ゲーム

電源ゲーム

NAMCO x CAPCOM

  • 制作:ナムコ(現バンダイナムコゲームズ)
  • 古来より、人の世に害をなす異界の存在と戦い続けてきた特務機関「森羅」。そのエージェントである有栖零児と小牟(シャオムゥ)は、世界を混沌に導かんとする秘密結社「逢魔」との戦いの最中、"ゆらぎ"とよばれる現象を介し、異なる世界へと渡ってしまう。時を同じくして、様々な世界で混乱が生じ始める。裏で暗躍する「逢魔」を追って、異なる世界を股にかけた、長い戦いが始まろうとしていた。
  • カプコンの許諾を受けて、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)が発売したPS2用のSRPG。社名や機種から分かる通り、発売は2005年と随分前のゲームであるが、それでも多くのヒーローが一同に介し繰り広げるクロスオーバーの濃密さは比類なく、未だカオスフレアの参考としての価値を失っていない。
  • 魔界の怪物を嬉々として格闘家が殴り倒し、オカルトの専門家が未来の戦闘用アンドロイドに困惑する。ゾンビと因縁深い軍人達がアンデッドとタッグを組み、ファンタジー世界の異種族を目にして「きぐるみじゃないの!?」と困惑し、逆に虎のマスクのプロレスラーが異種族扱いされる度に「これはマスクだ」と切り返す・・・全編通してフレア稼ぎのムーブの参考になる箇所にあふれており、プレイすれば当分ネタの引き出しに困らない。
  • また、当作のネタのカバー範囲自体相当なもので、ゲーム内だけでなく設定資料や外部作品の小ネタが随所に散りばめられており、その調査範囲は脱帽もの。特にゲーム内でのキャラクターの表現が皆無な時代のレトロゲームからの出身者に対し、原作でのイメージを損なわずに現代風のキャラクターを与え、最新(当時の)のキャラクターと並び立たせる手法は、PCのキャラ付けの際に参考になるのではないだろうか。
    • ディグダグの主人公に「地下要塞バラデュークへの奇襲作戦の際、空間騎兵が突入する突破口を開いた特殊工作員の最後の生き残り」なんて渋すぎる立ち位置(と絵面)を与えて登場させた作品は、後にも先にもナムカプくらいのもんだろう(ちなみに公式の後付設定を活かしたもので、適当なでっち上げというわけではない)。
  • 惜しむらくは戦闘のテンポが劣悪で、1週するだけでも膨大な時間を取られることだが、それを踏まえた上でなお良作との声の多い作品である。その人気故か、バンダイナムコゲームズが制作したクロスオーバーゲーム、「PROJECT X ZONE」は実質的続編というべきシナリオになっている。特に続編PXZ2は主人公が当作の主人公零児&小牟のコンビであり、続編としての色が濃い。こちらは当作の戦闘システムを大きく改良して搭載しており、ゲームとしての完成度は格段に向上している。こちらも是非。
  • また、NAMCO x CAPCOMを語る上で外せないのが、そのOPムービーの完成度の高さである。主題歌によって各ゲームの主人公たちが縦横無尽に暴れまわるムービーは、主題歌自体の完成度の高さ、その展開の熱さによって高い評価を得た。必見。

