【まどか☆マギカ】佐倉杏子はスルメジャーキーカワイイ72本目


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71 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 20:09:04.72 ID:TCd74haY0 [5/14]

杏子ちゃんと出会ってから半年が経ったね
子供のころから惚れやすい俺だけど、杏子ちゃんへの愛は他とは全然違うんだ
はるか昔、多分前世の頃から俺と杏子ちゃんは結ばれていたんだね
俺が杏子ちゃんと出会えたのは、その前世の因果による運命だと思うんだ
のばらの如く、俺と杏子ちゃんの因果は絡み合って決して離れない
よほどの事があったとしても、俺と杏子ちゃんは決して離ればなれにならないんだ
めぐりめぐって、また杏子ちゃんと俺は結ばれるんだよ

コメント:

75 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/10(月) 20:33:43.90 ID:LW9bXNwt0

杏子ちゃん
何故私は貴女に出逢ってしまったのか
こんなに胸が苦しくなるのなら愛など知るべきではなかった
貴女に逢うべきではなかった
薔薇の棘が心臓を穿ち、蔓が私の心臓を締め付ける
貴女が愛おしい
愛おしすぎて苦しい 切ない
貴女の笑顔を見るたびに私は絶望する
私なんかでは貴女に釣り合わないのだと
しかし涙は流さない
貴女の哀しむ姿は見たくないから
ありがとう杏子ちゃん
大好きだったよ杏子ちゃん
幸せな時をありがとう
そしてどうか、私を許しておくれ
お願い、私の事を忘れておくれ
私は全ての痕跡を燃やし尽くして旅立つ
杏子ちゃん、貴女は私なんかに出遭ってはいなかったのだ
貴女は相応しい人を探しておくれ
もう、私は貴女の前に姿は現さないから幸せになって
さぁ、挨拶は仕舞いだ
私の意識と景色は落下する
そして優しい音とともに生温かい鉄の匂いが私を包む

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147 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/11(火) 00:24:00.88 ID:fanYDkUY0 [1/6]

全ての可能性を失った世界であたしは生きてた
希望も幸福も何もいらない
求めるものは魔女と寝床と食い物だけだ
乾いた砂っぽい林檎は腹に溜まるだけで全く美味くねぇ
ジャリジャリするだけだったよ、ほんと
でも食っていかないと生きてられない
たとえ、それがマズくても、不正に手に入れたものでもだ
食い物を腹に容れるとあたしはすぐさま走り出した
魔女を殺す為に街を駆け、すぐさまそいつに喰らいつく
其処は戦場 血と硝煙の匂いが身体にこべりつきそうなほど魔女の血を浴びた
あたしは真正面から魔女に向かった
だから、怪我をしてアバラの2本や3本を折る事なんて珍しい事でもなかった
それどころか何も感じなかった
だって、魔法で治せばいいだけだから
あたしは魔女を狩る為の殺戮マシーンと化していたのかもしれない
別に自嘲しているわけでも絶望しているわけでもない
だって、あたしはもう全部諦めちまってるから

あたしは親父を殺した
あたしは母さんを殺した
あたしは妹を殺した
直接に手を下したわけではないと言っても、あたしの所為でみんな死んだのは変わりない
白目を剥き、口から思い出すのも嫌になるほどのものを垂らして首を吊った親父
そのすぐそばの母さんと妹は腹と胸を刺され、血の海に臥していた
辺りには酷い臭いが充満していた
それは死臭と絶望の臭い
あの忌々しい記憶はいつ思い出しても吐き気がする
あの変わり果てたあたしの愛する家族に対してではない
あたしの浅はかさに対してだ
だからといってあたしは後悔も言い訳もするつもりはない
どんなに嘆いたってあたしの罪は消えないんだから
だから、あたしは幸福なんて求めない

最近あたしは自分の罪を棚に上げて、幸福を求めてしまう
家族全員を皆殺しにしたあたしが
だって、まどかが優しすぎるから
一度、彼女にはあたしの過去を全て曝け出した
勿論、軽蔑され絶交される事をも覚悟して
しかし、まどかはあたしを拒絶しなかった
それどころか、泣きながらあたしのことを抱擁してくれた
あたしはそれから幸せを求めるようになってしまった
彼女のつくる料理は美味い
彼女と食べる料理は美味い
そう、まどかはあまりにも優しすぎたんだ

