300 :ねぎ:2007/01/07(日) 15:08:03.21ID:b72OFxh8O
えいしょうささやきいのりねんじろ!

301 ::2007/01/07(日) 15:10:45.30ID:Rt6ImPmwO
ほしゅ

302 ::2007/01/07(日) 15:40:24.36ID:V5jjON8ZO
女「>>300は灰になった!」
男「酷っ!!」
女「虎はバターになった」
男「ぐるぐる回ったのか」
女「私は好きになった」
男「…何を?」
女「君を」
男「おおっと」

303 :食用菊:2007/01/07(日) 16:15:20.96ID:xEut14sGO
女「コーラ買ってきた」
男「それは醤油だ」
女「なんと!」


304 :まいたけ:2007/01/07(日)16:20:17.82 ID:lZcbbtnV0
天然ボケなのかシュールなのかわからなくなってきている
失望気味

305 :ズッキ-ニ:2007/01/07(日)16:53:56.89 ID:5aJAufQi0
>>304
女「君の中でシュールという言葉に対するゲシュタルト崩壊が発生しているようだ」
男「言葉の意味や概念がよくわからなくなってくることをゲシュタルト崩壊とは言わないような気がするんだが」
女「それじゃあベータ崩壊」
シベリア「それは放射性崩壊の一種です」
女「バブル崩壊」
男「夢から醒めたってことだな。そろそろ中国あたりも危なくなってきたのか」
女「ソ連崩壊」
シベリア「あの混乱は酷いものでした」
女「というわけで一からつくりなおそうと思う」
シベリア&男「?」
女「♪これっくらいの お弁当箱に」
3人「♪おにぎり おにぎり ちょいとつめて」
警備員「君達、こんな時間に真っ暗な教室で何してるの。早く帰りなさい」
3人「……」

306 :なす:2007/01/07(日) 17:13:53.62ID:5aJAufQi0
男「置いてけぇ~」
シベリア「置いてけぇ~」
女「片足ぃ~」
3人「置いてけぇ~」

男「置いてけぇ~」
シベリア「置いてけぇ~」
女「お勘定ぅ~」
3人「置いてけぇ~」

男「置いてけぇ~」
シベリア「置いてけぇ~」
女「子供ぉ~」
3人「置いてけぇ~」

男「持ってけぇ~」
シベリア「持ってけぇ~」
女「犬のフン」
3人「持ってけぇ~」

男「んで俺たちはいったい何をしているんだ?」
女「お化け屋敷のバイト、ファミレスのバイト、託児所のバイト、ボランティア活動」
シベリア「稼いだお金はどうなるんですか?」
女「東北おいしい米めぐりツアーに3人で行くための資金にしようかと」

307 :女峰:2007/01/07(日) 18:07:59.21ID:Zsq8O24L0
あげとこ

308 :トマト:2007/01/07(日) 18:21:16.95ID:5aJAufQi0
雨 1

女「♪飴、姉、尼、姫がただ降る~」
男「いや、降らないから」


雨 2

男「♪あーめ、あーめ、ふーれ、ふーれ、かあさんがー」
女「♪車でお迎え嬉しいなー」


雨 3

男「♪あめ、あーめ、ふぅれ、ふれ、もぉっとふれぇ~」
女「♪学校お休み嬉しいなー」

309 ::2007/01/07(日) 18:38:25.71ID:Rt6ImPmwO
あげとくか

310 :うど:2007/01/07(日) 19:10:01.42ID:6zaB9IXzO
ほしゅる

311 :一周年記念SS:2007/01/07(日) 19:20:17.19ID:rY1EFyNV0


ついに。ついに入手したっ!
知る人ぞ知る、米好きの、米好きによる、米好きのための店。
テレビや雑誌じゃ紹介された事のないほどの隠れっぷりなのに店内は何時も混雑しているというこの米聖地。

もちろん、クリスマスともなれば大変な事になるであろう事が予測される訳だが。
ふっふっふ。今、私が手に持っている物を何だと思う諸君。
さあ、某紋所の様な異常なまでの効力がある訳じゃないが、これを見てひれ伏せい。

――ねんがんの クリスマスチケットをてにいれたぞ!――

これさえあればばっちり。
目の疲れ、充血や肩こり、腰痛、かぜの諸症状などに絶大な効果がっ!!
……ある筈はないけど、当日はこれさえあれば店に手ぶらで行ってもOKという優れものだ。
ちなみに一枚で四人まで大丈夫という安心の構造。欠陥などありません。
万が一、そんな事があったら、私は懲役五年を命ずるね。罰金は180万円で。

ああっ、この喜びを今すぐ誰かに伝えたいっ!
有り余る若さのパワーを存分に使い、駆け抜けろ、この長き道のりを!

……しまった、つい屋上まで来てしまった。
あまりの嬉しさに興奮し過ぎてしまったな。ここは姉を見習い、クールにいかねば。

「君が好きだ。付き合ってくれないか?」


312 :一周年記念SS:2007/01/07(日) 19:20:28.61ID:rY1EFyNV0
まずは形からと見習ってみたが駄目だった。
こういうのは私には向いていない台詞だ。むず痒い。
それに私が好きなのは黄身ではなく米だ。アイライクライス。

ただ、大好きなお米を一緒に食べたい人はいる。
私が大好きな時間を、共に、同じように感じて欲しいと思う人が。
だから私はこのチケットでその夢を叶えたいと思う。さて、探し人はいずこに。

「すまん、屋上を選んだのは失敗だった。今日は結構寒いな」
「冬ですからね。でも私は慣れてるので大丈夫ですよ」

あれ、これは男とシベリアの声?

「そうか、ロシアから来たんだものな」
「ただ、この季節になると……何となく故郷が恋しいな、とは思ってしまいます」

二人が、また屋上で、二人きりでここにいる?

「ホームシック?」
「あ、別にここでの生活が楽しくない訳じゃないんですよ。皆さん、いい人たちですからね」
「……」
「それでも、たまに思い出してしまって……ほんの少しだけ心が寒いです」
「……俺に出来る事があったら何でも言ってくれ。力になりたい」
「大丈夫ですよ。こうして聞いてくれただけで、気持ちが凄く楽になりました」

そうか。この前、男が……。

313 :一周年記念SS:2007/01/07(日) 19:20:39.12ID:rY1EFyNV0

「無理だけはしない様にな」
「ふふっ、ありがとうございます」

幸せそうな二人の会話。
それは明らかに友達同士の会話じゃない。

ああ、二人とも水臭いなぁ。
そういう事なら、わざわざ内緒にしなくても言ってくれればいいのに。
それとも私は信頼されてないのかな。こういう時はからかったりしないよ。

結局、また私は走り出していた。
二人が黙っていたいと思うなら、私が何かを言っちゃいけない。
三人で過ごすクリスマスという私の夢を乗せたチケットは……目から零れ落ちた何かで濡れていた。



314 :うど:2007/01/07(日) 19:54:05.71ID:6zaB9IXzO
女「とりあえず脱げ」
男「…そのあと何をする気だ?」
女「『きゃー、ちかーん』と私が叫ぶ」
男「却下」
女「ならば私が脱いで『きゃー、ちかーん』と叫ぶ、私が」
男「勘弁してください」

315 :普通温州みかん:2007/01/07(日)20:15:05.35 ID:lZcbbtnV0
>>314 「私が」… これスキ

316 :紅玉:2007/01/07(日)20:56:26.54 ID:Kyp4PX9O0
とりあえずごはん。

317 :サラダ菜:2007/01/07(日)20:56:27.54 ID:H53eCcYV0
連休だからか、ちょっとだけ流れ早いな

318 :ブロッコリー:2007/01/07(日)21:25:42.30 ID:kd5L7tVcO
女「突然だが目を閉じろ。」
男「ん?」
女「早くしろ・・・」
男「あ、ああ、うん。」
女「キュッキュッ・・・、」
男「・・・?」
女「・・・よし、おk。」
男「・・・ちょっと待て、何をした?」
女「ああ、額に肉って書いた。」
男「何故ッ!?」
女「暇だったし。」
男「暇だからってやっていいことじゃないだろッ!!」
女「似合ってるのに・・・」
男「消せッ!!てか額に肉が似合う男ってどんなだッ!!」
女「・・・。」
男「・・・。」
女「・・・チッ」
男(舌打ちされたッ!!?)
女「仕方ないやつだな・・・ちょっとジッとしてろ・・・」
男「ああ、早くしろよ。」
女「キュッキュッと・・・。」
男「・・・。」
女「よし、出来たぞ。」
男「・・・出来たか?」



女「ああ、肉の横に『筋』って足しておいた。」

319 :ブロッコリー:2007/01/07(日)21:27:34.04 ID:kd5L7tVcO
男「消せええええええええええ!!!!!!」
女「いや、しかしこれもなかなか・・・」
男「大体なんだ頭が筋肉ってッ!?」
女「君もいちいちうるさいなぁ・・・注文の多い料理店か?」
男「最初から俺はこんなもの望んでねええええええええええええ!!!!!!!!」
女「仕方ない、まあとりあえず静まれ。」
男「はぁ、はぁ、はぁ、」
女「そして目を閉じろ。」
男「・・・分かった。」
女「・・・。」
男「・・・。」
女「・・・。」
男「・・・。」
女「・・・。」
男「・・・?」
女「・・・終わったぞ。」
男「・・・あれ?なんかした?」
女「ああ、」




女「横にさらに奴隷ってつけ足した。」

320 :ブロッコリー:2007/01/07(日)21:35:47.92 ID:kd5L7tVcO
女「・・・うん。」
男「・・・。」
女「・・・。」
男「あの、つかぬことをお伺いしますが。」
女「なんだ?いってみろ。」
男「筋肉奴隷?」
女「なにそれ。」
男「・・・。」
女「・・・。」
男「・・・。」
女「・・・いやはや、」
男「・・・。」
女「肉奴隷は卑猥だが、よこに筋が付くだけでこんなにムサくなるとは・・・大発見だな。」
男「・・・。」
女「・・・。」
男「ちなみに聞くが水性?」
女「油性に決まっておろうがバカもん。」
男「まあなんだ、死ね。」
女「酷いこというな・・・筋肉奴隷のくせに・・・」
男「死ね。氏ねじゃなくて死ね。」

321 :みつば:2007/01/07(日) 21:39:55.40ID:b72OFxh8O
>>320
そばばばーん吹いた

322 :せり:2007/01/07(日) 22:09:33.90ID:6zaB9IXzO
ほしゅーる

323 :VIP皇帝:2007/01/07(日) 22:33:56.83ID:6zaB9IXzO
女「米気を感じる」
男「初めて聞く気だな」
女「気にするな」
男「気だけにな」
女「……」
男「……」
女「……皆さんにあやまれ」
男「すみません……」


324 :アンデス:2007/01/07(日)22:47:03.33 ID:Zsq8O24L0
男「シュー、トランプ持って何してんの?」
女「いくぜ!私のターン」
男「はい?」
女「ドロー!モンスターカード!」
男「いや、それトランプだから」
ちゅ♪
男「!?///」
女「ドロー!モンスターカード!」ちゅ
女「ドロー!モンスターカード!」ちゅ
女「ドロー!モンスターカード!」ちゅ
女「ドロー!モンスターカード!」ちゅ