レッド・デッド・リデプション

  • 製作:ロックスターゲームズ
  • 1911年アメリカ。西部が終焉を迎えようとしている時代。かつて伝説のアウトローとして名を馳せたジョン・マーストンは、ただ一人、広大な西部へと足を踏み入れる。連邦捜査官によって家族を人質にとられたマーストンは、かつて家族同然であった無法者どもを殺すべく、再び銃を手にしたのだ。 砂塵に塗れながら荒野を走り、一人、また一人と仲間を葬っていくマーストン。 彼は己の体に染み付いた血染めの過去と決別し、贖罪を果たす事ができるのだろうか・・・。
  • GTAシリーズなどで著名なロックスターゲームズが送る、一大痛快ウェスタンゲームである。典型的な箱庭ゲームととる向きもあるだろうが、広大な荒野を馬に乗って駆け抜け、そこで一人のガンスリンガーとしてどう生きても良いというのは、実に燃え滾るものである。 オブリビオン、フォールアウトと並んで、RPGにおける新たな金字塔を打ち立てたといっても過言ではあるまい。
  • その自由度もさることながら、特筆すべきは随所に盛り込まれた西部劇への『愛』である。 それは決して初心者に対する押し付けなどではなく、西部劇やウェスタンをまったく知らない人であっても、自然にのめりこみ、楽しめるよう丁寧に配慮された『愛』なのだ。 マーストンとともに西部を走り回り、賞金首を追跡し、無法者との銃撃戦を繰り広げ、ランダムで発生する事件へと首を突っ込んでいくうちに、あなたは自分が西武で生きているということを実感できるに違いない。
  • ちょうどカオスフレアでも西部劇ミームであるサンドブロウが追加されたところである。 おまえはカオスフレアかといわんばかりに暴れまわるマーストンの姿は、ロールプレイの参考になること間違いなしだ。 また重厚なメインストーリーや、些細なことから始まるサブイベントなどは、シナリオ作成の助けになるだろう。 小太刀右京氏もお勧めの一品。 なるべく新鮮なうちに手にとって遊んで頂きたい。

マスエフェクト

  • 製作:バイオウェアコーポ
  • 西暦2148年、人類は火星で古代文明の遺跡を発見した。
    遠い昔に滅亡した異星人のテクノロジーは時空を超える力を人類にもたらし、
    遺跡発見から数十年の時を経た今、遠く宇宙の彼方への航行が可能になった。
    人類史上、最大の発見となったテクノロジー。銀河の人々は、その偉大なる力をこう呼ぶ……
    マスエフェクト
  • しかし宇宙へと飛び出した人類を待ち受けていたのは、彼らを遥かに上回る文明を誇る異星人達によって運営される評議会であった。新参者の人類は、そこで自らの地位を確保しようと懸命な努力を続け――そして西暦2183年。地球連合軍の英雄シェパード少佐は、人類として初めて――あらゆる法律を無視し、単独でありながら評議会の全権力を振るう事のできる地位にある、銀河防衛の要――超法規的捜査員スペクター候補に選抜され、その試験としてある特殊任務への従事を命じられる。
    人類のコロニー、惑星エデンプライムで発見された古代異星人文明の遺産「ビーコン」の回収。それは人類を宇宙へと送り出した叡智と同質の、或いはそれを遥かに上回る恩恵を評議会に齎す事が期待されていた。しかしシェパード少佐を待ち受けていたのは、機械生命体「ゲス」の襲撃と、評議会直属のスペクター・サレンの裏切りであった。
    だが新参者の人類の主張では、確固たる証拠が無い限りサレンの罪を評議会へ告発することはできない。かくしてシェパード少佐は、銀河全体の運命を左右する陰謀に挑むべく、仲間達と共に広大な宇宙へと旅立つ……!
  • 人類の英雄であるシェパード少佐となり、仲間達と共に銀河を駆け巡り、銀河を脅かす陰謀と戦っていくX-BOX360用のSF超大作RPG――それがマスエフェクトである。他のRPGなどと比較して、とにかく素晴らしいのは綿密に作り上げられた設定と、そして銀河に暮らす様々な異星人達の姿であろう。
    • 1000年以上もの時を生きる評議会の重鎮、両性具有種族「アサリ」
    • 急速な新陳代謝に伴う、優れた頭脳と知恵と諜報能力を持つ種族「サラリアン」
    • 規律を重視し、個人や組織の名誉を重んじる軍事種族「トゥーリアン」
    • 転倒が死に直結する故、四足で慎重に行動する穏やかな「エルコー」
    • 機械生命体に故郷を追われ、数百年間を艦隊で放浪している「クォリアン」
    • かつて戦争に敗れてより衰退の一途を辿りつつある、狡猾な爬虫人類「クローガン」
    • 超高圧惑星で進化し、高度な経済観念を持つ故に評議会の財政を担う「ヴォルス」
    • 古代に超文明を築き上げた異星人を、自分たちに知恵を授けた神と信仰している種族「ハナー」
    • トゥーリアンによって生み出された、あらゆる有機生命体の敵である機械種族「ゲス」
    • 評議会の新参者、地球連合――我々「ヒューマン」
  • そして、そういった世界観である以上、共に戦う仲間達も人類だけではない。シェパード少佐と共に銀河を駆け抜ける面々は、実に個性豊かで多彩な顔ぶれなのだ。
    • 両足に障害を抱える凄腕パイロット
    • 人造超能力者の海兵隊員
    • エデンプライム警備隊の生き残りである女兵士
    • 官僚的な上層部に反発する、熱血漢のトゥーリアン宇宙刑事
    • 悪党は死を持って裁くべきと信じる、義理堅いクローガンの賞金稼ぎ
    • 成人の儀式のために艦隊を離れた、機械フェチなクォリアン少女
    • 年齢106歳、アサリ族の天才美少女考古学博士
  • ……姿形は勿論、文化やコミュニケーションの方法さえまったく異なる彼らと共に銀河を縦横無尽に飛び回り、時に反発し、時に協力し、時にロマンスを育みながら、仲間として巨大な陰謀に立ち向かっていく様はまさにカオスフレアであり、テオスを舞台にしたキャンペーンそのものであるといえる。
  • システム面において特筆すべきは、何にも増してその会話システムであろう。シェパード少佐の経歴(プレイ開始時に複数種類から選択)、プレイ中にとった行動、会話の方針(アグレッシブorチャーム)によって、仲間達やNPCとの会話や行動の選択肢は、膨大な数にまで増え続けていくのだ。
  • しかもそれはムービーシーンにおいても同様で、シェパード少佐の全ての台詞は我々プレイヤーが決定する上、あらかじめ選択肢を決めておけばムービーが途切れる事無く会話が続いていく……つまりムービーへダイレクトに介入できるゲームなのだ。近年の『ファイナルファンタジー』などの大作ゲームが「映画」などと揶揄される事を鑑みると『マスエフェクト』は、その正統なる進化形態と表現しても過言ではあるまい。
  • そしてシナリオに沿いつつも、人類の英雄シェパード少佐の行動を全てプレイヤーが操作出来るとなると……それが緻密に構築された世界観の中であり、更に銀河系を縦横無尽に飛びまわれる事もあわせて……『オブリビオン』『フォールアウト3』そしてTRPGの進化した作品だと言う事も、間違いはあるまい。
  • TRPG、そしてカオスフレアが大好きだという人には、是非とも遊んでいただきたいゲームである。
    • あと、これは余談なのだが……前述の仲間達が誰も彼もみんな魅力的なあたり、プレイしてて堪らなくなってくるのだ。というか「あ、恥ずかしながらまだ106歳なんです……でも、もう子供じゃありませんっ」とか言われちゃったらね、もうね。