あたしは自問自答する
家族全員を不幸に陥れたあたしが一人でいい気分をしていいのか
あたしだけが幸福になっていいのか
一度考えてしまうとなかなか寝つけなくなる
そうするとまどかが心配そうに大丈夫?、とあたしの顔を覗いてくる
あたしは何でもねーよ、と答えまどかのことを抱きしめる
あたしは果たしてどうすればいいんだろうか

コメント:

333 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/12(水) 00:31:37.03 ID:I/fgw6qw0 [1/5]

まどかはバカがつくほど優しすぎるから、あたしが何か考えこんでいると心配そうにあたしの顔を覗いてくる
あたしのことなんか無視して寝ちまえばいいものをあたしのことをいつも気遣う
どうしたの、何か辛いことがあったならわたしに相談して?、って
ったく・・・こっちはあんたの所為で悩んでいるってのにさ・・・
あんたは優しすぎるんだ
あたしはその優しさを享ける資格なんてねーんだ
あたしは幸せになっちゃいけない人間なんだ
いや、人間ですらないかもしれない
『魔女』だ そう 人の心を惑わせる『魔女』
なのに、まどかと一緒にいる心が落ち着いて、幸せな気持ちになっちまうんだ

魔女の気配がする そうこっちだ
町外れの方向・・・たしかに魔女のいそうなところだ
あたしはソウルジェムの反応する方向へと槍を構えて走り出す
辿り着いたところは・・・あたしの親父の教会だった
ふざけやがって・・・ひとの大切なところに結界なんて張りやがって
あたしは久しぶりに腹が立った
でも、端から見たら『魔女』が魔女に腹を立てるなんて滑稽なもんだと笑うだろうな
あたしは自嘲しながら結界の方に目を向けると見覚えのあるものが落ちていた
鞄だ 確かこれはまどかが通学に使っていたものだったはず・・・
まさか・・・!
あたしは嫌な予感がした
その鞄を拾い確認してみる
くそ・・・嫌な予想が的中した 鞄にはまどかの名前が記されていたんだ
あたしは急いで魔女の結界に跳びこむ
頼むから無事でいてくれ・・・

白黒の教会を水に沈めたようなところ
重力というものが感じられなく、上も下も右も左もはっきり分からないようなところだ
そこにあたしの探していた人はいた
まどかは無数の宙を舞うテレビを持った悪魔とも天使ともわからないもの(おそらく使い魔だろう)に身体を弄ばれている
引張られたり伸ばされたりして、まどかは泣きながら悲鳴をあげていた
ぶっ殺す・・・ぶっ殺す殺す殺す殺ス殺殺殺・・・。 あたしは無意識のうちにブツブツと呟いていた。
あたしは槍を最大にまで伸ばし、思いっきり振り回す
こういうタイプの使い魔を使役する魔女は大して強い力を持った奴じゃない
数に隠れてこそこそとした卑怯で弱っちい奴なんだ
だから数を減らしていけば確実にボロが出る
使い魔たちは悲鳴をあげながら身体を刺され、抉られ、斬り刻まれて大量の血飛沫をあげながら散っていった
その中で一際大きな声をあげる奴がいた  こいつが魔女が
使い魔の持っていたテレビの中の影のような女が頭を抱えながら金切り声のような悲鳴をあげる
こいつか、まどかを苦しめたのは・・・
あたしは怒りの限りに魔女に向かって槍を突き刺す
そいつは鼓膜の破れそうな悲鳴をあげながら灰のようになって消え去っていった
そして魔女の空間は砕け散った

まどかは腰を抜かして震えている
立てるか?とあたしは彼女に手を差し伸べた
うん、ありがと、とまどかはあたしの手を取った
まどかはまだ身体を震わせていた
無理もないよな・・・こんな目に遭ったんだから
いや、違う、違ったんだ
あたしは見てしまったんだ、恐ろしいものを
教会の扉の金具に映っていた全身に返り血を浴びた真っ赤なおぞましい化け物を
そいつはまどかに手を差し伸べているあたし自身だった

やっぱ、あたしって魔女なんだな

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372 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/12(水) 03:34:30.69 ID:t0MOAQVa0 [2/2]