以下略

325 ::2007/01/07(日) 23:13:57.49ID:x0Rc1LwQO
なんて数の素直シュール・・・
一目見ただけで分かってしまった・・・・・・
これらはまさにGS・・・
[ ^o^]

326 :一周年記念SS:2007/01/07(日) 23:29:54.20ID:rY1EFyNV0


「それにしても難しいですね」
「考えてみたら、シューが『女の子が好む物』を好きかどうかが物凄く疑問だしな」

「素直に炊飯器とかはどうなんでしょう?」
「こだわりがあるだろうから、自分の持ってそうだし……釜とか使ってそうなイメージもあるからなぁ」

「プランクトンとか」
「好きそうなのは分かるが、何と言うかそれは、分かりづらいし渡しづらい」

「ワッシャーはどう思います?」
「いい線だと思うが駄目だな。いや、ロックワッシャーなら……」
「それ以前に問題だらけな気がしますけどね」
「……そうだよな。プレゼントってレベルじゃないな」

真剣に考えるほど、逆に本来の目的から遠ざかってる気がするのは何故でしょう。
それを感じているのか、男さんもガックリと肩を落としてます。

「ああっ、分からん。プレゼントらしくてアイツが喜ぶ物が分からんっ!」
「……何をあげても喜ぶと思うんだけどなぁ」


327 :一周年記念SS:2007/01/07(日) 23:30:05.61ID:rY1EFyNV0
男さんからのプレゼント。
その一点だけで、シューさんは喜ぶと思う。
二人に出会ってから、まだ半年ぐらいしか経っていないけど私には分かる。

――シューさんは男さんが好きだ。

例え半年でも。
二人の友達として今日までずっと二人を見てきた私だから分かる。
相思相愛でありながら、二人はそれを全く分かってないだけです。

恐らく今までは現状に満足していたのでしょう。
男さんの反応を見るのが楽しくて仕方ないシューさんと。
そして、そんなシューさんとの会話を心地良いと感じる男さん。

クールでもない。ヒートでもない。
恋の形は様々だからこそ、こんな形も存在した。
二人の間に流れる穏やかで温かな雰囲気こそが愛の印。

それが誕生日というきっかけを得て、少し形を変えようとしているだけ。
もし二人が結婚したとしても、それが変わる事はないんだろう。
それはきっとシューさんがシューさんだから。


328 :一周年記念SS:2007/01/07(日) 23:30:17.43ID:rY1EFyNV0
だから、何も心配しなくていいんです。
普段は分かりづらいかもしれないけど。
ギャグだと笑い飛ばしてしまうかもしれないけど。

シューさんは確かに――――男さんの事が大好きなんですよ。

「米か、やはり最後に究極的に行き着く先は米なのか、ラーイスっ!!」

だから、問題なのはプレゼントの内容よりも
むしろ、それに気付いてない事なんですが……難しいものです。

結局、直接言いたい気持ちを抑えて、私は再び一緒にプレゼントを考える事にした。
これは私が口を出す事ではないですからね。例え二人の友達であったとしても。

だって愛し合う二人の未来は、二人が築き上げていくものなんですから。



329 :vNu8cg290:2007/01/07(日)23:55:12.26 ID:kqNi4Vjm0
女「ただいま」
男「ただいま」

女「このスレには毎度毎度世話になるな」
男「居させていただけるご厚意に感謝」

男「で、どこから再開だっけか」
女「最後の書き込みは、お前が七草がゆを食べて、
あまりの美味しさに泣き崩れるところだ」
男「泣き崩れてはいないぞ」
女「いらないんだな」


男「もう涙も枯れ果てました。七草がゆください」

330 :vNu8cg290:2007/01/07(日)23:57:26.38 ID:kqNi4Vjm0
女「おはよう」

女「……おはよう」

女「……? おはよう」

男「……」
女「おい、どうした。米が喉に詰まったか? 私が昨晩入れ直したのは
背中のはずだが……」


男「……頭いてぇ……」
女「……本当か?」
男「がんがんする……あと、気持ち悪い」


女「これは新しい展開だな」

331 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:00:11.73 ID:pmiRUWFv0
女「……どうだ?」
男「……38.9度」
女「風邪か、かなり高めだな」
男「……」
女「よし、私がなんとかしてみせる。お前はここで寝ているんだ」
男「言われなくても寝るよ」
女「起きたら駄目だぞ、間違っても台所には来るなよ?」
男「ああ……行かない行かない」
女「来るなよ、絶対だぞ」
男「ああ、行かない」



女「何故だ」

332 :カリフラワー:2007/01/08(月)00:01:10.27 ID:h/NVEWqm0
深夜テレショッピング

男「……あー、変な時間に目覚めちまったな。午前3時のショッピングでもするか」(ピッ
女『今回ご紹介するこの商品は』
男「……もう何見ても驚かないからな」
女『ご家庭でエレガントなバスタイムを手軽に演出する、18金仕上げ高級ライオン排水口飾りです』
男「ああ、趣味の悪い浴場とかでライオンの口から水が出てくるあれか」
女『今回は 特 別に!嘘吐きが手を入れると噛み千切られてしまう“真実の口”機能と、
  米の脱穀・精米・洗浄が一気に行えるという素晴しいお役立ち機能も追加して!!』
男「要らねえよ」
女『お買い得価格!たったの……』
男「もういいや……」(ピッ
女「さっそくだがこの家の風呂につけさせてもらった」
男「……勝手に工事するな。あと突然どっから出てきた」
女「君はTVの中の小人さんを知らない?それと例の商品を今シベリアに試してもらっているところだ」
男「二人してこんな時間から他人ん家で何してる」

333 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:02:53.78 ID:pmiRUWFv0
女「あつつ、おい持ってきてやったぞ」
男「……わりぃな」
女「気にするな、調子はどうだ」
男「頭が痛くて……気持ち悪くて……寒気がする」
女「そんなお前にはこれだ。七草がゆ」
男「おお……」
女「この七草がゆにはな、無病息災の意味があるんだ。
食べると今年一年健康でいられる」




男「……遅くないか?」


334 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:06:52.96 ID:pmiRUWFv0
女「熱いぞ、気をつけろ」
男「ああ……うん、美味い」
女「そうか、今日は特別に塩を入れてやったんだぞ」
男「ああ、美味いよ……美味い」
女「そうか、泣くほど美味いか」
男「いや、うん。塩なんてどれくらい振りだろう……この草も死ぬほど美味い」
女「別の意味で心配だが……それなら作ったかいがあったというものだ」
男「美味い……美味いって。反則的に美味い」
女「そうか」
男「こんな美味いもんどれくらい振りだ……」
女「そうか」
男「もうほっぺたが落ちるなんてもんじゃねぇよ……」
女「……」
男「美味すぎて美味すぎて――」



女「お前は二度と米飯を食うな」

335 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:10:30.67 ID:pmiRUWFv0
男「そう怒るなよ、普段の米も美味しいって」
女「……」
男「お前の血と汗と涙の結晶だろ? 不味いなんて言う奴は
俺がぼっこぼこにしてやるって」
女「……そうか」
俺「あの米は普通の米と全然違うからな」
女「そうか……そうか……分かるようになったんだな」
男「あの後味といい、食感といい、普通じゃ出せねぇよ」
女「……私は嬉しいぞ」



男「この間、お前に隠れてレストランに行ったんだが、
そこのハンバーグランチの米の不味いったらねぇって」
女「二度と食うな」

336 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:13:52.58 ID:pmiRUWFv0
男「冗談だって、いつもお前と一緒じゃねぇかよ」
女「……まぁ、そうだな」


男「ふぅ、御馳走さん」
女「もういいのか」
男「三杯も食ったからな、もう満車だ。別の駐車場を探してくれ」
女「そうか、なら私も頂くとしよう」
男「あ……お前そういや食ってないのか」
女「ああ、別に問題ないぞ」
男「いや、一緒に食えばよかったじゃねぇか」



女「一緒に食べて、足りなくなったらどうする」
男「お前反則」

337 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:17:42.30 ID:pmiRUWFv0
男「……ふぅ、ちょっと寝るよ」
女「そうか。一秒でも早く治してくれ」
男「……いや、今日は日曜日だし、じっくり治せばいいんじゃないのか」
女「何を言う、昨晩の最後にネタを思い浮かんだと言ったろ」
男「ああ、歴史的快挙だったな」
女「そのネタは学校物じゃないんだ。明日になったら月曜日。
一週間近くも待ってられないだろう」
男「学校なんざサボったってことでいいじゃねぇか、何をいまさ――」



女「お前はいつからそんなに不真面目になったんだ」

338 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:21:03.68 ID:pmiRUWFv0
男「でもすぐには治らないぞ。熱が引くには時間がかかる」
女「大丈夫だ。なんとかなる」

男「お前な……そのネタはどれくらいの長さなんだ」
女「……一日じゃ難しいかもしれない」
男「だろう? じゃぁ今から全快しないと無理じゃねぇかよ」
女「じゃぁ全快しろ」
男「無茶言うな」




女「これは小説だ。不可能なんてない」
男「俺、今なら口からビームだせそう、お前に向かって」

339 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:24:56.15 ID:pmiRUWFv0
男「もう熱引いた。体の隅々まですっきり」
女「素晴らしい」
男「どう説明するんだ」
女「私の米への愛情が流出して、お前にも届いてしまったと
いうことにすれば自然だ」

男「泣いていいか」
女「朝から泣きっぱなしだな、枯れたらどうする」
男「正直、今なら枯れたい」
女「駄目だ。私が何のために米を作ってると思っているんだ」
男「……味の実験台だろう」



女「……二度と食うな」
男「ごめん、明日から米粒一粒一粒噛み締めながら食うわ」

340 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:26:31.54 ID:pmiRUWFv0
女「支度は出来たか」
男「いや、出来たけど。何処に行くんだ」
女「玄関を開けろ」
男「こうか」



男「……なんで野原なんだ。ここは何処だ」
女「今日は日曜日だからな、魔王を退治しに行くぞ」

341 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:28:06.06 ID:pmiRUWFv0
男「……」
女「後ろを振り向いている暇はないぞ。魔王は山の向こうだ」

男「いや、俺の持ち物……財布と携帯なんだけど」
女「携帯は使えないな。通貨も違うから財布も無意味だな」
男「戻せ」
女「駄目だ」

男「お前は何を持ってきた」
女「生米だけだ」




男「戻せ」

342 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:31:43.55 ID:pmiRUWFv0
男「……」
女「だから後ろを振り返るな、行くぞ」
男「……家がないんだが」
女「山の向こうだ。正確には魔王の部屋の先にある」
男「……」

男「……行くか」
女「おう」

男「このまま向かうのか」
女「いや、素手で魔王を倒すのは難しい」
男「難しいって……出来るのかよ」
女「最初は装備を整えないとな」
男「……どこでだよ」


女「まずは最寄りの村へ行こう。情報収集もそこで出来る」
男「なんでそんなに詳しいんだ」
女「お前はRPGをしたことがないのか? 今時珍しいな」


男「黙れ米ンダム」

343 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:34:16.01 ID:pmiRUWFv0
男「結構大きな村……ってか、集落って感じだな」
女「まずは村人に話しかけよう」
男「おう」



