調印式シーン 書きかけ









こうして、ガルドで歴史的といわれる軍事調印が行われ、悪魔軍のガルドにおける政権の承認が行われ悪魔軍は権力基盤を固めた。

警察官たちの深い苦悩

悪魔軍の支配地域では、政権交代に伴う混乱をほとんどの行政組織が乗り切ったのに対し、混乱していたのは警察や自警団だった。
問題となったのは悪魔軍による治安維持活動の要請だった。
民衆を監視し悪魔軍に対して批判的な活動を取り締まり、強制労働の徴発に人を出せというのだ。
これは、ガルドの警察には受け入れがたいことだった。



ガルドの警察は、平時において野盗や犯罪を取り締まり、戦時下においては軍隊崩れによる略奪や後方における騙し討ちなど卑怯なふるまいをした兵士を取り締まり、民衆を戦争の災禍から守るのが一般的な仕事だった。
ガルドの歴代権力者は文化的にも同一だったので、警察による治安維持活動もこれら民衆の敵だけを相手にすることで組織的独立を保持ししてきた経緯がある。
権力交代に伴う多少の粛清や上層部の入れ替えはあっても、その中立と仕事内容から警察組織そのものは存続しえたのである。

護民官としての長い伝統と誇りを持ってきた彼らに悪魔軍の命令は受け入れがたいことだった。


だが、反発するわけにもいかない。
悪魔軍からの見せしめをくうのは予測できることである。
警察と軍では武力が違う、真正面からぶつかれば相手にならない。



かといって悪魔軍に協力するわけにもいかなかった。
仮に悪魔軍に協力したとしよう。
もしハインリヒが負ければ、警官はそのまま悪魔軍の圧政の手先となってしまう。
逆にハインリヒが勝利し、領土を取り戻せば警察は悪魔軍の圧政を手助けたした罪で民衆から告発されるだろう。




警察では悪魔軍から次々とくる役人や左官クラスを相手に、もてなしをして時間を稼ぎつつも、意見の調整が合わず混乱を極めていた。
警察署内では誰それが突然姿を消したのは悪魔軍の無言の見せしめ、上司が突然降格されたのは悪魔軍に逆らったからだという流言飛語が飛び交っている。
その混乱の中、一人の警官が立ちあがる。
以下書きかけ




C21同人小説
堀江伸一

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年04月09日 22:01