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「ナスコ」(2008/01/11 (金) 12:52:56) の最新版変更点
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**ナスコ
「クリスマスの思い出」で原稿依頼がきた。
なぜ私にこんな依頼が、と思いつつ少し目の離れた社内報委員の
HSE(先月の社内報でノロケ話をつらつらと書き、旦那との恥ずかしい
写真を2枚も載せていた女。)を見ると、初級SEのS田とこちらを見て笑っている。
「奴等は俺に恥ずかしい話を書けと言っている。」
直感的にそう感じたが、まあしょうがない。
先月号のHの記事よりは恥ずかしくない程度に、私の12月の過ごし方を紹介することにする。
----
12月初旬
気がつくともう12月。
この時期の、独り身は少々辛い。
周りを見回すと最近彼女にふられたばかりの前田が、遠くの空を見上げ
「夏子、なつこ、ナツコ」
とつぶやいている。
それを聞いた渡辺は
「いいじゃん、夏子ぶすだし。」
と冷静かつ適切な慰めをしている。
何とかしなければ。嘘でも24日は残業しないで帰ろう。強く心に誓った。
---
12月中旬
やっぱりまずい。
今年もお家で「明石やサンタ」を見ながら過ごすクリスマスになってしまう。
どんな手段でこの状況を打開したらいいんだ。
合コンかナンパしか手は無いんだろうが、前田はまだ使い物にならない。
あまりのショックに前歯が欠けてしまったのだ。
「なすこ、ナスコ」
空気が抜けている。
今年も諦めるしかないだろう。
---
12月20頃
忘年会の後、落合SEとナンパを試みると結構可愛い女の子2人組がひっかかった。
一緒にいた先輩方を何とか振り切り、4人の飲み会が始まった。
「落合SEはロリコンだから俺の趣味とかぶらないだろう」
という深い読みもあり、その場でクリスマスの予約を取りつけた。ついに来た幸せのクリスマス。
---
12/24
会社を早めに切り上げ待ち合わせ場所へダッシュ。
面白くもない話をしながら表参道を歩いていると、気がつかない間に
プレゼントを買わされていた。
俺もCDを1枚買ってもらい、喜んでいた。
幻想的な光と、煩悩がそうさせたのだろう。
これだったら、いつも通り飲み屋で
「ばかやろう、何がクリスマスだ」
と過ごしていたほうが、金もかからず楽しかったのではないかと強く感じながら、
次の日も仕事なので何事もなく帰った。
---
12/31
彼女から連絡がない。
「奴もクリスマスで焦っていたのだ。」
と言うことに気づき、絶望した。
傷ついた心を癒し新年の願い事をする為、初詣に出かけ
「来年のクリスマスは楽しく過ごせますように」
と祈った。気のせいだろうか、近くでは
「なすこ、ナスコ」
と聞こえてきた。
[[上へ>雑 文]]
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**ナスコ
「クリスマスの思い出」で原稿依頼がきた。
なぜ私にこんな依頼が、と思いつつ少し目の離れた社内報委員の
HSE(先月の社内報でノロケ話をつらつらと書き、旦那との恥ずかしい
写真を2枚も載せていた女。)を見ると、初級SEのS田とこちらを見て笑っている。
「奴等は俺に恥ずかしい話を書けと言っている。」
直感的にそう感じたが、まあしょうがない。
先月号のHの記事よりは恥ずかしくない程度に、私の12月の過ごし方を紹介することにする。
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12月初旬
気がつくともう12月。
この時期の、独り身は少々辛い。
周りを見回すと最近彼女にふられたばかりの前田が、遠くの空を見上げ
「夏子、なつこ、ナツコ」
とつぶやいている。
それを聞いた渡辺は
「いいじゃん、夏子ぶすだし。」
と冷静かつ適切な慰めをしている。
何とかしなければ。嘘でも24日は残業しないで帰ろう。強く心に誓った。
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12月中旬
やっぱりまずい。
今年もお家で「明石やサンタ」を見ながら過ごすクリスマスになってしまう。
どんな手段でこの状況を打開したらいいんだ。
合コンかナンパしか手は無いんだろうが、前田はまだ使い物にならない。
あまりのショックに前歯が欠けてしまったのだ。
「なすこ、ナスコ」
空気が抜けている。
今年も諦めるしかないだろう。
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12月20頃
忘年会の後、落合SEとナンパを試みると結構可愛い女の子2人組がひっかかった。
一緒にいた先輩方を何とか振り切り、4人の飲み会が始まった。
「落合SEはロリコンだから俺の趣味とかぶらないだろう」
という深い読みもあり、その場でクリスマスの予約を取りつけた。ついに来た幸せのクリスマス。
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12/24
会社を早めに切り上げ待ち合わせ場所へダッシュ。
面白くもない話をしながら表参道を歩いていると、気がつかない間に
プレゼントを買わされていた。
俺もCDを1枚買ってもらい、喜んでいた。
幻想的な光と、煩悩がそうさせたのだろう。
これだったら、いつも通り飲み屋で
「ばかやろう、何がクリスマスだ」
と過ごしていたほうが、金もかからず楽しかったのではないかと強く感じながら、
次の日も仕事なので何事もなく帰った。
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12/31
彼女から連絡がない。
「奴もクリスマスで焦っていたのだ。」
と言うことに気づき、絶望した。
傷ついた心を癒し新年の願い事をする為、初詣に出かけ
「来年のクリスマスは楽しく過ごせますように」
と祈った。気のせいだろうか、近くでは
「なすこ、ナスコ」
と聞こえてきた。
[[上へ>雑 文]]
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