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富嶽
富嶽
共通
《影腹》
《大小二本》
《茶の湯》
《武芸十八般》
《法定》
《※九字印》
《兜割り》
《波導陣》
《※空気投げ》
《※カマエル》
《※サバオート》
《※ファレグ》
剣客
《居合い斬り》・《抜刀術》
《秘剣・稲妻重力落とし》
《秘剣・片手平突き》
《秘剣・弧月刀》
《秘剣・流星》
《※七曜剣》
《※秘剣・無拍子》
《※剣禅一如》
《※不射の射》
《※無影無綜》
艦長
《拡散波導砲発射》
《光子魚雷》
《神木艦》
《改修空母》
《次元潜行艦》
《抜刀隊突撃》
《※乾坤一擲》
《※艦首ドリル》
《小型艦種:軽巡洋艦》
《入渠休養》
《船霊》
《右筆船霊》
忍者
《忍法・霧隠》
《忍法・おぼろ隠れ》
《忍法・残月》
《忍法・疾風怒濤》
《忍法・七変化》
《忍法・獣遁の術》《忍法・水遁の術》《忍法・土遁の術》
《忍法・飛影》
《忍法・長手》
《忍法・疾風空蝉の術》
《忍法・彼岸花》
《忍法・分身の術》
《忍法・モズ落とし》
《※忍法・瞳術》
《忍法・大蝦蟇の術》
《忍法・怪忍獣》
《忍法・枯葉鎌》
《忍法・手裏剣術》
《忍法・三日月刀》
《※萬川集海》
巫女
《雄詰》
《土砂加持》
《反閇》
《鳴弦》
《※大元帥明王法》
《形代砕き》
鷹武者
《弁慶千本太刀》
《鎧通し》
《※十二神将の太刀》
富嶽
共通
《影腹》
事前に腹を切っておき、主君に死を賭して進言する事。『シグルイ』で有名になった。
因みに『シグルイ』の作者山口貴由の漫画『覚悟のススメ』にも、御典医・腑露舞(ぶろぶ)が不徳を恥じて影腹を切り主人公と対峙するシーンがある。
『天羅WAR』の付属シナリオでは眼前で要人をさらわれたNPCの武士が詰め腹を切るくだりがあるが、こちらでは「今時古すぎる作法」と身も蓋も無い事が書かれていた。
なおフレーバーテキスト「死人に生者が勝てる道理はない」は時代小説作家の隆慶一郎が多用する言い回し。
《大小二本》
屋外で振るう事を目的とした刀に対し、脇差は屋内戦用かつ、刀が折れた際の為に用意されたサイドアームである。飾りではないのだ。
これら二本を駆使して戦ったので有名なのが宮本武蔵の二天一流。
如何なる状況にも対応出来る様特に決まった型を武蔵は残していないのだが、刀で相手の攻撃を受け、脇差で仕留めるというものだったらしい。
《茶の湯》
武将たるもの強さだけではなく一流の文化人でなければならない。豊臣秀吉が好んだ事もあって、一挙に流行した。
(史実の)織田信長は茶の湯の流行に目をつけ、領地金銭に代わる俸禄として茶道具を与えるなどした。『信長の野望』シリーズでも茶器を配下に与えて忠誠度を上げる事が出来る。
因みに、信長の弟の一人長益は「有楽斎」と号し、茶人として名を馳せた。
《武芸十八般》
武士が習わなければならない十八の武術の事。最も、これら総てを完全に習得する事は極めて難しく「武芸十八般を会得」と言ったら、途轍もない達人であるのが常であった。
主に弓術、馬術、槍術、剣術、短刀術、手裏剣術、薙刀術、棒術、杖術、鎖鎌術、組討術、柔術、水泳術、十手術、分銅鎖、居合術、砲術、刺又術をさす。勿論、他説あり。
現代のサムライと名高い俳優の藤岡弘、氏は剣道柔道居合い手裏剣などの諸流に通じ、銃砲船舶自家用飛行機などの免許を取得している。
《法定》
鹿島神傳直心影流の基礎の型にして奥義。定められた法定を繰り返す練習によってあらゆる状況に対応する。
『リーンの翼』小説版で異世界バイストン・ウェルに呼び込まれた主人公、迫水真二郎は法定をブロードソードに取り入れて敵を切りまくった。
《※九字印》
臨兵闘者皆陣列在前の九文字の事。本来は密教の厄除けである。
指で刀を作って格子状に切る他、両手を組み合わせて複雑な印を組むという形で伝わっている。