風のクロノア door to phantmile

  • 開発:ナムコ(現バンダイナムコゲームズ)
  • プラットフォーム:プレイステーション/Wii
  • 夢が原動力となる世界、ファントマイル。風の村に祖父と二人で暮らす少年クロノアは、村外れの丘に何かが落ちてきたのを目撃する。夢で見たのと同じその光景が何かを確かめる為、クロノアは幼馴染のリングの精ヒューポーと共に飛び出した。……始まりは、友達とのちょっとした冒険。それはファントマイル全土を駆け巡る大冒険の幕開けだった。
  • 今やワルキューレやワギャンと並ぶナムコの看板キャラとなったクロノアの初登場作となる、『風のクロノア』シリーズ一作目。十字+2ボタンのみでプレイ可能なシンプルな操作性、3DCGで描かれた愛嬌溢れるキャラクター、ファントマイル語とも称される独自原語による異世界感……等、その完成度はシリーズ1作目にして最高とも称された傑作アクションである。
  • 主人公クロノアは友と一緒に様々な国を駆け巡り、人々を救い、最終的には世界を滅ぼさんとする敵に立ち向かう。その敵――闇の王ガディウスは、自分を封じた世界を憎み、悪夢の化身ナハトゥムを召還して己諸共の世界の滅亡を画策する。この構図は、正にカオスフレアとダスクフレアの戦いのそれである。
  • そして、最後に明かされる真実と、訪れる結末は――正しく、フォーリナーの王道の一つである。是非とも、プレイして確かめて欲しい。

