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 ♪てーててーれーれーれーてーれー >冒険の書を作る _あたいってばさいきょうね   ピッ _冒険の書を作る >あたいってばさいきょうね    CIRNON QUEST   ~そして伝説級のバカへ~ 「チルノ、チルノ。もう朝よ、起きなさい」  母親の優しい声。  いや、正確にはレティの優しい声。  勇者チルノは、起きようとして寝返りをうち、ベッドから落下した。   おお ちるのよ しんでしまうとは なさけない  生きてた。 「おはよう、チルノ。よく眠れた?」 「たっぷり眠ったよ!」 「それはよかったわ。じゃあ、お城に行きましょうか」  展開はえぇ。  気がつけば、チルノは片手に剣、片手にスイカバーを持ち、城の前に立っていた。  王様だか神主だかに命じられ、魔王を倒しに冒険へと旅立つはめになってしまったのだ。 「あたいってば最強だから、一気に魔王なんてやっつけちゃうんだから!」  走って街から飛び出すチルノ。  少し進むと、モンスターが現れた。 「何、このぷよぷよしたヤツ。あたいの敵じゃないことを教えてやるんだから!」  右手を天にかざして、チルノは叫んだ。 「アイシクルフォール!!」   MPがたりない!   スライムの攻撃。   チルノは死んだ。   おお ちるのよ しんでしまうとは いかりゃく 「くっそー、あんなぷよぷよしたヤツにやられるなんてー」  ブツブツ言いながら街を歩く。  そこで発見したのは、ゆかりんの酒場である。 「そういえば、仲間を集めろとか言ってたわね。よし、ここであたいの仲間を探すわよ!」  中に入ると、すげえ酒臭かった。 「いらっしゃい、⑨勇者さん」  カウンターの奥から、少女臭溢れる店主が現れた。 「まるきゅーって何? あたいはチルノだよ」 「まるきゅーはモロキューよ」 「そーなのかー」  違う。 「それより、ここに何のご用かしら? ご注文は?」 「あたいの仲間を下さい」 「どんなタイプがいいかしら」 「強いのと、強いのと、強いの」  さすがの店主もこれにはどうしたもんかと考えた。 「はい、お望みの仲間よ」  チルノの前には、強そうな格闘家と強そうな魔法使いと強そうな盗賊がいる。 「私の名前は紅美鈴! よろしく!」  強そうな格闘家=紅美鈴。 「私はパチュリー。……よろしく」  強そうな?魔法使い=パチュリー・ノーレッジ 「私は霧雨魔理沙だぜ」  強そうな盗賊?=霧雨魔理沙。 「あたいはチルノ! 最強の勇者なのさ!」  最強のバカ=チルノ。  なんというへっぽこカルテット。  バカ四人は、とりあえずローレシアを出た。  そこで再び、青くてぷよぷよしたヤツ登場。 「あんたは、ぷよぷよしたヤツ! さっきの恨みを思い知るのよ!」  両手を前に突き出し、チルノは叫んだ。 「パーフェクトフリーズ!!」   かしこさがたりない! 「何やってんだよ、いくぜ! マスタースパーク!!」   まだおぼえていない! 「二人ともどいて! JAOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」   スライムはかわした! 「ちょ、ちょっと待って……。もうちょっとゆっくり……」   いきぎれがひどい!   スライムの攻撃!    ズビシ    ピチューンx4   おお ちるのよ もう かえって ねろ 「おかえり、チルノ。冒険はどうだった?」 「楽しかった!」 「それはよかったわね」  よくねぇ。

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