忍者の場合は精神統一用に用いられたとされる。尚、正式な呪術者でない者が使用すると、逆に災いが来るとか。
《兜割り》
置いた兜を刀で叩き割る演武。といっても、実際はとても両断出来るものではなく、頭頂部だけ割れれば成功とされる。
『シグルイ』及び『駿河城御前試合』では、これを得意とする船木兄弟が登場。
相手の脳天を叩き割る技の名前として分かり易いためか、同名の必殺技が各所で見かけられる。
《波導陣》
時代劇で印籠といったら、そりゃあもう『水戸黄門』。
因みに印籠それ自体は当時一般に流通している小物入れなので、多数の作品に登場する。今で言う携帯電話みたいなものだ。
ネーミングは、石垣環の漫画『ウィザードリィ外伝 第二部・鳳凰の塔』に登場する「鳳龍波動陣」より。ただし、こちらは「使った者は必ずロストする」とまで言われる禁断の技だった。
《※空気投げ》
「柔道の神様」と呼ばれる伝説的柔道家、三船久蔵氏が39歳の時に編み出した絶技。正確には「隅落し」という。
因みに他の名前案に「バケツ投げ」というのもあったが、それは酷いとして拒否したそうな。
更に因みに、この没案を元ネタにしたのが、バケツの頭を持つロボットが柔道で戦う、ゆでたまごの漫画『スクラップ三太夫』である。
素早い動きで相手の体勢を崩し、着衣を握った手以外に一切触れる事無く、相手の後方へと放り投げる。
《※カマエル》
「神を見る者」の名を持ち、神の敵対者を苛烈に罰するとされる。セフィロトの樹の第5セフィラ・ゲブラー(峻厳)の守護天使。
《※サバオート》
ヘブライ語で「万軍」の意味を持つ7人の権力アルコーンの1人。デミウルゴスと同一視されるヤルダバオトの息子の1人である、という説もある。
《※ファレグ》
グリモワールで象徴として登場する「オリンピアの天使(精霊)」の1柱で、「火星」を司るという。
剣客
時代劇小説では馴染み深い語。一般にこの単語ではドラマ化された池波正太郎の『剣客商売』などが有名か。
《居合い斬り》・《抜刀術》
刀を遅滞なく抜きながら攻防の動作を行うことで、不意の危急に対処する護身の技術。或いは非戦闘態勢から不意打ちする奇襲の技。
時代劇小説では「素早い初太刀を放つ必殺技」として描かれる事も多く、ある種のお約束になっている。
『るろうに剣心』でも主人公の必殺技として登場。当時の子供達に強くその存在を印象づけた。
《秘剣・稲妻重力落とし》
斬艦刀でなければ放てない、とするのは『スーパーロボット大戦α』シリーズ及び『同OG』シリーズに登場するゼンガー・ゾンボルトの技からくる。
ちなみに初出となる『α外伝』のゼンガーの戦闘台詞に「斬艦刀・稲妻重力落とし」がある。が、以後のシリーズでは使われていない。
更にその元ネタは『科学戦隊ダイナマン』の「科学剣・稲妻重力落とし」。
《秘剣・片手平突き》
新撰組で考案された、確実に相手を仕留める為の技。斉藤一が得意としたとされる。
『るろうに剣心』で斉藤が使うそれを特に「牙突」と呼称して登場。この技を当時の子供達に広く認知させた。
《秘剣・弧月刀》
字面から、格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの覇王丸が使う「奥義・弧月斬」か。円弧状に切り上げ、跳躍ざまに切り上げる、という動作を一挙動で行う対空技。
《秘剣・流星》
『シグルイ』に登場する虎眼流の剣技「流れ」及び「流れ星」から。
余談だが『忍者戦隊カクレンジャー』のジライヤは五芒星を描きながら素早く5回の斬撃を放つ「流れ星」という剣技を所持している。
《※七曜剣》
軌道の複雑さを秘訣とする奥義の例としては、『鬼哭街』に登場する戴天流奥義「六塵散魂無縫剣」。瞬時かつ正確無比に十回の刺突を行う絶技で、余りの速さと正確さの為刺突であるにも関わらず薙ぎ払った様にしか見えないという。
《※秘剣・無拍子》
「無拍子」は江戸時代初期に成立した無住心剣術に登場する言葉。同流派は刀の良し悪しや技にも一切こだわらず、ただ気の流れに従えば事足りるとする異彩を放つものであったという。
