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5月の台本

    

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No Title

何回か公演をして思ったことが、「ナレーション」の位置について。
ということで、ナレーション自体を劇の枠内に組み込んだ台本を考えています。
形としては、吟遊詩人が紡ぐ物語としてのお話になります。

キャスト

吟遊詩人兼ナレーション:こばと。
東の女:ルリフィス
西の男:ロン・タンヤオ
脇A:†ジェラル†
二次牛:ナツノヒ
西の兵:2人
北の兵:3人


(吟遊詩人・静かに舞台の真ん中にでる)


あら、今日はずいぶんお集まりで・・・・
ごきげんよう、私は旅の吟遊詩人
風の吹くまま気の向くまま、海から海へ、陸から陸へ
辿りついたはカバリア島 どうぞ、ごゆっくり・・・

こほん、さあて 今日はどんな詩をお望みで?
火山に棲むという伝説の竜の話?
それとも、少女がかいた5つの手紙の話にしようかしら

そうね それじゃあ、すこし昔話を。
とあるところの とある二人の物語




いつからともしれぬ昔より、いがみ合う二つの国があった
片方を東の国 もう一方を西の国と呼び
争いを繰り返しては領土を削りあっていたそうな・・・・・・。

そんな二つの国を憂う男と女がひとりづつ―――

ひとりは東に、いずれその王家を担う姫として(このセリフと同時に女登場)
ひとりは西に、いずれ彼の国を落とさんとす兵として(このセリフと同時に男登場)


邂逅は東 夜の街―――――――



脇A「何で今さら俺らみたいなのが間諜の真似事なんかしなきゃいけないかねえ」
男「上の考えてることなんかわかるわけないさ」
脇A「まあそういうなって、しっかし、偵察ったって東にゃなんもないじゃねえか」

男「だが、酒はうまい」
脇A「そのとーりで」(二人ビールエモ)


(女 二人にゆっくり近づく)


女「ねえ」

(脇A振り向く)

女「ねえってば!あなたたち、西の人ね?」

脇A「うお!っと、いいがかりは困るなあお嬢ちゃん」(焦りエモ)
女「言い訳してもダメ。話聞いてたんだから。心配しなくてもお役人につきだしたりしないわよ」

男「東のお嬢ちゃんが何の用だ」

女「お嬢ちゃん扱いしないで―――話が聞きたいだけよ。」
脇A「話?いったい何の」

女「なんでもいいわ、西の話なら」
脇A「へーえ、こりゃまた随分変わったお嬢ちゃんだ、…っと、チッ 呼び出しか」
男「上の連中か」
脇A「まーな。(良い機会だ、いろいろ東のことでも聞き出しとけよ)」

(脇A はける)

女「・・・すごい、あれって何?」
男「何って ただの通信機だ。」
女「つう、しんき・・・・ほんとに西っていろんなものがあるのね・・・」

男「それで、何が聞きたい」
女「何が、ってわけじゃないの、本当に。
   ただ、どうして東と西はいがみ合うのかって・・・それが知りたくて」
男「・・・・・・・・」

女「あなたって、無口なのね。何が聞きたいっていうからいったのに。」
男「・・・それで西の話が聞きたいってわけか?知ってどうする?一体何年前からこの状態だと思ってるんだ」
女「そうね、私の知る歴史じゃ最初から・・・・そっちは?」
男「同じだ」


女「・・・・・・・・。」
女「あなたは・・・・。あなた自身の気持ちは?私はそれが知りたい」
男「俺は・・・・わからない。国がずっとそうだったからってだけだ。」
女「こっちには、大きな建物も、カラクリだってなにもないのに」
男「・・・。肥沃な大地と山や森、家畜。その価値、お前がわかってないはずないだろ」
女「もう東と西の文明の差は埋められない程広がってるわ、次の戦争で・・・・」


女「次の戦争で・・東は・・・私の国はなくなる・・きっと・・・」
男「・・・・・・」
女「あなたに・・・西の国になんの権利があって・・・止めたいと思って何が悪いの・・・?」
男「俺だって飽き飽きしてるさ、何で戦うのか ってな」
女「っ・・・・・・」

男「子供はもう帰れ。もう遅い」

女「子供じゃないわよ。―――また、会える?」
男「さあな。    ・・・・・夜は大抵ここにいる」


(男・手エモをだして 二人ゆっくりはける)



こうして巡り合う東の女と西の男
逢瀬は重なり、時は刻々と巡る―

(ここは女のセリフと吟遊詩人のセリフが交互にでるよう、テンポよくお願いします)

女「どうして・・・・和解に持ち込むしか術がないのでしょう、お父様!」

ゆるやかに、しかし確実にその時はせまり

女「お願いです・・・過去の歴史に囚われず、民の声を聞いてください!」

無力な娘の叫びも虚しく、ただただ祈りを捧げるだけ

女「どうして・・・・どうしてなの・・・・・」

(泣きマクロ、少し間を置いた後、ゆっくり歩きながらはける)


