【まどか☆マギカ】佐倉杏子はアイスキャンディーカワイイ68本目


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158 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/20(火) 00:36:59.43 ID:I7CNY8P30 [1/4]

奇妙な光景
ここはラーメン屋
いや、このラーメン屋が奇妙だというのではない
私たちが奇妙なのだ
わたしと杏子とまどかの三人が揃っているのが奇妙なのだ
別にこの状況を嫌だと言っているのではない
寧ろ、本来ならば喜ぶべき状況だろう
でも、どうしてだろうか
うん、きっとそうだ
まどかがなんか怖いからだろう
さっきから杏子の手の上に手を置いてるし
私が杏子に話をかけてまどかとの話を中断させる度に一瞬、まどかの瞳から光が消える
まどかは杏子のことが好きなのだろうか?
友達として独占したいのか、それとも・・・
いや、くだらない探りを入れてせっかくの塩ラーメンの味を濁すのはやめておこう
そう思って杏子とまどかと奇妙な団欒を続ける事にした

まどかと分かれた後の帰り道
「けっこう美味かっただろ?ほむら」
杏子が私の手を握って意見を伺ってくる
えぇ、美味しかったわ、と私は思ったままに感想を述べる
「だろ?あたしに感謝しろよー」
杏子が呑気に八重歯を見せて笑う(可愛い・・・)
やっぱ杏子の手は温かい
「そういえば、お前とまどかって面識あったんだな」
クラスメイトだからね
そして、私は杏子にありがとう、と言った
勿論、杏子がまどかを助けてくれた事に対してだ
「お前に感謝される筋合いはねーよ。あたしがあの子を助けてやりたいって思っただけさ」
「なんか似てたんだよね、まどかって」
誰と?と私は疑問をぶつけてみた
「あたしの妹とだよ。なんか放っておけないようなところがそっくりだ」
杏子は昔を懐かしむような目だった

「なぁ、絶対にワルプルギスの夜のヤツをぶっ飛ばしてやろうぜ?」
勿論そのつもりだけれど、どうしたの?いきなり
「お前にとって、まどかは友達なんだろ?」
当たり前よ
「でも、あたしにとってもあの子は大切な存在になってきたんだ」
「だからわけのわからない魔女なんかにその笑顔を壊されてたまるかって思ったんだよ
勿論、今ではお前もあたしにとっての大切な人さ
あたしらしくねーかもしんねーけどさ」
杏子・・・貴女はどこまで私の心の支えになってくれるというの・・・?
私は嬉しくて涙が出そうになってしまったがそれを堪える
「おいおい、どうしたんだ?いきなり泣きそうな顔になりやがって・・・」
いいえ、なんでもないわ
それより、絶対にアイツに勝つわよ
「当たり前だよ。あたし達が組めばどんな魔女もイチコロさ」

こうして私達は打倒ワルプルギスの夜への結束を強めた

コメント:

287 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/21(水) 00:30:43.27 ID:OkLCd9gq0 [1/6]

はぁ・・・さっきまで晴れていたのになんでいきなり雨が降ってくるのだろう
本当についてないなぁ・・・傘も持ってきてないし
そんなに強い雨じゃないけど濡れたら風邪ひいちゃうし
わたしはそんな事を思いながら屋根のついた公園のベンチで一人寂しく雨宿り
早く止まないかなぁ・・・
そう願いながらわたしは雨雲を見上げる
やっぱり、わたしはお天気の方が好きだな

もう一時間くらいたってしまったかもしれない
辺りはもう真っ暗になって雨も激しくなってきた
秋になって日が暮れるのが早くなったのに加えてこの大雨だ
公園の電灯だけが静かに明かりを灯しているだけ
心細いし寂しいよ・・・
それに真っ暗で怖いの
中学生にもなってこんなの恥ずかしいかもしれないけど、とっても寂しいの

「こんなところで何してるんだ?」
それはわたしの大好きな声だった
甘くて、可愛くて、それでも強さをもっていて優しい声
そう、杏子ちゃんの声だった
「雨宿りか?」
うん、傘持ってなくて・・・
「じゃあ、入って行くか?」
そう言うと杏子ちゃんはわたしにビニール傘を見せてくれた
「そんなに大きくないから肩は濡れちまうかもしんねーけどさ」
ありがとう、杏子ちゃん
わたしは泣いていた
杏子ちゃんの優しさが嬉しくて・・・
「うわっ!そんな泣くことでもねーだろ」
ごめんね、でも今までひとりぼっちで心細くて・・・
でも杏子ちゃんの優しさがとっても嬉しくて・・・
「よしよし、寂しかったんだな」
杏子ちゃんは泣きじゃくる妹を宥めるお姉ちゃんのようにわたしの頭を優しく撫でてくれた
「ひとりぼっちは寂しいもんな、いいよ好きなだけ泣けよ」
杏子ちゃんは私の身を抱き寄せながらベンチに座った
「落ち着くまで一緒にいてやるよ。あたしなんかでよかったらね」
杏子ちゃんはひしとわたしのことを抱きしめてくれた
わたしは思いっきり杏子ちゃんの胸元で泣いた