《※剣禅一如》
効果は『天下繚乱RPG』の同名奥義から。
《※不射の射》
短編小説『名人伝』に登場した用語からか。
《※無影無綜》
特技名は『天下繚乱RPG』の同名奥義から。
艦長
戦艦が宇宙を飛ぶ、と云うビジュアルは『宇宙戦艦ヤマト』、そこに戦国要素を加えた点は『銀河戦国群雄伝ライ』がイメージソースか。
《拡散波導砲発射》
『宇宙戦艦ヤマト2』に登場した地球連邦主力艦アンドロメダの主兵装、拡散波動砲。
本家《※波導砲発射》と異なり通常特技な辺り、如何にも量産艦向けな装備と言えよう。
《光子魚雷》
『スタートレック』世界における航宙艦の主兵装、光子魚雷(photon torpedo)。その後『無責任艦長タイラー』など多くの作品で登場する。
“魚雷”と呼称するのは、飛行機や車輌では無く宇宙「船」で用いられる事からの形式的な意味合いが強く、実質的にはミサイルと同様に使われる兵器である。
因みに水爆等に用いられる核融合反応のエネルギー変換効率が0.4%に過ぎないのに対し、反物質の変換率は100%。『スターレジェンド』基本ルールブックに因れば10mgでTNT火薬換算273tに相当する。この点からも、光子魚雷の破壊力の高さが伺える。
《神木艦》
『天地無用!魎皇鬼』シリーズに登場する樹雷皇家の「皇家の船」は、木製の外装を有する宇宙艦である。ただしこちらは、外装は超巨木を加工している以上の設定は特になく、コアが神の力を持つ「皇家の樹」であるという設定だが。
樹木は完結した生態系の根本である。実際に生きた樹木を宇宙船に応用出来ないかという発想は存在する。
秋山完の『リバティ・ランドの鐘』では、特殊な竹を使って衛星サイズの遊園地を作った。
《改修空母》
一般に知られる広大な飛行甲板を持つ「航空母艦」が普及し始めたのは第一次世界大戦以降であり、初期の空母はその殆どが既存の艦船からの改修であった(例:巡洋戦艦から改装された『赤城』『レキシントン』、旅客船から改装された『隼鷹』等)。
大戦末期の改修例としては大和級三番艦『信濃』がミッドウェー海戦での空母4隻喪失に伴い急遽空母に改造されているが、竣工十日後に撃沈されている。
因みに最初から空母として造られた世界初の空母が、宮崎駿監督作品『風立ちぬ』にも登場した『鳳翔』である。
また『機動戦士ガンダム』では、MS運用能力を持たないサラミス級やマゼラン級と云った連邦軍艦艇がジムやボールを甲板上に露天係留した状態で出撃してた他、輸送艦であるコロンブス級がアンティータム級軽空母として運用されている。後にサラミス/マゼラン両級種がMSデッキを追加して~改級となった事も合わせて、これも改修空母の一例と言えるだろう。
《次元潜行艦》
所謂「潜水艦」の宇宙版。『宇宙戦艦ヤマトⅢ』に登場した「次元潜行艇」がモデルとなっている。
あまり知られていない話だが、当初の潜水艦には砲が備えており、敵輸送船付近で浮上して砲撃するのが主な任務だった。ところが商船に偽装した対潜水艦船「Qシップ」の登場により、潜水攻撃へと切り替わったのだとか。詳しくは『宮崎駿の雑想ノート』を参照の事。
ハイテク技術を搭載した潜水艦というと『終戦のローレライ』の主役艦シュルクーフが新しいところか。
余談ではあるが、第二次大戦時に於ける帝国海軍艦を沈めた最大の敵は連合軍の潜水艦であった。現在の海上自衛隊が世界でもトップクラスの潜水艦・対潜能力を誇るのは、大戦中に潜水艦に手酷くやられたトラウマ故とも言われている。
《抜刀隊突撃》
『銀河戦国群雄伝ライ』より。主人公のライもまた、当初は切り込み隊の一員であった。
また大航海時代以前は、艦砲による戦闘は発達しておらず、互いに接舷しての白兵戦が基本だった。
SF小説ではE.E.スミスの『レンズマン』シリーズで良く用いられた戦法。登場人物の中では、オランダ系ヴァレリア人ピーター・ヴァンバスカークがこの戦法を得意としており、愛用の宇宙斧を振るって活躍する。
