創作って文章で表現可能なもの全てが創作対象になるわけだから、ジャンルわけされない作品にも存在価値があるんだよね。
このページはPixiv小説投稿機能に投稿された作品にたいする感想一覧と作者へと送ったメッセージを保存しています。
個人的な感想ページです。




http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=52479
図書館に住む妖精さんの話。
妖精さんがどんな本を好むのか気になるかも。
本を借りていくだけなら図書館意外に住んでいる可能性もあるから図書館以外で妖精さんを見かけるなんてこともあったりして?









http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=27315
パイロットが主人公の空戦物小説。
空への憧れからキャラクターを造形している作品かな。
空を仕事としている人、実際に行動する人としてのキャラ造詣が薄い作品という印象。
憧れからキャラ造形するだけで作品になるのが空戦物の特権だとすれば、こんなものなのかもしれない。

一話目、話の筋や主題が分かりづらい、かな。
色々ごちゃごちゃ書いてあるけど、結局これ何の話なんだろう?
空戦物らしいけど、独白がたくさん書いてある。
独白もパイロットや世界観の構築と関係なさそうだ。
乱雑な独白の群れ、ノイズのような思考の山。
読んでいて分かりづらい
そういう気分になった読者が2話目を読まなかったというところだと思うよ。


記述内容を絞る必要があるんだろうな。
ただ無差別に色々なことを羅列するのではロボットの世界観。
人間の世界観では、重要な情報を取捨選択して伝えることが重要なんだと思う。
人生は有限だし長い文章を読むのにもコストがかかる。
たいていの読者は世界観の構築に寄与しないどうでもいい情報を大量に羅列されても楽しくもないんだろうな。
僕も記述内容が取捨選択されてない文章を読んで、ランダムな文章を読んだような気分になってしまった。



るーらさんが本当に描きたいものはなにか?
こんな視点が大事なのかも。
パイロットに対する憧れ、憧れたくなるようなパイロット、悪くないパイロットの一日、人間関係。
必要ないものを削除して、必要なものを手厚く記述して、読者に伝えたいものを選んでいく。
そういう観点が必要なんだと思う。


2話目の会話は普通の会話にしたほうがいいかな。
只でさえごちゃごちゃわかりにくい作品なのに、古語でさらに混乱されちゃう。
読者を混乱させるパズルみたいな作品にしたいなら別だけど。
読者のことを考えるなら平易な文章に直してみたほうがいい。

褒める部分は割愛。
作品の良し悪しに係わらず褒めるというのはすごく労力と時間がいる作業だから褒めるのはパス。




ショックだったか。
大変だと思うけど、これが現実。
普通の人は悪い部分のある作品を読んでも何もいわないし、けなす人は再起不能までけなす。
改善案つきの私は優しいほうかも。




表現力に問題がある点だけど。
小説は人工物。
これが大事。
人工物なんだから技術(小説作法)に従う必要があります。
現状だと一人二人三人称を賢く使い分けるだけで作品が見違えるのは目に見えてるから、次作るときはそのへん注意してみるといよ。



詰め込みすぎについて、この部分の自覚はあるんだ。
これは上手に書かなくても解決できます。
短い文章に内容を詰め込みすぎてるから分かりにくくなるわけで、そこを文章を追加して補足しておけばいいわけ。

例えば会話。
いきなり書くんじゃなく、仲間との航空無線のやり取りならこう書く。
「無線のノイズ交じりの音声も、空では体の一部だ」
「無線機から流れる隊長の声を聞くと落ち着くと」丁寧に書いたり。
こうするだけでキャラの心情と絡まるし、キャラ間の関係が見えるし、隊長の性格も演出できるし、仲間との連携というのを読者に意識させられるし、無線にノイズが走るというのでノスタルジー間のある空戦という印象を演出できる。、
短い文章を付け足すだけで一気に世界観を表現できる。
筆のいい作家の場合こういう効果を連発でやってたりするからすごい。

こういう描写による印象付けは丁寧に書いた時こそ出てくるものだね。
分かりやすく丁寧に、文字数を増やして書くのは素人向けの一番のテクニック。
オススメです。




逆に俳句的に短い文章で上手に読者に伝える。
こんな理想はまあ習得に数年はかかる芸当だけど、これは身につけたらすごいという話。

ま、このへんは若いんだし時間が解決してくれるんじゃないかな。




小説って一種の人工物だから、技術的な部分も大事。
飛行機の部品を組み立てて飛行機を作るように、小説も膨大な量の各パーツが役割を果たして一個の作品になるわけ。
ただ雑多に飛行機の部品を集めても飛行機が出来ないように、小説もただ知識や空でのシークエンスや取りとめもないキャラの独白を羅列しても小説にはならない。

キャラ設定、造詣、知識、背景、陰謀、感情、仲間意識、背後関係、キャラ関係、会話etc

まあ有機的な連携なんて高等テクより、小説というものがどれだけ多種類の部品から成り立つか。
部品選定にどれだけ注意深さが必要か、ということを知るのが大事なんじゃないかな。


部品をフルセットで用意する必要もない。
世にライトプレーンもあればジェット機もあるように小説も、偏ったパーツで作っても良作は出来るもの。
自分だけの組み合わせを模索するのはきっと楽しい作業ですよ。




後、興味の持ち幅、描写される内容の選定が大事かな。
ルーラさんの場合作者の好奇心の優先順位が作品にそのまま反映されている様に見えます。
その好奇心、作品を読者に伝えるのと無関係な記述を増やす原因になっています。
って長くなったので感想の続きは次回次回。



感想を少しだけ書いてみましたが、小説は文章で創作できるものの小さな片隅に過ぎません。
創作されたものは全て、立派な創作物。
ルーラさんが小説という狭い間隙に落ち込む必要もないでしょう。
ルーラさんの作品でも問題ないと思うのでした。

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最終更新:2010年09月15日 16:02