僕は彼女に、天真爛漫で誰よりも笑顔が似合う彼女に惹かれていた。
――私もあんたのこと好きだよ、メシ食わしてくれるしな
結局のところそれだけだった、僕自身が彼女のことをどう思おうと
僕と彼女の関係はそれだけだった、ともすれば消えてしまうほどの、
いや、もしかしたらはじめからなかったもしれない、そんな程度の関係でしかなかった。
そしてそれさえももう過去のこと、一文無しになった僕に、
君に食べ物をあげられない僕に、君と一緒にいる資格があるのかい?
「ばかやろう」
彼女は俯き、泣いているような怒っているようなどちらとも言い難い声で僕にそう告げた。
「ご飯なんてどうでもいいんだよ、自分でもよく分からないけど
アンタが一緒にいてくれなくちゃ、私の隣にいてくれなくちゃ嫌なんだよ。」
顔をあげた彼女の瞳からはぼろぼろと大粒の滴があふれていた。
「いなくならないでよ。」
彼女の顔は真っ赤で、涙でくしゃくしゃになり、
僕はこんなに儚くも愛おしい彼女の顔を見たことがなかった。
「ごめん」
僕はそう言って彼女を胸に抱き寄せる
「ごめん」
愚かだった、こんな簡単なことに今まで気が付かなかったなんて、
僕は彼女と一緒にいていいのだと、いや、もう決して彼女を放さない。

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416 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/12(水) 16:33:07.42 ID:0w+j/b1I0 [11/20]

「あんあん」あんあんするだけで、歌になる

「ANAN」あなたのあんあんが、歌になる

世界中にあるあんあんを、一緒に歌えたらいいね

あなたの国のあんあん。歌えばほら、笑顔になる

「??」「Eine Füllungsfüllung」

世界中に溢れてる杏子ちゃんは、ほらその手の中

13人の杏子ちゃんのように、13つの海山を越えてゆけ

「Un remplissage rassasiant」「Un ripieno di ripieno」


あんあんするだけで、歌になる

声を合わせて。あなたのあんあんが風になる

東に生まれ西に沈む。遠い山を越える太陽
北から南へ飛ぶ鳥。あんあんも届く、風のように

あんあん空に響け

星の夜に、ひかる朝に
友達や家族のように。あんあんしてほら手を繋ごう

隔たりもなにもない、この星は、つながってる

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510 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 00:02:14.69 ID:KP+7osyj0

今日はあんこちゃんと一緒に、たこ焼きパーティーをしたの。
少し前に、福引で当てたたこ焼き焼き機で週末にパーティーをしようって言ってたの。

帰りに材料を買って帰ると、あんこちゃんはもう待ちきれないって様子で待っててくれたの。

だから、急いでたこ焼きの準備をしたの。
粉をといで、具材を切って、紅しょうがと青海苔を用意して、いよいよパーティーの始まりなの。

スイッチを入れて温まった鉄板に粉を入れていく横で、あんこちゃんがタコやイカやチーズを入れていってくれてるの。
火が通ってくると、ほのかにいいにおいを感じながらもどんどん回転させていくの。

いよいよ、最初のたこ焼きが焼きあがったの。
僕もあんこちゃんも、待ちきれなくて一気にお口に入れちゃったの。

そうしたら、とっても熱くて二人ともすぐにグラスを傾けたの。

熱さがのど元を抜けると、こんどは美味しさが口中に充満していったの。
タコやイカ、それにチーズもとっても美味しくって、二人ともどんどんたこ焼きを口に運んでいったの。

そして、あっというまにたこ焼きが空っぽになったの。
僕もあんこちゃんも、自然にまたやろうねって言葉が出てきたの。

後片付けをしてお風呂からがると、あんこちゃんはまだ起きてたの。

こっそりとプレゼントしたたこ焼きのおっきなぬいぐるみをギュッとしながら、ベッドの上でごろごろしていたの。
でも、僕に気がついたとたん、とたんに布団をかぶって静かになっちゃったの。

そんなあんこちゃんをしばらく見ていたら、いつの間にかあんこちゃんは眠っちゃったの。
そんなあんこちゃんの様子を眺めながら、リビングからほのかに香ってくるたこ焼きのにおいを感じつつ、僕も眠りに就くの。

コメント:

516 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 00:31:44.77 ID:eAt+tWOH0 [1/8]

