Pixivに日々投稿され続ける面白イラスト。
その中には、大きなポテンシャルを秘めているものもたくさん。
そんな絵達の秘められたポテンシャルを引き出すために、勝手に設定を膨らまして捏造していくのが趣旨のこのサイト。
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ネタ重視でお送りしています。
同日別の場所、立派な屋敷の執務室。
庭はイギリス独特の自然の穏やかさを取り入れた客人を招くための小さいな庭園が広がり、部屋には柔らかな春の日差しが差し込む。
歴史と由緒あるマホガニー製の机、鑑定人のお墨付きの調度品。
調度品より由緒があるのはヘルシング卿の地位、この部屋の主だ。
彼女は腕組みをして椅子に座っている。
ヘルシング卿「基本はサーチアンドデストロイサーチアンドデストロイだよ、ウォルター」
部屋にふさわしい落ち着いた声。
ウォルター君「はい」
答えるウォルター君も落ち着いたものだ。
ヘルシング卿「そこで、このチョコだ」
並んでいるのは有名店の限定チョコ、卿が選びウォルターの手配によるもの。
それより手間がかかっているのはカードメッセージ。
ヘルシング卿「このチョコを宛名通りに、こっちのチョコは幕僚の総司令に、ホワイトデーのお返しヘリ一台忘れるな、残りのチョコは書類のとおりに」
ウォルター君「承りました」
チョコとリストを丁寧に受け取り、重厚なドアを開け退室するウォルター君。
それを見送ったワーカホリックの卿は朝から仕事に精を費やすのでした。
午前に書類を片付け、報告を受け、午後から婦警をつれて雑魚ヴァンパイア狩に乗り出し、事後処理を警察に任せるいつもの日課。
卿は夕方屋敷に戻ってきた。
夕方、部下から渡された今日最後の書類と一緒にチョコとカードが一枚挟まっていた。
カードを手に取るとこう書いてある。
「本命には御自分でお渡しするべきです by ウォルター」
裏には相手の名前と夕方の予定が書いてあった。
同日場所不明
少佐が一人つぶやいた「私はその時血液入りのチョコを拒否した。私は人間なのだ」が声は少しさびしそうだった。
愛と笑と夢と希望コメンテーター
675-0033-79-16堀江伸一の提供でお送りします
最終更新:2010年04月12日 10:06