『銀河英雄伝説』でも、『レンズマン』同様に宇宙斧を振るう宇宙海兵隊が登場。予めゼッフル粒子と呼ばれる可燃性の高い物質を散布し、火花の出ない炭素クリスタル製のトマホークで敵艦に切り込む。
《※乾坤一擲》
「運命を懸けてのるかそるかの勝負をする」の意。乾坤の乾は“天”を、坤は“地”を表し、“一擲”は投げる事。“さいころを投げて天(奇数)が出るか地(偶数)が出るか運命を賭ける” という意味になる。『全唐詩』における韓愈(かんゆ)の「鴻溝(こうこう)を過ぐ」という詩が由来。
富嶽特技なのは『スーパーロボット大戦』シリーズにて、示現流の使い手であるゼンガー・ゾンボルトがしばしば用いていたのに由来か。
因みにゼンガーの専用BGMにも、「剣魂一擲」という当て字で用いられている。
テキストに出てくる「第三艦橋」は『宇宙戦艦ヤマト』にて、ヤマトの艦底から上下対称的に飛び出しているサブブリッジ。劇中でもバンクシーンでよく吹き飛ばされていた。
おかげで古いオタクの間では、「よく吹き飛ばされるもの」の代名詞としてしばしば引用される。
因みにこれをオマージュしたのが『天元突破グレンラガン』のダイグレン。やっぱり艦底に「第三艦橋」が存在し、やっぱりよく吹き飛ばされていた。
リメイク版である『宇宙戦艦ヤマト2199』では、冥王星での戦いにおいて潜水艦行動(船体を引っくり返して艦を潜水艦の様に見立てた状態。)を取った際に、晴れて実際に艦橋として使用された。
《※艦首ドリル》
『海底軍艦』『惑星大戦争』『ゴジラ FINAL WARS』に登場した、轟天号の最強兵器。
更なる元ネタは『海島冐險奇譚 海底軍艦』。明治33年に執筆された冒険SF小説であり、回転式衛角として登場。その先見性は凄まじいものがある。現在は青空文庫で無料公開中。
時代は下って、『スーパーロボット大戦OG』シリーズに登場したスペースノア級参番艦クロガネにも艦首ドリルが装備されている。これも『海底軍艦』に倣って艦首回転衛角と呼ばれることも。
ちなみに衝角は、古代ローマから近世にかけて使われていた。魚雷発射管と衝角を組み合わせた物まであり、かの『宇宙戦争』においてはこれを装備した軍艦サンダーチャイルド号がトライポッドを撃破してる。勿論突撃してだ。
ゲーム『大航海時代』においても登場するが立ち位置は決まって、ロマン装備。
《小型艦種:軽巡洋艦》
《電子兵装》の効果が上がるのは、リアルでの巡洋艦に索敵任務が当てられていたことからか。
《入渠休養》
本来は解説にある通り「船舶をドッグに入れて整備や補修を行うこと」であるが、温泉と関わるのは『艦隊これくしょん』において入渠を「お風呂」と呼ぶ艦娘が多いからか。
《船霊》
現在の海上自衛隊に於いても護衛艦には必ず神棚が置かれ、「○○神社」(中には護衛艦の名前が入る)として奉られている。
船霊が主に女性の姿を取る事も、船を女性として扱う文化があることを考えれば不自然ではない、むしろ当然といえる。
船霊が艦長に思慕の念を抱くのも「船に女性を乗せれば、船の嫉妬を招き沈没する」という言い伝えの遠回しな表現とも考えられる。
と、マァ色々尤もらしい事を書いたが、実際のところブラウザゲーム『艦隊これくしょん』の艦娘(かんむす)の再現である。
「(主に女性格の)擬人格を持つ船」は『艦これ』以前にも『マップス』のリプミラ、
『ロストユニバース』のキャナル・ヴォルフィード
、
『蒼き鋼のアルペジオ』の伊401=イオナを始めとするメンタルモデル
等が存在し、SF作品では割と普遍的なキャラクターであったと言えよう。
ちなみにこの様な「人格を持つ船」の元祖的存在と呼べるのが、アン・マキャフリーの『歌う船』シリーズに登場する頭脳船(ブレインシップ)。
もっとも、こちら(頭脳船)の場合はAIなどの類ではなく、身体的に障碍を得て生まれたが優秀な頭脳を持った子供を、宇宙船にシナプス直結した、言わばサイボーグ宇宙船である。