ポタポタと液体が教会の床に落ちる音が沈黙の中で響く
足元に目を落とすと赤い血  さっきの魔女の返り血が見える
目の前には怯えた様子のまどか
さっき、あたしが手を差し伸べた所為で彼女の手の平には血がついてしまった
ったく、やっぱあたしは最低だ
幸福を与えてくれた人の心をグチャグチャにしてしまった
美味い飯をつくってくれたまどかを怖がらせてしまった
温かい寝床を貸してくれたまどかを怯えさせてしまった
あぁ、これじゃ昔と一緒じゃないか
あたしを愛し、育ててくれた家族をあたし自らが滅ぼしてしまったように
きっと、このままずっとまどかと一緒にいたら彼女まで滅んでしまうだろう
やっぱ、あたしなんかが幸福を手に入れたいと願うなんて傲慢以外の何者でもなかったのだろう
あたしはふと思い出す
『人の心を惑わす魔女め お前は悪魔だ 化け物だ』
親父にそう罵られたのもここだったっけか・・・
いつ思い出しても気分のいいもんじゃないな、ほんと
これはどうしても慣れることができない
そして、心の中で自嘲した
あたしはまどかに背を向けた
ごめんな、ただそう一言だけを残して教会を後にする
━━はずだったんだが、まどかがあたしの手を握って止めた

「杏子ちゃんはどうしてそんなこと言うの?」
泣きそうな声でまどかが言った
 あんたをこれ以上傷つけたくないからだ、あたしはそう返して手を振り解こうとする
しかし、まどかは必死にあたしの手を握って放さない
 あたしと一緒にいるとみんな消えていくんだ、あたしはまどかに消えてほしくないんだ
「そんなことないよ!」
まどかはとうとう泣いてしまった
 見ただろ、あたしが闘っているのを。見えるだろ、この返り血をあびた魔女みたいなあたしの姿が
「杏子ちゃんは魔女なんかじゃない!」
初めてだった。まどかがこんなに強く意志を露にしたのは
あたしは情けないことに戸惑ってしまう
「もし、それでも杏子ちゃんがわたしの目の前から消えてしまうって言うんなら、まず、わたしを殺してからにして」
 馬鹿野郎!命を粗末にするようなことを言うんじゃねぇ・・・!
「その馬鹿野郎の命を救ってくれたのは杏子ちゃんなんだよ?
杏子ちゃんが助けてくれなかったら、わたしは今ここにいないんだよ?」
あたしはふと思い出した 親父の言葉を
『杏子、助けを求めている人がいたら必ず手を差し伸べてあげなさい』
そう言われたのも、確かこの教会だったな・・・
「ねぇ、杏子ちゃんは何か悩んでいるんでしょ?」
まどかがあたしに近づいてくる
「だって、いつもの杏子ちゃんだったらわたしを優しく抱きしめて、大丈夫か?、って言ってくれるはずだもん」
まどかがあたしを優しく抱きしめてくる
「でも、それがないってことは杏子ちゃん、とっても疲れてるってことだよ」
「だから、今日はわたしが杏子ちゃんを、心配しないでいいんだよ、って抱きしめてあげるんだ」
まどかはあたしの頭を優しく撫でる
「辛かったんでしょ、苦しかったんでしょ、でももう大丈夫 わたしが全部抱きしめてあげるから」

気付いた時、まどかの顔は涙でぼやけてちゃんと見られなかった
でも、肩の荷が全て降りたような気がして、とても心地の良い安らぎを感じたんだ

コメント:

633 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 00:27:08.76 ID:HSwmmzSc0

僕は椅子の中に入りたい。『人間椅子』になりたい。
ただ、僕が入った椅子に座ってほしいのはただ一人、杏子。
椅子の布と綿越しに杏子の体温と、体の感触が伝わってくる。
僕は必死に勃起を抑えながら、全身で杏子を感じたい。
杏子が魔女狩りに疲れて僕の入った椅子に体を投げ出した時は、
聞こえないように小声で「お疲れ」と言って、
杏子の疲れが良くとれるように、気づかれない程度に体をゆすって、
マッサージ器の役割を果たしてあげたい。
そうする内に、僕の入った椅子に愛着を持ってほしい。
そして……僕の事も、愛して欲しい。

