「集団的自衛権の限界、考えられる未来の脅威」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

集団的自衛権の限界、考えられる未来の脅威 - (2009/03/01 (日) 02:54:05) のソース

//コメ欄まで熱心に見る読者のための後書き
//作者ハンドルネーム S i n a
//本 名 堀  江  伸  一
//今回の文章はふと思いついた事を書いただけなので、悩むことなく数分ですらすらとかけた。
//基本的な話の筋立ては押井守、文体と論理の筋立てはキッシンジャー、隠し味程度に説扇情アカヒモードの朝日新聞を少しだけ混ぜてつづってみたのだがどうだったろうか?
//結構まじめな話として書いたので、まじめな意見を歓迎する。
//書く前は高揚していたが、記述後気象制御の悪用くらい何十年も前から取り出さされている可能性に気づいたのは後書きだけの秘密である。
//そのうち資料を調べようとは考えている。
//本文に関し筆者としては今より高度かつ大規模な気象制御が現実になった時、複数国にまたがる河川の管理を国家が作り上げたように、国家間で仲良く気象管理してもらいたいと考えてはいる。
//困難だろうとも考える。
//今後予測される環境を考えると気象制御の大規模利用は十分にありえる話である、となれば国家間で気象制御の協定をしたとしても抜け道は必須だろう。
//農業やダムに関する生存権をかけた必死の気象制御までとめることは困難であろうし、そうでなくとも悪知恵の働く余地はどこにでもあり、大義名分はなんとでもつけることが出来る。
//やはり紛争の種になるのは避けられないと思う。



*北京オリンピックについて
北京オリンピック、この晴れやかな大会において中国は、連日のように晴れを作り出すために気象制御の技法を多用した。
その影響を受けて日本では異常な降雨が記録された。
単なるお祭りであり、被害ではあったが、自然のことと仕方の無いことであった。

しかしここに、見逃してはならない点がある。
中国での気象制御が日本に影響を与えた点である。
気象制御を悪用すれば他国の領土に踏み込むことなく、他国の気象を制御でき、ひいては経済に打撃を与えることが可能になるのである。
これは将来気象制御技術が発展した時日本の集団的自衛権に致命的な被害をもたらすことになるだろう。


*兵器への転用の可能性
もし、気象制御の技術が発達し、ある程度計画的に他国の気候を制御することが出来るとなればどうなるだろうか?
他国の領土を侵犯することなく気象制御によって相手国を攻撃することが可能となるならば何が起こるだろうか?

起こるのは、最悪他国への進軍なくして解決できない集団的自衛権の限界であり、都市の自滅である。
上古から近代までどの文明も、都市部において大量の水を消費し、それゆえに大河のほとりに都市を築きため池を作り、巨大なダムを建設してきた。
都市は水によって支えられている。
渇水にきわめて弱い存在である。
都市の人口そのものが、蓄えてきた工業力そのものが水を要求し、水が無くなれば自重で自壊する存在である。
近代になってその使用量は急速に増大し、先進国ほど水への依存は強い。

もし、気象制御によって他国に旱魃を引き起こすことが可能になれば近代における工業力の有利と不利がひっくり返るのである。


将来、大気の流れの上流で雲を止め、下流に渇水を自在に引き起こせるとなれば、それは政治の場における強力な取引材料となるだろう。
核に匹敵する破壊力を持ち、気象制御は農業などともかかわる内政であり内政不干渉によって法的な問題が生じうる、泥沼の争いが起きるかもしれない。

昔は川を中心とした上流と下流の水利権紛争だった。
未来においては、大気の流れの上流と下流の問題になるだろう。

もちろん対抗して、カウンター気象制御が考えられる。
それは古くて新しい水利権による紛争に新しい種をばらまき、人類をあらたな戦争に引きずりだすことになる。
人類の手前勝手な気象制御によって地球環境にさらなる負荷がかかることは容易に想像できる。
これは日本人のみならず、世界にとっても由々しき問題かもしれない。


2面に続く



製作者 Sina
本名 堀江 伸一


コンセプト
キッシンジャーの文体のモノマネです。
Sinaは色々な文体をまねることが出来ます、物書きの仕事ご入用のかたご一報下さい。
[[堀江伸一連絡方法]]