11eyes

  • 開発:lass
  • 無気力に過ごす隻眼の少年、皐月駆。彼が幼馴染の水奈瀬ゆかと共に何の前触れもなく、不気味に変貌を遂げた世界に投げ出される。赤い夜―――――怪物に追い回される無力な二人は、運命に導かれるように力を持った仲間達と出会う。それがやがて世界の命運をかけた戦いへとつながるとは知る由もなく――――
  • 剣客/巫女な陰陽師の先輩美鈴、死んだ筈の姉と瓜二つの顕現者菊理、VIPPER/リターナーな二重人格少女雪子に発火能力者のスペリオル不良賢久、そしてちょっぴりヤンデレ入ってそうな協力者の幼馴染ゆかと共に、サクセシュア/エンシェントの主人公駆が滅亡の運命に挑む!
  • 物語の発端である謎の少女リーゼロッテの絶望とそこに至る過程、そして力を得るまでの出来事はまさにダスクフレアのそれと同じものだ。彼女が放つ《絶望の一撃》は、絶望が時としてどれほどの力を与えるかを教えてくれるだろう。
  • 処女作「青と蒼のしずく」で、
    • 「販売店100店舗以上分それぞれで異なる、各店舗を宣伝するプロモーションムービーを制作する」
  • という偉業(荒業とも言う)を成し遂げたLASSの最新作。LASSお得意の日常の描写も秀逸。戦場帰りの少女雪子が初登場時にやってくれるのを始としたインパクト大のパロ、LASS恒例お下劣な親友など下ネタも欠かせない。ミドルでフレアを稼ぐ際の参考にどうぞ。
  • 他にもバトルにおける演出は必見。圧倒的不利な状況で《プレイヤーズコール》を味方に撃たせる為敢えて《カバーリング》し、防御リソースが尽きたここぞのタイミングで叩きこまれる《存在しない刻》。要所要所で放たれる《いにしえの支配者》、最悪の結果を遠ざける《やがて来る過去》、強敵の防御属性を打ち破る《無限の解放》《太古の記憶》を織り交ぜた突き返し、ラストバトルでの《光を呼ぶ者》そして手にした剣に乗る《過ぎ去りし未来》!最後の最後にエンディングでやってくれる《金色の魔法》など、カオスフレアの参考にならない部分は一切無いと言っても過言ではない。
  • 4月2日に、同時期の事件を描いたXbox360版が出るとの事。剋目して待て!
    • というわけで無事に発売されました。
  • 虚ろなる鏡界編
  • 主人公・天見修は現在の科学技術と魔術を融合した「現代魔術師」である事を隠し、周囲とは距離を置いて日々を送っていた。そんな折、街では「ドッペルゲンガーを見たものは、行方不明になる」という噂が流れはじめる。現代魔術師としての直感と不穏な気配を察した修は、密かに失踪事件の調査を開始するのだが……
  • 異常に多芸な主人公、携帯電話型マジカルデバイス標準装備のメイジ・リアリティハッカー・グレズ・武挟である修、彼に恋する協力者少女汐音、執行者に見えて実はガチ耐久光翼な、修と同じく現代魔術師のメイジ・リアリティハッカー・グレズ澪、本編だと影が薄い実力者にしてメイジシングル栞、妖艶なる巫女・メイジ・エンシェントかなえ、本編だけでなくこっちでも影の薄いアスリート匡にヒロイン昇格おめでとうなやっぱり協力者枠の少女香央里といった個性的な面々が、本編にも負けない冒険を繰り広げる。
  • 10月現在、テレビアニメも放映中。ヒロインたちのパンチラに剋目せよ!!