場所は移ろい西の国
男にもまた、決断の時は迫る―

脇A「辞める!?軍を!?お前、一体何を考えてるんだ!」
男「何も・・・・・・、もう飽きただけだ。」
脇A「バカいうな、我が西軍にこの人ありとまで謳われたお前が何故ここで!」
男「・・・・・・・・・・。」
脇A「あの東の女か・・・お前一人が動いても、東はもう、終わりだ。」
男「そうだな」
脇A「・・・・・・・くそ、なんで。なんでお前が・・・・・・」


(脇A しばらく間 )


脇A「3日後、だ、突撃命令が出てる。」
男「そうか」
脇A 「おそらく  最後の戦争になる」
男「そうか」

脇A「生き延びてくれ・・・・、頼む。」

(男・手エモ)



友の願いを背に受けて
男は走る、はるか東へ―


男「久しぶり、だな。」
女「あら、たった二日よ。それより・・・・ダメ、東はもう、和解に応じる気もないわ」
女「一緒に・・・一緒に滅びるつもりなんだわ、そんなことしても、何も生まれない・・・」
男「―――その事だが、明日 だ。西が、仕掛けてくる」

女「・・・・・・・ッ!」
男「西まで行ってきた。確かな情報だ、来るのはおそらく――明朝」
女「民を、民を逃がさないと、その前に、城に、連絡を」
男「落ち着け!東の兵力は?わかるか?」
女「あわせて1万と、すこし、だと思うわ・・・」
男「少ないな。兵には民を国の外へ逃がすことだけを優先させろ、できるか?」

女「・・・やってみる」


さあさあ物語もいよいよ佳境
西の男は母国を裏切り 運命の明朝へと駒は進む
はてさて二人の行方は如何に―


西の兵「東の民を根絶やしにしろ!逃がすな!追え!」
町人A「ひっ!」
町人B「うわあああ!」

(がばーっとおいかけて、がばーっと攻撃してください。きられたほうは倒れて、すぐ携帯とかで消える)
(兵は一人分しかセリフありませんが、この時兵は二人です)

(きったあと、兵はける)
(女、ゆっくりふらふらでる)


女「ひどい・・・こんな・・・・・」
男「おい」(後ろに立って話しかける)
女「ひっ! びっくりした、あなたね?」
男「こんなところで何してる、お前も早く逃げろ。」
女「逃げろ?いやよ。私は見届けるわ」
男「一緒に滅んでも何も生まれないって言ったのは誰だ」
女「・・・・・・・あなたは?」
男「俺も後で逃げる、というより、何か胸騒ぎがする・・・・・」
女「胸騒ぎ?」
男「何かを、見落としてる気がする」
女「それは・・・どういう・・・」
男「東の敵は西だけか?西の敵は・・・・東だけか?」


兵士「そこかーッ!見つけたぞー!」

女「!」男「くそっ」


(北の兵、3人くらいで出る。)

北の兵「待ちなさい、たった今からここは我が北の国の領土になりました」
兵士「何をふざけた事を・・・ぐあっ」(兵士切られる 倒れた後、消える)

女「北の・・・まさか・・どうして・・?」
男「とんだ大国が・・・・わざわざこんな小国まで来る必要もないだろう」

北の兵「東の民ですね?お逃げなさい、私たちは戦争に来たわけではありません」
    「かねてからの東と西のいがみようには、我が主が常々胸を痛めておりました」

男「それで・・・・統合しちまおうって腹か、北と」
女「東の、東の民は?いいえ、西だって・・どうなるの?」

北の兵「逃げ出した東の民は保護してあります。西も今頃退却を始めているでしょう」
男「どうせ西の国も抑えてるんだろ、というより、狙いはそっちだな?」

北の兵「さあ、それは。ともかく、ここはお逃げなさい」

女「民は、無事なのね・・・よかった・・・。行きましょう?」
男「・・・・・・・・・・。」


(いったん全員はける)



女「東も、西の民も、ちゃんと生きていけるかしら」
男「とりあえず、今までと同じ生活はさせてくれるだろう」
男「悔しいが、被害は最小限だったといっていい」
女「ただ、東の国と西の国が消えただけ か」

男「お前は・・・これからどうするんだ?」
女「そうね、北の民として暮らすのもいいかもしれないわ」
男「・・・・・旅に」
女「え?」
男「旅に出ないか、二人で、名前も、国も、全部捨てて」
女「いいわね、その話、のってあげるわ」


思わぬ形で降りた幕 こうして消えた、二つの国―
男と女の行方は知れず、今は何処へいるのやら

吟遊詩人「さあてさて、昔話はこれにておしまい!どうだったかしら?」

二次牛「おい、そろそろ船がでるぞ」

吟遊詩人「あら、いままでどこにいってたのかしら。」
      「それではみなさんごきげんよう、また 会う日まで」