そんな空想をしていると、どこからか杏子の声が聞こえた気がしたので、
読んでいた江戸川乱歩の本から顔を上げた。
……馬鹿馬鹿しい。杏子の声が聞こえるはずがない。
僕は現実の人間で、杏子は架空の存在だ。どうやっても、交われない。
しかし、だ。頭の中でならいくらでも交われる。愛し合える。
だから僕は今日も、脳内宇宙へとジャンプする。

コメント:

636 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/14(金) 00:34:08.74 ID:Xl+jyOKX0

人肌の温もりが恋しかったのか
こうしていると、とっても落ち着く
まどかの優しい抱擁の中で涙を流すあたし
涙と一緒に心の靄が払われ、どす黒い濁りが全て流れ出た気がした
さっきと比べて心も身体も軽く感じる
まるで浄化されているみたいだ
「落ち着いた、杏子ちゃん?」
まどかがあたしの眼を見て優しく言った
 うん・・・、とあたしは小さく頷いた
「杏子ちゃんはせっかくこんなに可愛いお顔してるんだからさ」
まどかがあたしに顔を近づけてくる
「いつも笑ってないともったいないよ」
あたしの唇に甘く柔らかいものが触れた
「んっ・・・」
ぷはぁ、とまどかがあたしの唇を解放する
まどかの口から引いた唾液の糸は夕日の輝きを受けて美しい橋が架かったようだった
 な、何すんだよ!、と大きな声をあげてしまった
「少しは元気になったかな?」
まどかのほっぺたには、あたしの顔についていた魔女の返り血が擦れてついていた

「わたしね、お願いしにここまで来たの」
 お願いってなんだ・・・?
「うん、最近杏子ちゃん元気なかったからどうしたのかな?って考えてみたの
それでね、わたしは杏子ちゃんに教えてもらった杏子ちゃんのご家族のことを思い出したんだ
杏子ちゃんが思い悩んでるのなら多分ご家族関係だろうねって」
ステンドグラスが夕日を受けて、もの寂しく教会の中を彩っていた
「この教会は杏子ちゃんが、あたしの家族との思い出の場所、って教えてくれたよね
そこにわたしが来るなんておこがましいかもしれないけど、どうしてもお願いしたくて来たの
どうか杏子ちゃんを責めないでください、って」
まどかの声が教会に儚げに響く
「杏子ちゃんの家族に、そして神様にそうお願いしたんだ
でも、勝手に神聖な教会を穢してバチが当たっちゃったんだね
だから、わたしは魔女に襲われちゃったんだね」
 そんなこと━━ 
「でも杏子ちゃんがわたしのことを救ってくれた
だから、わたしはこう思ったの
わたしは赦されたんだって」
「でも、わたしの罪は決して消えることはないから
だから、わたしは杏子ちゃんを大切にするの」

 『汝隣人を愛せよ』 聖書の言葉を思い出した
『杏子、大切な人に対する愛は何があっても忘れてはいけないよ』  親父の言葉を思い出した
あたしの大切な人・・・もちろん、まどかだ
あたしはまどかを愛していいのか?あたしなんかにそんな資格あるのか・・・?
いや、愛さなくちゃいけないんだ・・・
嗚呼、あたしは何を悩んでいたのだろう   なんて馬鹿なことをしていたのだろう
あたしがすべきことはたった一つだったはずなのに、あたしはそれを見失い勝手に不安がって臆病になっていた
もうあたしは迷わない
この大切なことを気付かせてくれたまどかの為に
そして、それを実践し、親父の教えを実践して天国の家族に償いをする為に

あたしはまどかを思いっきり抱きしめた
「いきなり恥ずかしいよ・・・」
 ごめんな、ごめんな、でもまどかのお陰で大切なことを思い出せた
 だから、あたしはまどかを永遠に愛すよ
「永遠に・・・? わたしと結婚してくれるの?」
 結婚か・・・ 日本じゃ難しいだろうけど約束する 絶対、いつか、まどかと結婚する
「杏子ちゃん///」

あたしはもう迷わない、生涯まどかを愛し続けていくつもりだ

コメント:

813 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 00:00:01.55 ID:RD5yHr2Q0