封神領域エルツヴァーユ

  • 現在はプロレスゲームのメーカーとして認知されるユークスが、昔PSで出した3D格闘ゲーム。多次元に同時に存在する絶対存在『イハドゥルカ』に対抗する為、異世界「イ・プラセェル」へと召喚された様々な世界の勇者たちとイハドゥルカとの熾烈な争いを描く物語。
    • 「イ・プラセェル」はケルト神話に登場しティル・ナ・ノーグなどとも同一視される「至福の島イ・ブラセル」の事だろう。
  • メタルヒーロー、魔法使い、陰陽師、格闘少女、魔剣のしもべ……と主義もタイプも全く違う勇者達が、時に反目し、時に協力しながらイハドゥルカとの決戦に近付いていく様やケレン味たっぷりのビジュアル、中二病全開と呼んで差し支えない設定群の数々と『カオスフレア』との親和性は極めて高い。
  • 進行がTVアニメなどの番組を強く意識している。ストーリーモード各話でのサブタイトルの入りやアイキャッチ、果てはゲーム中に担当声優のサインプレゼントの広告が入るなど凄まじい悪乗りっぷりである。

FallOut3

  • 2277年、アメリカ。誰もが想像した未来より絶望に溢れた未来、誰もが恐れた核戦争後の世界よりも残酷な世界。200年前に起きた核戦争によって、世界は荒廃し尽くした。かつてのワシントンDC――キャピタル・ウェイストランド(首都跡地)と呼ばれる場所には廃墟が広がり、放射能によって生まれたミュータントやクリーチャー、発狂したロボットが、我が物顔で闊歩している。人々は汚染された水や食物を齧り、略奪者たちに怯えながら必死に暮らしている。失踪した父を追って核シェルターVolt101を後にした「君」は、果てしない旅への第一歩を踏み出した……
  • アフター・ホロコーストと聞いて、我々は何を想像するだろうか? 手近な例は『北斗の拳』かもしれない。しかし、ネフィリムやパンデモニウム――つまり惑星エルダの人々が、どんな世界で暮らしていたのか。それをロールプレイするには、それだけじゃあ足りない。想像だけじゃ駄目なのだ。実際に暮らしてみるより他に無い。――ようこそ、キャピタル・ウェイストランドへ。ようこそ、世界の終わりへ。君にはこの世界で必死になって生きていく以外、選択肢は与えられていない。荒廃した土地でも正義を貫くか、それとも欲望の赴くまま略奪者になるか、それとも撃たれて死ぬか。好きに選べば良い。それしかないのだから。
  • キャピタル・ウェイストランドに広がっている光景は、まさしく衝撃的なものだ。1950年代の人々が思い描いた姿そのままのレトロ・フューチャーな都市が、完膚なきまでに破壊し尽くされているというのは。そして、人々はみんな必死になって生きている。不発核弾頭を拠り所に作られた街、放射能で体が腐ってもなお陽気に生きる人々、絶望した世界に対し戦いを挑むラジオのDJ、アメリカ合衆国大統領を名乗る誰か、200年経過しても使命を守り続けているロボット、そして略奪者に至るまで、みんなが必死に生きている。勿論、君もだ。
  • さて。一通りアフター・ホロコーストを堪能したならば、そこで一旦ゲームを止め、同会社が製作したファンタジーRPGオブリビオンを遊んで見て欲しい。衝撃に見舞われるだろう。美しい自然。汚染されていない食料に水。平和。そして剣と魔法とかいう馬鹿げた代物! その通り、ここがオリジンだ。惑星エルダの人間に残された、最後のフロンティア。それがどれ程までに希望に満ち溢れ、魅力的な未来なのか、実感出来る筈だ。
  • つまり、このゲームは実に優れた参考作品なのだ。
  • そしてこの度、ジェネシックサファイアにおいて「文明の滅びた世界でサバイバルするミーム」ことオルファンが追加された。まさにFalloutをやるためのミームいっても過言ではない。

