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中二病前回の宇宙戦争物 - (2013/06/05 (水) 22:22:25) のソース

中二病全開の宇宙戦争といえば、宇宙船が出てきてエイリアンの乗った飛行機が都市上空を飛ぶ姿を想像するかもしれない。

今度の戦争は戦争なんてものでもなかった。
気が付いたら始まっていて、今ではそれを解析するコンピュータだけが頼りになってるのだから。
人類はDNAまで改造してその戦争に対処している。
敵はステルス性が高く、太陽系内のどこかにいるのは分かってるがどこかはわからない。
この戦争が始まって以来人類は空ばかり見ることになってしまった。

最初は、WHOへあがる医師からの報告だった。
正体不明、感染経路不明の厄介な新種の病気が異常な件数で報告され始めたのだ。
過去の病気と照合され全くの新種であると判明された。
そんなのが何十回も続いた。
最初はそれだった。

世界的病気の大流行。
危機感の波にのまれるように世界中の医療研究関が調査を開始した。
その結果、哺乳類に感染し哺乳類の体内では不活性。
人間に感染すると人間のDNAを認識して活性化する。
どのウイルスもそんな厄介なウイルスだという共通項を持つことがわかった。

感染率と致死率が高く、感染後生存期間がウイルスをばらまくのちょうどいい1カ月という域間、潜伏期間は長めなウイルスでと。
こんな新種が次々と出現するわけがない。
最初はバイオテロ、狂信的な組織が作ったものだと思われていた。
CIAやFBIや国際警察が調べまくり、イスラムが悪役になった。

感染源は全く違った。
隕石だった。
ある隕石収集家が隕石の成分を調べていたときにかなり厄介な新種の病気にかかり病院へと現れたのだ。
その後同じ症状の患者がその人の家の周りを中心に増え始めた。
世界中の病院が神経質になっていたころなのでその人が最初の発症者であることが明白に突き止められた。
研究家の行動や活動した範囲のものが徹底して調べられ。
隕石が感染源であると分かったわけだ。

ここから先は単なる憶測の話。
人類が知らなういうちに宇宙人から戦争を仕掛けられたのではとそんな説が巷に出回ってる。

その説によれば彼らは太陽系のどこかに工場を作っていて。
人類をとらえて分析したデータから新種のウイルスをその工場のコンピュータでどんどん設計。

それが効果ありと出たら、中身スカスカ、ウイルスをしっかり守れるコーティングを施した軽い隕石を地球に向けてプレゼントしているのでないかなと。

そんな説が今のところ一番有力らしい。

世界中は病気の恐怖で飛行機は飛ばないし船舶も途絶えた。
インターネットでは新種の病気に関する被害の話がどんどん流れている。

先進国では食料自給率の低い国から没落しはじめ、日本などは輸出入のストップで命を絶たれようとしている。
北海道が食糧生産を武器に独立し東京と縁をきったという衝撃的な話まで出始めている。

人類もまけじとウイルスの研究にいそしんでいるが宇宙人の作るウイルスの方が早いようだ。
国連統計によれば人類の人口が10億を割ったというニュースがこの前ネットを流れていた。
ウイルスの感染を逃れるために遺伝子の一部を切り替える注射なども配布されているがイタチごっこだ。
人間であることをやめない限り人間を示す遺伝子標識をなくすことはできなりだろうと言われている。
この戦争にどうやったら勝てるのか?
今のところ人類は勝ち目を見出していない。


作者 堀江伸一