TRPG的には『ビーストバインド』リプレイシリーズのレヴィヤたんとかも、充分に当てはまるんだよなー。
《右筆船霊》
こちらは『艦隊これくしょん』の秘書艦か。
忍者
戦国時代から江戸時代にかけて活躍した密偵の類。乱波などとも言う。
現代日本における忍者の主なイメージソースは世代によって異なる。
古くは白土三平や山田風太郎、横山光輝など。
ある程度まで下ると藤子不二雄の『忍者ハットリ君』なのは、小太刀右京氏の旧HNからもわかるかと。
最近では『カクレンジャー』『ハリケンジャー』『落第忍者乱太郎』『NARUTO』『閃乱カグラ』『ニンジャスレイヤー』か。
大きく分けると、徹底してリアルに描かれる忍者と、超人的能力を駆使するニンジャの二種類がある。
『サンセットルビー』において、時空破断との「クロスミームブランチ」となった。これは『天下繚乱RPG』に「忍者」・「影忍」・「幻術使い」と3つも忍者再現クラスがあるためと思われる。
《忍法・霧隠》
真田十勇士の一人、霧隠才蔵から。
尚、誤解されがちだが彼は架空の人物であり、実在の忍者、霧隠鹿右衛門が元ネタとされる。
加えてカオスフレア的な事に、実は女性だったという話も……(1962年に初演され映画にもなった戯曲『真田風雲録』で女霧隠「むささびのお霧」が登場している)。
《忍法・おぼろ隠れ》
皮膚から血を噴出させるというのは、『甲賀忍法帖』の朱絹が得意としていた忍法。
《忍法・残月》
名前とフレーバーは『ジャイアントロボ』のBF団十傑衆「白昼の残月」からか。
実在の忍者、加藤段蔵は「眼くらましの加藤」とも呼ばれた、凄腕の幻術使いである。
《忍法・疾風怒濤》
『Gガンダム』に登場するゲルマン忍者シュバルツの必殺技「シュツウルム・ウント・ドランク」から。日本語訳は疾風怒濤である。
元々は18世紀にドイツで発生した文学運動。正確には「嵐と衝動」といった意味。
余談だが、カオスフレア用カードボット配布サイトも『疾風怒涛』という。
《忍法・七変化》
『甲賀忍法帖』の如月左衛門。姿形から声に至るまで模写し、敵を混乱せしめた。
時代劇『雪乃丞七変化』。
ちなみに「七変化」自体は元々は妖怪などが様々な姿に“化ける”事を指した言葉。歌舞伎でも、一人の演者が多数の役柄を演じ分ける演目を「変化物」と呼び、実際に早着替えなどで次々と演じ分ける様子を「七変化」と言ったりする。
《忍法・獣遁の術》《忍法・水遁の術》《忍法・土遁の術》
元々は忍者の用いる身を隠す為の術の事。攻撃などに使われるのは、近年の創作物によるイメージが大きい。
獣遁に関して言えば『甲賀忍法帳』の蛍火が、虫や蛇などを操っていた。
天候を利用する「天遁十法」。道具や地形を利用する「地遁十法」。人間や動物を利用する「人遁十法」の三十種類が存在する。これらによって攻撃する事もあるが、目的は死傷する事ではなく、身を隠す事である。
《忍法・飛影》
いわゆる屋根を飛び回る忍者、というイメージを再現する為の特技か。
前述の加藤段蔵もこれを得意としており、異名の一つに「鳶加藤」が存在する。
或いは『指輪物語』の飛蔭(Shadowfax)というのも。
凧やグライダーは『仮面の忍者・赤影』から。
『ロケット(風雲)ライオン丸』からの可能性も。変身時だけでなく、変身後も背中のロケットパックで空を飛ぶ。
あるいは『忍者ハットリくん』のムササビの術、とかもあり得るか。
《忍法・長手》
『甲賀忍法帖』の風待将監は痰、地虫十兵衛は舌、小豆蠟斎は手足、蓑念鬼は体毛をそれぞれ活用して攻撃していた。
『るろうに剣心』に登場する隠密御庭番衆の般若は、両腕に縞模様の刺青を入れる事で錯覚を引き起こし、見た目よりも長い射程を持っていた。
《忍法・疾風空蝉の術》
いわゆる「変わり身の術」。攻撃を受ける直前、丸太などに摩り替わっているアレである。