猫侍

  • 江戸、深川に一人の男――否、雄猫が現れた。名を十兵衛。当年とって三十歳の猫又である。故あって親友である仁右衛門の所に厄介になった十兵衛は、深川に腰を据え、日々を過ごして行く。時に猫又達の揉め事に首を突っ込み、時に人間達の暮らしを覗き見、或いは魚釣りや鼠捕りに興じる、安寧の日々。ところが剣客集団・御神楽党の刺客が次々に深川へと送り込まれてくる。謎めいた刺客が狙い、そして刺客を迎え撃つは、かつて猫又の都、御神楽府にその猫ありと謡われた「弟斬り」十兵衛!
  • 主人公に猫又を据えた、という聊か変り種だが、正統派の時代劇ADV。深川で毎日を自由気ままに過ごし、そして時には剣を抜く。主人公は猫であっても――猫であるからこそ――その完全に再現された、江戸での日々は素晴らしい。猫と人間との交流という、不可思議な光景もまたカオスフレア的であるし、是非。

New Space Order

  • 開発:ナムコ(現バンダイナムコゲームズ)
  • プラットフォーム:アーケード(予定/開発中止)
  • 数百年後の未来、銀河中心より2万8千光年の空間。そこには4つの勢力が宇宙進出を果たしていた。地球移民を祖に持ち、超国家企業体によって統治された『民主連邦』。“総統”の元で統一軍政を推し進める『軍事帝國』。超古代文明の技術、超能力で制御された兵器を用いる『神聖宗教国』。次元粒子すら制御可能な技術力を有しつつも、王朝による封建制を敷く『封建王朝国』――これは、四大勢力により数世紀に渡り宇宙に繰り広げられた「新宇宙秩序戦争(The New Space Order War)」の記録である。
  • 『スターブレード』『ギャラクシアン³』等の共通世界観として知られる『U.G.S.Fシリーズ』の設定を更に膨らませた、星間戦争を題材としたリアルタイムストラテジーゲーム。その世界設定にはナムコ作品のそれが散りばめられており、民主連邦が擁する軍隊は前述のU.G.S.F、連邦を統治する巨大企業の筆頭は『エースコンバット3』のゼネラルリソースとニューコム、軍事帝國が用いる言語は『ゼビウス』のゼビ語がベース、神聖宗教国の古代文明は『ゼビウス』並びに『テイルズ』シリーズから……と、正にナムコ作品のクロスオーバー状態とも言えよう。
  • 本作は2004からのナムコ直営のネットカフェでのクローズドβテストを経て、2007年にアーケードでの稼動を予定していた……が、2009年に開発の中止が告知された。恐らくはオンラインゲーム、引いてはナムコと云うメーカー自体を巡る状況の変化に、想定していたゲームの開発が継続不可能となった為と思われるが……惜しまれる末路であった。
  • 宇宙からオリジンに至った弧界は幾つか存在するが、それらが宇宙で遭遇したらどうなるか? 或いは弧界同士の戦いが宇宙に展開したら? その回答の一つがこのゲームで描かれる(筈だった)光景だろう。国家形態も技術概念も異なる勢力が、宇宙空間で覇を競う。連邦のジオソード型航宙戦闘機とレシプロ機の如き帝國戦闘機がドッグファイトを繰り広げ、神聖宗教国のESP能力者が操る珪素生命船と古代建築の如き封建王朝国の戦艦が砲火を交える……これにダスクフレアの陰謀とフォーリナーを混ぜれば、宇宙を舞台としたシナリオの出来上がりである。テオスや宇宙怪獣等の登場で宇宙戦争もやり易くなったからこそ、その存在を覚えていて欲しい一作である。