女「どうだ」
男「皆、同じ台詞しか言えないらしいな」
女「そりゃそうだ」
男「とりあえず、酒場のマスターに話しかけたら地図くれた」
女「どれだ」
男「これ」




『魔王城への道のり マスターガイド』


344 :あきたこまち:2007/01/08(月)00:35:14.33 ID:5G5eh71D0
悪い事言わないからコテは外しとけ

345 :vNu8cg290:2007/01/08(月)00:36:28.69 ID:pmiRUWFv0
女「よくやった。これがないと話にならないからな」
男「なんか萎えてきた」

女「次は武器屋だな」
男「お、本命か」





男「鉄の剣が3000zだとよ」
女「妥当じゃないか」
男「俺ら無一文だぜ」


女「どこかに宝箱がないか探すんだ」

346 :グレ-プフル-ツ:2007/01/08(月) 00:38:51.78ID:pmiRUWFv0
女「>>344殿から暖かいご支援だ」
男「他の人と混ざらないようにしようとしたが、
逆効果だったらしい」
女「全体的に見て、コテは印象悪いと思ってはいたがな」




男「おせぇよ。もう10以上書き込んだ後だろうが」

347 :グレ-プフル-ツ:2007/01/08(月) 00:42:06.33ID:pmiRUWFv0
男「ないぞ、宝箱」
女「なら外に出よう」



男「あった。道端に不自然な箱があるな。しかも鍵すらかかってねぇ」
女「間違いなく宝箱だ」
男「なぁ、もうやめないか。行動してる俺ですらつまんねぇよ」
女「大丈夫だ」


男「13……14」
女「全部で50枚か。50zだな」

男「鉄の剣たけぇよ!! 初期装備で宝箱60箱分かよ!」
女「仕方がない、魔王城へ行くか」

348 :グレ-プフル-ツ:2007/01/08(月) 00:44:10.12ID:pmiRUWFv0
男「もうめんどくなってきた。なんだよこれ」
女「何がだ」
男「明らかに道が舗装されてんじゃねぇか。モンスターが出る素振りすらねぇよ」
女「有り難いじゃないか。我々は丸腰だぞ」

男「……」
女「……」


男「戻ろう」
女「駄目だ」

349 :グレ-プフル-ツ:2007/01/08(月) 00:46:55.43ID:pmiRUWFv0
男「着いたな」
女「ああ、魔王城だ」

男「……」
女「……」

男「無理だろこれは。百戦錬磨の猛者ですら近付きがたい
雰囲気バリバリじゃねぇかよ。空暗いし、雷出てるし」
女「大丈夫だ。魔王城に魔王がいるんだ。城は強くても関係ない」
男「……」



女「お前は帰りたくないのか?」
男「あとどれくらいで帰れる」
女「そうだな、20分……いや、15分もかからんだろう」

男「それがお前の余命だ」

350 :グレ-プフル-ツ:2007/01/08(月) 00:49:52.43ID:pmiRUWFv0
俺「門でけぇな」
女「押そう」

ギギギギ……」

男「失礼しまーす……」


男「あれが魔王かよ。滅茶苦茶強そうじゃねぇか。
ツノ生えてるし、黒いマントはおってるし、何あのでっかい剣」
女「よく見ろ、魔王の足下を」




男「3人……いや4人か」
女「勇者様ご一行だ。我々は観戦するとしよう」

351 :グレ-プフル-ツ:2007/01/08(月) 00:52:31.80ID:pmiRUWFv0
男「……」
女「……」
男「お、会話イベント終わったな」
女「長かったな」

男「……」
女「……」
男「お、勇者が剣抜いた。すっげぇ、光ってる」
女「無駄な装飾が多いな」

男「……」
女「……」
男「魔王つえー。なんか脇役っぽいの散ったぞ」
女「主人公泣いてるな」

男「お」
女「あ」

男「やっぱりか」
女「主人公の髪型が変わった」
男「魔王死亡フラグだな」

352 :さやいんげん:2007/01/08(月)00:56:11.08 ID:bfildlG4O
クリリンのこ(ry

353 :グレ-プフル-ツ:2007/01/08(月) 00:56:23.84ID:pmiRUWFv0
男「……」
女「……」

男「つまんねぇな」
女「魔王可哀想だな」

男「主人公強すぎだろ。さっきまで魔王の取り巻きいたのに」
女「なんか剣から出た光に巻き込まれて見えなくなったな」

男「……」
女「……」

男「あ、終わった」
女「ん」

男「……魔王との会話イベントか。散ったんならとっとと終わってくれ」
女「長くなりそうだな」

男「……」
女「……」

男「終わったか」
女「いや、まだだ。ヒロインが魔王封印のために散るシーンだ」
男「……」

354 :清見:2007/01/08(月) 01:00:59.48ID:pmiRUWFv0
男「まだか」
女「まだだ。主人公がヒロインと別れを惜しんでる」
男「女々しい野郎だな。ヒロインの覚悟が分かるんなら
とっとと行けよ」
女「……お、終わった」
男「……」
女「……よし、魔王の城が崩れるぞ。その前に向こうの部屋に行くんだ」
男「やっとか」


男「この扉か」
女「そうだ」



女「ただいま」
男「……」
女「どうだった?」
男「つまんなかった。普通に学校いきてぇ」

女「だろう? 今回のこの話は、学校ネタの重要性をお前に
思い出させることにある。非現実的な話を延々続けられるよりも、
普段の何気ない会話にこそ、真のクオリティがあるんだよ」



男「その台詞が言いたかったのか」
女「そうだ」

355 :清見:2007/01/08(月) 01:05:14.28ID:pmiRUWFv0
女「おはよう」
男「おはよう」

女「……? どうした」
男「いや、やっぱ慣れないことはするもんじゃねぇよ。この布団の中での
普通な会話に俺感動したもん」
女「なら、昨日のシュールクエストにも意義があったな」
男「ああ、とりあえず学校行こうぜ」
女「わかった、すぐに朝ご飯の用意をしよう」


男「あ、そうだ」
女「ん」
男「ちょっとこっちへ来い」
女「どうした」

男「……おらおらおらおら」
女「頭が痛いな。今度は私が風邪か」

356 :清見:2007/01/08(月) 01:08:40.75ID:pmiRUWFv0
俺「行ってきます」
女「行ってきます」

俺「鍵締めたか」
女「問題ないぞ。完璧に締めた」

男「そういや、お前何で俺の家の鍵を持ってる」
女「お前の鍵をもらったんだ」
男「おかしいだろそれは、早く返せ」
女「駄目だ」
男「何故だ」



女「追い出されたときに戻ってこられない」

357 :清見:2007/01/08(月) 01:12:30.58ID:pmiRUWFv0
男「ふぅ、今から本番って感じだな」
女「そうだな」
男「前座にしちゃ、ちょっと長かったな」
女「最後の私の台詞を、昨晩思いついたんだ。言うための前座は何でも良かった」
男「随分適当だな」
女「詰まらなければ詰まらないほど、私の台詞が活きるんだ」
男「そうか」




男「で? なんで教室に誰もいないんだ」
女「今日が成人式で、休日だからだ」

358 :清見:2007/01/08(月) 01:16:32.63ID:pmiRUWFv0
男「ただいま」
女「ただいま」

男「なんで言わなかったんだよ。無駄に往復出来るほど学校近くねぇんだぞ」
女「>>357のオチを効果的に使うためだ」
男「正直、実際にやってる側として、死ぬほど詰まらん。これ系の話何度目だよ」

女「じゃぁ何なら詰まるんだ」
男「あー、とりあえずのんびりしようぜ。休みなんだし」


女「わかった。先に部屋に行っててくれ」
男「何かあるのか」
女「台所から生米を持ってくる」

359 :清見:2007/01/08(月) 01:19:45.66ID:pmiRUWFv0
男「で?」
女「この米を使って、普段通りの生活を行う事に、チャレンジする」
男「具体的に言うと?」

女「顔を洗うときに米で洗う」
男「……」



男「……顔に米が張り付いて全然洗えない」


女「風呂の湯を米にする」
男「……」



男「密度的に入れない」

360 :清見:2007/01/08(月) 01:22:07.51ID:pmiRUWFv0
男「もういい、昼飯にしよう」
女「そう言ってくれるのを待っていたぞ、ほら」

男「これは……寿司じゃないか」
女「凄いだろう?」

男「凄すぎるだろ……」
女「まぁ食べてみるんだ」



男「それにしても、なんで全部イカなんだ?」
女「分かってて言ってるだろう?

361 :清見:2007/01/08(月) 01:25:55.10ID:pmiRUWFv0
男「米の上に米なんてお前、前代未聞だよ。たぶん、歴史上初だよ」
女「お前が飽きた飽きたってうるさいからだろう」
男「かわんねぇだろ、結果的に」

女「いや、そのイカの食感に近づけるために、
ねっては乾かし、ねっては乾かしを繰り返してだな」
男「おお……確かにイカっぽいな」
女「だいぶか手間取ったが、なんとか許せる域にまで達した」

男「だいぶか時間かかっただろうに」
女「乾かす時間を省けば、2時間くらいか」
男「いつやったんだよ……」


女「……」



男「ありがとう、全部食べる」

362 :清見:2007/01/08(月) 01:28:39.02ID:pmiRUWFv0
男「御馳走さん」
女「お粗末様」

男「それにしても、米だけでよくそこまで出来るな」
女「まぁな」
男「よし、俺にも何か手伝わせてくれよ」
女「駄目だ」
男「何故だ」
女「駄目だ」
男「いや、手伝うくらいいいだろう。邪魔にはならんからさ」




女「私が作ることに、意味があるんだ。お前は食え」

363 :清見:2007/01/08(月) 01:32:12.50ID:pmiRUWFv0
男「午後か……やることないな」
女「そうだな」

男「……昼寝でもするか」
女「そうだな」



男「……」
女「……」

男「……眠くはないな」
女「そうだな」

男「外は寒そうだな」
女「そうだな」


男「ここは暖房ないけど、暖かいよな」
女「……そうだな」

364 :清見:2007/01/08(月) 01:34:53.74ID:pmiRUWFv0
男「それにしても、昼寝って結構贅沢な話だよな」
女「……」
男「おい」
女「……」

男「……」
女「……」
男「……もう寝たのか。また疲れでぶっ倒れかねんな」
女「……」

男「表情に出ないからな……」
女「……」
男「定期的に無理矢理寝かせんといかんかもしれん」
女「……」


男「……俺も一眠りするか」
女「……」
男「……」


女「……寝たか。今日の夕飯の米シューマイを作らねば」

365 :清見:2007/01/08(月) 01:37:59.20ID:pmiRUWFv0
男「おはよう」
女「おはよう」
男「今何時だ?」
女「午後六時だ。もう外は暗いぞ」

男「結構寝たな」
女「ん……ああ、寝たな」
男「凄いぐっすり寝てたが、疲れてたのか?」
女「いや、そうでもないがな」
男「……」

男「……」

男「……今日の夕飯も、米か?」
女「聞いて驚け、シューマイだぞ。これには苦労させられた」



男「……」

366 :清見:2007/01/08(月) 01:41:28.22ID:pmiRUWFv0
女「どうだ? 昼のイカとは、また違った食感だろう?」
男「……ん、ああ。これは初めてだな」
女「そうだろうそうだろう」
男「……」