作品によっては岩、藁人形、敵や味方、キンケシなどなど。
《忍法・彼岸花》
彼岸花とは、お寺の墓地などによく植えられている、多年生の球根性植物。ちょうどお彼岸の季節に花を付けるためこう呼ばれる。別名曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。墓地で見かける機会が多い事に加え、有毒でもある為、日本では「死」を連想させる物として描写される事も多い。
『甲賀忍法帖』の陽炎。情欲にふけると吐息が毒になってしまう。
後に『天下繚乱RPG』で忍者の特技として登場(回数制限がついた)。同作のリプレイのキャラ黒部茜の得意技となっている。
《忍法・分身の術》
高速で移動しながら、一瞬だけ止まる事で残像を作り出す術。実在した忍者、風魔小太郎が得意としたという。
正統派?の使い手としては『忍者戦隊カクレンジャー』のサスケが挙げられる。残像どころか、分身したそれぞれが銘々に敵と戦うという超絶忍術である。因みにカクレンジャーの場合、読み方は「わけみのじゅつ」。
他にも双子、三つ子を用いた術なども存在する。『ドラゴンボール』のムラサキ曹長は六つ子でやって見せた。
“宇宙忍者”バルタン星人の分身は、ミクロ化していた仲間を巨大化して惑わせるもの。
最近の使い手として『NARUTO』のうずまきナルト。数十人単位で分身してカバーリングに攻撃に術の集中にと使い分ける。分身して術の修行をして効率UPまでしていた。
《忍法・モズ落とし》
格闘ゲーム『侍スピリッツ』シリーズの登場キャラ、服部半蔵のコマンド投げ技。モズが獲物を狙って急降下する様を思わせる事から名付けられたとか。
その原典は『カムイ外伝』において用いられた「飯綱落とし」。相手を抱えたまま飛翔し、頭から地面に叩きつける絶技。衝撃の全てを敵が受ける為、使用者は一切の傷を負わないという。
その他、類似の技は多くの作品に登場する。
『Gの影忍』の大気圏飯綱落とし。衛星軌道から敵を抱えて大気圏突入する荒業。
『炎の転校生』の暗黒流れ星。偶然を誤魔化す為、血を吐く鍛錬の元に編み出した技である。
『ニンジャスレイヤー』のアラバマオトシ。ジュー・ジツの禁じ手技。こちらは上記のモズ落しほぼそのまま。
ちなみに『ニンジャスレイヤー』には格ゲーネタ(とおぼしきもの)が実際多く、上記のアラバマオトシ以外にも「ソニックブーム」なる名前のニンジャ(無論、主要に使うジツはカマイタチである。)が登場したり、ニンジャスレイヤー=サン自身も竜巻旋風脚めいたヘルタツマキや、そのものズバリのサマーソルトキックなるワザを使ったりしている。
《※忍法・瞳術》
山田風太郎先生の『忍法帖シリーズ』の一つ、『甲賀忍法帖』の登場人物・甲賀弦之介の必殺の忍術。相対する者の忍術を、自身(若しくは己が味方)に向けさせる術。
また同作に登場する朧、室賀豹馬もまたそれぞれ瞳術の使い手である。
古橋秀之『サムライ・レンズマン』の「ミズカガミ」。精神を完全な鏡面状にする事で殺意を反射し、自害せしめる。ただしその性質上、殺意を持たない機械には効果を持たない。
あるいは『閃乱カグラ』の未来(みらい)の技の一つ「レッヒェン」。武器である洋傘を広げ相手の攻撃を跳ね返す技。元々は未来の家系に伝わる呪術の一種らしい。
…なのだが、実はこの技、通常技の一環(つまり派手なエフェクトなどは存在しない)な上、タイミングも非常にシビア、ついでに言えば未来自身の主武器が重火器なのも相まって、実際のゲーム上では非常に地味な存在だったりする。
《忍法・大蝦蟇の術》
読本『自来也説話』の主人公、自来也の術。中国の義賊『我来也』という人物がモデル。この自来也が更にモデルとなり、児雷也・綱手・大蛇丸の登場する『児雷也豪傑譚』が書かれた。
蝦蟇に変身する児雷也だが、蛇の力を持つ宿敵の大蛇丸には敵わない。しかし蛇を殺すナメクジに変化できるヒロインの綱手姫ならば、大蛇丸を封じる事が出来るのだ。という三竦みの元ネタになったお話である。