「落ち着いたかい?」
うん、ごめんね、迷惑かけちゃって
「迷惑なんて思ってないさ、まどかはわたしの大切な人だからな…」
えっ、それって?
「なっ、なんでもねーよ!ほら、行くぞ!」

そう言う杏子ちゃんのほっぺは少し赤みを帯びていた
ひょっとすると、ひょっとするかもしれないなって思ってしまったのでした

コメント:

433 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/22(木) 00:36:01.98 ID:OOKJRZSc0 [1/4]

「ひっでー雨だなぁ」
杏子はサンドイッチを食べながらぼやいた。
あと、雨というより台風だけれどね
それに、ワルプルギスの夜はこんなものじゃないわよ
「ひぇー、マジかよ~」
なんて緊張感のない作戦会議なのだろう。
まぁ、常にピリピリしすぎているのも決して良い状態ではないのだけれど。
「お前もサンドイッチ食ってもいいぞ」
じゃあ、頂くわ
私は杏子の好意に甘えてそれに手を伸ばす。
うん、普通のコンビニのサンドイッチだ。
「どうだ、美味いか?」
えぇ、美味しいわ
「意外だなー。お前なら仏頂面で『普通よ』とか言うと思ったんだけどな」
私の事なんだと思ってるのよ・・・
「はは、そんな機嫌悪くするなよ。メシが不味くなっちまうよ?」
明らかにからかわれているのは分かったけど、別に嫌みな感じは全然しなかった。
寧ろ、こんな風に他愛のない会話をしていられて嬉しかった

外からは凄い轟音が聞こえ、私たちのいる場所がグラグラ揺れる
台風だろう、ニュースで知っていたがここまで大きい台風とは思わないかった
「ほんと、ひっでー雨だな・・・これじゃ帰られねーよ・・・」
そういえば杏子はどこで暮らしているの?
「最初はあたしの教会で雨露凌いでたんだけどさ・・・」
「最近はまどかの家でちょっと世話になってるんだよね」
!?
へぇ、な、仲がいいのね・・・
正直、動揺の隠せない私だった。
「まぁな。まどかは優しいし料理もけっこう上手だしね。ちょっとおっちょこちょいなところがあるけれど」
杏子は少し照れたような風に言った。
料理・・・。私はあまり得意ではない。
「はぁ、こんな嵐じゃ傘も役に立たねーし、まどかに向かいにきてもらうわけにもいかねーしなぁ」
じゃ・・・じゃあ、今日はここに泊まっていったらどうかしら?
「いいのかい、本当に?」
えぇ、こんな台風じゃどうにもならないしね
「へへ、なんか今日のほむら、面白いな」
どういうことよ・・・
「褒め言葉だよ、褒め言葉」
じゃあ、そう受け取っておくわ

杏子はまどかの家に電話をして、私の家に泊まっていくと連絡している
「ほむら、まどかに替わってだってさ」
そういうと杏子は私に受話器を渡してきた
『こんばんは、ほむらちゃん。杏子ちゃん、今日ほむらちゃんちに泊まっていくんだって』
えぇ、そうよ(なんか電話のまどか声に抑揚がなくて怖い)
『そう、じゃあ杏子ちゃんのことよろしくね』
えぇ、分かったわ
そう言うと電話は切れた

何故か分からないけどまどかに勝ったって感じがした

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562 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 00:34:38.81 ID:8CPhUhWS0 [1/9]

ちゅんちゅんと鳥の鳴き声が聞こえる。
心地の良い朝日が部屋に差し込む。
どうやら台風は去ったようだ。
布団に入ったまま、横に顔を向ける。
目の前には杏子の寝顔があった。
私は一人で暮らしているので布団も一枚しかない。
だから、同じ布団を杏子と一緒に使って寝たのだった。
流石に恥かしかったので私は椅子で寝るから布団を使えと杏子に言ったのだが
杏子は「あたしが椅子で寝るからお前は布団で寝ろよ」って言ってくれた。
でも、それは嫌だったし、昨晩は少し寒くて杏子が風邪でもひいたら大変だと思ったので
結局、杏子と一緒に寝たのだった。