女「どうした。味に問題があったか?」
男「いや」

女「……?」
男「お前さ」
女「どうした?」




男「いつ作った」

367 :清見:2007/01/08(月) 01:44:57.80ID:pmiRUWFv0
女「いや、ついさっき思いついてな」
男「ついさっきまで寝てただろ」

女「だから……ああ、小説の特権だ。」
男「……そうか」

女「美味いか?」
男「ああ、有り得ないくらい美味いよ」
女「当然だ」

男「最近、炊いた米だけ、とか無くなったな」
女「お前がそれは嫌だと言うからだろう。だが私なら米を使って
多種多様な料理を再現出来る」
男「いや……普通の米でもいいんだが」




女「いや、最近料理に目覚めたんだ。気にすることはないぞ」
男「……そうか」

368 :清見:2007/01/08(月) 01:49:02.54ID:pmiRUWFv0
女「さて、そろそろ寝るか」
男「もうこんな時間か。休日も一瞬だったな」
女「明日から学校だ。情け容赦無いネタの応酬に耐えるためにも、
早く寝るぞ」

男「ああ」

男「おやすみ」
女「おやすみ」

男「……」
女「……」

男「……」
女「……」


男「……おい」
女「……」

男「よし、寝たな」

369 :清見:2007/01/08(月) 01:54:57.44ID:pmiRUWFv0
男「さて、予想通り、ご飯はすでに炊かれてるな」

男「えーと……、確か>>102さんが『串刺しにして焼けば五平餅』
とか言ってたな。悪いけど、その案まるまる頂くか」

男「あちち……でも冷ましたらねり難いかもしれん」

男「……、……、……」

男「なかなかっ……それらしくっ……ならないな」

男「……っ……っ……」

男「いや、これはいつまでねるんだろう……」




男「ふぅ……。ただのべたべたのご飯の出来上がり……」

370 :清見:2007/01/08(月) 01:58:34.75ID:pmiRUWFv0
男「さて、こいつを串に刺して焼くのか」

男「……」

男「いや、常識的に考えてっていうか、串に刺してもすぐ落ちるぞ」

男「……」

男「……焼いてから刺す、とか?」

男「網……網……いや、うちにそんなもんあったっけ」

男「……」

男「フライパンとかで大丈夫か?」

男「油とかって……ひくんだろうか」

男「そもそも、どれくらい焼くんだ?」

371 :ゆず:2007/01/08(月) 02:00:14.34ID:pmiRUWFv0
男「うーん、とにかく焼いてみるか。焼けばこのべとべと感もなんとかなりそうだ」

男「……」

男「……」

男「そろそろ裏返すか……」

男「はしじゃ難しいか。しゃもじを使えばなんとか」





男「はい、割れました」

372 :ゆず:2007/01/08(月) 02:02:50.73ID:pmiRUWFv0
男「おはよう」
女「おはよう」

女「……」

男「お、今日も晴れだな」
女「そうだ……な」
男「昨日は早めに寝て正解だったな。目がぱっちりだ」
女「おう、それは良かった」



男「朝ご飯にしようか!」
女「ああ」

373 :ゆず:2007/01/08(月) 02:05:22.39ID:pmiRUWFv0
男「今日は俺が作るよ」
女「頼む」
男「……えらく素直だな」
女「当然だろう」



男「ほら、五平餅」
女「これは凄いじゃないか! どうせ炊いた米が出てくるかと思ってたぞ!」

男「いや、炊いた米が朝飯だ」
女「何故だ」


男「見ればわかるだろ、五平餅というなの炭を」

374 :ゆず:2007/01/08(月) 02:10:09.36ID:pmiRUWFv0
女「美味いぞ」

男「いや、食うなよ。癌になるぞ」
女「本当に美味しいぞ。香ばしくて」
男「いや、だから香ばしいってレベルじゃねーだろ、炭だ、それは」

女「いや、これは五平餅だ」
男「だから食うな! 体に悪――」



女「これは五平餅だっ!!!」
男「……え」

女「こんなに美味しい五平餅は生まれてこのかたお目に掛かったことが
ないぞ。お前がなんと言おうがこの五平餅は譲らん。全部貰う」 

375 :ゆず:2007/01/08(月) 02:13:52.29ID:pmiRUWFv0
男「……」
女「普段から柔らかい物ばかり食べさせているからな。たまにはこういうのも
欲しいと丁度思っていたところだ」

男「……」
女「いやはや、私は今朝は米飯を出すつもりだったんだがな、
まるで夢のようだぞ」

男「……見てたのか」






女「何をだ」

376 :ゆず:2007/01/08(月) 02:17:12.65ID:pmiRUWFv0
男「……」
女「……おい、食べ終わったぞ」
男「……」

男「……」
女「まだ小腹が空いてるから、普通の米飯でも食うか」
男「……」

男「……」
女「五平餅に全部使わなかったんだな。ほら、お前も食え」
男「……」



女「泣くくらいなら最初から作るな」

377 :ゆず:2007/01/08(月) 02:22:39.99ID:pmiRUWFv0
男「……もう、なんて言っていいのか……ぜんっぜん分からん」
女「それは私のほうだぞ。まさかお前が米料理を作ってくれるとは、
ノストラダムスでも予言不可能だ」
男「ありがとう……」

女「だから御礼を言うのは私の――」
男「……」

女「おい、背中に米を米る作戦なら私には効かないぞ。前がボタンで
とまっている服の場合はな、一枚脱げば一掃出来る」

男「……」
女「だから……泣くくらいなら……」


男「その言葉、そのまま返す」

378 :ゆず:2007/01/08(月) 02:27:47.79ID:pmiRUWFv0
男「行ってきます」
女「行ってきます」

男「鍵締めたか?」
女「ばっちりだ。泥棒も金を置いて逃げ出す」
男「泥棒より欲深いな」


男「……腹、大丈夫か?」
女「ああ、普段より調子が良いぞ」
男「そうか」

男「なぁ」
女「ん」

男「今日は米ラーメンを作ろうと思うんだが」
女「おう」
男「どうすれば麺状になるのかさっぱり見当もつかん」
女「おう」
男「だから、ちょっと手伝って欲しいんだが」
女「おう、まずは炊いた米をだな――」

379 :ゆず:2007/01/08(月) 02:31:17.98ID:pmiRUWFv0
女「以上だ」
男「死ぬほど疲れた」

女「何より、途中で助言してくれた>>344殿と、PC画面を
珈琲だらけにしてくれた>>352殿、そして最後まで静寂を与え続けてくれた
住人の皆さんに、この上ない感謝を、ここに」

男「本当にありがとう」



女「さて、学校に遅れるぞ」
男「今日はちゃんと学校あるんだろうな?」




女「ほしゅーる ノシ」

380 :びわ:2007/01/08(月) 02:34:47.80ID:BXgkK/p70
>>379
GJ

381 :願いごと一つだけ叶うのなら:2007/01/08(月) 02:39:01.34 ID:KP3Ikm6r0
男「それでだ。お前がそのデカい袋に入れて引き摺ってきたそれは何なんだ?」
女「自分のことを『私は神だ』とか力説しはじめる痛いオジさん」
シベリア「それは中二病にしても酷すぎます」
男「男は精神的にいつまでも幼いというからな。まあそこは勘弁してくれ」
神「ふもっ、ははひをはへはほ…… (訳:このっ、私を誰だと……」
女「さて、そろそろ開放してやろうか」
神「はぁ、はぁ……まったく酷い目に遭った……」
男「見た目はそれなりに神々しいな」
女「胡散臭さ全開とはまさにこのこと」
シベリア「これならオ○ム真理教の教祖や法○華三法行の代表の方がまだマシですね」
神「そこまで言うか……」
女「という訳で、神ならその証拠を見せてみせろということだ」
神「ううむ、理不尽だが仕方あるまい。女とやら、お前さんの願いを一つ叶えよう」
女「願い?」
男(女のことだから、たぶん米一生分出せとか言うんだろうな……)
女「……うん、決めた」
シベリア「何にしたんですか?」
女「何か悔しいので男の右目だけ一重にしてください」(注:男は隠れ二重)
男「ちょっと待て」

その後、居酒屋『御来光』にて。

女将「いらっしゃい……ああ、神様、いつもありがとうございます。下界の視察はいかがでした?」
神「……ねえ」
女将「はい?」
神「神の威厳って何だと思う?」
女将「……何かあったんですか?」
神「……ちょっとね。あ、とりあえずいつもの」
女将「はい」

382 :ゆず:2007/01/08(月) 02:45:06.37ID:pmiRUWFv0
>>381
女将のキャラが素晴らしい
何も聞かずにいつものを出す当たり超GJ

383 :えのきだけ:2007/01/08(月)02:46:05.28 ID:suaU43Ge0
男「          」
女「言葉に出来ない思い、確かに受け取った」
男「ありがとう」

384 :生しいたけ:2007/01/08(月)02:51:55.90 ID:c6wTG1URO
>>379
お疲れさん
なかなか良かったが…
これはGSじゃなくてGJだな
アドリブだと変な方向に行っても
気付かないのは仕方がないが、ここは素直シュールスレなんだ

385 :一周年記念SS:2007/01/08(月) 02:54:01.74ID:yXqjjwGS0


プレゼントをどうするかという問題は解決した。
答えは、分からなければ聞けばいい、というもの。
単純だがこれこそ一番確実なはず。しかし問題はもう一つあった。

俺は、誕生日にプレゼントを渡した後、シューに告白しようと思っている。
だが、これがなかなか難しい事で未だに決意が揺らいでいた。

『実は俺、シューに告白しようと思っている』

シベリアにそう話したのもそれが原因だった。
ウジウジする様な柄じゃないのだが、やはり断られるのが怖いんだ。

「覚悟は出来ましたか?」

けれど、仕方がないだろう?
だってそれは好きだって証拠なんだから。
だから覚悟は――――決めなくてはいけない。

「……ありがとう。お陰でもう大丈夫だ」

最後の迷いは恋の力で断ち切った。

……ちなみに震えているのは怖いからじゃなくて、寒いからだからな?
情けないですねと言いたそうなシベリアの目が、何故かとても痛かった。

386 :しめじ:2007/01/08(月) 03:10:10.02ID:suaU43Ge0
男「しかし、絵師がいないわりにはレスが伸びるスレだよな」
女「それがシュールクオリティ」
男「ちょっと呼び掛けてみようか」
女「スレ住人の中に、絵師様はいらっしゃいませんか!?
  スレ住人の中に、絵師様はいらっしゃいませんか!?」
絵師「あの、あまり上手くないですが・・・」
女「こけしを描いて下さい」
男「漫画化を頼めよ」

