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[[オリジナル小説プロット 途方もない砂原]] ↑の話を話の合理性を重視して書きなおしたバージョン。 少し話のテンポや雰囲気が損なわれたが話は合理的になったとおもってる。 以下本編 作者 堀江伸一 ここの乾燥した高地。 土地は乾燥していて雨も降らず風も吹きません。 何十万年も土が流れ出さず土中の撹拌も起きない安定した大地といえます。 最初植民が行われた時。 土地調査、資源調査の一環として人工衛星で惑星全体の地面の成分が調べられました。 無数の分析結果の中に、この高地は地学では説明できない特異な成分を含んでいるとでました。 この特異性を調べるためにこの高地にスタッフが赴き土地の成分サンプルが取られました。 植民惑星の常で有効な資源であるかどうか研究され分析されたわけです。 採取に参加したスタッフの記録によれば、どの砂粒ごつごつした大粒の砂で形が妙に同じに思えるのが奇妙に見えたそうです。 普通砂と言えばどの砂も形が微妙に違うものですからね。 それに単なる砂にしては妙に重い。 成分分析ですな。 最初はそれが行われたんです。 ほとんど珪素、そこになぜか炭素や金属。 最初に分析結果がモニターに移された時、この高地は有用な金属資源宝庫だと思われました。 顕微鏡で覗いてX線解析をしてからですね。 何やらこの土地の砂。途方もなく複雑な構造を持ってるのだとわかりまして。 圧力や光ををかけると内部でエネルギー反応が出てくる。 最初何かわからなかったのです。 長年の研究の結果、この高地の砂一粒一粒が量子コンピュータなのではないかと。 そんな結論が出たわけです。 砂同士はなにやら莫大な内部状態を持っていて何かを計算している。 電磁波を分析すると、この砂粒、近くの砂と情報を交換するプロトコルまであるようなんです。 地面を構成する砂粒たちが朝も昼も何かを計算しては隣の砂粒に結果を渡して土地全体がささやき合ってる。 大勢の研究者がこの土地の砂を調査しました。 一体この土地が何を計算しているのか? 未だ持ってわからない。 なにせ砂粒の数は膨大。 そのデータの解釈方法は無限ですからね。 多分、未だ人類がコンタクトを取ったことがない宇宙人が残したものだと思うのですが。 一体これだけの計算を必要とする物は何だったのか? 何とも不思議になります。 この星系の人は話題がない時はこの砂原について議論しますし、時折思い出したようにこの砂原が銀河ネットワークの話題をさらっては、素人意見が続々と寄せられるという次第です。 製作経緯 上記の話は私のオリジナルではない。 ホルヘ・ルイス・ボルヘスというラテンアメリカの作家の、バベルの図書館という作品から着想を得ている。 その作品はもし言語によって可能な記述(ナンセンスなものも含む)を全て含む図書館があったならそれは無限のものとなるだろう。 ということを扱った作品である。 詳細はWikiを読んでほしい。 作者は、バベルの図書館は無限に広大だが周期的なものとなるだろうと予測している。 もちろんこれは間違いである。 ある部屋にある本の続きが別の階の棚に続けば無限に長い物語を記述できるので本は無限に長く伸ばせる。 ある部屋の本全ての内容をデータとして1~nまでの番号で返す関数fに通したとし部屋をx1から番号づけたとする。 f(x1)、、、f(x∞)が無理数になる場合を作者は失念している。 この作品が書かれた当時はコンピュータが一般的でなかったために本という形を取っているようだが、私はこの図書館がコンピュータだったらどうなるかと考えた。 無限というのは私の好みではないので話を高地という有限の場所に収めた。 量子コンピュータは計算に使ってる原子n個に対し2^nビットという途方もない計算を行うことが出来る。 そのため砂粒一つが扱うデータ量は十分な数の原子をコンピュータが制御できれば、そこで行われている計算はテラバイトですら量るには小さな単位になるだろう。 途方もないわけである。