それにしても、気持ちよさそうな寝顔をしているわね
思わずつんつんしてしまいたくなる顔だ。
同性の私から見ても、とても可愛い顔をしている。
ちょっとくらい触ってみてもバレないわよね
私は人差し指で杏子の頬をつんつんしてみた。
それはとっても柔らかくて気持ちいい感触だった。
「ん・・・」と杏子は寝言を言う。
よかった。まだ起きたというわけではなかったようね
杏子の寝顔を見ると気持ちが安らぐ。
きっとこの子は『癒し系』だろう。
「ん・・・・ぁ・・・ほむら?」
どうやら起きてしまったようだ。もう少しつんつんしていたかったので少し残念だ。
おはよう、杏子
「おはよう、もう朝か」
杏子は朝の挨拶をすると起き上がって背伸びをした。
二人で一つの布団は流石に狭くなかったかしら?
「でも、お陰で温かく眠れたよ」
杏子は何の恥かしげもなく言ってくれたが、私は少し恥かしかった。
「そういえば今日はガッコウないのか?」
えぇ、今日は休みよ、だからもう一眠りでもするわ
「意外とほむらって怠け者なんだな」
たまにはいいじゃない
「じゃあ、冷蔵庫勝手に漁ってていいか?起きたら腹減っちまったよ」
それには及ばないわ
「よし、朝飯だな!」
まったくこの子は・・・。まず顔洗ってきなさい、それから作ってあげるわ
「オッケー!じゃあ、洗面所借りるよ!」
杏子は子供のようにバタバタと洗面所の方に駆けて行った。
そんな杏子に私は思わず笑みがこぼれてしまう。

そんな朝の中、ピンポーンとインターフォンが鳴った。
誰だろうか、まだ6時半だというのに
私は玄関に向かいどちら様ですか、と言いながら扉を空ける
「えへへ、おはよう。ほむらちゃん!」

まどかだった。

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713 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/24(土) 00:39:29.81 ID:Yh3qfuln0 [1/8]

『おはよう、ほむらちゃん!』
早朝にまどかが家に訪ねてきた。
こんな事初めてだ。というより、まどかが私の家を知っていた事に驚きを隠せない。
お、おはようまどか。こんな朝早くにどうしたのかしら?
『杏子ちゃん中にいるよね?』
『ふふ、杏子ちゃんが心配で来ちゃったんだ。ごめんね、朝早くに』
別にかまわないわ
こんな感じで動揺を隠せない私の後ろから声が聞こえてきた。
「早くメシにしよーぜー!」
杏子が後ろから私にじゃれてきたのだ。
「あれ、まどかじゃん。こんな早くにどうしたんだ?」
『おはよっ!杏子ちゃんが心配で来ちゃった!』
照れたように顔を赤くしながらも笑うまどか。
「はは、まどかは心配性だなー」
そう言ってまどかの頭をワシャワシャ撫でる杏子。
なんか変な気持ちだ・・・。
こんな早朝に玄関で話すのも近所迷惑かもしれないから、あがっていって
私はまどかの事を家に招き入れた。
『ありがとね、ほむらちゃん』
「おう、ゆっくり寛いでいけよー」
貴女の家じゃないでしょうに

まどかを含めて3人で朝食をする私たち。こんな日もいいかもしれない。
『ごめんね、朝早くに押しかけて朝ご飯まで頂いちゃって』
別にかまわないわ
「大勢で食った方がメシも美味くなるしな」
『杏子ちゃん、昨日の夜はけっこう寒かったけど大丈夫だった?』
「あぁ、ほむらと一緒に同じ布団で寝たからな。」
『ふーん』
なんか冷や汗が出てきそうな気分だ。まどかの声から抑揚が消えてきた。
「それにほむらのヤツ、あたしの顔を指でツンツンやるんだぜ?ほむらにも可愛いところがあるんだなって思ったよ」
な!何故それを・・・まさか起きていたというの?
「あんなに弄くられたら誰だって起きるって。それにしてもほむらあたしの事可愛いとか言ってたよな///」
そう言って顔を赤く染める杏子。まさか全部バレていたとは・・・想定外だった。
「流石のあたしもちょっと恥かしくなっちまったけど、嬉しかったよ///」
『へーほむらちゃんと杏子ちゃんって仲良しさんなんだね』
背筋がゾクッとした。
「まぁな、まどかと同じくらい仲良いと思うよ。な、ほむら?」
え・・・えぇ、最近はけっこう仲良くなったわね
動揺しながら答えたけれど、私の言った事に微塵も偽りは含まれていなかった。
そう、私は杏子に感謝している。