387 :はなの舞:2007/01/08(月) 03:33:20.70ID:hT+84uMc0
とりあえずageとくよ

388 :いよかん:2007/01/08(月) 03:43:34.64ID:Y9hMX3bQ0
おれもageとこう。

389 :くわい:2007/01/08(月) 04:01:31.50ID:lZz35VuwO
皆寝てる

390 ::2007/01/08(月) 04:02:57.65ID:yXqjjwGS0
そうでもない

391 :VIP皇帝:2007/01/08(月) 04:32:46.77ID:c6wTG1URO
やっと終わったか

392 :プリンス:2007/01/08(月)04:55:46.65 ID:kRhTWdJV0
女「しりとり開始」
男「シュー、いきなりどうした」
女「退屈は美容の敵なのだ」
男「だったら折角だしもっと正月らしい遊びはどうだ?」
女「ダメだよ、もう正月じゃなくて成人の日なんだから」
男「来年は正月が倍の長さになるのか?その論理だと」
女「当然じゃないか。その為のハッピーマンデーだよ」
男「よく知らんが、そんな理由ではないのだけは確かだと思う」
女「嘘だと思ったら宮澤敏文さんに聞くんだ」
男「誰だそれは」
女「はす向かいに住んでるおじいさん。得意技はほら吹き」
男「聞くまでもなく嘘だといってるようなものじゃないか」
女「可能性を信じて最後まで諦めてはいけない」
男「…いいよもう、しりとりをすればいいんだろう?」
女「うん。……?!」
男「ん?どうしたんだ?」
女「駄目だ、負けた…君はしりとりが強いな…」
男「…何?」

393 ::2007/01/08(月) 05:10:11.10ID:s7amjnuo0
>>392
男「今回も気づけなかったな…」
女「なんとも言いがたい巧妙なトリック、恐れ入った」
男「多分中の人は色々大変だと思うぞ。凄い技量だよ、全く」
女「そんな>>392に差し入れを持ってきた。どうぞ」
男「……雑煮?」
女「肉なし野菜なし餅あり雑煮」
男「煮込み餅なだけだろそれ」
女「冷凍物ではなく、現地直産のもち米をふんだんに使いました」
男「頼むから妙なところにこだわり持たないでくれ」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……」
女「……れ攻めはずるい」
男「いやなら最初から真似しようとかいいだすな」

なんだろう、これ?

394 :はなの舞:2007/01/08(月)05:14:16.95 ID:KP3Ikm6r0
便乗してみるか

女「んから始まるしりとりを始めよう。フロン」
男「ンババネ」
女「ネオン」
男「ンゴマ」
女「マクミラン」
男「ンドレ」
女「レシチン」
男「ンビラ」
女「雷管」
男「ンゴロンゴロ」
女「ロン」
男「んんんんん」
女「……んもう!」

395 :393:2007/01/08(月)05:14:38.60 ID:s7amjnuo0
>男「多分中の人は色々大変だと思うぞ。凄い技量だよ、全く」
>女「そんな>>392に差し入れを持ってきた。どうぞ」

男「……ミスった?」
女「……多分、中野人は『苦労したんだな。そんな>>ry』と書こうとしたんじゃないかな?」
男「……なんか、地味なミスだよな……」
女「なんだかな……」
男「な……」
女「……」
男「……」

( ゜Д゜ )「なんか、ごめん」

396 :ひよこ+:2007/01/08(月) 05:17:28.85ID:yXqjjwGS0
>>393
連携プレー
……あ、また「れ」だ

しりとり縛りなのにGSな二人に感動したwww

397 :ひつじ+:2007/01/08(月) 05:36:45.72ID:yXqjjwGS0
リロードし忘れてたけど>>394もGS!
最後の台詞で某新ジャンルを思い出したw

398 :一周年記念SS:2007/01/08(月) 05:38:35.85ID:yXqjjwGS0


「シュー、あのさ」
「おお、ちょうどいい所で会ったな、マイフレンズ」
「同じクラスでたった今、授業が終わって昼休み、の場面でよくその言葉が出るな」
「君は中々酷い事を言うね。……お客サンにだけ特別でいいモンを持て来たと言うアルのに」

エセ中国人め。アルの付け方に底知れぬ違和感を悔しいけど感じちゃうぞ。ビクビクと。
だが特別などと言うお買い得に見せかけた、高額商品など買わんぞ。
で、でも貴方がそこまで言うなら買ってあげてもいいわよ?
……と、こんな風に壺とか買わされる様なツンデレじゃないぜ、俺は!
ちなみにシューへのプレゼント代を稼ぐのに必死でお金がないだけとか、そういう裏事情は秘密だぜ。

「で、あれか。つまりはそっちも用事があるというのかね?」
「と言う事は、ユーもミーに用があるというのYO!」

エセ米国人め。そこはかとないお米アピールとかしやがって。
語尾をアルファベットにすればいいという程度の考えないんだろう。
これだから、困るよ、最近の若い素直シュールは。
でもそこがいわゆる一つの萌え要素なんだよな、ちくしょう、大好き。

「して、何のようだね。おじさんに話してみなさい」
「いやいや、そっちから話して下さって構わなくってよ?」

「レディーファーストという言葉があってだね」
「なるほど、そして君はピッチャーでシベリアがキャッチャーか」
「そうそう、黄金バッテリーとして有名な二人は甲子園に…………って待て」


399 :一周年記念SS:2007/01/08(月) 05:38:52.02ID:yXqjjwGS0
シベリアもレディーです。勝手にキャッチャーにしない様に。
確かに女房役という意味では女性的なポジションだけどな。

「……はぁ、話が進まないからこっちの用件を言うとだな」
「実は今回持って来た物と言うのはこれなんだ」

俺の話は見事に無視された様です。
本当にありがとうございました。

「……で、何でチケット?」
「ノンノン、ただのチケットではない。クリスマスチケットだ」

解説を要求する。

「これ一枚で隠れおこ名店のフルコースが食べれる優れものなのです」
「ほうほう」
「しかも混雑するクリスマスにも関わらず、静かな個室で堪能できます」
「おおーっ!」
「そして……何と今なら、一枚で四名様までご案内可能!」

今日のエセ中国人は凄いな。
でも、何でその話を俺に?

「だからこれでシベリアを誘ってクリスマスに食べてきなさい、はい」
「……シューは?」
「ん?」
「四名様まで何だろう? 誘ってくれるのは物凄く嬉しいけど、シューは?」


400 :一周年記念SS:2007/01/08(月) 05:39:13.60ID:yXqjjwGS0
渡されたチケットにも確かに四名様の文字がある。
しかも、お米の名店でフルコース。
そんな豪華なチケットがまさか無料で配布されてる訳ないし
手に入れる為にはかなりの苦労があったんだろう。それなのに何故?

「残念ながら外せない仕事がありまして」
「……いきなりの話だからな。俺は真面目に気になっている」

こんな話を突然するのだから、それなりの訳を聞かないとな。

「あ、えと……ちょっと用事が出来ちゃって諦めようかなって」

ちょっと用事が? ……何かがおかしい。
俺の頭の中にそんな言葉が過ぎった。
だって、今の発言をシューがすると言う事が意味するのは。

「……何かあったのか?」
「えっ、どうしてそう思うの?」

俺は知らない。シューの事をまだまだ知らない。
でも知ってる事だって沢山あるさ。ずっと一緒だったんだからな。

だから、お米が大好きなシューがこんなにすんなりと受け入れているのはおかしい。
何よりも米を愛しているというのに、諦めるなどという選択肢をこうも簡単に取る訳がない。

つまり、これだけのチャンスを逃してまでもしなければいけない事が今のシューにはある。
愛しているものを捨ててまで、選ぶ重要で重大な事とは一体なんだろうか。それが知りたい。


401 :一周年記念SS:2007/01/08(月) 05:39:30.20ID:yXqjjwGS0
「だってさ、俺がずっとこの一年間、一緒に過ごしたシューという女性は……」
「……」
「俺が大好きなシューは、そう簡単にそんな事は言わない」

たかが米の事で何を、と思われてもいい。
何があっても米に対しては真摯であり続けたシューがそう言ったから。
だからこそ俺は何かあったのではないかと、心配なんだ。

「……男さん。今、大好きなシューって言いましたよね?」
「シベリア、悪いけど邪魔しないでくれ。これは真剣な…………え、何だって?」
「大好きなシュー、と言いましたよね。いえ、確実に言ってました」
「……へ?」

ちょっと待て、何を言ってるんだ、俺。
そして教室の盛り上がりようは何だ。
あっちこっちで騒いで、俺とシューの事を見てるぞ!?

「い、今のって本当……?」
「それはつまり『大好きな、の部分は本当か』という問いでしょうか?」
「い、イエス」

こんな状況で新たに知ってしまった。
慌てるシューの表情と……それがとても可愛いという事実を。

ええい、もうこうなったらどうにでもなれだ。
順序など知るものか。断られる恐怖など米粒以下に圧縮してやる。

「ここ数日、シベリアに協力してもらって誕生日プレゼントの準備をしていた」
「……そ、そうなの!?」

402 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 05:39:45.91 ID:yXqjjwGS0
「そしてプレゼントを渡した後に、告白しようと思っていたが、つい先ほど口を滑らしてしまいました」
「……うん」
「だから、というのも変だが今、告白しようと思う」

周りの目線はもう気になっていなかった。
見つめる先にあるものは、俺を見つめ返すきれいな瞳だけ。
つぶらで、真っ直ぐで、それが俺だけを見ている。

さっきから心臓の音がうるさくてたまらない。
少し黙れ。酷かもしれないが俺が今から大切な事を言うから。

――――強い想いは勇気に変えて。


「俺はシューが大好きだ」


一片の曇りもない、俺の本当の気持ちを伝えた。




「…………っ!!」

な、泣かせてしまったのか?
この胸に飛び込んできたシューを抱きながら思う。
ああ、そうかこれは当たり前なんだ。シューが泣いているのを見て、急に冷静になれた。
シューからすればみんなが見てるこんな所で突然そんな事を言われて、辛い訳がない。

「私も……私も大好きです」

403 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 05:39:58.28 ID:yXqjjwGS0

そうだ、俺は馬鹿だ。
シューだって俺の事を…………待った。今、何と言った?

