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県庁おもてなし課という映画を見ての男性視点からの感想 - (2013/06/06 (木) 23:26:45) のソース

この私の書いた感想は今来た三行といったところなので余り気にしないでください。


県庁おもてなし課という映画についての感想。
作中やたら優秀さの表れとして連呼されるパンダ誘致論ですが。
冒頭のシーンで神戸市がパンダ誘致に成功して観光客を増やした→だからパンダ誘致論は正しかった→パンダ誘致論を唱えた人は優秀であるという三段論法が幼稚すぎてどうも駄目でした。

高知にパンダを誘致するのと神戸にパンダを誘致するのとでは、人通りの少ないところに有名飲食店を誘致したい地主と人通りの多い所に有名飲食店を誘致したい地主の競争くらいの差があります。
全国にたくさんあるパンダを誘致したいライバルに条件面で高知が勝てる勝算は極めて薄い。
神戸は人口密集地に近く交通の便もよく。
高知は人口密集地から遠く交通の便も悪く交通費も高い。
これで高知へのパンダ誘致論が成功すると思ってる時点で無能をさらしているのは明白です。



それともう一つ気になるのは。
パンダ誘致論をいいかえればグーグルみたいな会社を立ち上げればお金が儲かると言ってるようなもので、苦労の99.999%は実際に具体的に立ち上げる能力にあると思うのです。

パンダを誘致すれば客が来るなんて子供でも思いつく発想で口先だけならそこまでです。
実際に大変なのはパンダを譲ってもらいその後客が継続してくるまでのシステムや活動をととのえることですよね。
パンダ誘致論を唱えた人は、現実的で適確な行動や組織構築力などを発揮できない無能だったんだろうなという印象でした。

高知レジャーランド化計画も、客が実際に増えたかどうかの実績が全く示されておらず。
高知県内で楽しめるレジャーを県庁職員が楽しみましたというシーンしか描写されておりません。
作中構想から成果までの優秀さが示されたか全く不明でした。
例えば高知全体をレジャーランド化しても、移動や現地での準備にかかる時間が長く楽しめるレジャーの数が限られるとか、実際のレジャーランドとは違うものが色々あると思いますし、あの映画の描写だと構想に疑問が付きます。

多分映画の意図は私のような性格の悪い男性の視点とは全然違う部分にあって。
女性向けの私には気付けない視点や意図にあるのだろうと思います。


女性にとって知的なイメージのあるイケメン作家という人種から若い女性をチームに入れろというコメントが付く。
その条件に合う女性がおもてなし課の職員の目にとまり採用される。

これは少年漫画でいえば、第一話で偉大な師匠に隠れた才能を見出される主人公と同じ構図ですね。

知的イケメンからお墨付きをもらうことと、師匠に才能を見いだされること。
構造的に同じ。

少年漫画との違いはその女性の才能を描写するシーンが全くなかったことくらいでここは少年漫画との違いがあります。
結構興味深い描写の差だと感じました。