今日はあんこちゃんと一緒に紅葉狩りに行ったの。
紅葉シーズンになって、あんこちゃんがどこかに出かけたそうだったから
急末になったら出かけようねって誘ってたの。

最初は、年よりくさいって行ってたけど、いざ電車に乗り込むとあんこちゃんは
ご機嫌で窓の外を眺めていたの。

鈍行でしばらく走っていると、外の景色が色鮮やかになってきたの。
そのまま、山の中に入ってしばらくして、ピクニックコースがある駅に着いたの。

駅から出ると、きれいに色づいた紅葉が僕とあんこちゃんを出迎えてくれたの。
上にも下にも、たくさん散りばめられたその紅葉を見ながら、山道をどんどん進んでいったの。

簡単なコースだったから、すぐに見晴らしのいい高台まで到着したの。
眼下に広がる景色は、それはもう色鮮やかで、思わずあんこちゃん以外をファインダーに収めちゃったの。

その場所で、おうちを出る前に作ったお弁当を広げて、二人で仲良く食べたの。
紅葉とあんこちゃんを見ながらだと美味しさも二倍になるねって言ったら、
ひざを思いっきりけられたの。

帰りの車内では、あんこちゃんは疲れたみたいで眠っちゃったの。
でも、最寄り駅に着く手前で目を覚ましたの。

おなかが空いたみたいだったし、ちょうど日も落ちてきたから、夕食は近くのファミレスに入ったの。
そうしたら、ちょうど秋料理フェアをやってて、キノコや山の幸がたっぷりのメニューが並んでたの。
気がついたら、二人でお腹がいっぱいになるまで食べちゃっていたの。


おうちに帰って、お風呂からあがると、あんこちゃんはもう眠っちゃってたの。
涼しくなって、掛け布団までかけて心地よさそうに眠るあんこちゃんを見ながら、
僕もまぶたの裏に焼きついた色鮮やかな景色を反芻しつつ、眠りに就くの。

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821 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 00:41:44.16 ID:NtPGO9iR0 [1/5]

『杏子ちゃん、君は至高に美しく可愛い』
これはわたしに価値命題などではない
これはわたしの永遠の事実命題だ
誰もそれを打ち崩すことはできない
この事実命題が生じると同時に【超越命題】が自然発生することになる
『わたしと杏子ちゃんの関係は永遠だ』
君はわたしの永遠の恋人だ!
わたしの君に対する恋心はレギーネ=オルセンを愛したキルケゴールよりも深く
わたしの君に対する愛情はグレートヒェンを愛したかのファウストよりも敬虔だ
激しい情熱的な愛情の喜劇は花火のように一瞬に全てをかける
恐ろしいほどに深い信仰はかのアウグスティヌスの如く
この命題は証明する前に証明しようがない
わたしの存在の根本をなすものだからだ
神の証明というアポリアと同様に超次元的なものなのだ・・・
わたしのもっている理性や感性、全ての言葉ではそれを言い表せない
そういえば、このような言葉があった

『初めに言葉があった 言葉は神とともにあった 言葉は神であった』

これは何を指しているか。これはとんでもないことを表しているのだ
世界を御陵威で照らす絶対的な全知全能の神ですらこの命題を解決できない
わたしの使っている言葉は神によって与えられた神性である
しかし、その全知全能たる神の与えたその神性でさえ、このアポリアを打破することはできない
嗚呼なんと恐ろしいことか!
嗚呼なんと光栄なものか!
わたしは今!茲で!神すらをも驚愕させるアポリアと向かいあっているのだ!
わたしは嬉しい!至高の杏子ちゃんを愛し、そのことによって命題を証明しようとしているのだ
全ては愛から生まれる 全ては愛が育む 全ては愛に還る
わたしは神を超越し超越世界で杏子ちゃんと愛の美酒を呑むのだ!
そして、そこで本当の永遠の真理を手に入れるのだ