「そうだ!せっかくまどかもいるんだから今日は何処かに遊びに行こうぜ!」
別にかまわないけれど、何処かって何処かしら?
『杏子ちゃんが行きたいところなら何処でもいいよ!』(さっきからまどかは杏子の手を握っている)
「じゃあ遊園地とか・・・?」
私とまどかは吹き出してしまった。
「な、何がおかしいんだよ!」
遊園地って・・・お子様なチョイスね
「うう・・・」
顔を真っ赤にして恥かしそうにする杏子。
でも、いいじゃない遊園地。そうね、遊園地に行きましょう。
『杏子ちゃんらしい可愛いチョイスだと思うよ!さっ、準備しよ?』

やっぱ杏子は面白い子だ。

コメント:

962 名前:†[sage] 投稿日:2011/09/25(日) 00:23:03.57 ID:y/q3DM4w0 [2/4]

今日は学校が休みだったので私たちは遊園地に来ていた。
何年振りだろうか、遊園地に来た事なんて幼い頃に両親と訪れた以来だ。
私の隣には杏子とまどか。
まどかは杏子の手を握り、ぴったりとくっついて歩いている。
「おい、ちょっと離れろよー。歩きにくいだろー?」
困ったように頭をかかく杏子。
『だめっ!昨日は杏子ちゃんがいなくて寂しかったんだから!』
恥かしげもなく言うまどかに困ったような杏子、彼女たちを見ていると微笑ましかった。
「ほむら、手つなごうぜ?」
杏子が私に手を差し出してきた。
少し恥ずかしい感じがして私が手を出すか出すまいか迷っていると杏子が私の手を握ってきた。
「いまさら恥かしがることなんてねーだろ?」
ふふ、それもそうね
やっぱり、杏子の手は柔らかくて温かかった。
まどかは『むー』とつまらなそうな顔をしていたが気のせいだろう。

時間はすぎて、もう夕方。
私たちは観覧車から地平線に堕つる夕日を見ていた。
今日も終わりだという感じがして少しもの寂しくなる。
「ありがとな・・・」
観覧車が最高地点に到達した辺りで、杏子は静かにそう言った。
『杏子ちゃん・・・いったいどうしたの?』
まどかが心配そうに杏子の顔を見つめる。
「すげー嬉しいんだ。誰かと一緒に遊園地に来て遊ぶなんて今まで夢にも思ってなかったからな。
あたしなんかでも、こうやって誰かと一緒に笑って、幸せになれるんだって」
杏子・・・
『誰か、じゃなくて友達でしょ?ね、ほむらちゃん?』
えぇ、その通りよ。佐倉杏子、貴女は決してひとりぼっちじゃない
今の言葉は杏子に向けたものだけれど、自分に言い聞かせているような気がした。
私はひとりじゃない、支えてくれる人がいるって。
この前の私には到底思いもつかないような言葉だろう。
「ほむら・・・まどか・・・」
それは初めて見る杏子の顔だった。彼女の目が潤んでいる。涙が零れてしまいそうな瞳。
普段の杏子からは全く想像のつかない弱く儚い少女の顔。
堕ちかけた夕日の光に照らされた杏子の姿はとても神々しかった。
聖女のような、でも年相応の少女の姿はとても愛おしくて、可愛らしくて。
私は杏子を抱きしめていた。
『ちょ!・・・ほむらちゃん!!!!』
「ほむ・・・ら・・・?」
貴女は幸せになっていいのよ
貴女がこれまでにどんな苦しみを背負い、どんな人生を送ってきたかなんて私には分からない
でも、これだけは言えるわ
私は貴女の味方で、友達よ
「ほむら~!」
子供のように泣きじゃくって私にしがみついてくる杏子。
この子にも辛い過去があるのだろう。同じ魔法少女だから察しはつく。
『ちょっとー!わたしも忘れないでほしいなー!』
まどかが不満そうに言った。
『わたしも杏子ちゃんの友達なんだから、わたしにも色々頼って欲しいな』
まどかは杏子の頭を優しく撫でた。
「ありがとな・・・」
目を真っ赤にして涙を流しながら言う杏子。

でも、彼女は今までにないほどの笑顔を私たちに見せてくれた。

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