「私も君の事が大好きです」
「……な、何ぃ!?」

これはこの場を和ますシューなりのジョークか何かなのだろうか。

「相思相愛ですね、お二人さん!」

他の人に混じって、笑顔でこちらに野次を飛ばしてきたのはシベリアだった。
多分、純粋に喜んでくれているのだろう。それだけに何も言い返せない。

「……君のせいで、ずっと君とシベリアが付き合ってるんじゃないかと思ったじゃないか」

俺とシベリアが!?
その言葉でハッと気付いた。あの赤飯のおにぎりの意味に。

「だったら、応援するしかないじゃないか。シベリアが相手なら……諦めるしかないじゃないか」

そして、クリスマスチケットを俺に渡した訳にも今なら分かる。
シューは勘違いで行きたくて堪らない筈のお店を諦め
俺とシベリアの為を思って、このチケットを渡そうとしていたのか。

あれほどまでに大好きだと言っていたお米の店だというのにも関わらずそうしようとした。
という事は、もしかするとそれはつまり、シューにとっては俺とシベリアはお米よりも――――。

404 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 05:40:14.45 ID:yXqjjwGS0

「だから、この抱きつきは今までの分の仕返し」
「……こんな嬉しい仕返しなら何時でも歓迎だ」
「仕事と米、どっちが大事なの、って言われても私は米を取るからね?」
「……米か俺かなんて質問はしないから安心してくれ」

俺だって米は大好きだからな。
だって、俺とシューとの関係は米から始まったのだから。
米がなければ、俺はシューに出会えなかった。

初めて交わした言葉は今でも覚えてる。「突然なんだが、米」だぜ?
いきなりそう言われて俺は何と言えばいい。
結局、その時はシューに何も返事出来なかったさ。

けれど、きっとその日から、その瞬間から惹かれていたんだと思う。
ただ純粋な意味での興味だと思っていたけれど
日に日に彼女の事をもっと知りたいという想いは膨らんで。

そして、ついに俺は辿り着いたんだ。
俺の事を好きだという彼女の気持ちに――――。



405 名前:いたち♀:2007/01/08(月) 06:20:36.75 ID:trMQQ7oW0
女「ぎぃ~ん~のりゅ~うの~せにぃ~のぉおって~」
男「…本気で似てるし歌もうまいから頼むからやめてくれ」
女「…」
男「怖い」
女「……」
男「…ごめn」
女「は~こ~んでいこう~」
男「やれやれだぜ」

406 名前:かえるさん♂:2007/01/08(月) 07:34:14.49 ID:NGtu0s2s0
>>384
亀ですがハゲドー

407 名前:ふんころがし♀:2007/01/08(月) 08:56:12.61 ID:aC66myeL0
穂種

408 名前:とんぼ♂:2007/01/08(月) 08:57:33.70 ID:NGtu0s2s0
店員「いらっしゃいませー」
シュ「いらっしゃいませー」(棒読み)
男「…」
シュ「…」
男「…なにやってんの?」
シュ「店員」
男「…」
シュ「…」
男「…」
シュ「…のふり」
男「…」
シュ「…」
男「…帰ろ?」
シュ「…うん」

409 名前:VIP皇帝:2007/01/08(月) 10:26:48.88 ID:svj6n5VRO
男「…………」
女「…………」
男「……なぁ、質問していいか」
女「どうした」
男「なんで天井にへばりついてるんだよ」
女「もち米が固まって離れないからだ」
男「もち米?」
女「うむ。もち米で遊んでいたら、ついハメを外してしまってな」
男「そうか。粘って楽しいもんな、もち米」
女「だろう?しかもこれは私の作ったもち米。楽しくならん方がおかしいというものだ」
男「ははっ、だよなー」
女「ふふっ、だろう?」
男「……全然つっこめなかった」
女「さて、そろそろ降りたいのだが」
男「何なの?どこからつっこむべきなの?」
女「おーい、頭を抱えてしゃがみこんでないで手伝ってくれないか?」
男「大体シューが凄いの?それともあの米が凄いの?」
女「なぁ、トイレに行きたくなってきたんだが」
男「あっ、シューがあの米作ったんじゃん。うわっ、シューすげー」
女「早くトイレに行きたいんだが…」
男「いや待て、確かにすげーよ。確かにすげーんだけどさ…」
女「話を聞けー」
男「でも世の中にはそれで済ませちゃいけないことがあると僕は…」
女「もーれーるー」


410 名前:イルカ♂:2007/01/08(月) 10:36:40.47 ID:KwVPctEn0
>>404
確かもうちょっと続くんだよね……?
レス番もあいまって少し不安だけど
待ってる

411 名前:アイガモ♂:2007/01/08(月) 11:43:47.62 ID:kRhTWdJV0
女「えーはいっ、それでは次のおはがきでーす」
男「…はがき?」
女「じゃーん」
男「お、本当に葉書…って何故かじりつく!」
女「こm…」
男「白いけど米じゃない」
女「葉書農家の人に感謝して、いただきます」
男「その精神は素晴らしいが残念ながら葉書は作物ではない」
女「穀物」
男「読む気がないんなら貸しなさい、代わりに読んでやるから」
女「食べるなよ?」
男「食べないよ…どれどれ、えー、この前は素敵なお手紙ありがとうございます」
女「とても美味しかったです」
男「楽しみにしていたお返事が届いて、とても嬉しく思いました」
女「嬉しさ余って、つい手に取るなりまるかじりしてしまいました」
男「申し訳ないのですが、聞きたいことがあるのです」
女「さっきの手紙の御用はなぁに?」
男「…。」


412 名前:うさぎ♂:2007/01/08(月) 12:31:48.74 ID:NGtu0s2s0
リカちゃん人形の髪のにおいがする

413 名前:アイガモ♂:2007/01/08(月) 12:40:44.82 ID:kRhTWdJV0
女「君は3秒後に、『シュー、好きだ』と言う」
男「…」
女「…」
男「…」
女「…まだ?」
男「あ、命令形だったんだそれ」

414 名前:かも♀:2007/01/08(月) 13:35:28.74 ID:S1wyFZQGO
ほしゅっ

415 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 14:49:22.07 ID:dxNJn/1v0


三人で過ごすクリスマス。
そこには相変わらずな俺たちがいた。

「い、いいか皆の衆。取り乱すでないぞ。『初めてなのね。うふふ、可愛いわ』と思われたら負けかなと思ってる」
「台詞に若干のいかがわしさがあるのはデフォルトなのか。どう思う、シベリアよ」
「まあ、シューさんですからね。あ、それから皆のシューではなくて男さんのシューですよ?」
「……君もか、君もなのかシベリア君。こうして常識人は俺だけになってしまうのか」

ほら、例え店内でもこんな風に何時もと変わらない光景が。
……というか、シベリアはパワーアップしてないか?
純粋無垢ないい子だったのに、どうやら俺をからかうという事を覚えたらしい。

「さあ、今日は待ちに待ったライスポーリー。遠慮せずに食べてねー」
「しかし本当にいいのか? あのチケット、高かったんだろう?」
「ただで食べさせてもらうというのは、やっぱり……」
「む、君たちはまだそれを言うかね。四名様までご招待だというのに」

確かにお願いはされたのだが、いざ目の前にこれだけの料理が並ぶとな。

「二人が私のお願いを聞いてくれるというのが一日早い誕生日プレゼントなんだから、野暮は言っちゃだめー、フツーにだめー」
「ん、そうだったな。じゃ、ありがたく頂こうか」

「……ところでこんな時間に私達だけで外食なんて大丈夫なんでしょうか?」
「こんな事もあろうかと、姉さんが待機してるから問題ない」
「お姉さんなんていたのか。でも、姿が見えないんだが?」
「そりゃあ、別室で彼氏さんと今頃お楽しみでしょうから。いい意味で」

416 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 14:49:49.69 ID:dxNJn/1v0

言葉の端々にまた若干のいかがわしさがある様な気がするのだが。

「……それに、今日は三人だけがいい」
「シューさん……」
「一年間本当にありがとうございました。不束者ではありますが、どうかこれからもよろしくお願いします」

完璧なまでのジャパンカントリースタイル、DOGEZAだった。
それは、目の前の光景が信じられなくなるほどに美しかった。

「よし、じゃあ頂きますの呪文を唱えるよー」
「……」
「MP0でも大丈夫。食べ物が美味しくなるという、誰でも使用可能で素敵な魔法なんだぜ?」
「……」
「あ、あのー、私のメッセージ届いてますか?」

少し慌てるシューの前で、シベリアと俺は完全に硬直していた。

だって、そうだろう?
さっきのアレはシューのこれまでの想いの全てが込められた一言なんだから。
そう、さらっと聞き流すなんて真似が出来る筈がない。

「男さん、時間もちょうどいいみたいですし、ここは一つ」
「……そうだな。では、しばし待て、お二方」

417 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 14:50:05.39 ID:dxNJn/1v0

クリスマスがもうすぐ終わる。
白ひげ蓄えたお爺さんと赤鼻のトナカイが飛び交う魔法の夜が、あと少しで終わってしまう。

――――けれど、まだ終わりじゃない。

魔法はまだ解けない。
むしろ、ここから始まるんだ。
そう、俺たちはもう一度魔法にかかるのだから。

サンタだけが魔法を使えると思ったら大間違いだと教えてやろう。
本当は、全ての人間は魔法を使えるんだ。
ただ、その素晴らしさに普段は中々気がつかないだけ。

頂きますは素敵な魔法。
そんな事をはっきりと言えるシューとこの一年、共にいたからこそ俺はその事に気付いたんだ。

では、これから大魔道師の誕生日を祝うとしようか。
俺たちに幸せの魔法をかけてくれる――――シューという大魔道師の誕生日を。



418 名前:けむし♀:2007/01/08(月) 15:19:07.54 ID:lZz35VuwO
女「イオナズン」
男「帰れよ」

419 名前:とんぼ♀:2007/01/08(月) 15:33:30.49 ID:dxNJn/1v0
女「しかし、MPが足りない!」
男「まあ、そうだよな。結局はそういう事になるもんな」
女「……」
男「イテッ、何故殴る!? 痛い、痛いって、止めてくれっ!」
女「いや、『ばくれつけん』ならMPがなくても大丈夫かなと」
男「……OK、それは俺の『とびひざげり』を食らいたいと言う事だな」
女「……『あまい息』」
男「あー、む、むず痒いからそれは止めろーっ!」
女「ふー、ふー」
男「……ちくしょう、何だか少しだけ嬉しい自分が嫌だ」

420 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 16:08:07.50 ID:dxNJn/1v0


「さっき、男と何を話してたの?」
「恋する乙女としては気になってしょうがない、という訳ですね」
「……否定はしないけど、私は最近シベリアが悪い子になった気がする」
「無知な私が悪いとはいえ、散々騙されてきたので少しばかりお礼がしたくなったものでして」

くそぅ、おでこ怪獣シベリアめ。
さては調子に乗っているな。でも今日は機嫌がいいから許す。
だって、目の前に広がるのは米々天国だからねっ!

……それに、何よりも今日は二人が私の為にいてくれるのだから。
未だに、男とシベリアを見ていると少しだけ不安になってしまうのは反省しなければいけないけど。

「そうですね、確かに私は男さんが好きです」
「……ふぇ!?」

そ、それはつまりドロドロ泥沼バミューダトライアングル?
BさんとCさんが親友という、あまりにも王道な三角形。

「同時にシューさんの事も好きです」

私と男で二股!?
い、いけないぞ、君だけは常識人でいて欲しかったのに両刀使いなんて属性を持ってしまっては。
しかし偏見はよくない……でもっ……いや、けれどシベリアになら…………。

「……シューさん?」


421 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 16:08:21.60 ID:dxNJn/1v0
ううっ!?
ならぬっ、近づいてはならないのだ、シベリアよ!
し、静まれ……私の心よ……動揺を静めろ!!

だ、だから顔を覗き込んじゃ駄目だって。
私には男と言う大事な人がいるんだからねっ!?

