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ある冬の朝」(2008/05/02 (金) 04:19:13) の最新版変更点

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「あら、雪ね」  エマお姉さまの声がした。  ルーが振り返ると、白いコートを着たお姉さまがいた。 「今年は暖冬だと聞いていたけれど……やっぱり地球はいいわね」 「そうですね。造られた環境より、季節は魅力がありすぎます」  ルーはそう言って、お姉さまを見た。するとお姉さまは、少し驚いたようだった。 「ルー、貴方ったら、そんな格好で寒くないの?」 「実は、結構寒いです……まさか雪が降るなんて思ってなかったから」 「もう、仕方がないわね……」  そう言うとお姉さまはルーの背中に自分の身体を密着させた。 「お、お姉さま!?」 「こうすれば、暖かいでしょう?」  耳元で声が聞こえる。 「暖かいですけど……ど、どうやって帰りましょうか……」 「……あら本当。どうしましょうか」  どこか楽しそうに囁かれて、ルーは何も言えなかったが、それ以上に嬉しいからいいか、と思った。  とりあえずは、雪が降る間は、このままで。 ---- <おまけ> 「ちくしょう、あのコケシ頭め……あたしのルーになんてことを」 「何をしているんだ、キャラ」 「あ、ハマーン先生。見て下さいよあのがり勉コケシ!」 「中睦まじいじゃないか。何だったら私たちもやろうか?」 「え、えぇっ!?」 「──と思ったが、キャラはルーがお好みだったな」 「えっと、あの、その、ハマーン先生も大好きですっ」 「私は曖昧な態度は嫌いなんだ。失礼する」 「あぁー、待ってくださいよぅ」 「……なんだい、あんたのその嬉しそうな顔。そんなにあのライオン頭いじめるのが楽しいのかい?」 「たまにはシーマも嬉しそうな顔したらどうだ」 「あたしは可愛い子に囲まれていれば幸せさね」 「……あぁ、お前はそうだったな……」

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