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-演説に戻る 演説に戻る。 蜘蛛型ロボギガンダムを背に、悪魔軍総大将の演説はまだ続いていた。 軍人の常として演説は手短なものだ. ギガンダムは作戦内容と演説を照合する。 砂の星ガルド。 貴重な鉱物資源を産出し、長い群雄割拠と無数の地元勢力を持つ星である。 この星では両軍による勢力争いが繰り広げられ、地元勢力を傘下に収めるための知謀策謀から激戦までが繰り広げられている。 悪魔軍オオガタナの管轄だったこの星は今、オオガタナの不名誉な死を理由に天使軍の方にバランスが大きく傾いている。 数多くの部隊が悪魔軍からの離脱を表明した。 致命的だったのはガルドの有力貴族連合、砂の知恵までが悪魔軍との同盟破棄を発表。 天使軍・悪魔軍から上手に利益を引き出し適度に日和見してきた彼らだが、天使軍ハインリヒの同盟に暫定調印。 巨大な同盟が結成されもはや悪魔軍は砂の星から追い落とされようとしている。 このバランスを取り戻すために、ギガンダム、規格外のサイズとパワーを持つ彼が、直々に出向くこととなった。 ギガンダムの超パワーで各基地を攻略することで悪魔軍に力ありと見せつけ同盟を引き戻す。 最終的にはハインリヒの同盟を崩すのが目的だ。 演説を聞く限り特に変更はないらしい。 ギガンダムはゆっくりと部隊を眺めている。 ギガンダムの顔が少し動くと、そのたびに見られた方は、一瞬物おじする。 戦闘前のギガンダムの巨体にはどこか威圧感がある。 戦いの気がでてくるのだ。 ギガンダムに睨まれた誰もが歴戦の勇士としての毅然とした態度をとりギガンダムにも負けないぞと胸を張り、そしてこんなすごいのが味方なのかと安心するのだ、その時の反応が妙に似通っていて少しおかしかった。 整列した部隊の端、壁際にライジン、フウジンの姿を見つけた。 名前の通り雷と風を操り、仁王像のような精悍なボディに高い戦闘力を持つロボだ。 オオガタナの両腕として幾多の戦いを勝ち抜き10神将に名前を連ねた両氏である。 部下になるならオオガタナ、それが無理ならフウジン・ライジンと言われたほど部下の面倒見がよい。 兵士たちから人気のある彼らだが、尊敬していたオオガタナを失って以来、不遇の窮地に達している。 今回の作戦では、宇宙軍を指揮しその後はガルドで活動をして名誉挽回を果たすはずだ。 ギガンダムは何となく彼らのことが気になり、聴覚センサーを向けてみる。 ライジン「例の件砂漠の星での宣撫工作だが、、、」 フウジン「離脱した連中、、、話だな」 ライジン「、、部下たちのなかに昔のように気楽に、、、砂の星ならそれができると、、、」 フウジン「、、、誘ってくるものが、、」 ライジン「、、、部下の気持ちもわからないでも、、、」 フウジン「俺たちの理想はもうこの悪魔軍では、、、、もしものときは、、、」 ライジン「、、ギガンダムの働き次第か、、、」 話そのものは問題ない。 彼らは、ギガンダムの活動と並行して砂の星での宣撫活動、離反した部隊に対する説得活動を行う。 だが少し気になる会話だった、より精度を上げようとする。 その時、総大将の演説が終わった。 演説が終わると同時に全部隊は戦艦へと移動を始め、ライジンとフウジンも自分の部隊をまとめるために壁際から離れる。 会話の内容がおかしい気もしたが、出撃となれば時刻通りに出なくてはいけない。 演説を終えた悪魔軍総大将はギガンダムに敬礼をし、ギガンダムも敬礼をし直してドックにある最も大きな宇宙船へと向かう。 ギガンダムは2人のことを一瞬怪しいと思ったが、ただでさえ不遇な二人である。 オオガタナの子分としての2人にあった時、よい指揮官だと思い、好感触を得た記憶もある。 会話が少し怪しいというだけで告発するわけにもいかなかった。 何よりオオガタナの子分達なのだ。 気持ちを切り替えたギガンダムはドックに並ぶ宇宙船へと向かっていく。 巨大輸送機ギガントス、悪魔軍一の大きさを誇る惑星間輸送機である。 そのギガントスですらギガンダムを格納することはできない。 背中に乗ってもらうことにしたのだ。 全員が見守る中、ギガンダムは輸送艦に足をかける。 