「Pixiv投稿小説批評ログ9」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

Pixiv投稿小説批評ログ9 - (2010/09/07 (火) 11:48:58) のソース

[[Pixiv投稿小説批評ログ8]]

[[Pixiv投稿小説批評ログ10]]
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=42771
Pixiv小説投稿機能で柳田國男風味の昔話を載せている方の作品。
民話や伝承に関して詳しい方らしく作品や民話について質問してみるとコメントのやり取りがかなり楽しい。
作品本編を楽しむよりもコメントのやり取りを楽しんだほうがいいかも。










ついでにリンク先の昔話中身が簡素すぎるきもしたので、昔話の伝統に則り中身を改変してみました。
即興で作ったのでこれを読んだ読者による更なる改変を期待しておきます。





その村は山奥にあり、川には水量があり田畑は良く開け昼には牛が田を掘り起こすような村じゃった。
長者は村一番のお金持ちで、蔵には米俵、庭には鶏を多数飼い端には牛舎も馬屋もあります。
庭の片隅にはおこぼれを預かりにくる猫が住み着き、時折鶏を追い掛け回したりしていたそうな。
長者の家は、畑仕事に精を出し村人の面倒を良く見る一家でした。


ある夜のことです、そんな長者の家で長者の飼っていた鶏が真夜中に時の声を上げました。
長者の家のものはびっくり、あまりによく騒ぐのであわてて鶏小屋に集まって沈めようとします。
あまりに大きな声だったので村のものまで起き出してしまいました。

鶏の声に驚いて集まってきた村のものが集まって言います。
「夜中に鳴くとは不吉だ」
長者はその鶏を殺してしまいました。

それからいく日かして、旅の坊さんが長者をたずねてきました。
「拙僧は、昨晩村はずれの荒れ寺に泊まりましたが、不思議な夢を見ました。『わしは長者の家で飼われていた鶏だ。おなじく長者に飼われている猫が、主人を殺そうとしている。それを知らせようとして、ときをつくって教えたが、わかってもらえず殺されてしまった。どうか、このことを主人に知らせてほしい。そして、猫のたくらみをとめてほしい』と」


お坊さんはそういって村のものの家に宿を取り、地元での葬儀やありがたい講釈を行う約束をし長者の家から去っていきました。

さて、その日の夕食のこと。
長者が夕飯を食べていたときのことです。
猫がやってきて、長者の飯をまたぎました。
坊さんの言葉を思い出した長者は飯に口をつけず、これをこっそり猫の飯に混ぜておきました。
すると、その飯を喰った猫は
「ギャ!」
と悲鳴のような鳴き声をあげて死んでしまいました。


長者は、忠義者の鶏を殺してしまったことをとても後悔しました。
そして、庭に鶏を祭った塚をつくり、その霊魂をなぐさめた、ということです。









----
今回の改定部分。
原文の描写がさびしいと感じ適当に描写を足してみました。
昔話というのは人から人へ伝わる過程で話が変化するもの、りんめいさんから私へ伝わった時点で話が変化したわけです。
伝統にのっとりこのしなさん版の著作権は放棄しておきます。

今度は猫がなぜ長者を殺そうとしたのか動機が欲しくなりますね。
即興で作成したものの、きちんとした話になるまでもう少し改変が必要ですね。
昔話というのは、人から人へつたわる過程で中身が変質するもの。
この伝統に従ってこれを読んだあなたが話の中身を補完したり変更したりするの期待しております。

さあ次は貴方のばんです。
一緒に昔話を作り上げましょう。
まずは手始めに猫の動機を追加することをオススメします。