『カクレンジャー』のブラックは児雷也の子孫という設定だった為、彼の登場するロボットはガマガエル型だった。
『天外魔境ジライヤ』でも主人公パーティの3人の名前がジライヤ、ツナデ、オロチ丸。
『NARUTO』ではそのものズバリの自来也、綱手、大蛇丸の名を持つ忍者がいわゆる師匠ポジとして登場。主人公ナルトも自来也から大蝦蟇を召喚する術を伝授されている。
『閃乱カグラ』シリーズでは、主人公枠の飛鳥(あすか)が蝦蟇の力を使った忍法を使用。一作目及び『閃乱カグラ Burst』では蝦蟇の脚力を応用するのみだったが、シリーズ3作目『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS』ではついに大蝦蟇を召喚して騎乗出来る様になった。
その他色々あるが、例としてFC用ソフト『忍者じゃじゃ丸くん』の忍法ガマパックン。これをオマージュした『からくり忍者ハグルマン』にもガマガエル型のロボが登場する。
《忍法・怪忍獣》
『仮面の忍者 赤影』において、根来忍者が巨大な「怪忍獣」を手懐け、操っていた。
テキストに「まったく身を忍ぶことなど考えない」とあるのは、フィクション作品全般にしばしば登場する妙に派手派手しい格好の忍者や、やたら露出度の高いくノ一などを揶揄して良く言われる「全く忍んでいない忍者」からであろう。
《忍法・枯葉鎌》
『炎のニンジャマン』より「忍法・身体手裏剣」。ぶっちゃけると「シュトゥルム・ウント・ドランク」の元ネタである。
『伊賀忍法帖』より、風天坊の使う忍法・枯葉がえし。なお、彼は鎌をブーメランのように使う忍法・鎌がえしの使い手でもある。
《忍法・手裏剣術》
上記の《武芸十八般》でも解説してある通り、本来は武士の身につけるべき武道である。
多種多様な流派があり、それに伴って形状も様々。手裏剣を見ただけで、相手がどの流派かわかる程だとか。
現代のサムライと名高い藤岡弘、氏も家伝の手裏剣術の達人である。
《忍法・三日月刀》
『ウィザードリィ』に登場する忍者の特殊能力から。
忍者は武器を持たぬ方が強く、また防具を身に付けなければ更に強くなる。所謂アメリカ人の『間違った』イメージなのだが、日本でも大受けした。
このイメージをそのまま引き継いだ『ニンジャスレイヤー』においても、主人公ニンジャスレイヤー=サンを始めとしてカラテで戦うニンジャは実際多い。
しばしば全裸忍者などがネタにされるが、それはこの為。完全無装備の高レベル忍者ならば、素手で“スライムの”首を跳ねる事すら可能なのだ。
もっとも、これはかなりの高レベルになってからの話で、クリア可能な13レベル近辺程度でなら、ちゃんと鎧を着てシュリケンを装備した方がぶっちゃけ強い。(一応クリティカルヒットでスライムの“首を跳ねる”事も可能ではあるが…)「甲冑を着ておらぬほうが威力が高いともされるが、これは俗信である。」と言うテキストも、これに由来しているのかも知れない。
『伊賀忍法帖』より、主人公・笛吹城太郎とその妻である篝火の使用する忍法・三日月剣。
《※萬川集海》
藤林左武次保武の手になる、実在する忍術兵法書である。タイトルは「細い川も集めると海になる」という意味であり、伊賀忍術の集大成である事を示唆している。
巫女
本来聖職者であり一般的には矢面に立つ印象が薄い筈だが、ゲーム/アニメ界隈に置いては「退魔師=戦う巫女さん」と云うモチーフは古今において事欠かない。古くは『奇々怪々』の小夜や『サイレントメビウス』の闇雲那魅、『サムライスピリッツ』シリーズのナコルル/リムルル姉妹、近年では『ナイトウィザード』の赤羽くれはや『クイーンズブレイド』の武者巫女トモエ、『東方Project』の博麗霊夢が有名な例だろう。
欧米諸国において「ミコ」というのは神に仕えるアサシンであり、手裏剣と薙刀、刀の扱いに長けているとされる。オタク文化の浸透がこんなところにまで……!