Gを弱めた人工重力だというのに輸送艦は普通ではありえない沈み込みを見せギガンダムの大きさを再認識させる、これを見ていた部隊に驚きが広がるが、これは衝撃吸収にすぎないので問題ない。 慎重に足をかけまたがり8本の足を密着させた。 バランスを確かめる。 どうやら計算通り安定するらしい。悪魔軍の艦は丈夫にできている、これなら艦に張り付いたまま背中の武器で援護攻撃もできるかもしれない。 ギガンダムの武器は人類制の強力なものであり、この世界では戦艦よりも強力だ。 援護は十分に役に立つだろう。 ギガンダムが落ち着いたことを確認した部隊は次々と艦に乗り込む。 ドックから艦は一隻ずつ発進していった。 一隻ずつ虚空へと消えていく。 総大将は全艦の出撃が終わるまで敬礼をし見送った。 一隻一隻が順番にドックから離れるたびに彼は敬礼を行い、部下もそれに呼応した。 そうして全艦が視界から消えるまで見送った総大将は踵を返した。 司令部には彼の決断を待つ仕事が山積みなのだ。 両軍が制宙権を争う暗黒惑星の乱戦、デブリ多発宙域での小競り合い、切り札としての隕石の軌道確保、悪魔軍本拠地のある宙域での防衛力強化。 彼は有能で活動的なロボであり、彼の采配をまつ宙域が他にも無数に存在する。 居住可能な惑星だけでも10を超える。 同時に20を超える戦線や大規模な作戦が存在し、その半数が一時休戦や膠着状態といえど、半分は激戦が繰り広げられているとなれば彼の仕事は多い。 希少金属を大量に産出するガルドの制圧は重要な作戦だ。 部隊を直に指揮したいという気持ちを抑えた彼は、その気持ちをギガンダムへのエールとして通信で送ると、そのまま総大将は次の仕事に取り掛かった。 エールを受けた宇宙船団は進む。 目指すは砂の星ガルド、天使軍ハインリヒの築いた要塞網の破壊。 全員が高い戦意で進撃していく。 [[一方その頃天使軍は]] #comment_num2(size=40,vsize=4,num=30,logpage=ギガンダム討伐コメント) &counter() &counter(today)
-演説に戻る 演説に戻る。 蜘蛛型ロボギガンダムを背に、悪魔軍総大将の演説はまだ続いていた。 軍人の常として演説は手短なものだ. ギガンダムは作戦内容と演説を照合する。 砂の星ガルド。 貴重な鉱物資源を産出し、長い群雄割拠と無数の地元勢力を持つ星である。 この星では両軍による勢力争いが繰り広げられ、地元勢力を傘下に収めるための知謀策謀から激戦までが繰り広げられている。 悪魔軍オオガタナの管轄だったこの星は今、オオガタナの不名誉な死を理由に天使軍の方にバランスが大きく傾いている。 数多くの部隊が悪魔軍からの離脱を表明した。 致命的だったのはガルドの有力貴族連合、砂の知恵までが悪魔軍との同盟破棄を発表。 天使軍・悪魔軍から上手に利益を引き出し適度に日和見してきた彼らだが、天使軍ハインリヒの同盟に暫定調印。 巨大な同盟が結成されもはや悪魔軍は砂の星から追い落とされようとしている。 このバランスを取り戻すために、ギガンダム、規格外のサイズとパワーを持つ彼が、直々に出向くこととなった。 ギガンダムの超パワーで各基地を攻略することで悪魔軍に力ありと見せつけ同盟を引き戻す。 最終的にはハインリヒの同盟を崩すのが目的だ。 演説を聞く限り特に変更はないらしい。 ギガンダムはゆっくりと部隊を眺めている。 ギガンダムの顔が少し動くと、そのたびに見られた方は、一瞬物おじする。 戦闘前のギガンダムの巨体にはどこか威圧感がある。 戦いの気がでてくるのだ。 ギガンダムに睨まれた誰もが歴戦の勇士としての毅然とした態度をとりギガンダムにも負けないぞと胸を張り、そしてこんなすごいのが味方なのかと安心するのだ、その時の反応が妙に似通っていて少しおかしかった。 整列した部隊の端、壁際にライジン、フウジンの姿を見つけた。 名前の通り雷と風を操り、仁王像のような精悍なボディに高い戦闘力を持つロボだ。 オオガタナの両腕として幾多の戦いを勝ち抜き10神将に名前を連ねた両氏である。 部下になるならオオガタナ、それが無理ならフウジン・ライジンと言われたほど部下の面倒見がよい。 