Sa・Ga2 秘宝伝説

  • 開発:スクウェア(現スクウェアエニックス)。ゲームボーイ用ソフト。
  • 言わずと知れたサガシリーズの二作目。永遠の美を求めるダスクフレアには、このゲームの名台詞「いまのあんたがいちばんみにくいぜ!」を叫んでフレアを稼ごう。通じるかどうかは判らないが。
  • 主人公は父親を捜す為、同じ学校の仲間達と共に、太古の昔、古き神々が一つ一つの世界を繋ぐものとして作った長大な「塔」を昇りながら幾多の世界を旅していく。その途中に立ち塞がるのはそれぞれの世界を治める「新しき神々」。古き神々の作った秘宝の一つ「イージスのたて」を手に、主人公達の攻撃の殆どを防いで来るボスや、巨大な三段変身のラスボスを相手に、核爆弾やレオパルト2、最強の魔法フレア、エクスカリバーなどで戦う戦闘が楽しめる。
    • 同シリーズでは七作目の「サガ・フロンティア」も良い。テオスのエラーハをPC1に据えてキャンペーンをするなら、アセルスルートを参考にやってみるのもいいかもしれない。
    • カオスフレアの「HP」「LP」はおそらく同シリーズの最初の作品である「魔界塔士サガ」のハートシステム、そこから「ロマンシング・サガ2」以降へと派生したLPシステムが元になっていると思われる。同シリーズのシステムではPCはHP0で戦闘不能になり、以降はダメージを負うごとにLPを1ずつ消費していく。LPが残っていれば回復薬で回復し、戦闘不能を解除出来るが、LPが0になれば死亡し、キャラクターをロストするというものだった。サガシリーズには覚醒に当たる要素はないが、ロマサガ3には「龍神降臨」という術が存在し、これは以降LPにダメージを負うようになる代わり、技や術の代償を無くすと言うものである。また、サガフロ2より前の敵は原則としてLPを所持せず、ラスボスのみHPが0になった段階で形態を変化した。

鬼畜王ランス

  • 開発:アリスソフト(成人指定。windows用ソフト、現在はフリーでダウンロード可能)
  • その世界でレベル99になれる可能性をもった唯一の人間ランスを主人公に据えた、同社の「ランスシリーズ」七作目にして番外編に当たる作品。俗に地域支配型SLGと呼ばれるジャンル。主人公ランスは一国の王となり、反乱軍を制圧したり他国を侵略する訳だが、注目はランスとその世界での無敵の存在「魔人」との戦いがカオスフレア的か。ランスの持つ魔剣カオスと、異世界の勇者の持つ聖刀日光のみが魔人のバリアを突き抜けて倒せる為、ランスに所属するザコ兵隊を敢えて減らし、最小限の兵士の壁を張りながら大将の攻撃を当てるようにする、といった工夫が必要になる。また、最後に世界を創造した神との戦いがあるところなどもカオスフレア的。
    • 後継作のうち、『大番長』は番長となって全国制覇を目指すゲームだが、ヴァンパイア番長や忍者番長、海賊番長や合体ロボ番長が出るなど、クロスオーバー度が高い。

キャノンボール ~ねこねこマシン猛レース~

  • 開発:ライアーソフト(成人指定。windows用ソフト、現在はシェアでダウンロード可能)
  • ジェノバ育ちの主人公、運び屋フィリオ・ロッシがひょんな事から伝説の暗殺者と出会い、星間レース「キャノンボール」の選手となる話。宇宙船のデザインの奇抜さは秀逸で、スペースオペラに相応しく実用性皆無。アーサーに仕える騎士ギャラハッドは城の形をしたマシンであり、モルガン・フェイの娘である魔女は蛇の二つ絡まった杖のような形。ここまでくれば西部劇風の男のマシンが拳銃そのままの形というのに然程驚きもないだろうが、四つ面顔が掘ってある、ゴロゴロ転がるだけの船(岩?)もある。ストーリー面は陰謀あり、各勢力の思惑あり、太古の遺物とその圧倒的な力、そして全ての勢力が欲する強大な力の鍵を握るのは主人公に連れ添うたった一人の少女と、スペースオペラの王道をいく熱い展開であり、SF的な意味で参考になるだろう。

エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー

  • 開発:バンダイナムコゲームズ/PS2用ソフト
  • 1995年。行き過ぎた国土拡張政策で財政に破綻を来した嘗ての武勇国家・ベルカ公国は、極右政党の政権の元「強く正統な国家の再生」を掲げ、隣国への侵攻を開始した。
    国土のほぼ全域をベルカ占領下に置かれた旧ベルカ自治領・ウスティオ共和国は、外国人傭兵による航空部隊を緊急組織。他国との連合作戦に最後の望みを託す。その中に、後に『円卓の鬼神』と呼ばれる事となる傭兵・サイファーの姿も有った――
  • ……2005年。10年前の記録に残る『鬼神』の名。彼と同じ戦場で翼を交えた、嘗てのベルカのエース達、そして『鬼神』の相棒だった男『片羽の妖精』。
    「奴は――確かにエースだった」
    『妖精』の言葉と共に、“語られざるベルカ戦争”の物語が紐解かれる――
  • アーケードゲーム『エアーコンバット』シリーズのコンシューマ移植版としてスタートした人気フライトシューティングの、プレイステーション2最終作。前作『5』で「15年前の戦争」として言及され、物語の発端となったベルカ戦争を描いた、所謂過去譚である。
  • ウォーバードのイメージソースに最適な本シリーズだが、その点で「傭兵達の群像劇」である本作はPC/NPCで様々な戦闘機乗りを扱う際に格好の参考資料と言えるだろう。170人近い名前付きの敵パイロットほぼ全員に短いながらも多種多様なプロフィールが設定され、その存在が本作により厚みを与えている点は、シナリオ中でウォーバードを描く際に大いに参考となる筈だ。

攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL

  • 発売:ソニー・コンピュータエンターテインメント/PS用ソフト
  • ニューポート・シティのメガテクボディ社ビルが、人類解放戦線を名乗るテロ組織により爆破された。ネット上で犯行声明を発した人類解放戦線に対し、政府は直属の特殊部隊・公安9課を緊急招集し事態の解決を図る。蜘蛛型歩行戦車“フチコマ”との感覚結合を強化した新人隊員を加え、9課は犯行声明の発信源であるベイエリアに急行する――
  • 押井守による映画アニメ化と時を同じくして、士郎政宗の同名漫画を原作としてPSでリリースされた3Dアクションゲーム。プレイヤーは9課の新人隊員として、フチコマを操り任務を遂行するのが目的となる。映画版にはフチコマは登場せず、後のTVシリーズ『stand alone complex』でも新デザインの“タチコマ”に取って代わられている為、本作は現在の所は唯一の“フチコマが活躍する”攻殻二次作品である。
  • 歩行戦車の立ち回りとは如何なるものか。その回答の一つが、本作であろう。建物の壁に貼り付き上空のヘリを打ち落とし、迷路の様な地下通路を歩き回り、目標を追って高速道路を疾走し、高層ビルから落下しながら銃火を交える――。PS初期の傑作『ジャンピング・フラッシュ!』を生み出した開発チーム・エグザクトによりゲーム化された数々のアクションは、CG表現こそ十年の時を感じさせるがその内容に関しては全く色褪せていない。独特な操作方法を習得して訓練と任務を潜り抜ければ、歩行戦車乗りの境地に辿り付く事が出来る筈だ。
  • 原作者である士郎氏の「映画版とは違う攻殻世界を描いて欲しい」と云う要望もあり、(良くも悪くも押井作品な)映画版に対してこちらは原作漫画版ののテイストが強い。士郎氏は一部デザインや絵コンテに参加協力しており、その辺りも原作寄りな雰囲気の一因だろう。
    • 尚、本作の声優陣は映画版と同時期製作にも関わらず映画のそれとは完全に別配役だが、原作初期の軽妙なテイストにマッチしており悪くない。何処か若さと可愛気の漂う草薙素子@鶴ひろみ、故・鈴置洋孝氏演じるトグサ、後のタチコマにも大きな影響を残したと思われる三輪勝恵(パーマン1号役で有名)のフチコマ演技等、聞き所は多い。北久保弘之氏による秀逸なOPアニメと合わせて、これらの為だけに購入しても良い位だ。
  • 電気グルーヴの石野卓球が音楽プロデュースを手掛けた事でも知られており、卓球のオファーにより集結した海外テクノ・ミュージック界の著名陣が楽曲を提供(士郎政宗作品への参加に嬉々として応じたミュージシャンも居たとか)。サウンドトラックの完成度も高く、ブランチ:サイバーパンクやリアリティハッカーのイメージに相応しい一枚。

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最終更新:2017年09月24日 13:54
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