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第十六の使徒は、『不定』であった。
強羅絶対防衛戦を突破した本[[使徒]]が、大涌谷上空で確認された当初、DNAを想起させる二重螺旋の円環と云う形状を取っていた。
しかし、[[ネルフ>特務機関NERV]]側が[[零号機>EVA零号機]]を迎撃に向かわせるや、本体を紐状に展開。
紐の先端で[[零号機>EVA零号機]]を貫く様に体当たりを敢行した。
又、[[零号機>EVA零号機]]救援に赴いた[[初号機>EVA初号機]]との戦闘では、その先端をヒト型に変移させている(この時のヒト型は[[零号機>EVA零号機]]パイロットに酷似していたが、これは彼女の情報を一次接触で手に入れた故であろうか)。
この様に本[[使徒]]が核たる固定形態を持たない存在である事は戦闘開始直前に赤木リツコ博士が看破した通りであるが、先に本[[使徒]]が『不定』であると述べたのはその形状のみに留まる言説ではない。
[[大涌谷]]上空で確認された当初、本[[使徒]]はパターンを青からオレンジへと周期的に変化させていた。
云う迄もなく『パターン青』は[[使徒]]を意味する。
[[ネルフ>特務機関NERV]]の計測システムが正常に機能していたと理解するなら、本[[使徒]]は[[使徒]]と[[使徒]]以外の存在に周期的に変転していた事となる。
特筆すべきは、[[零号機>EVA零号機]]との戦闘中、同機の後背部から顕出した異形物である。
その物体は第三の使徒から第十五の使徒までを複合した様な形状に変移しつつ拡大・膨張した。
これらの[[使徒]]は一様に[[コア]]が見当たらず形状のみの模倣であったと考えられる。
興味深いのはこの異形物が[[零号機>EVA零号機]]から発生した物体であると云う点。
これが[[アルミサエル>第十六使徒アルミサエル]]による現象であった事は疑い得ないが、フォルムの元になった情報を何処から得ていたのは不明。
本[[使徒]]に他の[[使徒]]の情報をその身体に内包しているのか。
それとも[[零号機>EVA零号機]]もしくは同機パイロットが第三から第十五の使徒の情報を保有していたのだろうか(ここで出現している[[使徒]]が第三の使徒以降である点にも注目すべきだろう。第一と第二の使徒は、第三の使徒以降と比して顕然と異なる特性を有する存在であるようだ)。
ヒトと[[使徒]]が全て根元を同じくする生命体であるとした仮説があるが、もし[[零号機>EVA零号機]]の背面部から発生した異形物が、ヒト---つまり[[零号機>EVA零号機]]パイロットの遺伝情報を元に展開・再構築されたものだとするなら、先の論も信憑性を増す事となろう。
初戦に於いて、単機出撃した[[零号機>EVA零号機]]は本[[使徒]]に対して[[ライフル]]を使用。
しかし、超至近距離からの攻撃も[[A・Tフィールド]]によって難なく跳ね返された。
更に本[[使徒]]は[[零号機>EVA零号機]]に物理的接触を果たすや同機の[[A・Tフィールド]]を侵食、生体部品を融合していった。
本[[使徒]]の戦闘力は[[ネルフ本部>特務機関NERV]]に侵攻、半壊させた[[ゼルエル>第十四使徒ゼルエル]]にも劣らないものであると云えよう。
この後、[[零号機>EVA零号機]]救援に出撃した[[初号機>EVA初号機]]が本[[使徒]]に苦戦するのを見て、[[零号機>EVA零号機]]パイロットは[[A・Tフィールド]]を反転。
自機と融合した[[使徒]]を自らの[[A・Tフィールド]]内に閉塞させた状態で自爆し、本[[使徒]]を消滅させた。
尚、戦闘終了後、[[ネルフ>特務機関NERV]]回収班は[[赤木リツコ]]博士の指示により[[エントリープラグ]]を極秘に回収、関連部品を処分している。
恐らくこれは[[使徒]]と[[零号機>EVA零号機]]が融合した部分の隠蔽を企図した所作と考えられる。
ちなみにアルミサエルは、『子宮』を象徴する天使である。
