組織形態
犯罪結社
概要
"モンストロ"は南米ハイチ、ポルトープランスを拠点とする犯罪結社である。
犯罪結社としての利益を追求しつつ、妖怪、獣人、魔術師、企業・軍の各種異端技術実験体などなど、様々な異能者を結びつけ、保護する組織としても機能している。
過ぎた力を放置していれば、必ず周囲を巻き込んで自壊するため、それを律するべく、日本武術を構成員の教育に利用しているのが特徴。
"モンストロ"においては、武術は道徳教育の手段でもエクササイズでもなく、犯罪という活動領域における実践的技術であり、己を人類の範疇から弾き出そうと荒れ狂う「力」を制御するための体系でもある。
略歴
かつて存在したナチス残党魔術結社「ゲゼルシャフト」から多額の報酬(+α)をせしめたフリーランスの事件屋、雪待稲穂。
中米のリゾート地を転々としつつ、自堕落な日々を送っていた彼女がハイチにおいて被災したのは、二千十年初頭のことであった。
あぶく銭の使いどきと思い切り、持っていた財産の九割を地域の救済と治安維持のために投げ出し、自身も自警団的活動に見を投じた結果、彼女はポルトープランスの暗黒街でも、それなりの顔として知られるようになる。
放埒の季節に別れを告げ、南米海地で第二の渡世を始めた稲穂は、ゾンビー魔術の本場であり、南米の経済発展と北米の技術発展が交錯するハイチにおいて、様々な異能者と運命を交えていく。
邪眼を持つストリートキッズ、企業から打ち捨てられたサイボーグ実験体、恋人の復活を求めた死靈魔術師……。
自身も先祖代々の呪いを腕に受け、世の中の裏側で生き延びていくしか道のなかった稲穂は、自然集まった異能者達を束ね、一種の聖域、アジールとして犯罪結社を運営することを決意する。
以来、この集団は"モンストロ"と呼称されるようになった……。
現在
"モンストロ"の本質は常に暴力的犯罪集団であり、「異能者の保護」というガーディアン・ギャング的な側面を持っているとはいえ、密輸・労働力斡旋・暴力代行の違法活動が経済的な三本柱となっている。
職業的犯罪者が過剰な経済利益のみを追い求めると、社会的状況がどうなるのか。
裏社会で現在のニンジャとしてビジネスを突破してきた稲穂は、それを痛いほど理解しており、ただでさえ暴走しがちな異能者と犯罪者を抑えるべく、武術的倫理を総合的に展開し、一種の"軛"として利用している。
同時に稲穂の生家は武術の古家でもあり、武術的な生き方はただの道具ではなく、彼女が生きる上での本物の指針でもある。
組織の形態としては稲穂をトップとし、その足下に幹部が存在するピラミッド型の組織である。
極度の実力主義社会であり、生まれ、犯罪者になる前の地位、異能の有る無しは、のし上がる上で重視されない。
重要なのは必要な良の金銭を引っ張ってこれる実力と、必要以上の金銭を求めない自制である。
「やり過ぎた」構成員は、他組織や官憲が触れる前に稲穂直轄の別動隊が切り落とすようにしている。
時には、稲穂が直接手を下すこともあるという。
武神降臨との関わり
「ゲゼルシャフト」にまつわるビジネスで武神降臨に出場していた稲穂は、当時感じた"場"の空気に感銘を覚えており、構成員の修業の成果を発揮する場所として、積極的に参加を促している。
「異能を発揮しても一切問題がない」「大会のレベルが高い」「異業種との交流が見込める」と、"モンストロ"が求める要素が全て存在しているからだ。
先鞭をつけたアイン・ハーラが武神戦進出という勝敗的な結果と、デイブレイクを庇護下に引っ張り込むという人材的な結果を残したため、現在"モンストロ""において武神降臨はホットワードである。
関係者
雪待稲穂(34才女性/ボス、呪腕の使い手)
"モンストロ"を、5年でポルトープランス屈指の武闘派犯罪集団に仕上げた原動力。
フリーランス時代とは違い、椅子に座っている時間が多くなったが、剣呑さは鋭さを増したようだ。
アイン・ハーラ(20才女性/幹部、視線で殺す女)
ハイチ地震で全てを失い、雪待稲穂に全てを与えられた、純粋なる邪眼使い。
武術的な意味でも直弟子であり、稲穂への信頼は狂信の域に達している。
デイブレイク(30才男性/新入り、動死体)
"死体狂"によって製造されたらしい、記憶なきリヴィング・デッド。
ハーラとの激闘を経て、食客のような立場でハイチにやってきた。
カラムシ(48才男性/武術師範、モノをしゃべる蛇)
"モンストロ"の武術師範として、主に打撃技術を教授している魔人。
傲岸不遜、唯我独尊な姿勢を崩さないが、クリッピングを軸にした独特の武術は本物。
PLの皆さんへ
"モンストロ"に関わるキャラクターを制作する場合、必ず管理者に届け出てください。
審査の結果、NGが出るかもしれないですが、それは予め了承して起きてください。
管理者:コバヤシ
最終更新:2014年01月29日 10:30