兵士たちから人気のある彼らだが、尊敬していたオオガタナを失って以来、不遇の窮地に達している。 今回の作戦では、宇宙軍を指揮しその後はガルドで活動をして名誉挽回を果たすはずだ。 ギガンダムは何となく彼らのことが気になり、聴覚センサーを向けてみる。 ライジン「例の件砂漠の星での宣撫工作だが、、、」 フウジン「離脱した連中、、、話だな」 ライジン「、、部下たちのなかに昔のように気楽に、、、砂の星ならそれができると、、、」 フウジン「、、、誘ってくるものが、、」 ライジン「、、、部下の気持ちもわからないでも、、、」 フウジン「俺たちの理想はもうこの悪魔軍では、、、、もしものときは、、、」 ライジン「、、ギガンダムの働き次第か、、、」 話そのものは問題ない。 彼らは、ギガンダムの活動と並行して砂の星での宣撫活動、離反した部隊に対する説得活動を行う。 だが少し気になる会話だった、より精度を上げようとする。 その時、総大将の演説が終わった。 演説が終わると同時に全部隊は戦艦へと移動を始め、ライジンとフウジンも自分の部隊をまとめるために壁際から離れる。 会話の内容がおかしい気もしたが、出撃となれば時刻通りに出なくてはいけない。 演説を終えた悪魔軍総大将はギガンダムに敬礼をし、ギガンダムも敬礼をし直してドックにある最も大きな宇宙船へと向かう。 ギガンダムは2人のことを一瞬怪しいと思ったが、ただでさえ不遇な二人である。 オオガタナの子分としての2人にあった時、よい指揮官だと思い、好感触を得た記憶もある。 会話が少し怪しいというだけで告発するわけにもいかなかった。 何よりオオガタナの子分達なのだ。 気持ちを切り替えたギガンダムはドックに並ぶ宇宙船へと向かっていく。 巨大輸送機ギガントス、悪魔軍一の大きさを誇る惑星間輸送機である。 そのギガントスですらギガンダムを格納することはできない。 背中に乗ってもらうことにしたのだ。 全員が見守る中、ギガンダムは輸送艦に足をかける。 Gを弱めた人工重力だというのに輸送艦は普通ではありえない沈み込みを見せギガンダムの大きさを再認識させる、これを見ていた部隊に驚きが広がるが、これは衝撃吸収にすぎないので問題ない。 慎重に足をかけまたがり8本の足を密着させた。 バランスを確かめる。 どうやら計算通り安定するらしい。悪魔軍の艦は丈夫にできている、これなら艦に張り付いたまま背中の武器で援護攻撃もできるかもしれない。 ギガンダムの武器は人類制の強力なものであり、この世界では戦艦よりも強力だ。 援護は十分に役に立つだろう。 ギガンダムが落ち着いたことを確認した部隊は次々と艦に乗り込む。 ドックから艦は一隻ずつ発進していった。 一隻ずつ虚空へと消えていく。 総大将は全艦の出撃が終わるまで敬礼をし見送った。 一隻一隻が順番にドックから離れるたびに彼は敬礼を行い、部下もそれに呼応した。 そうして全艦が視界から消えるまで見送った総大将は踵を返した。 司令部には彼の決断を待つ仕事が山積みなのだ。 両軍が制宙権を争う暗黒惑星の乱戦、デブリ多発宙域での小競り合い、切り札としての隕石の軌道確保、悪魔軍本拠地のある宙域での防衛力強化。 彼は有能で活動的なロボであり、彼の采配をまつ宙域が他にも無数に存在する。 居住可能な惑星だけでも10を超える。 同時に20を超える戦線や大規模な作戦が存在し、その半数が一時休戦や膠着状態といえど、半分は激戦が繰り広げられているとなれば彼の仕事は多い。 希少金属を大量に産出するガルドの制圧は重要な作戦だ。 部隊を直に指揮したいという気持ちを抑えた彼は、その気持ちをギガンダムへのエールとして通信で送ると、そのまま総大将は次の仕事に取り掛かった。 エールを受けた宇宙船団は進む。 目指すは砂の星ガルド、天使軍ハインリヒの築いた要塞網の破壊。 全員が高い戦意で進撃していく。 [[一方その頃天使軍は]] [[一方その頃天使軍は2、少し大人向け版]] #comment_num2(size=40,vsize=4,num=30,logpage=ギガンダム討伐コメント) &counter() &counter(today)

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