#image(arumisaeru.jpg,right)
第十六の使徒は、『不定』であった。
強羅絶対防衛戦を突破した本[[使徒]]が、大涌谷上空で確認された当初、DNAを想起させる二重螺旋の円環と云う形状を取っていた。
しかし、[[ネルフ>特務機関NERV]]側が[[零号機>EVA零号機]]を迎撃に向かわせるや、本体を紐状に展開。
紐の先端で[[零号機>EVA零号機]]を貫く様に体当たりを敢行した。
又、[[零号機>EVA零号機]]救援に赴いた[[初号機>EVA初号機]]との戦闘では、その先端をヒト型に変移させている(この時のヒト型は[[零号機>EVA零号機]]パイロットに酷似していたが、これは彼女の情報を一次接触で手に入れた故であろうか)。
この様に本[[使徒]]が核たる固定形態を持たない存在である事は戦闘開始直前に赤木リツコ博士が看破した通りであるが、先に本[[使徒]]が『不定』であると述べたのはその形状のみに留まる言説ではない。
[[大涌谷]]上空で確認された当初、本[[使徒]]はパターンを青からオレンジへと周期的に変化させていた。
云う迄もなく『パターン青』は[[使徒]]を意味する。
[[ネルフ>特務機関NERV]]の計測システムが正常に機能していたと理解するなら、本[[使徒]]は[[使徒]]と[[使徒]]以外の存在に周期的に変転していた事となる。
特筆すべきは、[[零号機>EVA零号機]]との戦闘中、同機の後背部から顕出した異形物である。
その物体は第三の使徒から第十五の使徒までを複合した様な形状に変移しつつ拡大・膨張した。
これらの[[使徒]]は一様に[[コア]]が見当たらず形状のみの模倣であったと考えられる。
興味深いのはこの異形物が[[零号機>EVA零号機]]から発生した物体であると云う点。
これが[[アルミサエル>第十六使徒アルミサエル]]による現象であった事は疑い得ないが、フォルムの元になった情報を何処から得ていたのは不明。
本[[使徒]]に他の[[使徒]]の情報をその身体に内包しているのか。
それとも[[零号機>EVA零号機]]もしくは同機パイロットが第三から第十五の使徒の情報を保有していたのだろうか(ここで出現している[[使徒]]が第三の使徒以降である点にも注目すべきだろう。第一と第二の使徒は、第三の使徒以降と比して顕然と異なる特性を有する存在であるようだ)。
ヒトと[[使徒]]が全て根元を同じくする生命体であるとした仮説があるが、もし[[零号機>EVA零号機]]の背面部から発生した異形物が、ヒト---つまり[[零号機>EVA零号機]]パイロットの遺伝情報を元に展開・再構築されたものだとするなら、先の論も信憑性を増す事となろう。
初戦に於いて、単機出撃した[[零号機>EVA零号機]]は本[[使徒]]に対して[[ライフル]]を使用。
しかし、超至近距離からの攻撃も[[A・Tフィールド]]によって難なく跳ね返された。
更に本[[使徒]]は[[零号機>EVA零号機]]に物理的接触を果たすや同機の[[A・Tフィールド]]を侵食、生体部品を融合していった。
本[[使徒]]の戦闘力は[[ネルフ本部>特務機関NERV]]に侵攻、半壊させた[[ゼルエル>第十四使徒ゼルエル]]にも劣らないものであると云えよう。
この後、[[零号機>EVA零号機]]救援に出撃した[[初号機>EVA初号機]]が本[[使徒]]に苦戦するのを見て、[[零号機>EVA零号機]]パイロットは[[A・Tフィールド]]を反転。
自機と融合した[[使徒]]を自らの[[A・Tフィールド]]内に閉塞させた状態で自爆し、本[[使徒]]を消滅させた。
尚、戦闘終了後、[[ネルフ>特務機関NERV]]回収班は[[赤木リツコ]]博士の指示により[[エントリープラグ]]を極秘に回収、関連部品を処分している。
恐らくこれは[[使徒]]と[[零号機>EVA零号機]]が融合した部分の隠蔽を企図した所作と考えられる。
ちなみにアルミサエルは、『子宮』を象徴する天使である。
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