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 ある朝、学校へと向かう道。

「はー」
 楓がはいた息は白く、それを見ると、より寒さが実感できた。
「今日も寒いでござるな」
「そうだな」
 私は短く答えて、コートの中に顔を埋める。
 すると、いきなり楓が私の手を取った。
「真名の手、冷たいでござる」
「毛糸の手袋はする気にならない」
「ならば」
 楓は私の指と自分の指を絡め、しっかりと握ってしまう。
「これで、暖かいでござろう?」
「……お前だって、冷たいじゃないか」
「ふふ、暖めあうでござるよ」
 ……まあ、いいか。
 寒い朝も、これならすぐに暖かくなるさ。


「……それとも、どこかでゆっくり、暖めあうでござるか?」
「……帰りまで、待て。この色欲忍者め」
「あいあい♪」