杏子ちゃん・・・君は神様を信じるかい?
「あぁ・・・信じてるよ 今までは酷い人生だったけど、あんたと逢えたのはきっと神様のお陰だからな」
ふふ・・・それは違うよ杏子ちゃん  わたし達がこうして今、愛を育みあっているのは互いが互いを求めたからだよ
「恥ずかしいこと言うなよ///」
照れる事はないよ杏子ちゃん  わたしは神様から生命を授かった時から杏子ちゃんを求めていたんだから
でも、わたしは神様に感謝しているよ  わたしと杏子ちゃんの為にこんなに美しい舞台を用意してくれたのだから
だから神様に見せてあげようよ
「何をさ・・・?///」
分かってるくせに  わたし達の舞台を創ってくれた神様にわたし達の愛を見せつけて感動させてあげよう
愛はきっと、言葉以上に神性の高いものだから
「神様に見られてるなんて恥ずかしいなぁ///」
嫌かな?
「いいや、誰に見られても構わないさ  あたしのあんたに対する愛は海よりも深いからな」
わたしの杏子ちゃんに対する愛も天の果てよりも高いところにあるからね
じゃあ、目を瞑ってくれるかな?
「あぁ・・・初めてだから優しくしてくれよ・・・///」
うん、じゃあ神様に見せてあげようか
わたし達の
「愛ってやつをさ」

わたし達は至高の愛をぶつけあい、混ぜ合った
そして、それは一つのカタチに姿を変えるだろう
そしてわたし達はその尊いものを互いに支えながら愛し、育んでいくだろう

コメント:

827 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/10/15(土) 01:22:33.39 ID:kfZTtcB80

杏子ちゃんは神にかけがえのないものを奪われた
だから、杏子ちゃんに与えてあげるんだ
それはちっぽけなものかもしれない
奪われたものと比べようがないくらいに
それでも杏子ちゃんを幸せにしたいから
それでも杏子ちゃんに笑っていてほしいから
だから、杏子ちゃんに与えられるものは全て与えてあげるのさ

コメント:

947 名前:†[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 00:16:35.08 ID:oB57lgR60 [1/2]

わたしは杏子ちゃんを至高に愛している
杏子ちゃんの身体を愛しているのではない
杏子ちゃんの精神を愛しているのではない
杏子ちゃんそのものを愛しているのだ
わたしの愛に呼応するかのように杏子ちゃんも絶えずわたしのことを愛してくれている
互いの愛が互いの愛と混ざり、調和して至高美の愛へと止揚する
しかし、これではまだ足りないのだ
杏子ちゃんとわたしの間から真理を見出すのはまだ足りない
よく真美善と言われるが真は美と善の弁証法によって姿を表すのだ
わたしと杏子ちゃんの中に美なる愛は存在するが善とは何かが分からないのだ
故にわたしと杏子ちゃんは善なる愛について考察せねばならない

アリストテレスに言わせればこうだ
最高善とは幸福であることであり、それは決して快楽ではない
この点においてはもう既に解決している
わたしと杏子ちゃんは互いを愛する事に至福を感じているのだから
プラトンは最高のイデアは善のイデアであるとも語っている
この荘厳で偉大なる人類の歴史の中の賢人らがそのように語るのならそうなのだろう
わたしと杏子ちゃんに課せられた最大のアポリアは善の探求にあるようだ

善とは何か?
それは社会的な規範に是とされる存在、行為など、と見做されている
カントもこう語っていた
『汝の意志の格率が常に同時に普遍的立法の原理として妥当するように行為せよ』
善なる道徳律を獲得しそれを普遍的なものにせねばならないようだ
大衆も帝王も神すらをも納得させられるもの・・・そんなものがあるのだろうか?
━━否、確かにそれはあった
人類はそれを礎にして今日まで歩んできたのだ
それ故に、人類は無数の喜劇と無数の悲劇を演じていたではないか!
どうして、今まで気付かなかったのだろう!
わたしと杏子ちゃんのアポリアは解決した!
既にわたしと杏子ちゃんはそれを持っていたのだ
わたしは今までとんだ思い違いをしていたらしい
真美善は分けられるものではなかったのだ!
総ては同じものだったのだ
3つのペルソナが一体であるように真も美も善も同じものだったのだ
そう、それは紛れもなくわたしと杏子ちゃんの間に育まれる愛のことであったのだ!

やっと成し遂げた
わたしと杏子ちゃんの存在証明を
これで哲学は卒業だ
アポリアよ
お前は人生最大の敵であり
最も深く語りあったわたし達の友であった
今では苦悩や葛藤すらもが懐かしい
神よ、真理よ、わたし達の至高の友人らよ
どうか君たちに希う
わたしと杏子ちゃんの魅せる真理を祝福しておくれ

さぁ、杏子ちゃんよ、わたしとともに超越した世界で永遠にこの幸福を謳いあおう!

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