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真田ミユキの憂鬱」(2008/01/01 (火) 02:09:32) の最新版変更点

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<女子プロレス団体『Love holic』の選手寮にて> 「あ~、ヒマっスね~」  真田美幸は、スポーツドリンクを一息で飲み干してからつぶやいた。  今日は休日。自主トレに励む選手もいるのだが、まったりと過ごす者もいる。美幸はどうやら後者のようだ。  美幸の隣では、大きな狐のしっぽが丸まっている。フォクシー真帆である。  その真帆に膝を貸すのはフレイア鏡。すっかり真帆のことを気に入ってしまったらしく、膝枕をして、真帆の髪を優しくなでていた。 「あら、貴女がそんなことを言うなんて珍しいわね」 「そうっスか?」 「そうよ。いつも元気な貴女がトレーニングもしないのも珍しいしね」 「ん~、たまにはこんな日もあるっス」  二本目のスポーツドリンクを口に含む美幸。  それも一息で飲み干してしまうところで、鏡が笑顔で言う。 「女の子の日かしら?」 「えぶふっ!!」  口の中のドリンクを毒霧のように噴出し、目の前に座っていた先輩の顔面に思い切りかかってしまう。 「だ、大丈夫っスか柳生先輩!」 「あらあら、大変」 「か、鏡さんが変なこと言うから! 先輩、すいません!!」 「いや、構わない。気にするな」  柳生美冬は立ち上がり、もう一度「気にするな」と言って立ち去った。シャワーでも浴びに行くのだろう。 「ああ……マジですみません先輩……」  へこんでいる美幸を見て、鏡はいつもと変わらぬ微笑を浮かべながら、膝で丸まっている狐のしっぽをなでる。  真帆は幸せそうな笑顔で、まだ夢の中にいた。 ---- <次回予告!> 真帆「次回、『真田ミユキの憂鬱』第2話!」 美幸「ええっ!? まだやるっスか!?」 真帆「やらないのか? 真帆は見たいぞ?」 美幸「真帆ずっと寝てただけじゃないっスか!」 真帆「鏡さんの脚は柔らかくて気持ちいいからな!」 美幸「あー、そうっスかそうっスか」 真帆「ところで、憂鬱ってなんだ? 美味しいのか?」 美幸「憂鬱は食べ物じゃないっス!!」 鏡「私、太ったのかしら……?」

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