TYPE-3 episode0 迅朔編

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durch_leiden_freude

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Type-3 episode -0-1- 迅朔編




目の前にある世界が僕にとっては全て。
生まれ持った能力のせいで、異端児扱い。
・・・判ってる。
僕に、生まれてきた意味なんてない。

ずっと、そう思ってた。

彼女に、出会うまでは・・・

ジョーカー「今日からお前の世話係となる、エリュ-ゼ君だ。」

迅朔「・・・」

エリュ-ゼ「初めまして。私は、エリュ-ゼ。よろしく。私の事は、エリーって呼んで構わないわ。」

迅朔「・・・来るなよ。」

拒絶。

初対面の人間に対して、思う感情。

どうせ、僕は受け入れられない。

だったら、こっちから、嫌われてしまおう。

その方が、いっそ。楽になれる。

どうせ、僕の存在なんて、あってないような。ものなのだから。

だけど・・・彼女は違ってた。。。

エリュ-ゼ「馬鹿!どうしてそんな事言うの!」

迅朔「・・・っく。」

ぶたれた。頬が痛い・・・

迅朔「!?」

泣いている・・・!?

なんで?

だって、関係無いじゃないか

僕が何を言おうと。

迅朔「・・・何。するんだよ・・・」

エリュ-ゼ「何するんだよ!じゃないわよ。次にそんな事言ったら。怒るからねっ!」

全然。判らない。

彼女の涙の意味も。

でも・・・なんだろう。この胸を締め付ける、熱い思いは・・・

自然と。僕の目に、涙が溢れて止まらなかった・・・

それが、彼女。エリーとの出会いだった。

あれから、10年・・・

迅朔「あはははは!弱い!弱いねぇ!エリー!君はその程度なのかぃ!?」

殺してやる・・・

僕のものにならないのなら・・・

だって、君だけは、ずっと・・・僕の側で・・・

エリューゼ「…さよなら。輪。そして、ごめんね。」

なんでその男に謝るの?
謝る必要なんて無い。
謝るなら僕に謝ってよ・・・

そんな、悲しそうな瞳で、僕を見つめないで・・・
モウ直ぐ、二人・・・1つニナレルカラ・・・

エリューゼ「これで最後よ!」

迅朔「なっ!ば、ばかなぁ!…痛い!痛い!痛い!痛い!痛いぃぃぃぃ!」

迅朔「嫌だ!死にたくない!死にたくないしにたk・・・」

やっと、君を僕だけの物に出来ると思ったのに・・・

愛遮「…役立たずね。死んで良いわよ。」

・・・誰・・・だ。ぁぁ・・オマエ・・・か。。。邪魔すんなよ・・・
折角・・・いい所なのに。さ・・・
意識が、朦朧と・・・してきた。
もう、駄目かもな・・・

迅朔「…はっ。まさか…君のような、僕以下の出来損ないに…銃が使えるからって…いい気になるなよ!
お前は所詮出来損ないなんだ。あはははははははは…」

・・・あぁ・・・これで、やっと・・・君の側にいける・・・

愛遮「Type-1。死亡確認。任務完了」

・・・結局。僕の、一人相撲だったけど。

・・・それでも、僕は、君を・・・

ドクンッ
迅朔「(・・・生き・・・てる?)」

いや・・・殆ど。死人に近い状態なのは自分でも判る
もってせいぜい。後1~2分ってとこかな?

何故心臓が動きだしたか、僕にも判らない。でも・・・

迅朔「(不思議と、嫌な気分じゃ、無いな・・・)」

空を仰ぎ、手を見つめる

???「(迅朔・・・迅朔・・・)」

遠くで不思議な声がする・・・

あれは・・・

迅朔「(ぁぁ・・・エリー・・・迎えに来てくれたんだね)」

夢か、幻か。

でも確かに、彼女はそこに居て、僕に笑いかけてくれた。

エリュ-ゼ「(さぁ、いきましょう。私達にはまだ、やる事があるわ)」

迅朔「(許して・・・くれるの?)」

エリュ-ゼ「(お馬鹿ねっ。許すも何も。無いわよ。それより・・・)」

迅朔「(・・・ありがとう。ああ。判ってる)」

僕が、最後にすべき事。

迅朔「(そうだね。エリー。僕の最後の力を振り絞って・・・)」

僕達の思いを、あの銃に乗せて。

・・・それが、僕の力。
人の心の力を、そのまま、自分の力に変換出来る力。
TYPE-3の銃では恐らくあの男には、勝てないだろう。
だけど、僕の力があれば・・・

迅朔「ふん。失敗作なんて、言われたまま、終わるのは許せないからな。
僕らが成功作だったことを証明しろよ」

憎まれ口、叩く位。いいよね

素直になるなんて、僕の性分じゃないから。

fin
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