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火星猫(謎)」(2007/12/31 (月) 23:27:21) の最新版変更点

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 にゃあ。  鳴き声がして、私はふと足を止めた。 「ランチ?」  そう呼ぶと、彼女は木の裏から顔を覗かせる。 「やっぱり。ごきげんよう、ランチ」  にゃあ。  再び彼女はそう鳴いた。 「祐巳さま」  顔を上げると、笑顔の可南子ちゃんがいた。 「ごきげんよう」 「ごきげんよう」 「祐巳さまは、猫にも好かれるんですね」 「どうやら私の体質らしいね」 「天使さま」 「可南子ちゃんがそう望んだんじゃない」  背中に伸びた翼をぱたぱたと動かして、私は可南子ちゃんとランチを包み込んだ。  私たちは空を見る。  雲の向こうに見えるのは、青い青い地球。  私を天使に、と願った可南子ちゃんは向こうにいて。  天使となった私の横にも可南子ちゃんがいる。  くすり、と笑って、手を伸ばす。 「おーい、私は幸せだよー」  そっちはどう?  遠い遠い火星より。  青い青い地球の私へ。

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