惜しむらくは戦闘のテンポが劣悪で、1週するだけでも膨大な時間を取られることだが、それを踏まえた上でなお良作との声の多い作品である。その人気故か、バンダイナムコゲームズが制作したクロスオーバーゲーム、「PROJECT X ZONE」は実質的続編というべきシナリオになっている。特に続編PXZ2は主人公が当作の主人公零児&小牟のコンビであり、続編としての色が濃い。こちらは当作の戦闘システムを大きく改良して搭載しており、ゲームとしての完成度は格段に向上している。こちらも是非。
また、NAMCO x CAPCOMを語る上で外せないのが、そのOPムービーの完成度の高さである。主題歌によって各ゲームの主人公たちが縦横無尽に暴れまわるムービーは、主題歌自体の完成度の高さ、その展開の熱さによって高い評価を得た。必見。
数百年後の未来、銀河中心より2万8千光年の空間。そこには4つの勢力が宇宙進出を果たしていた。地球移民を祖に持ち、超国家企業体によって統治された『民主連邦』。“総統”の元で統一軍政を推し進める『軍事帝國』。超古代文明の技術、超能力で制御された兵器を用いる『神聖宗教国』。次元粒子すら制御可能な技術力を有しつつも、王朝による封建制を敷く『封建王朝国』――これは、四大勢力により数世紀に渡り宇宙に繰り広げられた「新宇宙秩序戦争(The New Space Order War)」の記録である。