好奇心。
創作にこれが一番大事なものだと思うのです。
好奇心があれば作品に幅が生まれ、豊かさが小説の枝に実り、オリジナリティという実がつくわけです。
好奇心がどれだけ大事かといいますと一例を示しましょう。
例えば野球を見たというエピソードがあるとします。
野球を見た、次に××をやった、その次は○○をした。
こういうのは好奇心の欠如した文章。
野球を見たとき、観客席はどうだったか、バッターやピッチャーはどうだったかとか、その試合がどんな意味を持っていたかとか、一緒に野球を見た人がどんな人でその時どんな関係だったか。
主人公の気分がどうだったろうとか、そうやって好奇心の羽を広げると作品の選択肢が一挙に広がります。
好奇心は創作にとってとても素敵なものです。
好奇心が必須なのかといえばさにあらず、
逆に好奇心が欠如した作品群にも良い点があります。
萌え作品やラノベに代表されるお約束の踏襲は、作風というよりも大勢で共有される世界観であり技術であります。
先行する作品の亜種にすぎない良く似た展開、お約束のエピソード。
これは作品群の外部に興味を失い、お約束というテクニックを繰り返しているだけですが、非常に有効なので何度も繰り返し使われる技術です。
こういう視点でPixivの小説を分類してみると、これが結構面白いのでした。
これは好奇心のある作者なのか、それとも技術だけに頼った作者なのか、新しいお約束を作るだけの作者なのか。
まあたいていの作者はそれ以前というのが正直でシビアな現実なのですが、そこに目をつぶってそういう視点を導入するのは楽しいものです、。
他にも評価法は多数あります。
自分や人の創作物を評価するとき、好奇心、作風の幅の広さ、文章の上手さ、一日最低1200文字のペースで何かを書けるか(プロならこの作業量は必須だと思う)
など多数の評価法で自分の作品を見ることが出来るかどうかが重要ですね。
そんな世界に戦争があった。
地球や火星を巻き込んだ巨大な戦争。
戦争は長年続き世界は荒廃を続ける。
戦争中、出所不明の無人兵器達の噂が乱れ飛ぶ。
ひたすら敵味方をとわず人類を目の敵に戦闘活動を続ける存在だという。
西暦2184年。
突如、全戦線に謎の無人人型機動兵器群が出現し、全戦線を瞬く間に制圧。
以下要約がめんどくさくなったので略w
なんか作品設定が面白かったので、しなさんこんな設定を作ってみました。
羽虫タイプのヴァリアンタス
ウンカのごとく群れて動く羽虫タイプのヴァリアンタス。
体長10数センチほど。
その小ささと空飛ぶ機動性を生かしありとあらゆる隙間から分散して潜入してくる厄介な相手。
個々の固体は弱く単体では偵察や毒による暗殺等に従事。
ただし群れるとまったく別の特性を発揮する。
個々の個体が微弱な重力制御装置を内蔵しており、群れ全体がこの重力制御装置を共振させることで外部に対する巨大な重力攻撃を行ってくる。
羽虫たちが黒い雲の如く大量に寄り集まったときの重力攻撃の威力はすさまじい。
羽虫達の巨大な群れが地平線に現れたかと思うと、あっというまに黒雲が大地におりてきかたのように羽虫たちの群れが戦場を覆う。
羽虫たちの群れはその土地にいる攻撃対象に重力攻撃を行う。
羽虫が重力攻撃で相手を押しつぶしていくさまは戦場の恐怖の代名詞となっている。
羽虫たちが比較的小さな群れのときは重力制御能力を使い、支援活動などを行ってくる。
空間に対する重力制御により戦場乱れ飛ぶ弾丸類の軌道をゆがませたり、重力制御で風や嵐を引き起こし弾丸の軌道を撹乱などをおこない、支援を行ってくる。
羽虫たちは小型隕石に偽装した巣とともに宇宙から惑星へと大気圏降下し、地上で活動する。
この偽装隕石の巣はデブリや隕石と見分けがつかず惑星防衛圏での排除は困難とされている。
一旦地上に降下されたら、羽虫たちが集まっているときに気化爆弾やナパーム、火炎放射器などで殲滅するのが有効である。
羽虫達の乗る偽装隕石の巣は宇宙船サイズの巨大な巣から発進し、これは母体と呼ばれる。
羽虫対策としては、この母体を宇宙で駆除するのがもっとも有効な対処法である。
私にはどうすれば作品が良くなるかなんてわかりませんが、
例えば火がない時代どれだけ不便だったかの説明が不足している感じはうけます。
作中において読者に火がないことへの不便を共感させられてない感じです。
Pixivの小説投稿機能総論。
6割が東方、ヘタリア、イナイレ、デュラララの同人とその組織票、同人票で埋まり上位に来る。
残りのオリジナル作品の半分は自己満足、残り半分は光るものや読む価値のあるとがった部分を持ちながらも、作品全体がいびつなことが多い。
全体的にレベルの高い良い作品なんてわずかしかない。
というのが作品群を眺め渡しての感想。
創作や小説ってのは敷居の高い難しい行為なのかもしれない。
最終更新:2010年08月22日 13:12