中身は「巫女」を表す様な神道系の特技と、「天を征する者」の様な陰陽道系の特技が入り混じっている。
《雄詰》
禊(みそぎ)の作法の一つとして存在し、発声と動作を持って悪霊の類を鎮めるとされるものである。
《土砂加持》
清水などで清めた土砂を108遍の光明真言によって浄化し、それを用いて光明功徳をもたらすとされる儀式。
『帝都物語』では、魔人・加藤保憲が切断された己の手首をこの術を用いてくっつけている。
《反閇》
陰陽道において、清めや魔除けの際に用いる特殊な歩方。元は中国の「禹歩」にルーツがあると言われ、夏王朝の祖・禹が地霊に畏敬を表して行なう歩き方から来るとされている。
『宇宙英雄物語』にて、混沌の神官達が解呪の為に歩数を数える描写がある。
《鳴弦》
平安時代、祝儀や邪気祓い等の目的で行なわれた、弓の弦を弾いて音を響かせる儀式。
《※大元帥明王法》
国難の際に使用されるという呪法。平将門の乱や元寇の際に行使されたという。
そして一説には、太平洋戦争の際にも執り行われたとも言われ、当時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトが亡くなったのもその呪法のせい、ともまことしやかに伝えられている(『帝都物語』で題材の一つになっている)。
とはいえ、少なくともルーズベルト大統領が亡くなったのはほぼ間違いなく偶然であろうし、大元帥明王法が行われたという話自体も確実な資料が発見されておらず、後世になって作られた都市伝説ではないか、とする説が有力だったりする。
大元帥明王とは仏教における明王の一柱。古代インド神話における非アーリア人の神アータヴァカが原型とされる。密教においては、元々は弱者を襲って喰らう悪鬼神であったが、大日如来の功徳により善神へと変じ、その慰撫しがたい大いなる力を国家をも護る護法の力へと転じた、と伝えられている。
《形代砕き》
「丑の刻参り」における「呪いの藁人形」等、「形代(人形)」を人になぞられる呪詛を表す特技か。
鷹武者
『Role&Roll』誌97号に掲載され、『クリムゾンガーネット』で加筆再録された新ブランチ。
《弁慶千本太刀》
武蔵坊弁慶は言わずと知れた、平安時代末期の武将である源義経に仕えた事で知られる武僧。その活躍は『平家物語』『義経記』などで伝えられている。
特技の名称の「千本太刀」は、厳密には弁慶自身が使ったいた訳ではなく、京の五条大橋で弁慶が願掛けとして千本の太刀を集めようと道行く者を襲い太刀を奪っていた、というエピソードに由来。
999本まで集めたところを、当時牛若丸と名乗っていた義経に阻まれ、降参した弁慶は以降義経に仕えた、とされる。
特技の効果は弁慶が使っていたとされる「七つ道具」に由来か。
ちなみに七つの内訳は、鋸、槌、鎌、鉞(まさかり)、熊手、 鉄棒、薙刀。
鎌、鉞の代わりに刺又(さすまた)、袖搦(そでがらみ)とする説もある。
データ的にも特技の効果を最大限に生かせる様にすると、ダメージ+30するのに武器六本。実際に攻撃に使う一本を含めて「七つ」の武器を使う事になる。
MT乗り用の特技なのは、『機動戦士ガンダム00』のガンダムエクシアの武装「セブンソード」(同機に装備された5種7本の剣型兵器を総称してこう呼ぶ。)に由来か。
《鎧通し》
TRPG『エンゼルギア 天使大戦TRPG The 2nd Edition』のサムライの特技に、同名の特技が存在。描写、効果もほぼ近い。
ちなみに「鎧通し」とは、戦国時代の武士が用いた組み打ち用の短刀の事。鎧の隙間を狙って相手を倒す用途で用いられたため、こう呼ばれる。
テキストに「貫手」が含まれているのは、上記の『エンゼルギア』にてサムライが、拳法家などの要素も内包したクラスだったことによるものと思われる。
《※十二神将の太刀》
TRPG『エンゼルギア 天使大戦TRPG The 2nd Edition』のサムライのナビゲーター特技、《七大天使の剣》が描写、効果ともに近い。
ちなみにこちらも《弁慶千本太刀》と同様に、『ガンダム00』の「セブンソード」が元ネタと言われている。
『ガンダム00』の主人公が所属している組織「ソレスタルビーイング」が保有しているガンダムは全て天使の名で呼ばれており、さらに組織自体の名前も「天上の存在」という意味で、転じて天使を表す言葉である。
また、TRPG『メタリックガーディアンRPG』においても、オーバーロード(『機動戦士ガンダム』のNTや強化人間の様な存在を扱ったクラス。、『ガンダム00』のイノベイター分も含まれている。)の特技として、逆輸入的に《七大天使の剣》が存在する。
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