓄膿症|タンパク質(食物など)の老廃物で、腎臓の排泄機能が悪くなると尿素窒素が尿中にうまく排泄されなくなり血液中の濃度が上がります。|
|Cre&br()(血漿クレアチニン)|0.8〜1.8|尿毒症&br()慢性腎不全|筋肉が活動したときにできる物質で、尿素窒素(BUN)と同じく、腎臓の糸球体で濾過され尿中に排泄される一種の老廃物です。もし障害があるとうまく排泄されず血液中の濃度が上昇します。クレアチニンは尿素窒素とは異なり、腎機能の障害以外ではほとんど影響を受けないので、正確に腎機能障害の程度を知ることができます。|
|TP(血漿蛋白)&br()−RBC|6〜8|(値が低いとき)&br()肝・腎疾患&br()出血&br()腹水症|栄養状態を調べ、腎臓、肝臓の機能も調べます|
|GPT(ALT)|6〜83|心筋炎&br()肝障害&br()腫瘍&br()急性膵炎|肝臓の機能を調べます。|
そのほかの検査項目についてはここらへん http://www.nekochuchu.com/byouki/ketsueki.html
★参考サイト★
Dr.小宮山の伴侶動物へのやさしい獣医学
http://www.pet-hospital.org/cat-011.htm
犬猫の腎不全の診断・治療・経過(たばる動物病院)
http://tabaru.9syu.net/case/perm/31.htm
猫の慢性腎不全について(P-WELL通信)
http://www.p-well.com/health/clinic/cat/cat-jinfuzen.html
病気診断(ドクターWOのペットの病気診断)
http://www1.ocn.ne.jp/~uenovet/index.html
教えて!goo (愛猫が腎不全の末期です。今後如何すべきか迷ってます…)
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1090565.html
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