「何故でしょう、今私は物凄い勘違いをされている気がします」
「あれ、そういう展開じゃないの?」
「あくまで友達と言う意味でです。日本の文化の一つとして、興味がない訳ではありませんけど……」
「……何と言うか、君から、悪いお友達に影響を受けてるかわいそうな子のオーラが出ている」
「確かにシューさんから受けた影響は大きいでしょうけど、悪い友達なんかじゃない事は絶対です」

そういってもらえると嬉しいかな。
当たり前だけど、私色に染まり始めてる事じゃなくて、「絶対です」と言ってくれた事が。

「いい機会なのではっきり言うと、始めから二人の関係は分かっていたので恋愛感情が湧いた事はありません」
「……ほんの少しも?」
「む、それを聞かれると少しは。でもそれ以上に大切な友達としてみています」
「本当に?」
「八百万の神に誓いましても、この身にやましき事はただの一つもございませぬ」

この世に生まれてから今までの人生の中で、一番巫女装束が欲しいと思った瞬間だった。
これは不味い。シベリアに惚れ直したかもしれない。


422 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 16:08:33.51 ID:dxNJn/1v0
「分かって頂けましたか?」
「そうだね、今度一緒に我が家に来ようね。大丈夫、衣装はこっちで用意するから」
「衣装?」
「ちょっと厳しいかもしれないけど……それでもクー姉なら、クー姉ならきっと何とかしてくれる」
「……ロシア人もびっくりの凄まじい寒気がするのは何故なんでしょうか」

似合うと思うのだが。
日本人もびっくりの素晴らしい巫女が誕生すると思う。

……ん、誕生?
部屋の時計を見てみると、短い針が12を指していて、長い針がそれを追い越していた。

「……話を大本まで戻すと、私は男さんにある物を取りに行く様に頼んだんです」
「ある物?」
「何だと思います?」
「何でしょうね」
「ヒントは先ほどクリスマスが終わった事」

自惚れてもいいのだろうか。
だって今日は私の誕生日なんだから。


423 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 16:08:48.75 ID:dxNJn/1v0
二人が来てくれた。それだけのプレゼントで大満足だった筈の心が揺れ動く。
欲張りだと思っても、無意識に期待してしまう。もしかして、と考えてしまう。

「さっき、『頂きますは素敵な魔法』って言ってましたよね?」
「……さり気なく言ったのに聞いてたのね、君」
「そういう事を素直に言えるシューさんが私は好きです」
「あ、ありがとう」

「そして、今日はシューさんの誕生日」
「……」
「大切な人が生まれた日を、大切な人と祝える。それは私にとってクリスマスにだって負けない素敵な魔法の時間なんです」
「……は、恥ずかしい台詞禁止っ」
「ふふっ、そういう訳でアレを用意したんです」

見計らったかの男が笑顔で帰ってきた。
その手に持っていたのは、炊いたお米の様に真っ白なケーキだった。



424 名前:きりん♂:2007/01/08(月) 16:50:05.22 ID:5G5eh71D0
終わりですかい?

425 名前:くじゃく♀:2007/01/08(月) 16:55:27.15 ID:dxNJn/1v0
ごめん、メール欄じゃ分かりにくいよね
終わる時は「終」じゃなくて、「完」をつける
ちなみにあと2話で終わる気がする

勘違いかも知れないけど、邪魔しないように待ってる人がいるんだったら
無視してどんどん書いてってくれ。もう少し時間がかかりそうだしね


426 名前:ぶた♂:2007/01/08(月) 16:57:08.37 ID:dNzh8UId0
全9話「ぐらい」という所がシュールクオリティー
完結したのかわからんが、充分すぎるほどGS!

427 名前:ぞう♀:2007/01/08(月) 16:59:27.40 ID:5G5eh71D0
おk楽しみにしてる
感想は完結してからにする

428 名前:あしか♂:2007/01/08(月) 17:39:30.39 ID:WRmm8wocO


429 名前:ひぐま♂:2007/01/08(月) 17:54:55.00 ID:KwVPctEn0
待っている
だがシンデレラ、鐘が鳴るまであと3時間だ

430 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:01:10.64 ID:dxNJn/1v0
10

「しっかし、こんな時間にご飯も食べず、先にケーキ出すのは間違いだらけだと思うのだが、その点どう考える?」
「誕生日特性ライスケーキを、シューさんが満腹で食べられないなんて事態になるのは避けたいですから」

まさかこれは店長が誕生日の人だけに作るという幻の裏メニュー!?
米は別腹とは言わないけど、米があればご飯3杯はいけるという
無限ループ発言をした事のある私にとっては、これはまさに脱出口。奇跡の方程式。

「ほら、ロウソクもちゃんと用意しといたぞ」
「じゃあ、電気消しますねー」

暗くなった部屋の中でゆらゆらと揺れる炎。
その向こうには男とシベリアがいる。そして火の下にはライスケーキ。

「……今更な発言で申し訳ないんだが、これって恋人と過ごす初めての誕生日って奴だよな」
「クリスマスに関しては何も言わなかった件について」
「それも確かに大切な日ですけどね。でも、今日はもっと特別ですから」

――ああ、こんな幸せが。

「俺にとっては、恋人たちの為の日よりも」
「……うん」
「シューが生まれて、そして出会った今日という日の方がさ。……大切なんだ」
「そう、ストレートに言われるのは……苦手なんだけどな」
「俺らしくないか?」
「振り回されるのは慣れてないというか……いや、台詞がカッコいいのは君らしい」

――こんな幸せな日が私に訪れようとは。

431 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:01:29.48 ID:dxNJn/1v0

「ん、私は君が好きだ。今はっきりと言おう。私と付き合ってくれませんか?」
「……そうか、あの日は結局、細かい話はうやむやになってしまったんだったな」

「それはつまり、私と付き合うという事は細かい話だと言うなのか?」
「な、何よりも大事なのは二人が愛し合ってるという事実なのだよ、ワトソン君」

「事実は確認されてこそ現実になるのだよ。その点、君は勉強不足だったな、明智君」
「その確認とは?」

幸せ分満タンの私はもう止まらない。
これでもクー姉と同じ血が流れているのだから。

「手を繋ぐ、抱擁、接吻、性交などが一般的とされているそうだ。そうだよね、シベリア?」
「ふぇ!? ええ、そうですね。……ただ、最後の一つは流石に二人きりの時だけにして下さい」

クー姉に習った通りに言ってみただけなのだが、そうか、駄目なのか。
我が家では父に続き、2番目の常識人だと思っていたのに騙された。
自分の想いは真っ直ぐ相手に伝えるのが大切だと教わったのだが。
しかし、今の私がその程度で恥ずかしがるとは思わないで頂きたいな。

「という訳で、許可も下りた。では、早速抱きしめてくれ」

両手を広げポーズ。これも姉から伝授された技だ。
例え常識人でなかったとしても私はクー姉が好きだからな。
教わった48の殺人技は大切に使わせてもらおうと思う。
姉曰く、これで意中の相手を萌え殺しだそうな。効果は絶大らしい。


432 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:01:40.04 ID:dxNJn/1v0
「……自分から、というのは初めてだからな。かなり緊張してるぞ、俺」

こちらまでやってきた男は胸に手をあて、深く呼吸していた。
うん、何だか可愛い。

「……これで、いいのか?」
「んー、許可が出たのはもう二つあった気がするなぁ」
「それは欲深いんじゃあないでしょうか」
「自分の欲望に素直なだけですよーだ」

ご飯を食べなければ、死んでしまう様に。
私には君がいないと駄目なんだ。

君の見せる色んな表情が楽しみでしょうがなくて。
だから君を惑わせて。けれど何時も最後は優しく受け入れてくれる君をもっと好きになり。

「……シューって、思ってたより小さいのな」
「私は君の手は温かい事を今知った」
「……ちなみに、恥ずかしながら照れてて火照ってるだけだったりする」
「で、最後の一つがまだな訳なのだが?」

シベリアと君が会話しているのを聞いて、ついにはっきりと分かった。
私がこれまで以上の関係を強く求める程に、君を大好きだと言う事が。

「し、シベリアが見ているんだが?」
「許可は貰ったんだけどなー。ねー、シベリア?」


433 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:01:51.22 ID:dxNJn/1v0
「はいはい……もう既にこっちが恥ずかしくなってくるほどのレベルなのでお好きにどうぞ」
「シベリアよ。に、日本にはだな。簡単に諦めてはいけないというネバーギブアップの精神が……」

「思いっきり横文字じゃないですか。男さん、諦めが肝心と言う言葉を知らない訳ではないですよね?」
「……むぅ、君は私とキスするのがそんなに嫌なのか?」

そう、だからこそ不安なんだ。
今でも、君が本当に私を好きなのかどうかが信じられない。
大好きだと言う言葉はもらったけれど、もっと行動で示してほしい。

「……嫌じゃない。むしろ、そうしたい」
「だったら、何で?」
「……怖いんだ」
「怖い?」

それは恋に溺れる事が、なのだろうか。
私はまだまだ君の事をよく知らない。
だからこそ、もっともっと知りたいんだ。その胸の内を。

「望んでいたのは確かなのに、俺は今までの関係が変わる事が怖い」
「……今までの関係?」
「ああ、今までの騒がしくて、滅茶苦茶で、振り回されて、時には迷惑だとも思うようなシューとの毎日」
「……」
「けれど、何よりも楽しかったあの時間が無くなってしまいそうで怖いんだ」

何だ、そんな事か、とは思わなかった。
私が不安を抱えている様に、君もまた不安を抱えている。
同じ気持ちなのだから、君が本当に悩んでいるのはよく分かる。


434 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:02:01.77 ID:dxNJn/1v0
けれど、私にはそれを怖いと思わない理由がある。

「……突然だが」
「いきなり何を言って……」
「……」
「……」
「私は米よりもパンが好きだ」
「……へ?」

「さて、どう思う」
「明らかに嘘だ。ましてこのお店で言う事じゃないぞ」

「はい、それはずばり何故でしょーか。手元のフリップにお書き下さい」
「俺の手はしっかりとシューに握られてるのですが」

「では、ボタンを押した方からの回答という形式にさせて頂きます」
「……小学校の通信簿に人の話を聞かないって書かれただろ、お前」

君も気付いてないだけで、分かってる筈だよ。
ずっと一緒にいたのだから、この一年間を共に過ごしたのだから。

「じゃあ、言ってみて。答えられるのは一回だけだけど、君なら分かるよね?」

――――だから、きっと君は。

「だってシューが米よりパンを好きな筈がない。シューはシューなんだから」
「その通りだよ。私は私で、それはどんな時も変わらない…………変わらないよ」

435 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:02:11.83 ID:dxNJn/1v0
正解してくれると信じてたよ。
でもシベリアはもっと早くからその事を分かってたみたい。
恥ずかしさの頂点を通り越したのか、こっちを見てニヤニヤしてるし。

けれど、正解者には商品をあげないといけないのが決まりなんだよねっ!