[[オリジナル小説プロット 途方もない砂原]] ↑の話を話の合理性を重視して書きなおしたバージョン。 少し話のテンポや雰囲気が損なわれたが話は合理的になったとおもってる。 以下本編 作者 堀江伸一 ここの乾燥した高地。 土地は乾燥していて雨も降らず風も吹きません。 何十万年も土が流れ出さず土中の撹拌も起きない安定した大地といえます。 最初植民が行われた時。 土地調査、資源調査の一環として人工衛星で惑星全体の地面の成分が調べられたのです。 無数のコンピュータによる分析結果の中で、この高地は地学では説明できない特異な成分を含んでいるとの出力がありました。 この特異性を調べるためにこの高地にスタッフが赴き土地の成分サンプルが取られたわけです。 植民惑星の常で有効な資源であるかどうか研究され分析されたました。 採取に参加したスタッフの記録によれば、どの砂粒ごつごつした大粒の砂で形が妙に同じに思えるのが奇妙に見えたそうです。 普通砂と言えばどの砂も形が微妙に違うものですからね。 それに単なる砂にしては妙に重い。 サンプルの成分分析ですな。 最初はそれが行われたんです。 ほとんど珪素、そこになぜか炭素や金属が微量。 最初に分析結果がモニターに移された時、この高地は有用な金属資源宝庫だと思われました。 顕微鏡で覗いてX線解析をしてからですね。 何やらこの土地の砂。途方もなく複雑な構造を持ってるのだとわかりまして。 圧力や光ををかけると内部でエネルギー反応が出てくる。 最初何かわからなかったのです。 長年の研究の結果、この高地の砂一粒一粒が量子コンピュータなのではないかと。 そんな結論が出たわけです。 砂同士はなにやら莫大な内部状態を持っていて何かを計算している。 電磁波を分析すると、この砂粒、近くの砂と情報を交換するプロトコルまであるようなんです。 地面を構成する砂粒たちが朝も昼も何かを計算しては隣の砂粒に結果を渡して土地全体がささやき合ってる。 大勢の研究者がこの土地の砂を調査しました。 一体この土地が何を計算しているのか? 未だ持ってわからない。 なにせ砂粒の数は膨大。 そのデータの解釈方法は無限ですからね。 多分、未だ人類がコンタクトを取ったことがない宇宙人が残したものだと思うのですが。 一体これだけの計算を必要とする物は何だったのか? 何とも不思議になります。 この星系の人は話題がない時はこの砂原について議論しますし、時折思い出したようにこの砂原が銀河ネットワークの話題をさらっては、素人意見が続々と寄せられるという次第です。 製作経緯 上記の話は私のオリジナルではない。 ホルヘ・ルイス・ボルヘスというラテンアメリカの作家の、バベルの図書館という作品から着想を得ている。 その作品はもし言語によって可能な記述(ナンセンスなものも含む)を全て含む図書館があったならそれは無限のものとなるだろう。 ということを扱った作品である。 詳細はWikiを読んでほしい。 作者は、バベルの図書館は無限に広大だが周期的なものとなるだろうと予測している。 もちろんこれは間違いである。 ある部屋にある本の続きが別の階の棚に続けば無限に長い物語を記述できるので本は無限に長く伸ばせる。 ある部屋の本全ての内容をデータとして1~nまでの番号で返す関数fに通したとし部屋をx1から番号づけたとする。 f(x1)、、、f(x∞)が無理数になる場合を作者は失念している。 この作品が書かれた当時はコンピュータが一般的でなかったために本という形を取っているようだが、私はこの図書館がコンピュータだったらどうなるかと考えた。 無限というのは私の好みではないので話を高地という有限の場所に収めた。 量子コンピュータは計算に使ってる原子n個に対し2^nビットという途方もない計算を行うことが出来る。 そのため砂粒一つが扱うデータ量は十分な数の原子をコンピュータが制御できれば、そこで行われている計算はテラバイトですら量るには小さな単位になるだろう。 途方もないわけである。

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