「という訳でご褒美のキスを」
「え!? ……ん、んんっ!?」
「ん…………んぁ……」

あ、これは中々病み付きになりそうだ。
クー姉が説いていたキスの素晴らしさも今なら分かる気がする。

「……い、いきなり何をするかね、君は!」
「まあまあ」
「初めてだったのに……」
「あは、奪っちゃった♪」

ちなみにこういう時も習った人差し指を口につけるポーズは忘れていない。
数ある殺人技も中には相手によって効かないものがあるそうなので「色々試してみるといい」とは姉の談。

「……でも、ありがとう。おかげでもう怖くはない」
「それはよかった。じゃあ、今度は許可を貰った分のキスを……」
「ご、ごほんっ!」
「そうだったな、では早速……」


436 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:02:31.62 ID:dxNJn/1v0
「……二人とも小学校の頃、通信簿に人の話を聞かないって書かれましたね?」
「咳払いは話とは言わないよ?」
「そうだぞ、言いたい事があるならはっきりと言葉や行動にしないとな」
「……男さんはともかく、シューさんが正しい事を言っている」

失礼な。普段も7割方は本当の事を言っているというのに。
まあ、シベリアにとっての7割と私にとっての7割が同じとは限らないけど。

「何もないのなら、再開して……」
「ああっ! だからですね、私が言いたいのはっ!」
「働いたら負けかなと思ってる、とか?」
「同情するなら金をくれ、かもよ?」

うむ、駄目人間扱いされてガックリと肩を落としてる姿も中々良いのぅ。
しかし、それでもまだ粘りますか。仕方ない、そこまでするなら聞いてあげよう。

「で、何が言いたいの?」
「ケーキのロウソクがもうかなり溶けきってしまってるんですよっ!」
『……な、なんだってー!!』

その声は見事なまでに重なったのだった。
まるで息の合うカップルを祝福するかの様に、ね。



437 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:10:55.92 ID:dxNJn/1v0
11

「数々の困難を乗り越え、私達は今やっとここまで辿り着きました」
「……本当に申し訳ない」
「今も反省はしていない」
「待て、お前も一緒に反省しなさい」
「……いえ、もういいんです。こうして用意し直せたんですから」

「なあ、シューよ。これって禁句なのかも知れないが、シベリアのおでこが広いのって……」
「皆まで言うな、男よ。苦労人の彼女にその事実を告げるのは残酷でしかない」
「……全部聞こえてますよー。うぅ、もうウォッカをやけ飲みしたいよぅ」

「……何か、シベリアがシベリアじゃなくなり始めてる気がするんだが」
「それは禁則事項だぞ。あんまり喋りすぎると、情報操作されるから気をつけた方がいい」

「はいはい、その話はもう止めて下さい。ほら、火もつけ終わりましたよ」
「じゃあ、電気消すぞー」

「それでは火を消す前にみんな一言ずつ何かを言いましょうか」
「そうだな、折角の誕生日なんだからな」
「今度はロウソクが溶けない様に手短にねー」
「……原因の一人がいうのも何だが、お前が言う事じゃないだろう」
「まあまあ。さて、まずは私からですね」

「シューさん、お誕生日おめでとうございます」
「うん、ありがとう」
「そしてこれからも宜しくお願いします。あと、男さんとお幸せに!」
「大事な友達のお願いを無視したりはしないよ。……本当にありがとう」
「いえいえ、頑張って下さいね」

438 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:11:06.86 ID:dxNJn/1v0

「次は俺だな。まずは誕生日おめでとう」
「ん、ありがとう」
「出会ってから今日で一年。めでたく付き合う事になった訳だが……これからも宜しく頼む」
「つまり、これまで通りの感じで君を振り回していけばいいと」
「……お手柔らかにお願いします」

「最後は本日の主役、私。まずは誕生日おめでたい」
「間違ってないがそれは自分で言う事なのか?」
「こうして二人が来てくれた。お祝いの言葉とケーキまで貰った」
「……」
「それがめでたくない訳ない。だから私は素直に宣言したまでだよ」
「何だか、照れますね……」

「……本当に、本当に感謝してる」
「ま、まあ友達として、そして恋人としての当然の行動だ」
「あ、男さんも照れてるんですね」
「……仕方ないだろう、こういうのは苦手なんだ」

「諸君、この一年は最高だった。だからこそ私は最後にこの言葉で締めたいと思う!」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「米!」

「待て! いいのか、それで!?」
「だってさ、もうお腹が空いてしょうがないの! さっきから米の香りが食欲をそそるの!」


439 名前:一周年記念SS :2007/01/08(月) 18:11:25.29 ID:dxNJn/1v0
「えーっと、まあシューさんらしい締めで良いじゃないですか」
「でも、普通はこれからの一年間も宜しくとか言う場面な気がするんだが」
「普通?」
「そうだったな、シューに普通という言葉を使う事が既に間違っていた。……それに、な」
「ふふっ、はい」
「じゃあ、火を消すねー」

ロウソクの火に向かって、優しく息を吐くシューは笑っていた。

――普通。
確かにそれが普通かも知れない。

けれど、シューは既に感じ取っていた。
何も言わなくとも、二人はもうその事を分かってくれている事を。
そして、これから始まる一年間もまた、きっと今までに負けないほどの素敵な一年になるという事を。

だからこそ、シューは何も言わずとも笑ってくれる二人が大好きで堪らないのだ。

「Happy birthday!」

こうして素直でシュールな彼女は、また一つ大人へと成長していく。
ただ、そこにある温かな空間だけは、彼女達がいくつになっても変わる事はないのだった。



440 名前:ヤンバルクイナ♂:2007/01/08(月) 18:15:49.32 ID:YgcTyKkB0
ここって何の前ぶれもなくどかんと伸びたり、不可思議なまでに過疎ったりの差がでかすぎるよなwww

441 名前:ライオン♀:2007/01/08(月) 18:19:46.94 ID:8N3QYIdW0
ちくしょう!
GJすぎるぜ!ちくしょう!

442 名前:やぎ♂:2007/01/08(月) 18:23:23.34 ID:dNzh8UId0
おもわずリアルタイムでまとめてしまったぜ!
GJ&GS!

443 名前:イノゴン♀:2007/01/08(月) 18:55:53.37 ID:Y9hMX3bQ0
一シュー年記念SSがすげえ良かった! ありがとうすごい人!

444 名前:まむし♀:2007/01/08(月) 19:03:20.22 ID:KwVPctEn0
1%の萌えを1000倍濃縮そのままドン、みたいな
傍から見ているシベリアの気持ちが良くわかるよ
うん、面白かった。GS!

445 名前:わらじむし♀:2007/01/08(月) 19:10:01.28 ID:bfildlG4O
これはよいSSだ

446 名前:しかさん♀:2007/01/08(月) 19:11:48.89 ID:e1DJDqXrO
面白かったです。
GJ!

447 名前:りす♀:2007/01/08(月) 19:12:09.43 ID:EJ43ilw+O
偶然にもそれは、
ゲームじゃなかった。

略して

GS!GJ!

448 名前:ぶた♀:2007/01/08(月) 19:18:34.18 ID:5G5eh71D0
プリンと醤油でウニを考えた人くらいGJ&GS!



クー姉さんは何を教えとるんだw

449 名前:まむし♀:2007/01/08(月) 19:20:57.47 ID:hL4+lGT50
gj

450 名前:こうもり♀:2007/01/08(月) 19:23:27.82 ID:s38bLjebO
途中誰の言葉か分かりにくかったがGJ(つд`)

451 名前:たぬき♀:2007/01/08(月) 19:36:11.74 ID:dxNJn/1v0
>>450
男=男まれに敬語
シュー=フリーダム
シベリア=敬語まれにウォッカモード


邪魔だけどみんな優しいから
何も言わないでくれてたのだと思ってたけど、本当にありがとう
正直、空気が読めないから怖くて、書置いて投下してなかったら多分投げ出してた!

調子に乗ってでしゃばると、ネタって何処までおk?
分からないと意味不明だから、使わない方がいいんだろうけど好きだから使ってしまうんだorz
なるべく分からなくても大丈夫にしようとしたんだけど、投下予告で六個は流石に分からんよね

452 名前:イノゴン♀:2007/01/08(月) 19:44:47.80 ID:Y9hMX3bQ0
>>451
もとネタが分からないと理解できないのは困りますが、
分からなくてもスルーできて、分かるとにやりと出来るくらいならOkではないかと。

>>242くらいなら、私はあまり気にしない。2つくらいしかネタは分からなかったけど。

453 名前:白熊♂:2007/01/08(月) 20:30:43.36 ID:5G5eh71D0
あと30分切ったな

454 名前:さるさん♀:2007/01/08(月) 20:45:08.19 ID:suaU43Ge0
男「30分切ったってさ」
女「もう20分切ってる。だからこそ言いたいことがある」
男「何?」
女「つお題:成人式」
男「無茶しやがる」

455 名前:ツチノコ♂:2007/01/08(月) 20:48:53.97 ID:Y9hMX3bQ0
今週はマシンガンから長編までいろいろあって具沢山だったなあ。
それでは皆様、また来シュー。

そして>>18が未だに気になる俺。

456 名前:くろうさぎ♂:2007/01/08(月) 20:51:30.68 ID:s38bLjebO
>>455
俺も>>18気になる

457 名前:ツチノコ♀:2007/01/08(月) 20:53:30.32 ID:Y9hMX3bQ0
女「突然だが、成人式だ」
男「……いや年中行事に突然もなにも無いような。っていうか俺達高校生だから20歳じゃないぞ?」
女「うむ、だから普通の格好だ」
男「確かにふだんの、ジャージにはんてん姿で俺の家のコタツに入ってるんだが」
女「ああ。このマイはんてんはしっかりと洗濯されていて、感謝している真っ最中だ」
男「いや、で、何がどう成人式なのよ?」
女「私もあと3年後にはああいう和服を着こんで皆の前に姿を見せるのだなあと思っているところだ」
男「まだ、なんとなく想像つかないけどな」
女「和服を着こんで皆に祝福されて、ライスシャワーを浴びてブーケを投げる……今から楽しみだぞ」
男「それ成人式ちがうから!」

458 名前:タツノオトシゴ♂:2007/01/08(月) 20:53:53.28 ID:92GHeM8k0
また金曜日に

459 名前:くろうさぎ♂:2007/01/08(月) 20:54:16.78 ID:s38bLjebO
それとも>>18はナポリタンの類なのか?

460 名前:ぶた♂:2007/01/08(月) 20:55:12.55 ID:dxNJn/1v0
>>456
実際に友達がそういったから
素直シュールっぽいなと思ったと言う事ジャマイカ?

シュール思考は分からないが
小倉アイスとか思い出して、そうなったんじゃ?

461 名前:ツチノコ♀:2007/01/08(月) 20:55:38.79 ID:Y9hMX3bQ0
書いてから「小倉」が「おぐら」になってあんこの味を思い出してるのかとおもったけど、
看板の違いで味がしない理由がわからないんだ……。

そして、実話であるという点が一番気になって夜眠れなかったので充分に昼寝した。

462 名前:トラ♀:2007/01/08(月) 20:56:00.59 ID:8N3QYIdW0
ラストは頂いたっ!

463 名前:プテラノドン♂:2007/01/08(月) 20:56:21.99 ID:Y9hMX3bQ0
>>462
どうぞどうぞ。

464 名前:ぶた♀:2007/01/08(月) 20:56:43.99 ID:dxNJn/1v0
まあまあ、ここは私が

465 名前:おこじょ♀:2007/01/08(月) 20:56:54.65 ID:tZ/xfPCoO
どうぞどうぞ

466 名前:なめくじ♂:2007/01/08(月) 20:57:30.16 ID:KwVPctEn0
おかまいなく

467 名前:くろうさぎ♀:2007/01/08(月) 20:57:38.01 ID:s38bLjebO
謎だなぁ…

468 名前:トラ♀:2007/01/08(月) 20:57:55.61 ID:8N3QYIdW0
くっ